おはようございました。
おや?あなた様方は読者!何たる感激!感謝!雨嵐!
おおおおお願いです。
最後まで読んで頂けますか?
それでは最終話スタート…の前に私からもお願いです。
完結したからといって、お気に入りを外さないで下さい。
それでは改めて、最終話スタートです!
「ルルーシュ、敵の航空部隊の援軍だぞ。爆撃されたら終わりだな。」
「問題ない。補給は済ませてあるからな」
現れた敵の援軍はハドロン砲を放つ事で無力化する。ふん、歯応えのない連中だ。
「藤堂、私は政庁上空から攻め込む。こちらで混乱を作ったらその隙に正面から蹴散らせ」
『突出しすぎではないか?無事に戻れよゼロ』
「分かっている」
俺が降り立った政庁の屋上は、かつて俺が過ごしたアリエスの離宮に似ていた。
「…アリエスの離宮に似ているな」
つぶやいたのはC.C.。コイツが何故知っている…?
「…C.C.さん、アリエスの離宮を知ってるんですか?」
「あぁ、少しな。落ち着いたら話をしてやろう、ナナリー。」
コイツもブリタニアにいたということか?ますますV.V.とかいう奴のことを聞き出す必要が出たな。だが、ギアスを知るスザクは始末済みだ。ギアスの仕込みもあるし…
『ようこそゼロ。やはり混乱を作るために単騎でここに来たな?』
「これはこれはコーネリア…!敵将自ら姿を晒すとはな!」
残った障害が自ら出てきてくれるとはありがたい。
「あ!コーネリアお姉様ですか?お久しぶりです、ナナリーです!」
『な…!?ナナリー!?馬鹿な、ナナリーは死んだはず…まさか貴様…ゼロ!卑怯者め!クロヴィス、ユフィの次はナナリーまで穢すつもりか!!まさかルルーシュも本当は生きて…!?これは貴様に尋問せざるを得なくなったな!!』
ナナリーには悪いがコーネリアも始末させてもらおう。
『姫様ァ!』
『ダールトン!来てくれたか、二人でゼロを…』
馬鹿めコーネリア!ダールトンは既に我が手中に落ちているのだよ!ダールトンはランスでコーネリアのグロースターの腕をえぐり、脚を破壊した。
『ダールトン!?どうして…!?』
『ご安心ください姫様。殺しはしません。姫様を生きてゼロに差し出すのです…』
お前の役目は終わりだダールトン。貴様の筋肉は厄介だからな、始末させてもらおう。
「C.C.!」
「分かっている」
ハドロン砲によりダールトンを抹消し、ガウェインから降り、腕力でハッチをこじ開け中に引き篭もるコーネリアを引き摺り出し、用意していた縄で縛り上げる。
「この私が敵に捕まるなど…!こんな屈辱!くっ!殺せ!」
俺は仮面を外し、左目を隠しつつ対峙する。
「お久しぶりですね、姉上」
「お久しぶりです、コーネリアお姉様」
「生きていたのかルルーシュ…だが、何故お前が?お前が全てやったのか…何故こんな…まさかナナリーもか!?」
俺はナナリーを撫で、首を振る。
「いいえ、ナナリーは関係ありません。ただの人質ですよ。さて、姉上には聞きたいことがあるのですが、答えていただけますか?」
「答えると思うか?この私が…!拷問などに屈するものか!」
「ビンタしますよ姉上。"俺の質問に答えろ"」
俺はギアスを使い、コーネリアから情報を聞き出した。どうやらコーネリアも真相までは知らなかったらしい。次に聞くべきはシュナイゼルか…
「お兄様、あの日のことを調べて…?」
「そうだよ、ナナリー。俺たちが生きてると知られたらきっとあの日の犯人が俺たちを消しに来る。ナナリーの平和のためには必要なことなんだ。」
「はい…でも、私にはお兄様さえ居てくれればそれで…」
「ナナリー…」
抱き上げて頭を撫でてやる。ナナリー、それじゃあダメなんだ。いつまで誰が味方で居てくれるか分からない。俺たちの身を守るには俺が居場所を作らないと…
流石にナナリーの近くでコーネリアを殴り殺すのは気が引けるな…場所でも移すべきだろう。まずはガウェインに乗り、コーネリアを拘束してからだな。
『オール ハイル ブリタァァーーーーーーーーーーーニアッ!!!!』
今度はなん…なんだあの空に浮かぶオレンジは…!?
