ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜   作:ベルゼバビデブ

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 沢山の人が居るモニ。今はローマイヤさんに頼まれて、なるべく目立たないように私服で百万人に紛れ込み、何か怪しい動きをする人物がいないか見回っているところモニ。
「ねぇ、あなた。」
 あ、赤髪の女の子に話しかけられたモニ。それにしても…ブリタニア人?何故彼女が行政特区日本に参加するモニ?
「あなたもハーフなの?」
 …なるほどモニ、彼女はブリタニアと日本人のハーフモニ…噂では日本人にもブリタニア人にもなりきれないハーフは酷い扱いを受けることもあると聞いたモニ。確かにナンバーズとブリタニア人が平等な特区ならそんなしがらみも無いモニ。…ここは穏便に乗り切る事を優先して話を合わせるべきモニ。
「え、えぇ。そうモニ」モ,モニ…
「そっか、私の周りにはハーフってことを気にしない人がたくさんいてくれたけど、あなたは…?」
「わ、私はちょっと大変だったモニ。」モニィ
「そう…でもきっと大丈夫、みんなあなたのことも受け入れてくれるわ」
 話を適当に合わせていたらいつのまにかゼロがモニターに映っていたモニ。そしてスザクくんと何やら難しい話をした後、急に一部の屈強な男達が脱ぎ始め、全身を擦り、汗と水蒸気で湯気が立ち上り始めたモニ。
『全軍鎮圧準備!但し、向こうが手を出すまで絶対に手を出すな!』
 確かにこちらから仕掛ける訳にもいかないモニ。スザクくんの判断は正しいモニ。
「ほら、あなたも早く着替えて!」
「モニ?」モニ?
「もしかして忘れてきちゃったの?ほら、予備があるから早く」
 私は手渡されたものを湯気の中で困惑しながら装着したモニ…これは…ゼロの服モニ?
『全てのゼロよ!世界で最も容姿も声も可愛らしく、笑顔が素敵でまだ若いのに仕事を懸命にこなす愛すべきナナリー総督からのご命令だ!彼女の手を煩わせないために速やかに国外追放処分を受け入れよ!!』
 全てのゼロ…?そう思って周りを見渡すと…みんなゼロの格好をしていたモニ。明らかに殆どのゼロは筋力量が足りないモニ。でも、何人かは屈強なゼロ(?)が居るモニ。
「我々はゼロですわーーー!!!一緒に新天地に行くんですわーーー!!!」
 あれは明らかに女の子モニ。背も低くて体つきも女の子っぽいモニ。声も高いモニ…。
「みんなで国外追放されようぜぇ!俺たちはゼロなんだからよぉー!!」
 こ、これまずいモニ。このままだと私、ゼロとして国外追放を受けちゃうモニ!あ!あれはスザクくんモニ!彼に助けを求めるモニ!
「ス、スザクく…モニィ!」モニ!
「あなた何やってるの!ほら行くわよ!」
 赤髪の女の子であろうゼロに引っ張られ、結局私は国外追放されちゃったモニ。私これからどうなるモニ!?

「それでは本編スタートモニ!」モニィ!


TURN09

「モニィ…ここは中華連邦の…蓬莱島?本当に国外に追放されちゃったモニ」

「うん?…モニ?」

 その奇怪な語尾…以前戦ったカマキリナイトメアのパイロット…ナイトオブトゥエルブから聞いた気がする。確か名前は

「すまないが君…ナイトオブトゥエルブのモニカ クルシェフスキー殿では?」

「モニィ!」モニィ!

 図星なのか、ビクリとした後にぎこちなくこちらを振り返ってくる。表情も苦笑いというか、あからさまだ。目が泳いでいる。金髪で前髪を切り揃えた女性だ。日本人目線でも可愛らしい女性だとは思える。…が、どう見てもブリタニア人だ。ディートハルトやラクシャータのように日本人でない者も少なからず居るので今はみんなも気にして居ないようだが…

「な、なんのことモニ?モニカ クルシェフスキーなんて、私知らないモニ」モ、モニ~?

