「あはー!書類地獄から解放されたと思ったら」
「もぬけの殻だなんて…」
「…」
ダールトン将軍からの指名により、藤堂さん達の処刑を僕がするはずだった。しかし、全ての手続きを終えた頃には藤堂さん達は牢から脱していた。牢の床がブチ抜かれていたのである。
「ゼロ…」
ゼロ…つまり、ルルーシュの仕業だろう。ルルーシュであれば建物を外から見ておおよその構造を掴み、重要度の高い囚人であり、奪われたくない藤堂さん達の収容位置を予測、あとは自慢の筋力で地面を泳ぎ、床をブチ抜いてそのまま脱出…見事な手際だ。ブリタニア軍もゼロの襲撃に備えて大量のナイトメア部隊を待機させていたのにまんまと裏をかかれたわけである。
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「…んー。そろそろ君の出番かもね」
僕が呟くと壁をブチ抜き、一人の男が現れた。いつもドアを使えって言ってるのにいつになったら覚えるんだコイツは…
「お呼びデスカ?饗主V.V.サン!」
うわ、声でっか。思わずひっくり返っちゃったよ。僕の体は子供の時から成長が止まってて軽いから思い切りモストマスキュラーしながら叫ぶの辞めて欲しいんだよね。
「大丈夫デスカ?饗主V.V.サン?」
「誰のせいだと思ってるのさ…。」
僕の問いかけに白い歯を輝かせ笑っている奴だが、どうせ今も僕の心の声を筋肉読心術で読んでいるだろうからいつもワザとである「オウ!酷いデス!ワザとじゃありまセーン!」うるさいよ。黙っててくれ鼓膜が破れただろうが「ソーリー」一々イラつくなコイツ…。
だが、コイツはシャルルにこそ劣るが過酷なトレーニングと完璧な栄養管理により筋肉が筋肉着て鍛えてると言って差し支えない強靭な肉体と、対人間であれば必殺級に最強のギアスを持つ、我らが饗団の最高傑作だ。「フフ、照れますネ」前言撤回、お前なんか失敗作だバカ!
「…成程、エリア11のゼロ、ですネ?」
「うん、そうだよ。直接始末するかは兎も角、君の能力を活かして貰う必要があるかもしれないんだ。」
「出来れバ…ゼロ、彼とは手合わせしたいデース…!」
モニターに映し出されたダブルバイセップスをするゼロを見て、奴は昂ったようにダブルバイセップスを決めた。また僕は吹き飛んだ。モニターも割れた。
「…神を殴り殺すその日までの辛抱だ」
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「スザク、おめでとう」
「ありがとうルルーシュ」
突如ユーフェミアが公開生放送で自身の騎士を決めた。その方法はダーツであった。馬鹿げている。よくある回転する的にダーツを投げて当たった賞品がもらえるというあんな感じのノリで自分の騎士を決めたのだ。しかも、コーネリアの差金なのか、他の誰かが手を回したのかはわからないが、スザクの範囲だけ他の100分の1ほどの広さだったが、ピンポイントに当たったので、誰も文句が言えない。
「でも良いのかな、ダーツなんかで決めて」
「良いんだよスザク!キッカケは兎も角このまま射止めちゃえば逆玉だぜ逆玉!」
「もう、リヴァルったら…」
「あはは…」
…俺レベルまでとはいかないまでも、鍛えられた眼と、正確にダーツを投げる事さえ出来ればいかに的が小さく高速回転していても動体視力により狙いを定め、目的の位置にダーツを投げることは容易だ。…まさかユフィの奴…いや、そんな訳はないな。プロレスラーやボクサーのような過酷な環境下で己を鍛えているならまだしも書類仕事が多いだろう副総督の立場でそんなトレーニングなど出来るはずがない。しかしスザク、先ほどから涙を流しながらパーティの食事を食っているが何かあったのだろうか?
「皇帝陛下レベルの筋肉…記録」
むっ!?撮影だと!?俺の筋肉は瞬時に膨張し制服を破り裂き、ダブルバイセップスのポージングを披露していた。流石は俺の身体、カメラに対して背を向ける事で顔面を撮られることは避けたようだ。
「…物凄い筋肉のキレモニ…」モニィ
「おやおや、コイツは驚いたね。ドロテアが見たら涎垂らしてたんじゃないのかい」
なっ…?あの声はナイトオブラウンズの…!?まずい、何故ここにラウンズが…!
