まぁどちらかというとやはり感想を頂けるのが大きいですね。
「ここすき」でも喜びます。この作者。
「殿下の作戦に乱入してしまい申し訳ありませんでした。」
「ブラッドリー卿か、まずは貴殿の無事を喜ぼう。作戦への乱入についてだが…作戦の失敗に関して貴殿の乱入は関係がない。寧ろ貴殿の乱入によりゼロのナイトメアは破壊されているにも関わらず包囲を突破されているのだ。貴殿がいなければ更に被害は大きかっただろう」
ルキアーノ・ブラッドリー卿…ナイトオブテンであり、ブリタニアの吸血鬼の異名を持ち、筋肉殺しの天才と謳われる彼ですらゼロには敵わなかったか。
「それと…入れ!」
「…?」
「貴殿に礼を言いたい者がいるようでな」
ブラッドリー卿が乱入時に取った行動、手段こそ乱暴だが的確にゼロの間合いから遠ざけた事で命が助かった者が居る。そもそもナイトオブラウンズは皇帝である父上の直属、そしてシュナイゼル兄上から通信も貰っていたからな。
「はっ!私、純血派のキューエル・ソレイシィと申します。ブラッドリー卿が私の乗るサザーランドをゼロから遠ざけ…」
「あぁ、私が蹴っ飛ばしたパイロットか。死んでいなくて何よりだな」
「…ブラッドリー卿は命の恩人です。本当にありがとうございました!」
そう言って深々と頭を下げるキューエルだったが、当のブラッドリー卿はなんでもなさそうに手で払って反応していた。ふむ、照れ隠しだろうな。…ノネット先輩から聞いた時は殺人狂というような印象だったが、実際は随分違うものだ。
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「シュナイゼル殿下、申し訳ありません。折角のランサーを」
『気にする必要はないよ。所詮は機械、また作れば良いさ。それに君が無事で良かった、私も父上には怒られたくないからね』
皇帝陛下の拳骨は痛いからな…。
『さてと、ブラッドリー卿。迎えを出すから本国へ戻ってくれるかな?ゼロと直接闘った君から色々と話を聞きたいからね』
「分かりました。迎えが来るまではエリア11で自由行動でも?」
『勿論構わないよ。手続きもあるから迎えは2日後の昼頃かな』
2日か…。今日はもう遅いから自由行動は実質1日だな…さて、どこに行くか。
そうして私はモニカの奴が行きたいとか言っていたカワグチ湖に向かう事にした。1日半もあれば戻って来れる距離だろう。
「…それにしても態々エリア11にまで来て湖で泳ぐなど、理解に苦しむ。泳ぎたいならば本国の海でも出来るだろうに」
カワグチ湖に行きたい、泳ぎたいから水着も買ったなどと気の早い行動をしていたモニカを思い浮かべつつ俺は景色を眺めていた。…トンネルに入ったか、これでは景色も楽しめんな…
「わかってないモニね〜!旅行先で泳ぐのが楽しいモニ!」モニ!
ふーん?そういうものか…。…?モニ?
「その変な語尾はモニカ!?なぜお前がここに!?」
「勿論カワグチ湖で泳ぐ為モニ!」モニニン!
おいやめろ水着を取り出して見せつけるな押し付けるな!