『私の怒り、こんな形で受け取った!回転!ローリング!抵抗無駄!』
支離滅裂な上にふざけたフォルムの仮称オレンジだが、高速回転しての突撃の破壊力は馬鹿にならない。黒の騎士団で迎撃させるが…
『見えた…見えた…見えた…見えた…見えた…』
当たらない上に当たってもダメージはないと来た。こちら触れただけで無頼やサザーランドは木っ端微塵だ…ふざけている…!こんな事で俺の作戦が邪魔されてたまるか!
『ゼロ…私は…帝国臣民に敵を拳が排除せよ!そう。ならばこそ!』
まずい、またあの回転攻撃だ。ハドロン砲で迎撃を…
『オール ハイル ブリタァァーーーーーーーーーニア!!!!!!そして…』
だ、だめだ!ハドロン砲すら弾かれる…!?なんだあれは!!
「くそ!邪魔をするな!」
『パワーーー!!!!!』
ここは扇に連絡を取り援護射撃を…
『ゼロ!』
うん?出たのは南?
「扇はどうした?」
『撃たれたんだよ!』
扇が撃たれた?くそ、こんな時に…!
「扇の代わりはお前とディートハルトで分担しろ!ここで俺たちが立ち止まることを扇は望んで居ないはずだ!指定ポイントに敵の新型が現れた。援護射撃を頼む」
『わ、わかったゼロ、アンタは無事でいてくれよ』
「当然だ。私はゼロ、この筋肉を貫けるものなど無い!」
『そうだったな』
援護射撃を頼んでは見たが、どう見ても効いていない…!コーネリアを人質に取り損ねた…これでは…!
「藤堂!そちらはどうなっている!」
『ゼロか?君ともう一機が離脱したのは把握しているが…何かトラブルが?』
スザクは倒した、コーネリアも無事ではない、ダールトンも始末した、ナナリーはそばにいる、ここは一度仕切り直しを…
『…任せてくれゼロ、我々が必ず政庁を制圧する。君は敵の新型を抑えてくれないか?我々ならば再びの奇跡を起こせるはずだ』
「藤堂…そうだったな、我々に退路は無い!私は敵の新型を対処する、全軍の指揮は藤堂に一任する!」
『任せてくれゼロ!』
これで…これで問題は目の前のオレンジだけだ。
「さあオレンジ!たっぷり時間をかけて攻略してやろう」
「お兄様、ファイトー!です!」
可愛い。
スラッシュハーケン…ち、組み付くのがやっとか?零距離でハドロン砲を…!くそ、この距離でも効かないか!だめだ、奴の方が馬力がある、一度離れるしかない!
「C.C.!12ストリートに出るぞ、ナナリーをしっかり抱いていろ!」
「私はチャイルドシートか?」
「ふふっ、C.C.さんよろしくお願いしますね」
直接攻撃が効果ないのならば手を変えるだけだ。拳がダメなら蹴ってみろ、蹴ってダメなら固めて捻れ、母上の教えだ!
「C.C.!ハドロン砲を!」
「わかった!」
放たれたハドロン砲はオレンジをすり抜けビルに直撃した。
『当たらず!このジェレミア・ゴットバルトには!』
馬鹿め、もう当たっているんだよ!お前の背にしているビルを崩落させ、押しつぶす!
『卑怯。後ろをバック…』
「やったのか?」
「いや、たかがビルの下敷きになった程度では足止めにしかなるまい…!海に出るぞ!」
だが、今必要なのは時間だ。海に…水場に連れて行けば勝機はある。
「…ルルーシュ、ナナリーを連れてガウェインを降りろ。」
何!?コイツはなにを言っている!?
