ルルーシュ(?)は受話器を静かに置き振り返る。
「お土産買えそうにないからごめん だってさ。」
「何言ってんだか」
「良かった…。それにしてもルル、最近力加減覚えてきたね。昔は受話器を取るたびに破壊するか置くたびに破壊してたのに。」
「えっ…あ、あぁ…まぁね…(ルルーシュ様、そんなに頻繁に受話器の破壊を…!?この篠崎 咲世子、握力や受話器を置く動作で受話器の破壊は不可能です…一生の不覚ッ!)そ、それよりシャーリー…校内放送でみんなに教えてあげてくれるかな?」
そう言ってルルーシュ扮する咲世子はシャーリーにハンカチを渡す。
「えっ…ありがとうルル。珍しいね、ハンカチだなんて…いつもはタオルなのに」
「え?あー…あはは…たまたま貰い物でさ…。(しまった…!確かにルルーシュ様の発汗量を考えればハンカチなどでは到底足りない…!少し考えればわかること…!)」
シャーリーの校内放送がかかる中、咲世子は一人反省を行なっていた。
「ブラザー!ちょっといいカイ?」
ロロに呼び出された咲世子は自分の対応の失敗を咎められることを覚悟した。しかし、ロロは肩を叩き白い歯を輝かせながらサムズアップをした。
「あれくらい問題無いデス!ブラザーはそんな暗い顔はしないヨ!さ、笑顔笑顔デス!」
「…はい!」
それでは本編スタートです。
「残存全ナイトメア収容完了しました。」
天帝八十八陵での籠城策、この地形ならば相手は簡単には攻めて来られない。特に仮にブリタニアが参戦した場合、止めがさせないはずだ。シュナイゼルならば天子殺しは何としても中華連邦にやらせるはず…。だが、そもそもとして天子をブリタニアに差し出す連中だ。お構い無しに攻撃してくることは有り得る…。
「なるほど、敵は正面から攻めるしか無いがこちらには艦首ハドロン重砲があるから…」
とは言え連射が効かない。物量で捩じ込まれれば対応はしきれないだろう。だが、仕込みはある。あとは大宦官がこちらの狙い通りに動けば良いのだが…。
「前方で中華連邦同士の同士討ちが始まっています!」
「あれは同士討ちと言うよりも大宦官と星刻…つまり反乱軍が鎮圧されようとしているのだろう。見ればナイトオブラウンズの機体が見える。ブリタニアに支援を要請したか…。」
だが、逆に言えば星刻とは組みやすくなった。ならば逆転の可能性はある!
振動と爆発音でブリッジ内に悲鳴が起きた。ここを爆撃し始めたか…いよいよ天子ごと殺す気になったようだな。
「神楽耶様、天子様を連れて別室へ。天子様にこれ以上人殺しの光景を見せたくはありません。」
「分かりましたわーーー!!!天子様行きますわーーー!!!」
神楽耶と天子は手を繋いでブリッジを去っていった。あの二人の年齢ならナナリーと仲良くできるだろう。国や人種を変えて手を取り合う姿…うむ、実現したい。
「神虎とブリタニアのナイトメアが戦闘を始めました!」
『ブリタニアはどけ!これは我が中華連邦の問題だ!』
藤堂と四聖剣には航空爆撃部隊の迎撃を命じた。これで少しは天帝八十八陵も耐えてくれるはずだ。
「私も暁で出よう。今は一機でも対空戦力が欲しいだろう?」
「捕まるようなヘマはするなよ」
「分かっている」
C.C.を見送りつつ、俺は蜃気楼の整備状況を確認する。結局ゴタゴタのせいで整備が進んでいないのだ。整備が済み次第俺も出たいのだがな…
遠方でモルドレッドがガンルゥを破壊しているのが見える。奴の極太ビームなら天帝八十八陵の破壊ができるはずだがそれをしてこないとは…やはりとどめは中華連邦にやらせるつもりらしいな。ならばここで私自ら蜃気楼の整備の時間を稼ぐしか無い。ディートハルトに頼み、大宦官へ通信を繋げさせた。
「大宦官よ。我々の負けだ。攻撃をやめてほしい。」
『ほう?直々に敗北を認めるつもりかな?しかしもう遅い。」
「どうしても攻撃をやめないつもりか?このままでは天子も死ぬぞ!」
しかし…何だこいつらの体型は。筋肉のきの字もない…醜悪だ!醜悪な体型のせいで心までもが醜悪になっているに違いない!
『天子などただのシステム。』『代わりなど幾らでもいる。』『取引材料にはならんな』
何…天子に代わりだと…!?まだあんな可憐な少女を…!?恐るべし中華連邦…!
