一人の名誉ブリタニア軍人がナイフを持ってスザクを襲った。しかし、ナイフでスザクを殺せるだろうか?答えは否、避けるまでもなくスザクに当たったナイフはへし折れてしまう。スザクによるナイフ破壊はこれで二度目になる。因みにナイフで危害を加えられそうになったのは3回目なのだが、2度目の時は投げナイフだったため折れずに済んでいたりする。
襲ってきた兵士を殴り飛ばすと兵士は他の兵士に拘束され連れて行かれた。
「ルルーシュ、何故君は僕にこんなギアスを掛けたんだい?心のどこかで罰を求めていた僕に鍛えろと…」
「そんなギアスかけなくても僕は鍛えるのに」ムキムキッ
その後、スザクは死刑執行命令のサインを渋ったがアーニャが代わりに記載し、死刑は執行されることになった。\日本人は撲殺です!/
それでは本編スタートです。
※今回は特にふざけが多い回です。
俺が潜水艦の中に入り、みんなが待っている部屋に行くと、真っ先に神楽耶が飛びついてきた。
「ゼロ様ーーー!!!新妻をこんなに待たせるなんて酷いですわーーー!!!」
拝啓ナナリーへ、お兄ちゃんはいつの間にか結婚していたようです。-許しません- …!?
そんな冗談をさておきつつ、飛び付いてきた神楽耶を床に下ろす。ふむ、持ち上げた感じ前よりも筋肉がついているような…?
「神楽耶様、変わらぬ元気なお姿、安心致しました。」
「ゼロ様こそ、前よりも逞しくなってますます惚れましたわーーー!!!それに驚きましたわーーー!!!特区日本に参加するとわーーーー!!!!」
うるせえ。
「そうだゼロ、説明してくれないか?何か策があるんだろう?」
扇の発言に俺は頷いた。
「私が前に相談していた事項を覚えているか?」
「相談?何があったか…」
「確か中華連邦に逃げるとか何とか」
意外にも覚えていたのは南だったが、再び俺は頷く。
「そうだ。我々は行政特区日本を使って国外へ逃亡する。」
「待ってくれ、意味がわからない。俺たちにもわかるように説明してくれ」
扇の言う通り確かに説明不足だったかもしれない。話を聞いている全員が首を傾げている。
「良いだろう。その前に一つ尋ねたい。藤堂、日本人とは何だ?」
その問いに藤堂は目を暫く閉じて思案していた。やがて目を開け、口を開く。
「日本人であれと己を鍛える心だ。いかなる困難にも立ち向かい、その身を高めて乗り越える。…そういう心だ。」
「そうだ。つまり、どんな場所、どんな環境であろうと日本人として恥ずべきことのないように鍛え続ける心をもてばそれは日本人なのだ。」
俺の答えに藤堂はふっと笑い、なるほどなと呟いた。
「我々はもちろんいずれ日本を取り戻す。しかし、現状完全なるブリタニアの支配下にあるといえるこのエリア11では以前の規模を取り戻すには労力と時間がかかりすぎる。1年前と異なり、ブリタニアによる各国の支配はかなり進み、このエリア11には現在三人ものラウンズが我々の行動に目を光らせている」
「確かに、あのカマキリは別として戦闘機に変形するナイトメア、枢木スザクのランスロット、廻転刃刀を弾き戦艦をも破壊するハドロン砲を備えたナイトメア、あの三機を同時に相手にするにしては紅月の紅蓮だけでは荷が重すぎる。」
流石は藤堂、彼我の戦力差を客観的に捉えた冷静な分析だ。
「そうだ。それらラウンズに加え、あのランスロットを元にした量産機までを相手をできるようになるまで我々が潜伏していては結局国民の支持を失うだろう。ならば!屈辱に耐えながら一度他国にて再起を図ることが日本人のためだと私は考える。」
「なるほど」
「しかしゼロ、それではかつての澤崎と同じになってしまうのではないか?」
今の発言は千葉か、なかなか鋭い質問をぶつけてくる。
