ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜   作:ベルゼバビデブ

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オマケの前に皆様アンケートの回答ありがとうございます。

作者、結構ナイトメアの戦闘頑張って書いてたつもりですけど需要があまり無いのか私の描写が下手なのか…

それではオマケスタートです


オマケ R2
TURN7.5 それ食う奴も好き好き


「スザク、たまにはラウンズの皆さんとお食事でも行ってきたらどうですか?」

「しかし総督、自分には総督の補佐が…」

「総督には秘書である私が就いていますので業務に問題はないかと。それに…確認してきたところ枢木卿は政庁内の残業レースぶっちぎりの一位です。業務内容が違うので純粋な比較はできませんが、ナイトオブワンであるヴァルドシュタイン卿並みの残業時間です。」

 そういうわけで僕は急遽定時で業務を終えることになった。そのことをジノに伝えるとご飯を食べに行こうという事になった。幸い今日はチートデイだからどれだけ食べても平気だ。

 

「スザクのオススメの店楽しみにしてるぜ」

「うん、任せてよ。…二人のことも誘ってくれてたんだね」

 ピンクのロリータファッションのアーニャとそれのお揃いっぽい緑のロリータファッションに身を包んだモニカさんの二人は自撮りに余念がないようだ。写真を撮ってはモニカさんがあーでもないこうでもないと何かを言っている。アーニャは心なしか不機嫌そうだ。まぁ、アーニャって細かいこととかあんまり気にしなそうだもんね。

 ひと段落したらしくアーニャがタイピング…多分ブログを更新しているのだろう。そしてモニカとアーニャが二人が嬉しそうに…アーニャの表情も心なしか嬉しそうに思える…

「スザクの奢り、アーニャわくわく」

「今日はご馳走になるモニ!」モニィ!

 と言ってきた。

 

 ん?あれ?…えっ、僕が奢る前提…!?まぁ、良いけど…。

 そんなわけで僕は3人を引き連れとある店へと向かった。

 

「ここなんだけど」

「んー?なになに…昆虫食…。虫を食うのか?」

「食用の虫…記録」

「モニィ!!虫を食べるモニ!?無理無理無理無理、私は虫は苦手ムリ!!」ムリィ…

「え?でもモニカさんのナイトメアってカマキリモチーフだよね?」

 モニカさんの専用ナイトメアフローレンス、腕の大型ブレードとインセクトモードが特徴のナイトメア、そのモチーフはカマキリ、つまり虫である。

「モチーフが虫のナイトメアと虫そのものは全くの別物モニ!!」モニ‼︎

 しかし喚くモニカさんをよそに好奇心旺盛なジノとポーカーフェイスのアーニャは店へと入っていく。僕もそれについて店に入る事にした。

「モニィ!?なんでみんな平気モニ!?」モニ…

 

 結局あの後モニカさんも半泣きで入ってきた。そんなに嫌なら無理しなくて良いのに…

「そういえばスザク、よくこんな店知ってたなぁ」

「うん、前セシルさんに紹介してもらったんだ。虫は栄養価も高いんだよ」

「そうなのか、スザクは物知りなんだな!」

 こうして僕らは何を食べるか早々に決めた。モニカさんはそもそもメニューの写真…つまり調理後の虫を見ることができず中々決まらない。

「お願いスザク…なるべく原型のない料理を注文して欲しいモニィ…!出された以上は美味しく食べきりたいモニ…!」ムシムリィ…

 それならと僕は『昆虫食には興味があるけど原型ままは無理』という人向けの粉末加工してそれを練り込んだりした系の料理を提案し、了承してもらった。

 

 料理が運ばれるまでの間、ギュピギュピという聞き覚えのある足音が聞こえ、音のした方に目を向けると見事なマッスルガイが二人並んでいた。ルルーシュとロロだ。テーブルのみんなに一言断りを入れてから席を立ち、会計を済ませたであろうルルーシュに声をかける。

「ルルーシュ」

「うん?スザク、お前もきてたのか」

「うん、友達…に昆虫食を紹介したくて」

「なるほどな。俺も生徒会のみんなと初めてお前にここに連れてこられた時は虫なんて食えるかとお前と殴り合いをしたっけな。」

「懐かしいね、その時まだカフェだったこの店を木っ端微塵に消し飛ばしちゃって二人で弁償したんだよね」

 そしてその後改めて昆虫食の良さ…特に栄養面について伝えるとルルーシュは渋々食べ、それからは度々通うようになっているようだ。

「お客さま、注文されたお土産のセミの唐揚げでございます。」

「あぁ、ありがとう。それじゃあなスザク」

 

 二人を見送り、テーブルに戻るとモニカさんは泡を吹いてぶっ倒れていた。どうやら自分の分の料理が来た時はそうでもなく、先に食べ始め、『意外とイケるモニィ!』モニィ と言っていたようだが、続け様に運ばれた僕たちの虫料理を見た瞬間泡を吹いてぶっ倒れたらしい。

 ジノはモニカさんを介抱しているが、アーニャは昆虫食を写真に撮り、その後は黙々とスナック菓子感覚で口に放り込んでいた。

 

 

 そうだ、ナナリーにもお土産でセミの唐揚げを買っていこう。きっと喜ぶぞ!




タイトルの元ネタは諺の「蓼食う虫も好き好き」から
意味は『人の好みはそれぞれで、一概には言えないということ。』
蓼の実は苦く、大抵の動物は倦厭するが、好んで食べる虫もいることから…らしいです。

ロスストのスザクのキャラクターストーリーを今朝読んで思いつきましたので急遽書きました。
ロスカラだと卜部さんが好きな食べ物として「炙りセミ」と回答するようですね。

因みに私は昆虫食興味はありますが食べた事はありません。(なので想像で書いてます)


Q.ナナリーってセミの唐揚げ食うの?
A.…想像にお任せしますよ。

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