「貢物としてブリタニアの爵位以上を寄越せと言うのか?」
そう、大宦官は元は天子とオデュッセウスの結婚でブリタニアの爵位を得る腹積りだった。だからコイツらはこんな真似をしている…
『ほほ、耳聡いことを…』『安い見返りだったよ実に』
「領土の割譲と不平等条約の締結がか!」
『我々には関係ない。』『そう、ブリタニアの貴族となる我々には』
自分達はブリタニア家族だから不平等条約も領土の割譲も関係無いと言いたいらしい…だったら…
「残された人民はどうなる?」
『ゼロ、君は道を歩く時蟻を殺さないように気をつけて歩くのかい?』
気を付けても殺してしまうとは言えない。
『尻を拭いた紙は捨てるだろう?それと同じだよ』
「国を売り、主を売り、筋肉もつけず民を売り、その貧弱な握力で何を掴むつもりか!」
『…それ筋肉関係なくないか?』『主人や民など幾らでも増やすことができる。筋肉のようにな』
『『『HAHAHAHAHAHA』』』
時間稼ぎの会話にも流石に限界があった。すり抜けた爆撃部隊により天帝八十八陵の崩壊、結果として輻射障壁機関の停止が報告される。くそ、甲板が剥き出しにされるのが想定よりも速い…!
「太っている!お前に筋肉を語る資格はない!!筋トレも食事制限もしたことのないメタボ腹が!!」
『それ趙 皓だけじゃ…』『趙 皓そんなに泣くなよ…割と事実だろ?』『だってワシ太りやすい体質なだけなんだもん酷いよ酷いよ…』
大宦官を無視しつつ、蜃気楼の整備完了の報告に目を通す。よし…!
『ゼロ様大変ですわーーー!!!天子様が甲板に飛び出てしまいましたわーーー!!!』
何故天子様が甲板に!?いけない、今からでは間に合わん…!
「神虎が斑鳩の甲板に取りつかれました!…いや…これは天子様を守っている…?」
流石は星刻!天子の窮地を感じ取って駆けつけたか…!ならば時間稼ぎはしてくれるはず!ダッシュで蜃気楼まで駆けつけてさっさと乗り込んで起動させる!仕込みの方はディートハルトからOKが出ている。ならば次の一手で戦局は逆転するはずだ。
『お逃げ下さい天子様!折角外に出られたのに、あなたは恐らくゼロの分厚い胸板くらいしか見ていない!ここは私が防ぎますから!』
『でも、あなたが居なくちゃ…星刻…あたしは…』
よし、よくぞ耐えた星刻!今駆けつけるぞ!
『誰か!誰でもいい!彼女を救ってくれ!!』
甲板に出ると今にもいつ大破してもおかしくない量の砲弾をひたすら防ぎ続ける神虎が未だに天子を守っている姿が確認できた。自らを犠牲にしてでも天子を守るとは、やはり星刻、お前は素晴らしい人材だ!是非とも欲しい、故にここでお前を失うわけにはいかない!
「分かった…聞き届けよう!その願い!!」
飛んでくる砲撃に対し蜃気楼が持つ世界最高峰の防御力をもつシールド、絶対守護領域を展開する。
着弾の煙が晴れ、蜃気楼の姿が露わになっているだろう。さぁ、刮目せよ!全ての人々よ!
「幼き女性を命懸けで守るその姿、私は感動した!我々黒の騎士団は力を持たない弱者を守るために組織された!それは日本人だけではない!この中華連邦にも居たのだ!故に…我々は手をかそう!」
『ゼロ…!?お前が守ったのか…しかし、この状況をそのナイトメア一機だけで覆せると!?』
さらなる一斉射撃に対し、再度絶対守護領域を展開して防ぎきる。
あとは敵の数を減らすとしよう、相転移砲の準備はできた。凝固した金属プリズムを射出し、それに向けて相転移砲を放つ事で敵の戦力を大幅に削ることに成功する。
「いいや?違うな、間違っているぞ!この状況を覆すのは私だけじゃぁない!君たち中華連邦の人々の力が必要だ!」
『何…!?』
今頃中華連邦内では一切放棄が行われているはず。我々と大宦官との会話を、恐れ涙を流す天子の姿を見てな…!
『ゼロ!君の相手は!』
来たかスザク…!ブラックリベリオンの借りを今度こそ返してやる!俺は両腕のハドロンショットを放ち牽制を行う。
『その機体、接近戦は不利と見た!一気に決めさせてもらう!』
ふははは!愚かなり枢木スザク、この俺がそんなただの砲戦仕様の機体に乗るとでも?我が蜃気楼は最強の防御を持つ。
「受けるがいい!絶対守護領域を!」
展開した絶対守護領域でスザクの剣を防ぐ。
『硬い…!』
スザクめ、隙を晒したな?確かに蜃気楼は『防御に主体を置いた』だが、いいことを教えてやろう。
『攻撃こそ最大の防御』だということをな!