「良い質問だ千葉。そのための行政特区だ。今回、黒の騎士団のゼロはブリタニア直々に国外追放処分を受けることになっている。」
「何!?貴様だけ逃げる気か!我々を見捨てて…!」
「落ち着け。そのためにこれを用意した。」
俺はゼロの仮面とコスチュームを取り出して見せる。
「それは…ゼロの?」
「そうだ。扇、これを身につければ誰でもゼロになることができる。」
「流石だなゼロ、まさかみんなでゼロになってみんなで国外追放される作戦とは…君にしか、いや、ゼロにしかできない発想だ。」
そう、筋肉量こそ異なるものの、この仮面とスーツを身にまとえば誰もがゼロ。そしてゼロは国外追放。
「全てのゼロは国外追放を受け入れて国外へ逃げ延びる。ただ逃げ延びるのではなく、ブリタニアを出し抜いての国外逃亡だ。残された日本人達に私たちの姿はどう映ると思う?ただ逃げ出したのではなく、あのブリタニアを出し抜き再起を図りに行ったのだと映るだろう。ただ国外に逃げただけの澤崎とは違う。我々は希望を与えつつ国外に逃れることが可能なのだ!」
そして俺は当日の作戦を話した。まずは無抵抗に会場へ集まる。そしてブリタニア側からゼロの国外追放が言い渡されたら俺がスザクと話をする。会話が終わったら煙による目眩しを行い、ゼロの服装へと着替える。
「しかしどうやって国外へ行くのだ?我々はゼロと違い水上歩行をすることも日本海を泳いで渡り切る体力もないが…」
「安心しろ藤堂。それは私が既に手を打っている。君たちは私を信頼して私の指示通りに動いて欲しい。
星刻を通じて中華連邦のルートから氷塊船を手配してもらう予定だ。そしてこれらの作戦を中華連邦にいるディートハルトにも説明する。俺の影武者の件もあるからな。
「…というわけだ。ディートハルト、前に手配を依頼しておいた船をもうすぐ使う事になる。手続きは任せるぞ。」
『畏まりましたゼロ。』
これで準備万端。まさか咲世子がディートハルトのルートで諜報員になっていた時は驚いたが、アイツならば安心して俺の影武者を任せられるだろう。篠崎流のSP秘伝アイテムの中には対象に完璧な変装をするために特殊なスーツを着て空気を入れる事で体型をコピーすることが可能らしい。つまり咲世子ならば俺のムキムキボディを再現した影武者が可能ということになる。凄いな篠崎流。
「流石はブラザー。ボク達ブラザーの居場所であるこの学園を守りつつブリタニアの支配を否定するなんテ。」
「あぁ、だがそれにはお前の筋肉と協力が必要だ、ロロ。俺のことがバレればこの学園は終わってしまう。咲世子をサポートしてやってくれ。更にV.V.…奴に裏切り者と見做されればギアスユーザーであるお前は始末される。そしてお前が死ねば結局俺も終わる。」
「ボク達は運命共同体だネ、ブラザー。」
「おーいスザク!お待ちかねの連絡が来たぜ。ゼロからだ。」
僕はジノに呼ばれて政庁内のバーへと向かった。何故バーかというと、他の部屋は軒並み行政特区絡みで使ってしまっているのだ。因みに、何故政庁内にバーがあるのかは…謎だ。コーネリア殿下の時はなかったし、ナナリーが作るはずもないので、カラレス公爵が作ったのだろう。言うなれば役所の中に酒場作るって何考えてるんだ…?
もしもルルーシュであった時の対策も含め、話し合いは通信で行われることとなっている。僕らが貸し切る時間になるまでセシルさんは飲んでいたらしく、どうせならということでセシルさんにも参加してもらうことになった。これでこちらはナナリーの補佐官のローマイヤさん、僕、ジノ、アーニャ、ロイドさん、セシルさん、それと…
「私も参加するモニ!」モニィ!
セシルさんと一緒に飲んでいたモニカだ。なんでこの人またエリア11に居るの?
