ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜   作:ベルゼバビデブ

75 / 179
 シャムナは前回と同じように指示を出すと、前回まで敢えて現場に投入しなかった人物に声を掛ける
「マリオ、貴方に頼みたいことがあります」」
「はぁ、俺にですか」
 シャムナの作戦は前回同様ルルーシュ達に攻め込ませ、ルルーシュがナイトメアを降りた時に襲い掛かるというもの。

 全てが前回通りに動くのであれば速すぎる全速前進で到着するのは戦闘力の低い脚無しのナイトメアとルルーシュの乗るナイトメアのみ。シャムナの作戦は無理に全てを押さえるのではなく、敢えて穴を作り全速前進させ、少数ずつを始末しようという作戦だった。

 それでは本編スタートです!


TRAINING06 シャリオの闘争

 今頃みんなは作戦通り全速前進できているだろうか。先ほどから待ち伏せる敵を俺とモニカ殿で切り捨て、咲世子殿が誘導し、先を急ぐ。

「モニカ殿、随分藤堂流剣術が板についてきたようだな。」

「モニ〜師匠の教え方が上手いからモニ」モニモニ

 元ラウンズから言われると照れ臭い所があるな…。そのまま進んでいると敵の一団と出会した。

「警戒を、あの男…!」

 一人だけ格好の違う男、確かあれはギアスを持つとされていたハズだ。咲世子殿とアイコンタクトを取り、当初の通りのフォーメーションに移行する。

「ほう?貴殿が一人で相手をすると?しかし我々がそれに付き合う道理はないな」

 一斉に放たれた銃弾を全て斬り落とし、刀を構え直す。

「なっ…!?全て弾いただと…!?」

「藤堂流剣術を舐めるなよ」

「ふん、ならばこれでどうだ!」

 瞬間、目の前にモニカ殿が現れた。

「何…!?」

 そして後ろを振り返ると、先ほどの男達が立っていた。一体いつの間に背後を取られた…?

 向き直り刀を構えると、男は首を傾げている。

「?どうしたモニ?」モニ~?

 …モニ?

 

 よくよく見てみれば手に持っているものが大扇子だったり眼鏡だったりとあの男が持っているにはおかしすぎるもの。そして目の前のモニモニ言いながら跳ねる男…そしてギアスの存在…なるほど

 俺はモニカ殿の姿をしている者の方に体を向き直し刀を振るった…流石に避けられたが、ギアスの正体見破ったり!

「個体の認識を入れ替えるギアスか、厄介だな」

「ギアスの存在を知っていたのか、だからどうということはないがな!」

 踏み込んでの薙ぎ払いをバックステップで躱したモニカ殿の姿をした相手はすぐにこちらに銃を向けてきた。そしてその銃を弾くのは刀を持った敵の男の姿をした人物…恐らくはモニカ殿だ。

「感謝するモニカ殿」

「お安い御用モニ〜」モニニン

 俺は刀を相手の自分の体を使い相手の死角に刀を持っていく。そしてそのままモニカ殿の姿をした相手に距離を詰める。

「どの方向から斬撃が来るか読ませない技か、ちょこざいな」

 敵の発砲は左手に持った鞘で弾く。この鞘にはロイド殿にブレイズルミナスを仕込んでもらっているのだ…なかなか便利である。そしてようやく相手はそこで気がついたらしい。

「貴様!手に持っていた武器はどうした!」

「今更気づいたか?だがもう遅い!」

「何!?」

 モニカ殿の背後に回ったのは両手に逆手持ちで刀を持った敵の姿をしたモニカ殿。

「背後にッ!?」

 モニカ殿は一瞬の内に三回転し、計六度の斬撃を浴びせる。これぞ藤堂流剣術二太刀術の奥義の一つ、回天刀部六連だ。

「こんな…時代遅れの武器にィ!」

 あの技を受けてまだ動けるとは…なかなかタフだがこれで終いだ。

 俺はモニカ殿の姿が構えた銃を抜刀を模した手刀で叩き落とし、その勢いを殺さずに左手に持っておいた鞘で顔面を殴りつける。

「これが藤堂流剣術抜刀術の双龍斬だ。覚えておけ」

 一瞬の間の後全身の刀傷から血を噴き出し、モニカ殿は倒れ、次の瞬間元の男の姿に戻った。

「こちらも片付きました。先を急ぎましょう」

「分かった」

 どうやら俺とモニカ殿で一人を相手している間に他の敵は咲世子殿が始末してくれたらしい。このまま神殿に全速前進し、ナナリー殿を助けなければ。我々の前に敵がいたということは他の皆の所にも来ていたはず、他の皆は上手くやっているだろうか。