「ルッキーの分も有るモニ」モニーン
えっ、なんで怖。
「驚いてるルキアーノ、記録」
「アーニャまで居るのか…」
「新しい水着、アーニャわくわく」
もうどうなでもなれ…
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生徒会のみんなとカワグチ湖に遊びに来ていたら突如日本解放戦線のテロに巻き込まれてしまった。病弱設定である私と車椅子の少女という事でナナリーはみんなとは別のところに連れて行かれてしまっていた。
「シャーリーさんたちは大丈夫でしょうか…」
「会長はいつもはお調子者ですけどいざとなったときは頼れる人だから大丈夫よ、きっと。それに向こうには咲世子さんも居るし」
咲世子さんは日本人だからきっと日本解放戦線にもぞんざいにも扱われ難いはずだ。
「お前ら!いつまで!くっちゃべってる!」
ところで何でこの見張りの人はずっとスクワットしてるの。
「あの…息が切れてますし少し休んだほうが…」
ナナリーは相手が自分を人質に取っている側の人間だというのに気遣いをしている。優しいというか見た目よりも肝が座っているというか…まぁ、兄がアレだものね…
「日本男児!たるもの!いつ!いかなる!時も!鍛錬を!怠らず!!」
暑苦しいわね…なんなの…
「オーバーワークは逆効果だってお兄様が…」
「うるさい!!」
うわ声デッカ、うるさいのはあんたの方よ…。そんなカオス空間に更なるカオスが巻き起こった。そう、ゼロの登場である。
「オーバーワークは逆効果…そこの可愛らしく優しくこの世の中で最も大切に扱うべき可憐な少女の言う通りだ馬鹿者!!」
ゼロはそんな叫びと共に壁から登場したのだ。普通にドアから入って来なさいよ…
「お前はまさか…ゼロ!?」
スクワットをしていた見張りの男は銃を構えるが、ゼロが手刀で銃を切り裂くと唖然としていた。うん、私も唖然とした。手刀の刀とはあくまでも例えであり、本当に切断能力を有しているなんておかしいと思うの。
「この筋肉の波動…?」
「おっと、怪我は無いかな?お嬢さん方」
私も隣にナナリーが居る時に黒の騎士団だと明かすわけにはいかない。
「え、えぇ…私たちはこの部屋に閉じ込められてただけで特に乱暴とかはされてないわ。…ひたすらその人が部屋の中でスクワットしてたけど…」
「そうか。しかしここは現在日本解放戦線が占領している危険な場所、まずは君達を安全な場所に避難させなければな」
そう言ってゼロは右手で車椅子ごとナナリーを担ぎ、左手で私を担いだ。次の瞬間、壁を蹴ってぶち抜くと、カワグチ湖上を走り始めた。…????水の上を走ってる????
「ちょっ!?えっ!?ここ水の上よね!?どうなってるの!?」
「あら、カワグチ湖の上を走ってるんですか?風が気持ちいいですね!」
ナナリー呑気すぎない…?
「ふははははは!!私の筋肉を持ってすれば左脚が沈む前に右脚で水上を蹴り、右脚が沈む前に左脚で水上を蹴ることで水上を駆け抜ける事など造作もない!!」
「わぁ!凄いです」
「ふははははははは!!!!」
なんか今日のゼロはやけにご機嫌ね…?こうして私達は無事に対岸に届けられた。
「貴様は…ゼロ!?」
「これはこれは…ブラッドリー卿ですか。奇遇ですね。」
近くに居た派手な髪の男がルキアーノ・ブラッドリーと言うナイトオブラウンズか。なんでカワグチ湖に…!?
「ふむ、ナイトオブラウンズならば信用できる。彼女達は日本解放戦線に捕まっていた人質のブリタニア人だ。あなた方にお返ししよう。」
「なっ…!?」
そう言って私とナナリーは降ろされ、ゼロはと言うと再度カワグチ湖を走ってコンベンションセンターへと戻って行った。
「アレがゼロ…記録」
「むむむ…凄い筋肉だったモニ…!」モニモニ!
「…ゼロの奴め、ふざけた真似を…!チッ…!君達一般人の身の安全はこの私が保証しよう、ついて来い。」
私達が連れて行かれた先には沢山の人が集まっていた。
「では私達はこれで。念の為軍へと合流しなければならないのでね」
「…ありがとうございました。」
ナイトオブテンであるルキアーノと別れ、私は周りを見渡す。恐らく今も人質になっている人達の無事を祈っている人たちなのだろう。
「シャーリー…!無事でいてくれ…!」
その中にはシャーリーの名を叫ぶ男の人が混ざっていた。もしかしたらシャーリーのお父さんなのだろうか?