そして防御に主体を置いた蜃気楼というナイトメア、その本当の戦い方を見せてやる。最大最高硬度の絶対守護領域を拳に展開、そしてそれで…
殴るッ!!
『何!?ブレイズルミナスでも防ぎきれない!?』
スザクの展開したシールドはガラスを割るかのようにパリンと砕けた。
『まずい…!』
スザクめ、蹴りで距離を取ったな?攻撃は最大の防御、だが攻撃は当たらなければ意味がない、特に素早く動いて全て躱せば、射程から出て仕舞えば…と。
しかし!この蜃気楼は機動力にも富むのだよ!
俺は自分の背後に絶対守護領域を展開する。
『何故自分の背後を…まさか!?』
ふははははは!そのまさかだよスザク!絶対守護領域を蹴り、加速度を得た蜃気楼で再び…
殴 る ッ ! ! !
一撃目は躱されたが距離は詰まった!両腕に絶対守護領域を展開し、引いた肘の箇所にもたわむような絶対守護領域を展開することで肘に反発力を与える!この加速した連打、これはランスロットでも躱せない!
『こ、これは!弾力のあるバリアの反動を利用して威力を増幅している!だから速い!リングロープの反動を利用するボクサーのパンチのように!ふ、防ぎきれない!!」
「この蜃気楼は強靭!そして無敵!即ち最強ッ!!」
防御のためにために掲げられた両腕ごと破壊し、蜃気楼の拳がランスロットを捉える。
『自分はまだ!』
スザクは蹴りを放ち距離を取るとそのままフロートシステムを使い撤退していった。
そしてスザクの敗北を機にブリタニア軍は撤退を始めていく。
「今だ!ナイトメア部隊!全速全身だ!!星刻、大宦官の始末は君に任せたいが?」
『言われるまでもない。』
蜃気楼で神虎を運びつつ、神虎の天愕覇王荷電粒子重砲で道を切り開く。
「君に道を切り開いてもらったんだ。ならば君の道は私が切り開こう。」
再び絶対守護領域を拳に纏いぶん殴る。中華連邦の地上戦艦の装甲を一撃で粉砕された。
「あとは任せよう」
『分かった』
その後、星刻にカレンの身柄を聞くがカレンはアヴァロンに連れていかれたと報告を受けた。カレンの処遇はナナリーがいる限り最悪の事態はないだろう、ならば二人を同時に助け出すまで…!待っていてくれナナリー!そしてナナリー!…あ、間違えたカレン…!
大宦官の残党を殲滅し、斑鳩に戻った俺達は天子の無事を確認した。
「ゼロ、天子の婚姻が無効になったと世界中に喧伝する必要があります。その時に同時に日本人の誰かと結婚していただくのが上策かと考えますが…」
分かりやすすぎる妥当な手…だが、本当にそれでいいのだろうか?それは政略結婚と同じではないだろうか…ナナリーの政略結婚を認められないのと同じで天子の政略結婚を認められないものもいるはず…。
「よろしければ私の方で候補者のリストアップを…」
「なりませんわーーー!!!」
突然神楽耶が叫び出した。いや、神楽耶が叫んでるのはいつものことか。
「神楽耶様。これは高度に政治的な問題で…」
「違いますわーーー!!!単純な恋の問題ですわーーー!!!」
「そ、そうだな…わ、わたしだってその…いやだぞ、知らん男と結婚させられるなど…」
そう言ってC.C.は俺のマントを引っ張ってくる。
「我々は戦争をしているのですよ?」
「ディートハルトは黙っていろ」
「参謀の私を呼び捨てにするなど…!」
やけに女性陣が否定的だな。ここはどうするべきか…
「私は一人で静かに考えたい。少しだけ先を外す。」
ギアスで無理矢理賛成させる手もある…だが、本当にそれでいいのだろうか。というかそんなことにギアスを使うのは勿体無い気がする。いざとなったら拳で首を縦に振らせるか…?いや、それはなんかもっと良くない気がする…いっそのこと全員に記憶抹消パンチを…?あり得ない!一人目には不意打ちで成功するだろうがその後が…というか黒の騎士団の女性陣から猛烈な反感を買う気がする…!いけない、一人で答えの出る問題ではないようだ…しかし誰に相談すれば…って電話?シャーリーからか。
『あ、ルル?今電話大丈夫?』
「なんだい?シャーリー。わざわざ電話じゃなくても…」
いけない…ここのところ咲世子達からの報告に目を通す余裕がなかった…!ボロが出てしまわないように気を付けねば…
『会長の卒業イベントどうしようかなって。教室だとリヴァルから筒抜けになっちゃうと思って』
ありがたい…そういう話題ならば報告は関係ない!しかし卒業イベントか…俺たちがあれこれ考えるより…
「いっそのこと会長に決めさせてあげたほうがいいんじゃないか…?」
『それもそっか!』
よし…!なんとか電話は乗り切った!あとは天子の…いや、ここは第三者目線からのアドバイスがあった方がいいか?