 

 

 

 我々は神殿裏からの接近を狙います。ルルーシュの話だと私達のところが最も敵が多いだろうとのことですが、問題ありません。それにしても…

「スザクは初めて乗る機体なのに随分上手く扱えているようですね」

『いえ、これでも結構手一杯です。それにフレームコートはやはり重過ぎるかなと』

『殴り合いには向かないわよねぇ…まぁ、火力と稼働時間が長いのはわかるけどさ』

 確かにフレームコートはその機体重量と付属武器の大型化から殴り合いには向かないかもしれませんね…。殴り合いには。

『そうだね、こればっかりは使って慣れていかないと』

 どうやらスザクも同じ意見のようです。

「ふふ、スザクとカレンさんとこんな風に話ができる日が来るなんて思いませんでした」

『…そ、そうだね』

 すると奇襲を受けました。まぁ、こちらは常に警戒しているので有効打にはなり得ませんが

 確かにフレームコートは殴り合いには向きません。それはこのフレームコート・ピンクタスクでも同じ。しかし、殴り合う必要はありません、何故なら…

「平和を乱したジルクスタンの皆さん!降伏してください!」

 私の願いは聞き届けられず、無情な発砲という返事が返ってきました、悲しいことです。

「…諦めて欲しかったんですけど、ダメですか?では…」

 戦場には沢山の敵が居ますね、これは殴り甲斐がありそう。

 

「皆殺しです。」

 

 ピンクタスクの大型のハーケンフィストであるビッグフィストを射出し、更にビックフィストの指であるハーケンフィストを射出。

「お行きなさい!ハーケンフィスト!」

 単純計算でユーウェイン5機分の攻撃で敵の機体を殴り潰します。ピンクタスクのハーケンフィストをくらいジルクスタンの皆さんはあっという間にひしゃげていきます。圧殺です。

「さぁ!スザクとカレンさんも早く!虐殺です!!」

『ぎゃ、虐殺はまずいよユフィ…』

『あくまで刃向かう相手限定って事で頼むわよユフィ!』

 スザクもカレンさんも容赦ない範囲攻撃で数を一気に減らしているようですね。

 すると、私のハーケンフィストの一つが何者かによって破壊されてしまいました。更にその機体は一気に距離を詰め、ピンクタスクを蹴ったのです。

「私を足蹴に…?無礼でしょう!」

『流石に硬いか、だがこのエクスカリバーなら!』

 恐ろしく早い手刀…!ガードに回したハーケンフィストがブレイズルミナスごと切られた…?だったら…!出し惜しみはせず全てのハーケンフィストを射出、この機体に対して全方位から同時に攻撃を仕掛けます!撲殺です!

『甘い!』

 !両手の手刀で同時に襲い掛かる拳を全て叩き切った…!?そんな…!

『我が名はエクスカリバー!全てを切り捨てる聖剣なり…!』

 素早い相手にピンクタスクでは勝てません…!こうなれば奥の手を…!

 

 

 

 僕が敵を薙ぎ払っていると突如、ホワイトファングに接近する機体を感知した。そしてその機体からの攻撃を回避しつつ、攻撃が来た方に視線を向けると難民キャンプで見た新型のナイトメアのようだ。

『スザクさん!勝負です!』

 あの機体に乗っているのはシャリオらしいな。

「来い!シャリオ!修行の成果…見せて貰うぞ!」

『はい!僕は貴方を超えて…最強の戦士になるんだ!最初から全力で行きます…メギストス…オメガッ!!』

 早い…!それに分身した!?

『このモードは機体各部に取り付けたフロートシステムを起動して機体各部の重量を軽くして運動性能を高める…!ついてこられますか?スザクさん!』

「なるほど、それがその機体本来の性能と言うことか!」

『えぇ!』

 このフレームコート・ホワイトファングでは重過ぎる…!シャリオの猛攻を防ぎ切れない…!重い…?重い物を着て動き回ったということは僕は更に鍛えられているということだ。つまり…!

『なんだ!?動きが速くなった!?』

「マッスルデバイス…パイロットの筋肉量、つまり耐えられる負荷量に応じて自動的に期待の最大出力をセーブするシステムだ。」

『そんな…!僕と戦ったこの一瞬で更に鍛えられたとでも!?』

「そうだ」

 僕にかけられた『鍛える』ギアスが僕と、シャリオの互いを鍛えさせ、その鍛錬により僕の肉体は更にパワーアップ!マッスルデバイスが僕の筋肉を読み取って出力を上げているんだ…!

