「よし、こんなものかな。できたよビィ」
「マジかよ!流石だぜ相棒!」
ルルーシュ達と別れて数日、オイラはどうしてもあの『ないとめあふれーむ』ってのに乗りたかったからグランに頼んで作って貰ったぜぃ!グランは『メカニック』のジョブをマスターしてるからスザク達が壊して放置したうさみみないとめあの『さざぁらんど』の残骸から使えそうなパーツを集めて作ってくれたんだ。
「早速見せてくれ相棒!」
「気に入ってくれるといいんだけど」
何言ってんだ、相棒がオイラのために作ってくれたならどんな出来でもオイラは気にあるに決まって…
『ガガ…ビィ…くん…』
…。オイラの視界に映ったのはキャタピラ戦車っぽい下半身に姐さんことカタリナっぽい見た目のロボットの上半身がついた…そう『キャタピラさん』だったぜぃ… 【見た目のイメージは『キャタピラさん』で検索してくれよな!】
「なぁ相棒。何をどうしたらこうなるんだよぅ」
「なんだよビィ、気に入ってくれないのか…?一生懸命使ったのに…」
それを言われると辛いけどよぅ、いくらなんでもこれは…
『ガガ…ビィ…くん…ガガ…』
なんで自我があるんだよぅ!オイラ怖いぜぇ!!
「どろーん?って言うんだったかな。自律で動くみたいだからそっちもいじったらなんか自我が芽生えちゃって」
「芽生えちゃって、じゃねぇぜ!!明らかに別モンじゃねぇか!!」
「なんだよビィ、さっきから文句ばっかり…せっかく作ったのに!もう嫌いだ!やっちゃえキャタピラさん!」
『ガガ…ミサイル!』
ぬおおお!?いきなりグランがキレたぜぇ!それになんだよミサイルってなんでそんなモン搭載してんだよぅ!!
ミサイルをモロに食らっちまったぜぃ!16回ヒットのダメージアビリティは効くなぁ…。
「おーいビィくん、グラン、そろそろ機械弄りはおしまいにして『ピザ』を食べないか?」
声を掛けに来てくれたのは姐さんだ。ルルーシュがレシピを書いて残していってくれたC.C.の大好物、『ピザ』は美味くて団員に好評だったぜぃ。まぁ、オイラとグランは美味いとは思うけどちょっとカロリー的に食べるのが憚られるぜぃ…。…まさか姐さんが作ったわけじゃねぇよな?
オイラ達が食堂に向かうとルリアがナナリーに友好の証にもらった折り鶴を折ってたぜぃ。今度オイラも鉄板で折ってみようかなぁ?
それにしてもルルーシュ達、向こうでも元気でやってると良いけどよぅ…
「よし、筋書きはこんな感じでどうだい?ルルーシュ。」
「もう出来たのか…流石は兄上だ。」
グラン達と別れて数日、俺は元の世界とでも言うべきこの世界に戻り、皇族に復帰する事を選んだ。今は癪だが、シュナイゼルに俺の復帰プランについて考えてもらっていた。
そして俺はスザクやユーフェミア、そしてコーネリアとシュナイゼルらと協力し、シャルルを打倒する事に決めている。ナナリーが政治の道具とならないよう、俺が矢面に立ちブリタニアを変えていく。黒の騎士団の面々も俺がブリタニアの皇子だと打ち明けると初めは驚きはしたが…皆受け入れてくれたようだ。きっとこれも筋肉のおかげだろう。
グランは俺よりも若いのにその人となりと筋肉で様々な国、人種、人以外の種族をまとめ上げているのだ。俺だって筋肉は負けていない。となれば後は俺が変われば良いだけの事。
俺は必ず実現してみせる。何故なら俺はゼロ!奇跡を起こす男なのだからな!
その後、ラクシャータがロイド伯爵とゲフィオンディスターバー関連の実験を行なっているときに些細なミスからグラン達のいる世界と繋がってしまったりしたが…まぁ、そんなことは瑣末な事だろう。…瑣末か…?
●登場キャラクター紹介
・カタリナ アリゼ
『姐さん』ことカタリナ。鎧を着た女性騎士で声優は沢城みゆきさん。滅茶苦茶関係ない話をすると作者が化物語で一番好きなキャラクターは神原駿河だ。(声優繋がり)
ルルーシュ達と関わったこの世界においてのカタリナはルリアを連れてエルステ帝国から離反後、グラン達と行動を共にした。因みに小動物ではなく筋肉が好きなもののため、よくビィの乳首辺りをスリスリする。籠手を嵌めたまま行うのでビィの乳首辺りは擦り切れてしまっている。
そしてかなりの飯マズ(死に至る毒物の類に変貌する)
・キャタピラさん
グランがメカニックのジョブでサザーランドの残骸から組み上げた自律思考型兵器。なに?「そうはならんだろ?」だと?作者に向かってなんだその口の書き方は、現になってるだろ。文句言うな!(殴打)