 誤魔化しているつもりなのだろうが、こんなふざけた語尾の人物が多数いるはずがない。

「私は貴殿と一度ナイトメアで手合わせした身だ。嘘を吐いても無駄だ。…あまり大事にしたく無い、大人しくついてきて欲しい。君だってこんなところでブリタニア人憎しの日本人からリンチを受けて死にたくは無いだろう?それに…君は女性だ、相手に何をしてもいいと思った人間がどんな浅ましい行為に出るかくらい、軍人なら分かるだろう?」

 そういうと彼女は大人しく従ってくれた。

「おっ!なんだよぉ卜部ぇ〜早速女を連れてデートかぁ?羨ましいなぁ!…ってなんだよブリキの女じゃねぇか!」

「当て身」

 酒を飲んでいる玉城にこれ以上絡まれても良いことはないと判断して意識を刈り取る。

「すまないモニカ殿。ブリキの女などと侮蔑した言葉を聞かせてしまったな」

「気にして無いモニ。元はと言えばナンバーズを差別しているブリタニアの落ち度モニ」

 我ながら「四聖剣」の一人としてそれなりに顔は知れ渡っている。そのお陰か、モニカ殿を見て絡んでくる玉城以降は輩はいなかった。とりあえずゼロに判断を仰くため、彼女を連行してゼロがいるという部屋の扉をノックする。

「ゼロ!卜部だ。少し問題があってな…入っても良いだろうか?」

『何?…ちょっと待っ…おっと!平気かカレン?………………いたのかC.C.…何?ラー油?それは…いや、今はそれより卜部だ。…………………よし、入れ』

 多分さっきまで仮面を外していたのだろうな。ようやく出た返事を受けてから入ると連れてきた彼女をみせる。

「あれ?あなたさっきの」

「何故ナイトオブトゥエルブがここに!?」

 ゼロの驚きようを見ている限り、どうやらこれはイレギュラーというやつらしい。つまり、彼女はゼロの勧誘で来たとかではないということか

「カレン、彼女を知っている素振りだったがどういうことだ!?」

「えっ、あの人がラウンズ?だって私と同じハーフだって」

「ご、ごめんなさいモニ、ハーフは嘘モニ…!」モニ!

「はぁ!?」

 

 モニカ殿、カレンの話によると、モニカ殿は行政特区日本の会場で怪しい人物がいないか見回っていた。そしてカレンが話しかけたため、ハーフと誤魔化して話を合わせた。しかしそこでゼロに着替えるタイミングに突入。カレンに渡された服に困惑しつつ断りきれずに着替えた結果、ゼロの1人として国外追放。そして現在に至る。…いや、流されやすすぎないか?

「…これも何かの縁だろうか、ナイトオブトゥエルブ モニカ クルシェフスキー卿。単刀直入に言おう、私の部下にならないか?」

「私は皇帝陛下にお仕えする帝国最強の十二騎士、ナイトオブラウンズの一人…その提案はお断りするモニ」モニッ!

 まぁ、自ら我々に賛同してついてきたならともかく、成り行きで来てしまっただけならそうなって当然だろう。それにしてもキリッとした表情で言っているが、流されてやってきた上に語尾がモニなせいで色々と説得力にいまいち欠ける。

「ならば卜部、彼女を斑鳩で監禁しろ。…手荒には扱うなよ。人質だ、何かに使えるかもしれん」

 俺は頷く。彼女は逆らうことなく大人しく連行されてくれた。まぁ、ゼロのあの筋肉の前で逆らっても無駄なのは明白だしな。話じゃカレンに引き摺られてきたというしな。

 そんな中、放送が入った。

『ゼロ様、斑鳩に来てほしいですわーーー!!!大変な事が起きましたわーーー!!!』

 俺、モニカ殿は斑鳩の独房へ、C.C.、カレン、そしてゼロはおそらく斑鳩のブリッジへと向かった。

 

 

 

「ゼロ様、中華連邦の天子様が政略結婚結婚させられますわーーー!!!」

「なに?政略結婚だと?」

 中華連邦の天子と言えば確か『可愛すぎる総督』として世界的にネットニュースを騒がせている我が愛しき妹であるナナリーよりも幼く、ネットでは「天使様」の愛称で親しまれている中華連邦のお飾り君主ではなかったか…?それが政略結婚とは…

 

 …いけない…!これを許せばナナリーの政略結婚も許すことになるかもしれん!そんなことは断じて許容できない…!