「あの、もしかしてシャーリーさん…あ、シャーリー・フェネットのお父様ですか?」
ナナリーが声を掛けるとハッとしたように男の人はこちらを向いた。
「シャーリーを知っているのですか!?」
「えぇ、私達もアッシュフォードの学生で、シャーリーとは友達です」
「あなた方がここにいると言うことはシャーリーも…?」
解放されたと勘違いさせてしまったらしい。私は申し訳ない気持ちになりつつ首を横に振る。
「そんな…」
「大丈夫ですよ。きっと、ゼロが…あの人が皆さんを助けてくれると思いますから」
ナナリーの声はどこか確信に満ちていた。
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ギブソンなる人物をぶん殴り奪った中継車に乗り、コーネリアの心を読んで人質の中にユーフェミアが居る確信を得つつ、日本解放戦線の連中に当て身をぶち込みフロアを制圧する。人質達の閉じ込められている部屋もこちらが制圧したところ、シャーリーの心を読んだ際にナナリーとカレンが別室に居ることを知った。急いで助け出し、ナナリーの安全を考え脱出させ、再びコンベンションセンターへと戻って来た俺は今回の首謀者である草壁が立て籠っている部屋を目指していた。
「クソ!止まれ!!」
「俺にそんな物が効くか!」
銃撃を全て筋肉で跳ね除け、兵士にラリアットをブチ込む。そしてようやく草壁の居る部屋に辿り着いた。
「草壁よ!私と手を組み身体を鍛える気は無いか?」
壁を蹴り壊し突入した俺に対し、草壁は眉一つ動かさずこちらを睨んでいた。
「ならば素顔を見せてもらおうゼロ。無礼であろう!」
…軍服に日本刀、如何にも旧日本軍と言った見た目の男が草壁か。しかし、この男には一つ言っておかなければならないことがあるな。そして俺はダブルバイセップスを決めた。
「ナイスバルク!!」
すると、草壁は立ち上がりサイドチェストを披露して来た。ふむ、中々のキレだ。悪くない。
「良き筋肉だ!!」
こんな無意味なテロを行う割に筋肉に対する礼儀は持ち合わせているらしい。それに…
「見事だ草壁よ。アンチ筋肉読心術を展開しているとはな」
「ふん!対筋肉読心術など我が筋肉量を持ってすれば造作もない!バカにするなよ?ゼロ!」
「私の顔を見せる前にだ…草壁よ。なぜこんな行動をした?この行動の果てに何がある?是非聞かせてほしい」
コンベンションセンターの占領、ブリタニア人を人質にし、ブリタニアが要求を飲まない限り1人ずつ人質を屋上に連れ出し、日本解放戦線の兵士がスクワットする横で同じくスクワットを強制させる今回のテロ…この行動の果てに何を望んでいるのか、俺は知りたいのだ。
「知れた事よ!日本人の…日本男児達の筋肉はブリタニアにも劣らぬ事を内外に知らしめるためだ!」
そう言うと草壁は立ち上がり、鞘を腰に差した。ふむ…居合の構えか
「喰らえぃゼロ!藤堂流剣術…飛龍撃!」
草壁は大きく身体をひねりながら、鞘に納めた刀の鍔を親指で弾いて刀を矢のように相手に飛ばしてきた。
「ほう、刃ではなく柄での攻撃か。だがそんな攻撃!」
俺は刀を弾く。
「刀を飛ばすと言う意表を突いた攻撃…しかし私にそんな小細工は通用しない」
「甘いなゼロ!!本命はッ!!」
瞬間、草壁の衣服が…左腕のみ爆ぜ飛んだ。
「チェストォォ!!」
咄嗟にガードするが俺の腕は切り裂かれてしまった。
「…なるほど、本命は鍛え抜いた左手の手刀による斬撃か」
ルキアーノのような技術による対筋肉攻撃ではなく、筋肉をもって筋肉を打ち破る対筋肉攻撃、厄介だな。
「これぞ我が左手に宿し妖刀、村正だ!」
草壁、原作では恰幅がいいので増量版ではめでたく脳筋化されました。筋肉の超回復とか脳筋とか手刀とか、言葉の意味を履き違えすぎている増量版ですが気にしてはいけない(殴打)
補足として、スザクの釈放とユーフェミアの出会い、スザク転入(及びルルーシュとの殴り合い※手加減あり)は発生済みです。ですが、あまりミートギアスと変わりがないので省略しました。純血派の内ゲバは発生してません。ジェレミアに賄賂疑惑がないので
また、増量版としての話が行き詰まった場合は、間の時系列を吹き飛ばした多少の矛盾を無視する単発シチュエーション型に切り替わる可能性があります。
いきなり話が「ラグナレクの接続」あたりまで飛ぶとか(ルルーシュとシャルルが殴り合います)、「土の味」あたりまで飛ぶとか(ルルーシュとスザクが殴り合います)、中華連邦での結婚式あたりまで飛ぶとか(ルルーシュとシュナイゼルが殴り合今すぐ)などなど。経緯はともかくとしての「ルルーシュとオデュッセウスのやりとり」とか書きたい断片はあるので…。エタるよりはマシと目をつぶっていただければ…
取り敢えずは頑張ってシナリオ形式で進めます。