「なぁシャーリー。ちょっと相談いいかな。家の事情で別れた方が良さそうなカップルがいて、説得しようとしてるんだけど…」
『えっ?別れたいの?それ、本人たちは…』
「いや…」
『ダメだよ!恋はパワーなの!誰かを好きになるとね?すっごいパワーがでるの!』
なんだと!?恋がパワー…パワー…
つまり筋肉…恋は筋肉だった…!?
何ということだ。つまり恋愛を蔑ろにしていた俺は恋という筋肉の鍛錬を怠っていたということ…!くそ!何がマッスルガイだ!!全ての筋肉を極めてこそ真のマッスルガイ!恋という筋肉を鍛えそびれた俺はエセマッスルガイ、偽マッスルガイ、にわかマッスルガイだ!!俺は所詮見せ筋野郎だったと言うのか!
『……早起きしちゃったり、マフラー編んじゃったりって…きいてる!?』
「あ、あぁ、つまり恋は筋肉ってことだろ?」
『?????????』
うん?何故シャーリーは黙ってる…?
『…その、ルルにはないの?誰かのためにいつも以上の何かが…』
…そうか!俺はナナリーを守る為に筋肉を付けた。つまり俺はナナリーに恋を!?何ということだ、俺は既に真のマッスルガイになれていたとは!
「シャーリー、想いには筋肉をつける原動力になる、そうなんだな?シャーリー!」
『え?』
「ありがとうシャーリー!君に相談してよかった!」
『待ってルル!多分誤かっ』
よし、真のマッスルガイ…いや、伝説の真トゥルーマッスルガイたる俺からこれから真のマッスルガイになる素質をもつ星刻にアドバイスをしなくては!の伝説の真トゥルーマッスルガイともなれば最早己の筋肉が鍛えられているなど当然、周りの筋肉をも鍛えてこそだろう!
「ゼロ様が戻ってきましたわーーー!!!」「なんかいつも以上に張り切ってないか?」「身体に絶対守護領域でも纏ってんのかい?」「暑苦しい肉ダルマだな…」
「星刻よ!君が真に天子を守りたいと思うならば…筋肉を鍛えよ!!」
「「「「「「「「「?????????」」」」」」」」」
「星刻もあなたみたいに厚い胸板になれるのですか?」
天子の疑問に俺は首を縦に振る。
「無論です。星刻には貴方を守るという想いがある!ならば、肉体も中身をも真に鍛えられた私のようなマッスルガイになれるだろう!」
「待ってくれゼロ、私は…」
「天子よ、想像してほしい。分厚い胸板、脚のように太い腕、逞しく頼もしい脚、割れた腹筋、鬼のような背筋の星刻を…」
「格好良い!私、見たい!そんな星刻が!」
「天子様!?」
天子も見所があるな。この際天子にも筋トレをしてもらうべきか?国の代表だし、力強い方が良いかもしれないな…まぁまずは星刻からだ。
「…て、天子様が望まれるなら…?」
「これから私が君を鍛える。そして君は天子を守る。そして天子が国を導く。共に歩もう、日本と中華で。」
俺と星刻は固い握手を
「痛い痛い痛い痛い!!私の手を砕く気か貴様!!!」
「何をいう!既にトレーニングは始まっているぞ!!!」
交わせなかった。
スザクの「リングロープの反動を利用するボクサーのパンチ」のセリフには元ネタがありますが…皆さん知ってますかね?
後半の脳筋っぷりに作者もついていけていません。自分でも何書いてるのかわからなくなってしまいました。
●オマケ●
オリジナル(?)ナイトメア
・蜃気楼(脳筋仕様)
脚部が瞬発力のある蹴りが放てるようにバネなどが仕込まれている。これにより、展開した絶対守護領域を足場に高速な空中移動が可能。(但しルルーシュ以外がこれをやろうとするとGでもれなく気絶する)
また、絶対守護領域を拳に展開することで近接格闘が可能。素早い機動力、高い砲撃性能、堅牢な守り、そして近接戦闘力という全てを兼ね備えたナイトメア。更にフォートレスモードに可変する。
ラクシャータ曰く難産。
●さらにオマケ● 唐突だけど恒例の次回予告
ルルーシュ「流石だな咲世子。なかなか練られたスケジュールだ。」
ロロ「ブラザー!?」
次回、TURN12「マッスルタックル!」
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