 

「スメラギコンツェルンを通じて式の招待状が届きましたわーーー!!!」

「相手は誰だ?」

「ブリタニア第一皇子のオデュッセウスですわーーー!!!」

 オデュッセウスだと…?あんな男が?あんな…

 

『やぁルルーシュ、ナナリー。今日もいい天気だね。今日も私の肩の上に乗って散歩でもどうだい?』

\ナナリーよ、ワシの肩の方がこやつよりも高いぞ…?/

 

『はっはっは。ナナリー、父上の肩の上で暴れてはいけないよ。落ちてしまったら怪我をしてしまうからね』

\落ちそうだからと言ってワシの髪を引っ張るで無い!ぶるぁぁぁぁ!!!/

 

『こらこらナナリー、出会い頭に私の睾丸を殴るのは良くないよ。とても痛いからね。…私だけじゃなくて父上の睾丸も殴ってはいけないよ?』

\ぶるあ…あぁ…ぁ………あぁ………/

 

『見てごらんルルーシュ、人が捨てたゴミの様だ。ポイ捨ては良くないのにねえ…』

\ナナリーよ、今ワシを指差してゴミと言ったか…?実の親をゴミ呼ばわりとはなんったる愚かしさァ!!/

 

『ナナリーはまだ幼いのにとても足が早いんだね、はっはっは。どこへ行こうと言うんだい?さぁ、鬼ごっこは終わりだよ?終点が父上のいる玉座の間なのは上出来だけどね』\ナナリーよ、ワシの足を踏んでおる…踏みつけるとは何事だナナリー!ナナリー!!やめっナナリー!!!/

 

『ルルーシュはとてもチェスが強いね。うーん、どうしようかな。追い込まれてしまったよ。…三分間待ってくれないかな』

\ナナリーよ、三分間よく飽きもせずワシの顔が殴れるなナナリーよ。ナナリー!やめんかナナリー!こらナナリー!!/

 

『ナナリー、誕生日おめでとう。はい、プレゼン…えっ、可愛く無い?…流行りの服は嫌いかぁ…』

\ナナリーよ、何故ワシの作ったケェキをワシの顔にぶつける?何を笑っておるナナリー!/

 

 …あんな凡庸な男に険悪だった中華連邦との関係を一気に覆すこんな手を考えつくはずがない。

 こちらの中華連邦への動きを見てからこの手が打てるとなれば…シュナイゼルだ。こちらの策は間に合わない。となれば…

「…神楽耶様、この婚姻どうするべきだと考えますか?」

「勿論ぶっ潰すべきですわーーー!!!好きでもない男と結婚なんてごめんですわーーー!!!」

 中華連邦に来て早々動く羽目になるのは予定外だったが、幸いインド軍区の働きのお陰でナイトメアは届いている。斑鳩の整備も問題無い上、中華連邦の地形データやレーダー監視網のデータは入手済みだ。事前に中華連邦入りを予定してディートハルトに集めさせたのは正解だったな。

 だがまずは婚姻の儀の前のパーティに赴き、敵の戦力を確認するのが重要だ。モニカの件もある、もしもラウンズの数が3人から変わっているのなら計算が狂うからな。

 

 他の仕込みをしようとしたところ、不審な男を見つけた。

「おい、貴様そこで何をしている」

「な、なんだお前!」

 中華連邦の兵士?なんだってこんなところに

「"私の質問に答えろ"」

「…はい。」

 やはり正確な情報を聞き出すという点ではギアスは優秀だ。殴るより確実だし早い、後処理も必要ないしな。

「ここで何をして居た?」

「はい、クーデターの準備を…」

 ほう?これは使えるな…!

 

『スメラギコンツェルン代表、皇 神楽耶様ご到着!』

 俺、神楽耶、カレンの3人で祝賀会に出席した。入口の兵士たちはギアスを使うまでも無く、俺たち…というか俺を見て困惑し、結果として判断を上に任せるために倒してくれた。まぁ、通さない場合は俺が拳でねじ伏せるだけだったから彼らの怪我が減っただけで特にこちらとしては問題はないのだが。

「これはこれは…!」

 シュナイゼル…やはりいたか…!

 即座に槍を持った貧弱な兵士達に囲まれるが、俺は槍の先端を握り潰してみせる。

「こんなものが私に効くとでも?」

「やめませんか?諍いは…本日は祝いの席です。それから皇さん、明日の婚姻の儀にはゼロの同伴は控えていただけますか?」

「それは仕方ありませんわーーー!!!」

「ははは、賑やかな女性だね」

 シュナイゼルの言葉と槍が効かないという点から兵士達は引き上げていった。シュナイゼル…!俺の前に姿を晒したな?

「ふんッ!」

 ノーモーションからの正拳突き、これは躱せないッ!!

