大変短めです。
ので!19:00にもおまけが更新されるぞ!
帝国最強の十二騎士、その内の一人たるナイトオブファイブのビスマルクは皇帝シャルルもとに走った。一部の皇族と大貴族、更にはナイトオブラウンズの大半が皇帝に弓を引いたからだ。謁見の間の扉を開けると、そこには血まみれのシャルルが居た。遅かった、とビスマルクは思った。
「ぶるぁ!!!」
ドガッ!と拳を振り下ろし、トマトのように頭蓋骨を潰された人物…ラウンズの一人はあっさりと絶命し、シャルルによって放り投げられた。
「このワシにこんな貧弱な身体で挑んでくるとは…なんったる愚かしさ!!!」
血まみれのシャルルというのは、当然返り血で血まみれの意味だ。ビスマルクがマリアンヌから聞いた話だと武装した集団50人程が皇帝の命を狙い謁見の間に突入したと聞いていたが、どうやら全員返り討ちにしたらしい。普通に考えて人間の技ではない。
「こ、皇帝陛下、ご無事で何よりです。ビスマルクでございます。」
「なんだビスマルク。ワシに挑みに来たか?しかし銃でも刃物でもこのワシには無駄ァーー!!!!」
殴り掛かろうとするシャルルにビスマルクは両手を前に出し、必死に説得する
「い、いえ!私は皇帝陛下の味方です!マリアンヌ様から陛下の危機を聞き、馳せ参じたのです。」
「何…?ワシに危機だと?」
シャルルはキョロキョロと周りを見渡し、首を傾げた。
「どこに危機がある。」
「あ、はい。すみません」
更にはシャルル自らが謁見の間を飛び出し、歯向かうものを拳骨で一掃していった。
「ぶるあぁ!!」「ぶるぁぁああ!!」「なんったる愚かしさ!」「ぶーーるぁぁぁ!!!」「ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるァァ!!貴様はワシをォ!怒らせた!!」
ことごとく頭蓋骨を粉砕され脳漿と血をぶちまけていく反乱軍をビスマルクとマリアンヌは真顔で見ていた。
「ねぇ、ビスマルク。」
「なんです?マリアンヌ様」
「暇ね。」
「暇ですな。」
彼らの眼前には今なお拳を振り上げぶるぶる言っている皇帝の背中があるのだが、槍で突かれれば槍がへし折れ、銃で撃たれても何故か無傷、剣を振るえども刃が折れ、生半可に殴ってもびくともはない。歩く要塞と化したシャルルに勝てるものなどいなかった。ラウンズが束でかかってもぶるぶる言っているうちに頭蓋骨陥没被害者の会の永久会員が増えていくばかり。流石にナイトメアが出張った時はマリアンヌがナイトメアで出撃したものの、殆どのラウンズをシャルル自らが処刑すると言うとんでもない事態に陥った。因みにビスマルクはたまたまナイトオブワンの止めをさせた。
のちにこの事件は「(主に返り)血の紋章事件」と呼ばれ、ブリタニア皇帝シャルルに歯向かえるものは無いと周辺諸国に知らしめた。そしてそんな事態に胸を撫で下ろすのはビスマルク。
(最初は皇帝を騙し討つつもりだったけど、最後まで実施しなくて正解だった…!)
「にゃるが」さんから頂いた
「反逆したラウンズの一部をシャルル本人が自らの筋肉で粛清していそう」のエピソードです。