「ふごふご!ほほほうぐっ!(アーニャ!?どうしてここに?)」
スザク、飯をかきこみながら喋るのはよせ、そして俺には分かるようにとアンチ筋肉読心術を解除するな
「どうしてここにいるのかスザクが尋ねてるよアーニャ、アンタが答えてやりな」
「筋肉読心術出来るノネットが答えれば良いのに…」
「本国からお客様が来るからスザクくんも来るようにお声が掛かったモニ!」モニ!
俺はラウンズ達に背を向けたままだが、シャーリーの眼による反射を利用してラウンズ達を見てみると、ピンク髪の小柄な奴…何故かアッシュフォード学園の中等部の制服を着ているのがアーニャというのだろう。その手にカメラを持っているが危なかったな、俺の顔を撮られていたら偶然を装って破壊せざるを得なかった。そしてその隣にはノネットか…いや、アンタがなんでアッシュフォード学園の高等部の制服着てるんだやめとけ…!そしてその隣にはモニモニ跳ねてる金髪の女がいる。…恐らく卜部の言っていたモニモニしてたラウンズとは奴だろう。いや、奴であって欲しい。コイツ以外にモニモニしてる奴がこの世にいてほしくない。そしてお前に至っては何故アッシュフォード学園指定の水着を着ているんだ頭おかしいのか…!?
「本国からお客様…?」
スザクが一瞬俺を見た。フッ…警戒しているようだな、だが、もう遅い!俺ほどの筋肉を持ってすればシャーリーの眼による反射越しでも筋肉読心術は可能!ノネットはアンチ筋肉読心術を展開しているから無理だが他の2人ならば…!
(…。あ、文字打ち間違えた…)
チィ、アーニャとかいう奴はブログを書くのに夢中か…!ならばもう1人のモニモニしてる奴の心を…
(モニィ!)モニィ!
…?いや、おかしい。心の声がモニィ!しかないはずがない。もう一度試してみよう。
(モニモーニン!)オハヨウ!
???なんだ?俺は何を聞かされている??
(モニモニ…モニィ…!モニッモニッ…)
ダメだ。これ以上は危険だ。頭がおかしくなる。流石はラウンズ、筋肉着読心術対策は万全ということか…!本国からのお客とやらは気になるが、どこに来るのかがわからなければ手の出しようがない。ここは大人しく諦めるしかないか…!
その夜、『ナイトオブファイブアーニャの日記』というブログで『今から式根島に行ってきまーす』とピースしてるモニモニしてた奴とのツーショット写真付きのブログ記事が更新されていた。俺は黒の騎士団を引き連れ式根島に向かった。
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「本作戦より我ら黒の騎士団に参加する事になった者達を紹介する」
潜水艦で式根島とかいう島に向かう道中、ルルーシュの奴が主要な団員を集めてそんなことを言い出した。しかし…『とある者からの情報』だと言っていたが、実態はアーニャとかいうラウンズが書いたブログの情報が元だなんて知ったらみんな驚くんだろうな…。少なくとも私は驚いた。食べてたピザを落とすくらいには。
「彼女は非常に優秀な科学者…紅蓮や月下を開発したチームの主任、ラクシャータ博士だ。」
「よろしくね〜」
気怠そうな態度だが、ルルーシュがそう言うなら凄い奴なんだろうな。その後、メンバーが増えたこともあり黒の騎士団の編成についてルルーシュが話していた。
「ゼロ番隊は私とC.C.だけですって。頑張りましょうね」
ルルーシュの話をろくに聞いてなかったがどうやら私はゼロ番隊とかいう隊に配属されたらしい。ゼロ直属の親衛隊と言っていたが…あー…アレだな。ゼロ、つまりはルルーシュ…圧倒的筋肉により如何なる死地でも生還可能。カレン、KMF戦闘だけで言えばルルーシュにも匹敵する天才的黒の騎士団のエース…類稀なる戦闘センスにより如何なる死地でも生還可能。そして私、不老不死のコードを持つ…死んでも生き返るので如何なる死地でも生還可能…。
…。私は無言で部屋を出て潜水艦の窓から外を見る。魚達が気持ちよさそうに泳いでいる。…ハァ、嫌な予感しか、しないな…。
私ごとですが、今年はバレンタインとしてトリュフチョコを作りました。
自分で食べました。
原作でルルーシュが医療サイバネティックでラクシャータを知ってたのって多分ナナリーのために色々調べてたんでしょうね
あと、ノネットさんが女子高生の制服着るのは流石にキツい気がします。