「私があいつを誘き寄せて戦場から突き放す。あのイレギュラーがなければお前は勝てるのだろう?ならば私を使うべきだ。」
「C.C.…何を…」
「早く行け!お前には作らねばならぬ世界があるのだろう!」
…そうだったな。それにC.C.は殺しても死なない女だ。
「これを渡しておく。」
「これは?」
「色んなデータが入った…便利アイテムだ。」
頭にデータの入っている俺は作ろうと思えばいつでも作れる。はぐれた後に備えもしものための保険は必要だろう。
「必ず俺の元に戻れよ」
「お前こそ、私が戻るまで生き残れよルルーシュ」
「誰に言っている。」
そして俺はC.C.に作戦を言い渡す。いくら装甲が頑丈でもスラスターまで硬いはずがない。そこを狙い、海に突き落とす。破損したスラスターのまま海に落ちればどんな機械であろうと浸水する可能性はある。するとC.C.は何を思ったかいきなり接吻をしてきた。
「何をするC.C.!初めてはナナリーのために取っておいたのに!!」
「えっ!?もしかしてC.C.さんとキスを!?ひどいです!初めては私が奪うはずだったのに!」
怒ったナナリーも可愛い。
「ふ、ふんっ…わ、別れの挨拶くらいで、そ、そんなに動揺するなんてなっ!この、ど、童貞坊やめ!」
とは言え時間がない、俺はナナリーを抱えてガウェインを降りると、ビルから高速回転したオレンジが飛び出てきた。俺は建物の影でやり過ごし、C.C.を見送る。戦場に合流しようと周りを見渡すと…
そこには白いナイトメアが佇んで居た。
「あれはランスロット!?何故生きている…!まさか…」
…まさか、持っていた銃を爆破させ、やられたように見せかけた…!?くそ、スザクの奴、やってくれたな…!この俺が騙されるなど…!
「ラクシャータ!空いているナイトメアは無いか!?サザーランドでも、グラスゴーでも、なんでもいい!」
『ガウェインが手に入る前に必要かと思って着手してた月下の予備機ならあるけどねぇ…左腕が無いし武装も弾薬も空だから戦闘力は皆無よ?』
「右腕はあるんだな?構わん!指定したポイントに大至急運べ!最優先だ!」
今度こそスザクをしとめる!それには拳さえ有ればそれで良い…!ナナリーには済まないが、戦闘に巻き込むわけにはいかない。瓦礫だらけの場所に置いていくのは忍びないが…
「ナナリー、済まないがここでもう少しだけ待っててくれるかい?」
「はい、お兄様…ここで待っていますから、必ず迎えにきてくださいね…」
「勿論。俺はナナリーがどこに居ても、必ず迎えに行くよ。約束だ。」
頷くナナリーを撫で、到着した月下に乗り込む。ふん、こいつを動かすのも久しぶりだな…
『そこにいるのは…ゼロ…いや、ルルーシュか!』
「あぁ、そうだよスザク。決着をつけるぞ!正々堂々一騎討ちでな!」
『…望む所だ!』
スザクはフロートユニットをパージしつつ、こちらに向かってくる。いきなりフルスロットルか!?回し蹴り…?
「そんなもの…!」
『甘いよルルーシュ』
何!?これはフェイント!?仕方が無い、スラッシュハーケンを用いたジャンプで躱し、近くのビルに再度スラッシュハーケンを突き刺し距離を取る。幸いスザクのスラッシュハーケンも大半が爆破で機能停止のようだな。
「これなら!」
こちらの上段蹴り!…仰け反って躱された!?
『そんな攻撃なんか!』
ならばこのまま勢いを殺さず回転し、スラッシュハーケンでジャンプだ。ふん、スザクの足払いは回避できたたな!
『決めきれない!?機体性能では優っているはずなのに…!これが筋肉量の差か!?』
「スザク!!」
このまま高さを生かして踵落とし!腕でガードされた!?
「スザク…!やはり強い…!」
『ルルーシュこそ、でも僕は負けないよ。」
ジリ…とお互いに構えをとる。弱攻撃の連打ではお互いエナジーを消耗するだけで決め手に欠ける。やはりここは大技で勝負を決める!
「スザァァク!!!!」
『ルルーシュ!!!!」
月下の拳がランスロットの顔面をブチ砕く。しかし俺は勘違いしていた。これは生身同士の戦いじゃ無い。顔面を狙うより…
「かはぁ!?」
ランスロットの拳はメキメキと月下の胴体をブチ抜き、砕けて変形した装甲が俺の腹をえぐった。
『これで終わりだ…!ルルーシュ!』
「俺は…負けた…のか…!?」
流石に肉体を鍛えようともナイトメア規模の攻撃を受ければタダでは済まない。銃でも刀でも傷ひとつつかなかった俺の腹から血が出ている。
『お兄様!』
…!ナナリー…!そうだ、ナナリーのためにも負ける訳には…!まだ止まるな、動け、動いてくれ月下ァ!動けェ!!