「なぁモニカ、お前この前帰ったばっかだよな?なんでまたエリア11に?暇なのか?」
「スザクくんやジノのいるこのエリア11に比べて私の担当してるエリアは最近落ち着いてるモニ。だから今回は観光に来たモニ。カワグチ湖に泳ぎに行くモニ!」モニ!
「…会議に参加するのは構いませんが、クルシェフスキー卿、その格好はいかがなものかと。」
「モニカの水着、記録」
「アーニャも水着買って河口湖行くモニ!」モニモニ!
「…水着選ぶの、手伝って」
セシルさんのドレスもかなり露出度が高いけれど、なんでモニカに至ってはビキニなのさ。もう訳がわからないよ。酔った勢いで泳ぎに行くために買っておいた水着に着替えたのかな?だとしてもおかしいよ。あとアーニャも自由すぎる。それはそれとして遊びに行くのは構わないけれどね。
「繋がるみたい」
ロイドさんの言うように、モニターにはゼロの方が写し出された。
『ほう?ナイトオブラウンズが3に…うん?何故ナイトオブトゥエルブまで…?ま、まぁ良い、ラウンズが4人も参加とは、しかしあの愛らしく癒される笑顔と心地よい声音を兼ね備えそれでいて完璧な仕事をなさる才女のナナリー総督のお姿が見えないが?…あとなんで全体的に女性陣の露出度は高いのですか…?特にナイトオブシックス、それは…制服か何かか?あなたはもう少しお腹を冷やさない服装にしたほうがいい』
「…余計なお世話」
…やけにナナリーを褒めるな…?こいつルルーシュでは?いや、しかしルルーシュはあの日電話で…。そうだ、ただのガタイが良いロリコンテロリストなだけかもしれない。先入観は危険だ。あと、ガタイの良いロリコンテロリストの場合アーニャも狙われている可能性がある、危険だ…!僕は上着をアーニャに纏わせロリコンテロリストゼロの視姦からアーニャを守りつつ口を開いた。
「これは事務レベルの話だ。」
それに…ナナリーは優しすぎる。ゼロとの交渉に出すべきじゃないだろう。
「あのさぁ、聞きたいんだけど、君と前のゼロと同じ?それとも真似してるだけの偽物?」
『ゼロの真贋は中身では無く、その行動と鍛え抜かれた筋肉よって測られる。』
「あはぁ…哲学だねぇ」
あのゼロの筋肉量は明らかにルルーシュに匹敵する…が、ゼロを演じるにあたり筋肉をつけるなんて当たり前のことだ。つまり筋肉量だけで判断するのも危険だと言える。ルルーシュか?ルルーシュじゃないのか?ダメだな。判断するには材料が足りない。それに今は行政特区が優先だ。するとジノが切り出した。
「黒の騎士団の意見は纏まったのか?特区日本に参加すると言ったからには…」
『こちらには100万人を動員する用意がある』
「百万。大群…」
「それはまた凄い数モニ!」モニモニ!
「本当なんだな?」
あのゼロなら、そして演じている誰かなら、ブラフ…つまり嘘である可能性は否めない。
『無論だ。但し、条件がある…私を見逃して欲しい。』
「何!?」
少なくとも総督であったカラレス公爵を殺しているのに見逃せだと!?あり得ない!そんなことを容認できるはず…
『…とは言え、君達にも事情はあるだろう?ゼロを国外追放処分にするというのはどうだろうか』
自分だけ国外追放…?つまりそれは
「黒の騎士団を捨てる気か?」
「自分の命だけ守るってことだろ?」
なんだそれは…そこまでしてなんになるんだ…!
「そんなことが話がバレたら組織内でリンチモニ!…まぁ、ゼロの筋肉なら返り討ちかもモニ…」モニィ…
『だから返り討ちにして無駄な血が流れないように内密に話している』
すると、ローマイヤさんがペラペラと手元の本をめくっていた。何かを探している…?
