ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜   作:ベルゼバビデブ

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REQESTRAINING04のIFストーリーです。

勘のいい読者ならどんなことになるかこの時点で既に察したと思う()


REQESTRAINING04-IF

「実はまた仕事でしばらくこっちに…あー…日本にいることになったんだ。それで…また一緒に暮らせないか、と思ってな…」

 お母さんを見ると、お母さんはまた微笑んでいた。

「カレン、貴方の判断に任せるわ」

 私はお母さんの言葉に笑顔で頷く。

 

 そしてとりあえず拳を握り締めて父の顔面に叩き込む。

 

「ふべらっ!」

「ふざけるな…!今更のこのこやってきてまた一緒に暮らそう!?虫が良すぎるだろ!紅月 カレンを安く見るな!お前なんか父親じゃ無い!」

 吹っ飛んだあの男は顔を抑えゆっくりと立ち上がった。指の間から見える目はこちらを捉えている…。…来るか!?

「人に暴力を振るうなど…そんな娘に育てた覚えはないぞ、カレン!」

「アンタに育てられた覚えなんてない!」

 お母さんから聞いていた父の竜巻旋風脚を前に転がることで躱し、すぐに振り返って相手の肘打ちを腕で防ぐ。

「ほう、この動きを躱したか、流石は父さんの娘だな」

「黙れ!アンタなんか父親じゃないって言ってるだろ!」

 しかし、その一瞬の会話に気を取られ、腹部に拳を叩き込まれてしまった。思わず後ろに吹き飛び、壁を突き抜け庭に転がってしまう。

「会話に気を取られるとは、まだまだ青いな、カレン」

「クソ…!娘に手を挙げるなんて!」

「おや?私は父親ではないと言ったのはカレンだろう?」

 追撃のアッパーを後ろに仰反ることで躱し、そのまま回転しつつ手で地面を弾いて体制を整える。ルルーシュやスザクほどではないがあの男はゴリマッチョだ。それに今の動き…闘い慣れてる!

「しかしカレンがこれほど動けるとはな、父さん嬉しいぞ。」

 ニカッと笑い白い歯が褐色肌とのコントラストで良くも悪くも映えさてやがる。ふざけやがって…!

「それじゃあ父娘のスキンシップの続きと行こうか」

 そう言って地を蹴って距離を詰めてくるアイツにに拳を突き出すが、意外にもそれを顔面で受け、そのまま両腕で私の体を拘束してきた。

「捕まえたぞカレン」

 まさか拳を顔面で受けてなおそのまま突っ込んでくるなんて…!

「クソ!離せッ!」

「おやおやおや、カレンは勇ましいね。父さんとのハグはそんなに嫌かい?」

 背骨がミシミシと音を立て始めている…いけない、このままでは…!思い切り仰け反って両肘を肩に叩き込む…が、緩まない!

「肩を叩いてくれるのかい?嬉しいなぁ、親孝行してもらえるなんて思ってなかったからね」

 こ、こうなったら…!死ぬほど恥ずかしいけど…この窮地を脱するためにこの手を使うしかない…!背骨ももう限界だ…このままコイツにベアハッグをされ続けたら確実に殺られる!覚悟を決めろ…紅月 カレン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パパ、だーいすき!」

 

「!?」

 よし、緩んだ!死ぬほど…死ぬほど恥ずかしいが、渾身の猫か被りボイスで放ったこの言葉なら…!恥ずかしさはとてつもないが、ルルーシュに肩車されたままウサギ跳びで民衆の中を突っ切ってきたC.C.に比べればこれくらい致命傷だ。あれに比べれば傷は浅い!!あれに比べればだけど!

「パ…パパ、だと!?」

 よし、まだ動揺している!腕が緩んだ一瞬に拘束から抜け出す。そのまま地面に着地し、そのまま両手と両脚をクラウチングスタートの要領で上へと弾く。

 

「ここだァーーーーーー!!!」

 このまま、膝で、睾丸を、ブチ抜くッ!

 

「ミ°ッ!?」

 普段のコイツなら睾丸を守るくらいしていただろう、だが、完全な油断を狙ったこの一撃…耐えられるはずがない!

「…会話に気を取られるなんて、アンタもまだまだ青いんじゃないの」

「ぐっ…み、見事だ…カレン。効いたぞ…さっきの言葉、それに睾丸への攻撃も…」

 股間を抑え地に伏す様を見下ろす。しかし、この男の目はまだ死んでいなかった。

「…カレン、勝ったと思っているな?」

「…」

 私は答えない。すると、男は懐から何かを取り出して…あれは…ボイス、レコー…ダー…!?

 

『パパ、だーいすき!』

 

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 急いで取り上げ踏み潰して破壊するが、ニヤつきは終わっていない。

「無駄だよカレン。既に音声データはクラウド上に保存してある。」

「なっ…!?」

 思わず私は庭にへたり込んでしまった。

「まぁ、そんな顔するな。これから…その、父親らしいことをさせてはくれないか?」

 未だに股間を抑え、地に伏したままで格好のつかない男が何かを言っている。

「父親らしいことね…なら…」

 今更だけど、シャーリーの言葉もある。お互い生きているのならいつか許せる日が来るかも知れない。それまでは偶に会うのも良いかも知れない。…今度こそ完膚なきまでに叩きのめさないと気が済まないし…

「あぁ、なんでも言ってくれ」

 なんでも、そう、なんでもね…じゃあ…

 

「とりあえず家の壁の修理代、出して」

 

 私はブチ開けられた壁を指差してそう言うと父は黙って頷いた。




脳筋世界では拳で語る親子のコミュニケーションは一般的。
多分この後墓参りとかもするんじゃないですかね()

ミートギアス本編でもシュタットフェルト夫人がムキムキなルルーシュを好みと言っていたのだからシュタットフェルト伯爵が筋肉モリモリマッチョマンでもなんらおかしくはない。納得したね?(殴打)
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