『僕は!姉さんのために、民の為に戦っているんだ!負ける訳には行かない!』

 なんだ…!?またシャリオの動きが速くなった…誰かのために戦うという心の筋肉によって動きが良くなったとでも言うのか!

「しまっ…」

『これで…トドメです!!』

 サーベルによる一刀でホワイトファングは地に墜ちた。まさか僕が負けるなんて…!いや、ナナリーのために負けられないというのならこちらだって誰かのために戦っている!それに…!

 ホワイトファングの各アーマーをパージさせ、僕は再び空へと舞い戻る。元よりフレームコートは文字通りナイトメアに着せる追加装甲だ。

『なんだ…!?中から…これは……!』

「ランスロットsiN…これからが僕の本気だよ、シャリオ!」

『スザクさんの…本気!…来い!僕は貴方から教わったこの技で…貴方を超える!!』

「正面から捩じ伏せてやる!最終ラウンドだ…行くぞ!」

 僕とシャリオは陽昇流誠壱式旋風脚を繰り出し、お互いの脚部をぶつけ合う

 

「『だぁぁぁああああああああ!!!!」』

 

『もっと…もっとだ!もっと僕にパワーを!スザクさんが筋肉で更に強くなるなら、こっちだって薬の量を増やせばッ!!これだけの力があれば僕にもう…予言なんて要らないッ!!』

 ランスロットが押されている…!?そんな馬鹿な!いや、思い出せ…さっきまでフレームコートという重りをつけて戦っていた…そして今はその重りを外している…つまり僕はさっきまでよりもより鍛えられた状態で身軽に動ける!

 

 と言うことは今の僕はとても鍛えられた状態!!

 

「君の覚悟、受け取った!だがここは!!」

『押し負けている!?僕が…!こんな事ならもっと早く筋肉を鍛えるべきだった…!』

 ランスロットの脚がシャリオのナイトメアの脚を砕く。続け様に拳を叩き込み顔面をブチ壊す。そしてよろめいたところにフットスタンプを叩き込むとシャリオは落ちていった。まぁ、この高さなら死にはしないだろう。

 するとユフィから通信が入った。あちらも終わったのだろうか?

『ごめんなさいスザク、やられちゃいました…』

 …ユフィのユーウェインが負けたのか!?相手は一体…

「!」

 瞬時にMVSを引き抜きクロスしてその斬撃を防ぐ。

「この…太刀筋は…!」

『シャリオ様を破るか…だが、ここは、抜かせん…!』

 ユフィを倒すほどの相手だ…油断は出来ない。

『この機体こそエクスカリバー!切れぬもの無き聖剣なり!』

「…まさか!その言い回し…ビスマルクさん!?」

『…我が名はエクスカリバー!見るが良い、メギストスオメガを!!』

 この機体も分身できるのか!?見た限り相手は近接戦特化型…だったら…

『遠距離から銃を放てば勝てる、と?愚かなり』

 なっ…思考を読まれた!?咄嗟のガードをすり抜けての一撃でヴァリスが破壊されてしまった。こんな的確に…!

 距離を取るための蹴りを躱され、一瞬にして背後に回られる。エナジーウィングをブレード代わりに薙ぎ払うがそれすらも読まれていたのか高度を落とされ下に潜り込まれていた。

「強い…!」

 相手はあのビスマルクさんだと考えるべきだ。これはその先読み、そうでなければ説明がつかない!

『死ぬが良…むっ!?』

 相手が誰であろうと、いや、ビスマルクさんならばなおさら、僕のやることは変わらない。

 

「鍛える…!」

 

 この鍛えるギアスとマッスルデバイス、そしてランスロットsiN…この機体ならば相手の知覚速度など無視しての攻撃が可能な筈!

「くらえ!陽昇流誠壱式旋風脚!!」

『その技は!』

 かつてビスマルクさんにとどめを刺した技!これならッ!

『ッ!』

「クソ!」

 僕の蹴りは当たったかのように見えたがギリギリで躱されていた…やはり早い!

『残念だったな。先程の蹴り…今ので覚えたッ!』

 MVSでの斬撃を同じく手刀で返され弾かれると再び僕とビスマルクさんの間に距離ができる。ランスロットsiNを一気に急上昇させ、続けて急降下、右脚が無いなら左脚で蹴ればいいじゃ無いか。ゼロとして戦う中で習得した左陽昇流誠壱式旋風脚!これで…!