「あった。エリア特法代12条第8項…こちらを適用すれば総督の権限内でも国外追放処分は執行可能です。」
なるほど、ローマイヤさんはゼロの意見に肯定的なようだ。確かに組織を捨てて1人で逃げたリーダーなんてのは求心力を失うだろうし、そんな仮面の男1人が国外に逃げのびても何も出来ないだろうとは思う。…それがただの男であるのなら。だが、ゼロだ。ゼロであるならあるいは…
「ゼロを見逃すモニ?」モニ~?
「法的解釈を述べてるだけです。」
『どうだろう?式典で発表しても良い。君たちにとっても都合が良いだろう?』
事前に知られて暴れられたり、放棄されるよりは直前に知らされて何もできない方がマシだろう。しかし、先程からゼロの話すタイミング、内容…誘導されてる…?
「つまんない男」
「でも悪くない話だろ?トップが逃げたとなればイレブンのテロリスト達は空中分解だ。」
ジノの言う通り少なくとも無血でエリア11のテロリスト達の勢力を大きく削ぐことは出来る。それくらいゼロの存在は絶大だ。それ故にどうしてもゼロを見逃すというのは危険にも感じる。
そして、結局みんなとの話し合いでゼロは国外追放と決まった。僕一人の我儘で方針を変える訳にはいかないって言うこともあり、僕も結局飲まざるを得なかった。ナナリーにも国外追放処分と話をすると
「そうですよね、私の一存で全ての罪を許すことはできませんものね。あとスザクさん、パンと牛乳買ってきていただけませんか?」
ナナリーは許すつもりだったのか…?ゼロを…。それはそれとして最近よくナナリーにお使いを頼まれる気がするな…まぁ、総督は仕事も多いしナナリーは目も脚も不自由なんだし仕方ないか。
シズオカゲットーは百万の人で溢れていた。表向きは多いからという理由だけれど、真の狙いはわざと隙を見せて尻尾を出すのを窺っているためノーチェックで集めている。こちらにはナイトメアという戦力もあり、テロリストの小細工を打ち砕けると踏んだのだ。でも、やはり僕はただゼロが国外追放処分を受け入れただけとは思えていない。
「スザクくん、難しい顔モニ。平和はブリタニア人もそうでない人も平等に与えられるべきものだと思うモニ、行政特区日本はその一つの形だと思うモニ」モニ-
「…ありがとうございます。クルシェフスキー卿。」
きっとモニカさんは僕に気を遣ってくれたんだろう。
「モニカで良いモニ」モニィ
「ここにいましたか、クルシェフスキー卿、お願いがあるのですが」
「モニ?」モニ?
モニカさんはローマイヤさんに連れて行かれた。なんだろう?お願いって。
それにしてもこの百万人、ゼロの国外追放処分を聞いたらどうなるのだろう。できれば暴れてほしくは無い。鎮圧の名目で殺してしまうのはそれこそ虐殺だ。ユフィがあんな不名誉な呼び名をつけられたように、ナナリーにまで不名誉な呼び名をつけられるのは嫌だから。
「日本人の皆さん!行政特区日本へようこそ!たくさん集まって下さって、私は今とても嬉しいです。新しい歴史のためにどうか力を貸して下さい」
\可愛いぞナナリー総督ー!/\きゃー!こっち向いてー!/\好きだー!/\今日も髪型お似合いですね!/
「日本人の皆さん、ありがとうございます。ブリタニア人である私を受け入れて下さり、私はとても嬉しいです」
\可愛いは正義!/\国なんて関係ない!ナナリー様最高!/\こっちにも手を振ってくれー!/
凄いなナナリー、大人気だ。それにナナリーも満更でもなさそうに手を振って答えてる。…こういう時にちゃんと対応出来るのは皇族の血筋なのかな…。しかしこうなるとゼロがルルーシュである可能性は薄くなるかもしれない。ナナリーは実際可愛いし、幼さや体の不自由さから守ってあげたくなるような感情を揺さぶられる。つまりゼロがナナリー好きでもおかしく無いということになってしまうのだ。
