ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜   作:ベルゼバビデブ

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エリア11にワカヤマ租界ってあるのかな…

あと、作者はみかんの諸々に詳しくありません()


TURN25.5 楽しいみかん栽培

 

「記録、終了。」

 サザーランドジーク…サザーランドにナイトギガフォートレスのジークフリートの走行の一部を取り付けたと言う機体。的が大きい分当てやすかった。シュタルクハドロンが命中したのだからこれで私の勝…

『まだまだァ!!』

 

 

「!?」

 

 

 そう思った矢先、サザーランドジークからオレンジ色のサザーランドが飛び出してきた。爆風を背にコチラに飛びかかろうとしている…!ブレイズルミナスで弾き返して…ま、間に合わない!組みつかれた…!更にブレイズルミナスはサザーランドの胴体を寸断するように展開されている。いけない…!

 

『爆 散 !』

 

 サザーランドが爆散し、中から男が更に飛び出てくる。爆発で剥き出しになってしまったコクピットの私に剣のような物を突きつけ、男は…

「記憶せよ!ジェレミア ゴットバルト…お前に敗北をもたした…記念すべき心のマッスルガイの名前だ!」

 と叫んだ。

「記念?そんな物…記憶に意味はない。…どうせ私には記憶が」

「記憶?まさか…ギアスの…」

 男が何かをした瞬間、私失ったはずの過去の記憶を思い出して居た。

「いま…あなた何を…」

「…安心するといい、これより君は記憶を失わず生きていける。故に!記念すべき私の名、覚えておくと良いぞ!この、ジェr」その後、私は捕らえられて処刑されることになった。

 彼…ジェレミアの指揮する部隊によって。

 

 しかし、突如ゼロが現れ、私は救われた。逆にジェレミアはルルーシュに仕えた者として捕まった。強制労働場に送られ、暫くして彼が解放されたと聞いた私は、私とモニカの農園に彼を呼んだ。因みに呼んだのはモニカのアドバイスだ。ジェレミアはブリタニアではオレンジと呼ばれて居たから、きっとみかんやオレンジのことはオレンジに聞くのが早いと思ったのだろう。

「なるほど、つまり私にみかん栽培について聞きたいと…?」

「そう。あなたはオレンジ。みかんのことに詳しいと思って」

「………。この、ジェレミア ゴットバルト…ご期待には 全 力 で お応え致します!…が、1週間ほど準備時間をいただいても…?」

 私はそれを了承しジェレミアの帰りを待った。

 

 

 

 オールハイルマッスル!読者の皆様ご機嫌よう、私はジェレミア ゴットバルトその人である。昨日、私は尊敬するナイトオブラウンズに所属して居た元ナイトオブシックスのアーニャ アールストレイム卿より御慈悲をいただき、強制労働所から出た後、彼女に引き取られました。開口一番、どんなお言葉をいただけるかと待ち望んでいれば、なんと、この私にみかんの育て方について教えを乞うて頂いたのです!私の様なただの男に元とは言えナイトオブラウンズが頭が教えを乞うてくれるとは何たる行幸!数奇!そして歓喜の嵐!このジェレミア ゴットバルト…ご期待には全力でお応えするのが性分!

 

 

 だ が し か し !

 

 

 私はッ!みかんの!いや!みかんどころか!果物の!もっと!言うなら!植物の!育て方など!

 

 

 

 

 

 知らないッ!!!

 

 

 

 

 何故素人の私にみかん栽培を?まさかナイトオブラウンズともあろうお方が私のオレンジなる忠義の名を聞いて私をオレンジに明るいサイバイマンか何かだと勘違いなされた…?いや、そんなはずはない!きっとラウンズに上り詰められた方なりの深い考えがあるはず!そうですよね読者の皆様!?つまり!これは一から新しいことを学び、人に教えられるほど吸収して理解せよとのお言葉に違いない!流石はラウンズ!!…そういうことなんですよね読者の皆様!?

 

 こうなれば1週間!この機械の体を最大に利用して学んで見せましょうみかん栽培!

 

 みかんといえばエリア11にいたころ、任務で訪れたワカヤマ租界にて食べたことがあった。あの溢れる果汁と口一杯に広がる甘味は本国のオレンジとはまた違った味わいがあった…。みかんのことはみかん農家の方に聞くのが一番早いはず!私はすぐさまワカヤマ租界…ではなく合衆国日本の和歌山県と呼び名を改めたらしいかの地へ赴き、みかん農家の方々に頭を地面に擦り付けて教えを乞いました。みかんの農家の老夫婦は快く私の熱意と想いを受け取ってくださり、私にみかん栽培のノウハウを教えてくださったのです。ルルーシュ様達がエリア11になる前の日本へと送られることになった際に、いつでもお側にお仕えすることになっても良いように学んでおいた日本語がここで役に立つとは…何たる数奇!宿命!暁光!!

 昼はみかん農家の老夫婦から、夜は図書館から借りた書物をサクラダイトを齧りながら読み耽ること1週間。私はアールストレイム卿の元へと戻りその学びの成果を披露したのです!人間、やればできるものですね、読者の皆様もそう思うでしょう?

「ありがとう、ジェレミア。…ジェリーって呼んでもいい?私のことはアーニャって呼んで」

 更にはみかん栽培に一番関わっているのは私だからと農園の名前もゴットバルト農園と改めていただきました。なんという御慈悲!

 そんなこんなで収穫の時!ご覧下さい和歌山県のみかん農家の老夫婦よ、この立派なみかんを!あなた方の教えを受け継ぎ見事なみかんができあがりました!

「立派なみかん。記録」

「でも流石はオレンジモニ、みかんのことも詳しかったモニ!」モニ

 …え?

「モニカのアドバイスのおかげ。ジェリーがみかんに詳しくて助かった」

 …おやおや?

「ま、まさかお二人とも私がみかん栽培に明るいと思っておられたのですか…?」

「うん」「モニ」モニ

 

 ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ、良いとしましょう。何故ならこうやって土に触れ草木と触れ合う生活も悪くはないのですから!





●オマケ●妄想CM
「サクサクモナカに爽やかみかん入り餡を
 みかんの形で包みました!
 食べよ!至高の和菓子!!

 ジェレミア農園のみかん最中

 ご期待には…全力で!」

「12個入り2500円モニ!」モナカモニモニ
「モナカサクサク、アーニャわくわく」

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