 シュナイゼルの腹をブチ抜くつもりで放った拳はスザクによって止められた。

「殿下はやらせない!」

 チッ…やはり警戒して居たか。

「スザクさん、お久しぶりですわーーー!!!」

「相変わらず煩いな、従姉妹の君は」

 神楽耶が気を逸らしている間に会場を見渡す。ラウンズは3人、あれは…セシルとかいう女とロイド伯爵か。つまり当然ながらナイトメアも中華連邦に持ってきていると考えるべきだろう。黎星刻の姿は無い、やはり明日の準備をしているのは黎星刻達のグループか、ならばエリア11の恩を返すためにも婚姻はお望み通りぶっ壊してやるか。だが、まだ戦力を隠しているかもしれない、揺さぶりをかけるか。俺は半身を引き、拳を握る。

「どうです?一度手合わせでも」

「ほう?面白いね。」

 シュナイゼルはその場で脚を肩幅ほどに開き、右手を下に、左手を上に構えた。

「私が勝ったら神楽耶様へのプレゼントに枢木卿を頂きたい。代わりに私が負けたらこちらが捕虜としているクルシェフスキー卿をお返ししよう」

「なに!?やはりモニカは捕虜に!?」

「こらこら、今彼は私と話しているんだ、落ち着きたまえ枢木卿。それにしてもこれは…面白い余興になりそうだね。」

 その薄ら笑いを直ぐに泣きっ面に変えてやる…!さぁ、シュナイゼル…死合お…

 

「あ、あの!せめて別室でやって下さい、料理に埃がかかります…」

「「あ、はい、すみません」」

 ちっ、やはり腹違いとは言え実の兄弟…ハモるとはな…!

 

 天子の一言で俺たちは別室に移動した。俺とシュナイゼルは部屋の中心で対峙する。シュナイゼルは再び足を肩幅に開き、右手を下に構え、左手を上に掲げていた。無闇に動かず体力を温存して俺の攻撃を待ち構える…悪く無い手だ、だが失敗だったな!さっきもお前は反応できて居なかった、つまり一撃で終わりだ!

 俺が拳を放った瞬間、俺の拳は上に弾かれ、同時に手刀を喰らった。

「「「「おぉぉぉ…」」」」

 何が起きた…!?何をされた!?み、見えなかった…この俺が!シュナイゼルを再び睨むが、奴は先ほどの構えを取ったままだ。現状、特段シュナイゼルの手刀を食らっても俺の肉体にはさほど効果は無い。それに俺が今態勢を整える間も奴はあの構えを解かないままだ。何か種がある…!それを暴くまでは…

「行くぞッ!」

「いつでもどうぞ」

 その余裕がいつまで持つかな?しかし、シュナイゼルは俺の連続殴打に対し全てを弾き更にすべてに手刀で返してくる。なるほど、数度打ち込んで分かった、奴の技はカウンター技、こちらの動きを見て攻撃の予測、攻撃に対する弾き技、そして的確に防御不可な箇所への攻撃、その3つ同時に行なっている…!

「ふむ、君の攻撃は私には効かないし、私の攻撃も君には効いていないね、このままでは決着がつかないが…」

 流石はシュナイゼル、俺が唯一チェスで勝てなかった男…!だがそれは過去の話

 

 俺は少し距離をとり、クラウチングスタートの構えを取る

 

 俺の全質量を乗せた膝蹴り、これは弾けまい…!両脚と両手のバネで加速するこの膝蹴り、予測通りこの神速の一撃に奴は反応できない!鳩尾を抉って…!?俺の膝はガツンと何かに当たり止まった。なんだ…!?シュナイゼルは吹き飛んだものの、何事もなかったかのように立ち上がり、服の埃を手で払っている。

「やはり腹を狙ってきたね?」

 シュナイゼルは服を捲ると腹にナイトメアフレームの装甲を仕込んでいた。

「君程の男だ。この婚姻に介入しようと現れることは読んでいたよ。そして私では回避不能の一撃を放ってくると…しかし当たっても通じなければ意味がないよね。」

 おのれシュナイゼル…!まさかここまで読んでいたとでも…!?屈辱だ!このまま敗北して終わるわけにはいかない…!

 

 その時、腰に何かが当たった。パキンと何かが折れて地面に落ちる音がする。

「ゼロ!ユーフェミア様を可笑しくした犯人!!どうしてここにいるのよ!!」

 この女…誰だ?

「邪魔をする…」

 蹴り飛ばしてやろうと思った時、視界にミレイ会長が映る。そういえばロイド伯爵の婚約者だったか…。そしてさっきまでこの場にいなかったの二人が一緒にいたという事は…この髪色、髪質…そして俺の胸筋より慎ましい胸、まさかこの女ニーナか!?