ゼロは未だに姿を見せていないけれど、国外追放処分の話をすれば安全を確信して出てくるだろう。
「それでは式典に入る前に私達がゼロと交わした確認事項を伝えます。帝国臣民として、特区日本に参加するものは特赦として罪一等を減じ、三等以下の犯罪者は執行猶予扱いとなります。また、自由に筋トレも許されます。ブリタニアからの支援物資として高タンパク低カロリーの食事の提供を約束します。しかしながら、カラレス前総督殺害をはじめとする様々な犯罪は指導者であるゼロの責任は許し難い。よって、エリア特法12条代8項を適用し、ゼロだけは国外追放処分とする。」
\メガネ女引っ込めー!/\ナナリー総督に読み上げさせろー!/\ナナリー総督可愛いぞー!好きだー!/\ナナリー総督声綺麗ですね!憧れます/\いつまで立ってんだメガネ女!/
ざわつく会場だったが…………うん、ほとんどローマイヤさん批判だ。あのローマイヤさんが珍しく泣いてるよ。普段から厳しく振る舞ってるけど別に悪い人じゃ無いんだよ。心無い批判を受ければ心だって傷付くよね。そしてどうやったのか、突然モニターが切り替わり、ゼロが映し出された。当たり前のようにハッキングしてるけど、現在進行形で犯罪を犯してるんだよね、それ…
『ありがとう!ブリタニアの諸君。寛大なるご処置、いたみいる。』
「まぁ!来てくれたのですね!」
しくしくと泣きながらハンカチを噛んでいるローマイヤさんの隣で滅茶苦茶嬉しそうに笑っているナナリーという物凄く混沌とした光景が壇上で起きていた。
\ナナリー総督笑顔が素敵だぞー!/\天使の笑顔!/\よっ!この人類国宝!!/
一先ず暴動が起きていないことに安心しつつ、僕は念のためナナリーを庇うように立つ。狙撃とかされてナナリーを傷つけるわけにはいかない。
「姿を現せゼロ!自分が拳でぶっ飛ばしつつ君を国外に追放してやる!」
『人の力は借りない。私ほどになれば海の上を走ってどこにでも追放されることが可能だ。』
それは追放とは言わない気がするんだよな…
『それよりも枢木 スザク。君に聞きたいことがある、日本人とはなんだ?』
それにしても国外追放にかこつけて殴るチャンスだったのに上手く躱されたか、流石はゼロを名乗るだけはある。しかし日本人とは何かだって…?
「いきなりなんの話だ!」
『日本語か?日本という土地か?血の、繋がりか?』
…日本人とは、か。考えたこともなかったけれど…
言葉…?違う、現に僕やナナリーは日本語やブリタニア語でお互いにコミュニケーションが取れる。別に日本語が話せるから日本人…ということはないはずだ。
土地…?これも違う、昔ナナリーは日本にいたけれど、ブリタニア人のままだった。逆もまた然り。別に日本に居るから日本人…ということもないはずだ。
血の繋がり…?これも違う、直接血の繋がりが無くても例えば養子とかで日本人がブリタニア人になったり、その逆があったという話は昔父さんから聞いた事がある。それに、血が繋がってないから家族じゃないなんて寂しすぎる。共に心を通わせ生きていれば本物の家族になれる筈だ。
つまり、心だ。日本人という心があれば人は日本人になれる。どこに居ても、どんな言葉を話しても、血が繋がっていなくても、日本人という誇りを持ち、何事にも屈しない鍛える心があればそれはきっと日本人のはずだ。
「…それは、心だ!」
『私もそう思う。筋肉、自覚、筋肉、規範、矜持、筋肉つまり、文化の根底たる心と身体の根底たる筋肉があれば、それは日本人なのだ!!』
「それと、お前だけが逃げることになんの関係が…?」
もしかしてこの問答が罠!?何か仕掛けるつもりか!?
振り向くと突然服を脱ぎ出した屈強な男達が一斉に身体を擦り始め、汗と熱気から水蒸気を形成し、白いモヤとなって視界が遮られてしまった。これでは何をされるか反応が遅れかけない!