「うおおおおおおおお!」
『馬鹿な!?まだ!』
俺の気持ちに答えてくれたのか、月下の膝蹴りがランスロットに突き刺さった。
『くそ!』
俺は月下から脱出すると同時に月下は爆散した。今の爆発でランスロットも動くまい。
俺とスザクの二人は対峙した。これで決着をつける…!
「ルルーシュ…!」
「スザク、ぶってみろ…この筋肉隆々の体をな。この丸太のような足がお前を砕く、お前も無事では済まないぞ」
ランスロットから脱出したスザクに対して俺はクラウンチングスタートからの膝蹴りを見舞う。
「かはっ!?ルルーシュ…!傷を負った体のどこにそんな力が…!」
続けてのコンビネーションパンチ!不意の一撃を貰ったスザクでは対応しきれまい!
「うぉおおおおおおお!!!」
「クソッ!このままでは…!」
ドガ、と腹に激痛が走る。スザクは俺の傷口に的確に貫手を差し込んできた。
「ごはっ!?」
溜まらず俺は血反吐を吐く。こいつ、こんな手を…!
「攻撃が緩んだ!今なら!」
スザクは俺の顔面に回し蹴りをブチ込んできた。くそ…!この程度の痛みでやられるかッ!!腹の傷さえなければスザクなんぞに…!そうだ、傷…血だ!俺は腹に手を当てうずくまるフリをする。
「ルルーシュ!?」
お人好しのスザク…!傷口を攻撃するという手に罪悪感を覚えたな?馬鹿な奴め!くらえ、血の目潰しだ!
「勝った!食らえスザクッ!!!」
視界を失い生じた先にその顔面に膝蹴りを叩き込んでやる!
「ルルーシュ、やはり君は僕を侮ったね?」
膝蹴りが手で止められた。ジリジリと退かされた奴と目が合う
「スザク…お前…!」
血の目潰しは成功した…が、それは半分だけ、こいつ、予め片目を閉じて…!?スザクの回し蹴りが再度顔面に突き刺さる。い、いけない…こ、これ以上は身体が…!
「ルルーシュ!そんな体の君にこれ以上戦わせる訳にはいかない!これで止まってもらう!!」
「だ、黙れスザク!俺は世界を壊し、世界を作る!その邪魔になると言うのなら死んでもらう!!」
俺とスザクは同時に駆け出す。
「スザァァァァァァク!!!!」
「ルルーシュゥゥゥゥ!!!!」
俺たちの拳は、お互いの顔面に突き刺さった。
「人は、人間は筋肉を求める存在である。ブリタニアの少年…少…年?少年で良いんだよな…?うん、少年…ルルーシュが望んだ筋肉はささやかな筋肉にすぎなかった。…ささやかか…?特別な筋肉ではない。少なくとも筋肉の根源には人としてごく当たり前のとてもささやかな筋トレしかしなかった。ささやかの定義が違うな?
そんな筋肉を、そんな筋トレを誰が否定できるのか。誰にそんな資格があるというのか。
だがしかし。人は誰しもが否応なく食事と、運動をとることによって自らの体型を形作ってしまう。
ならば個人の腹筋など荒れた食事を前にしてはどうしようもなく隠れてしまう儚い存在でしかない。
拳と拳、鍛錬と筋肉。ルルーシュの前に立ちはだかったのは自らが生み出したマッチョでありマッチョが人である故の筋肉か。私これ何言わされてるんだ?
それでも今は筋トレすべきであろう。そう…少なくとも人が筋肉を求める存在であるのなら。
分厚い胸筋は割れた腹筋は筋トレからこそ生まれ出る…!」
●あとがき●
八つに割れた腹筋、欲しいですよね…
が、簡単にはそんな腹筋得られません。
ついつい食べ過ぎたり、筋トレ
をサボっちゃったり…
まぁ、筆者は普通に非マッスルです()
てな訳でご愛読ありがとうございました!
ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜 を読んだ感想を教えて下さい。
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筋肉をつけようと思った。
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痩せようと思った。
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更なる筋肉の高みを目指そうと思った。
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オールハイルマッスル
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食生活を改めようと思った。
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筋肉は全てを解決するなって思った。