 

『言ったはずだぞ?今ので覚えたと!』

 恐ろしく早い手刀によりランスロットsiNの脚は切り裂かれてしまい、蹴りは不発に終わる。

 しかしこれで逆に僕の心までを読んでいるわけでは無いと確信した。

『これでその癖の悪い脚は切り落とした。これで…』

 僕は再び距離を取るためにランスロットsiNを走らせる。

『逃すか!』

 逃げる?それは違う!全てはこの攻撃につなげるための布石!ランスロットsiNを停止させ逆方向…つまり追ってくるビスマルクさんへとMVSを投擲!

『武器の投擲で意表を突いたつもりか?無駄な事!』

 MVSは残念ながら手刀によって弾かれる…

 

 

 が、それは一本目の話!MVSは二本投げている!!

 

 

『な、何ッ!?まさか…同じ軌道で二本投げたのか!?…はっ!?』

 二本目は一本目を弾いた方とは逆の腕に突き刺さり破壊した、後は…一気に距離を詰めての接近戦!!

『隙を生じぬ二段構えならぬ三段構えだと!?それに…早い!』

 貴方との再戦で僕は更に鍛えられた!シャリオとの連戦、そして脚部を失うと言う追い込み、更に脚がなくなった分身機体は軽い!!これにより僕は凄まじい速度での急成長を遂げているッ!!この、速度を乗せた手刀でッ!!

『愚かなり!エクスカリバーたる我にただの手刀で挑むなど!!』

「いいや、違う…これはただの手刀なんかじゃない!」

『何ッ!?』

 そうだ、ビスマルクさんはかつて言っていた…ビスマルクさんの手刀は皇帝シャルルにより鍛えられた物だと、ならば僕だって…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは僕の"アロンダイト"!今まで僕が!!出会ってきた!!!全ての人によって!!!!鍛えられた… 聖 剣 だァーーーッ!!!!!!」

 

 ルルーシュ達との出会い、そして別れ、再会と戦い、ユフィにコーネリアさん、鍛えるギアス、ラウンズのみんな、皇帝シャルル、そしてマリアンヌさん、ゼロとして生きる日々、それからシャリオ達も、今までの経験がこの手刀に宿っている!!

 僕とビスマルクさんの手刀がぶつかり、そのまま僕のアロンダイトがエクスカリバーを砕く。そのまま手刀はビスマルクさんのナイトメアを切り裂いていく。

『…!?…敗れる!?こ、この私が…私のエクスカリバーが!』

 そのままの勢いでコクピットを両断し突き抜ける。

 

『…二度も敗れるとは…枢木 スザク、見事…!』




モニカの事は変な語尾で認識する卜部

藤堂流剣術では普通の剣術の他に二太刀術や抜刀術が学べます。因みにスザクのMVS二本投げも藤堂流剣術の二太刀術ですね。ジョジョだと思ったら今度はるろうに剣心だよイカれてんなこの作者

恐ろしく早い手刀、ルルーシュやスザクやユフィやシュナイゼルや咲世子やジェレミアや卜部や星刻じゃなきゃ見逃しちゃうね。(ロロは見逃しはしないが今はもう対応できない)
見逃さない奴多すぎる問題

脳筋世界だとシャリオくんは心の筋肉に目覚めるので生存します。

Q.ユーウェインsiNの戦闘描写は?
A.キングクリムゾンッ!!(殴打)

Q.アロンダイトって何?
A.スザクはただの手刀じゃないと言っているが、ただの手刀。しかし厳密に言えばメチャクチャ早いこととランスロットsiNが強いため「滅茶苦茶強いただの手刀」である。

●オマケ● オリジナルナイトメア紹介
『エクスカリバー』
・ナギドシュメインと同型機のエクスカリバー専用機。パイロット名と機体名と武器名が全て同じで混乱する。
・ナギドシュメインと異なり、武器とフロートシステム以外のほとんどの機能を削ぎ落とし近接戦闘に特化している。
・武装は両手の手刀(名称は機体名と同じエクスカリバーである)はMVS並みの切れ味を誇り、パイロットの技量とナイトメアの性能と合わせることで並みのブレイズルミナスであれば切り裂くことが可能。
・メギストスオメガももちろん使用可能。パイロットの筋肉量の関係で薬を用いず使用できる。(但し負荷はかかるので負担にはなる)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。