「アーニャ!ナナリー総督を安全なところへ!」
「分かった。」
僕は未だに泣き崩れているローマイヤさんを片手で抱えつつ警戒する。今撃たれれば僕はともかくローマイヤさんは深手を追うかもしれない。
「全軍鎮圧準備!但し、向こうが手を出すまで絶対に手を出すな!」
やがて煙が腫れる…そこには…
(●) <ニッポン!
ゼロが居た。でも、なんかやたら線が細いな…ちゃんと食べてるのか心配になる細さだ。いや…これは…!?
\ニッポンニッポンニッポンポン!/
(●)(●)(●)(●)(●)(●)(●)(●)(●)(●) (●)
(●)(●)(●)(●)(●) (●)(●)(●)(●)
(●)(●)(●) (●)(●)(●) (●)(●)
なんだこれは!?ゼロが一人じゃない…!?会場のみんながゼロの格好をしている!?いや、明らかに太さが違ったり若干色味が違ったり、そもそも胸筋の形が丸みを帯びていたり…つまり女性だったりと明らかにゼロじゃないゼロの人たちもいるけれど、あの特徴的なスーツとマント、そして仮面はゼロと言えるものだった。
『全てのゼロよ!世界で最も容姿も声も可愛らしく、笑顔が素敵でまだ若いのに仕事を懸命にこなす愛すべきナナリー総督からのご命令だ!彼女の手を煩わせないよう速やかに国外追放処分を受け入れよ!!』
まさかこんな手を…!?体格は兎も角、ゼロと言い張る人々は全員ゼロだと、そう言いたいのか…!?
『どこであろうと…我々は心と筋肉さえあれば日本人なのだ!』
筋肉なさそうな人が一部いるけれど…いや、今はそんなことを言っている場合じゃない!
『さぁ!新天地を目指せ!』
仮面を外させるか?いや、筋肉量である程度は間引けても正体を知らない以上手間が掛かる。ここでゼロを百万人ごと許せばエリア11は…ナナリーの手を汚さずに平和になる。確かにその魅力はある。とは言えこれは騙し討ち…卑怯だ…!でも、ここで撃って虐殺にでもなったらどうする…?
それに、ゼロは国外追放処分というのはもう公開してしまった約束事項だ。違えればエリア11はもちろん、他の国民からも信用を失ってしまう。国策に賛同しない不安分子を国外追放なら出来るという点でも利点はある…それに…ナナリーは許すと言って居たんだ。だから…
「約束しろゼロ!彼らを救い鍛えてみせると!」
『無論だ。枢木 スザク、君こそ救い鍛えられるのか?エリア11に残る日本人を』
「そのために自分は軍人になった…そして…」
『"鍛えろ!"』
「俺は鍛える!みんなを鍛えなくちゃいけないんだ!」
『信じよう。その筋肉を…』
モニターのゼロは消え去り、百万のゼロ達は移動を始めた。氷の塊の船が彼らを運んで消えていった。
…そういえば、歩き去っていくゼロ達の中に
『ス、スザクく…モニィ!』モニ!
ってなんか半ば強制的に連れ去られたゼロがいたような…。うん?モニ?そういえば…モニカさんはどこだ!?
Q.百万のキンニクって言うほど百万人が筋肉付けてなくね?タイトル詐欺じゃん。
A.うるせえ!(殴打)
日本人であらんと鍛えようという意志があればそれはもう心の筋肉が鍛えられたマッスルガイなのだ!(暴論)
ルルーシュは実質百万人分の筋肉付けてるってことで問題ないだろ!問題ないって言え!納得したと言え!!(殴打)
Q.結局原作と同じ…つまんない
A.うるせえ!!(殴打)
タグの「原作沿い」が見えねえのか!(殴打)
こっちは大筋が原作に沿ってるのに色々と筋肉で歪んでるところを楽しんで欲しいんだよ!(殴打)
(殴打)
(殴打)
Q.お前のような「原作沿い」があるか
A.…(沈黙)
本当はこんなこと書いちゃだめなんだけど、作者は割とナイトメア戦闘描写は真面目に書いてるので、筋肉によるおふざけ時空だけでなくそこも楽しんでいただけたらと思っています。