「よすんだニーナ!この男にそんなナイフは通用しない!」

 ニーナと思われる女はスザクによって羽交締めにされていた。

「どうして…!私のユーフェミア様を奪ったのに…!」

 そしてニーナは泣き崩れていた。こいつとユフィになんの関係が?まぁいい

「ゼロ、勝負はお開きにしよう。それと、くれぐれも明日は出席を辞退してくれたまえ、今度は手刀では済まさないよ。」

 

 

 

 昨日のシュナイゼル殿下の言葉が効いたのか、神楽耶はカレンだけを連れて現れた。更に、昨日の手合わせはゼロの負けという事なのか、捕虜にされて居たモニカも連れて居た。

「シュナイゼル殿下、ご迷惑をお掛けしたモニ」モニィ

「いやいや、君が無事で居てくれて本当に良かったよモニカ。それにしても…ゼロ、君と言う男がどういう人物かわかった気がするよ。」

 そしていよいよ婚姻が交わされようとした時、乱入者が現れた。

「我は問う!天の声、地の叫び!人の心!そして筋肉!何をもってこの婚姻を中華連邦意志とするか!全ての人民を代表し私はこの婚姻に異議を唱える!」

 剣を持った男は高らかに叫んでいた。

「血迷うたか!星刻!」

「黙れ趙 皓!全ての人民を代表し、私はこの婚姻に異議を唱える!!」

 取り押さえろと誰かが叫ぶが、彼の剣の前にバッタバッタとなぎ倒されていく。凄いな彼、槍相手に剣で勝っちゃうなんて。

「スザク!俺達でオデュッセウス殿下をお守りするぞ!」

「わかった」

 ジノに言われ、僕たちはオデュッセウス殿下を守りに行く。

「オデュッセウス殿下、ご無事ですか?」

「心配はいらないよ。頑丈さには自信があるんだ」

 確かにオデュッセウス殿下はがたいだけで言えば僕にも劣らないだろう。

 シュナイゼル殿下はモニカさんとアーニャがついているし平気だろう。あれ?セシルさんがモニカさんに何か言ってる。そのうちモニカさんはどこかに走って行ってしまった。

「星刻ぅ!星刻ぅ!」

 天子様はどうやら剣の彼に助けを求めているらしい。中華連邦は天子様が納得していると言っていたけど、どうやらやっぱり嘘だったみたいだ。

「我が心に迷いなし!我が筋肉に疲れなし!」

「星刻ぅ!」

 天子様は彼を迎えるように手を広げていたが、不意にブリタニア国旗が落ちてきた。そして旗の中からは仮面とマントのあの男。マッスルガイのゼロが天子様を抱き抱えた状態で佇んでいた。

「感謝する星刻。君のおかげで私も動きやすくなった。」

「ゼロ…それはどういう意味だ!?」

 星刻と呼ばれた彼が問いただすと、ゼロは天子様のこめかみに指をデコピン状にして近づけた。ゼロの筋肉量ならばデコピンでも天子様の脳を破壊することが可能…なんて卑劣な男なんだ…!

「君たちにはエリア11での貸しがあったはずだが…?」

「だからこの婚礼を壊してやる。君たちが望んだとおり…但し、花嫁はこの私がもらい受ける。」

 デコピンの指をちょんちょんとこめかみに当て、抵抗しないように脅しをかけていた。

「星刻ぅ!」

「天子様!…ゼロ、この外道が!」

 星刻と呼ばれている男を始め、この場の誰もが卑劣なゼロを睨んでいるとき、シュナイゼル殿下だけは冷静にゼロを見つめていた。流石はシュナイゼル殿下だ。

 

「ゼロ…彼はナナリーのことを好んでいるという噂があったが、天子様を花嫁にしようとする本物のロリコンだとは…」

 

 この場でそんなこと考えてたんですか?シュナイゼル殿下…




脳筋ルルーシュあるある ギアスを何故か使わない

ロスストのモニカがモニモニ言わない事に違和感を感じはじめたらおしまいだと思ってます()

●オマケ● 唐突な次回予告(偽)
星刻「これがゼロの正拳突き…!なんて威力だ!」
ゼロ「今のは正拳突きでは無い…デコピンだ」
星刻「!!!」


●オマケ● 唐突な次回予告(真)
朝比奈「この新兵器凄いよぉ!流石はラクシャータの輻射波動だ!」

TURN10「筋肉輝く刻」


●更にオマケ● 唐突なオマケ話の予告
2022年8月10日12:00公開

TURN9.5
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