この生活を初めてどれだけの月日が経ったのだろう。
反逆者ゼロの登場、黒の騎士団の結成、ブラックリベリオン、中華連邦への国外追放、シャルルとの戦い、世界統一、ゼロレクイエム
そして死んだと思った俺は再び目を覚まし、ナナリーを救い、今はL.L.と名乗りC.C.と共にギアスの欠片を回収する旅を続けている。
「…回収できたぞ。今回は結構骨が折れたな。」
「カルシウムが足りて無いのか?C.C.」
「いや、物理的な話じゃない。そして仮に折れても治るだろ。…組織を相手に個人では限界があるな…。それにこちらにはナイトメアも無いから、いくらお前がいるとはいえ相手がただの月下でも大苦戦だ。」
「確かに組織を相手にする難しさはある…が、俺達が表立った組織に入るわけにもいくまい?それともまた嚮主様にでもなるのか?」
「冗談はよせ…あんなのは二度とごめんだ。」
俺はギアスの欠片を持っていた人物、マッドドッグと名乗っていたテロリストの死体を、自身の左手を変化させて輻射波動で消し飛ばした。別に死体を破壊して楽しむ趣味などないが、過去に死体に干渉するタイプのギアスの欠片との接触があった為、この処置は致し方なかった。
「C.C.こいつのギアスの欠片はどんな能力だ?」
「分からん。だが、何か見えるな…」
旅の中で得た成果として、俺達はギアスの欠片を使うことができるようになった。無論お互いに効果を与えることはできないが…。使ってみると何かの風景が映し出された。
「…C.C.…これは視覚に何かを映すタイプのギアスのようだな」
「あぁ、そのようだ。懐かしいな、アッシュフォード学園が見えるぞ。」
確かに懐かしい風景が見える…俺の場合は河口湖のコンベンションホテルの一室だったが。…うん?俺の視界にはユーフェミアの代わりに黒髪の女が現れた。
「誰だ…?こいつは…」
「…L.L.、何かおかしいぞ。見覚えのないナイトメアが見える。見た目は…サザーランドに似ているが…」
サザーランドに似たナイトメア…?本当だ。俺の視界にも見覚えのないナイトメアが映し出されている。但しこれはサザーランドというより月下のカスタムタイプだろうか。蒼く…クローのついたシールドか…?他にも四肢をユフィ、コーネリア、ナナリーともう1人の計4人に引っ張られている様が見える。俺のあの時は両肩の脱臼のはずだが、これに合わせて股関節までやられるのか、悪夢だな…というかまだ幼いナナリーとユフィともう1人は仕方ない…?として、それなりにもう大きい姉上は何してるんだ…自制してくれ。
それにしても過去によく似た世界…見覚えのない女、そしてナイトメア…
見える過去は既に遠過ぎる過去だ。シャルルのギアスのようにこれが仮に記憶に干渉するものだとしてもそんなことをする意味がない。それに、マッドドッグを追う中で手に入れた断片的な奴の思想、言葉…それらを繋ぎ合わせて考えられる答えは…
「これはもしかして"異なる世界を見るギアス"なのではないか?」
「並行世界ということか?…そんなものを見てなんの意味がある。現実世界に干渉できなければなんの意味もない」
確かにこのギアスにどんな意味があるかはわからない。実際もう回収出来てしまったし興味深くもあるが、まだ回収すべき欠片は残っているのだ。
「…C.C.、いつまでも別の世界を見ていても仕方がない。次の欠片を回収しに行くぞ」
「あぁ」
だが、もしかしたらこのギアスの欠片の素を発現させた者は"別の可能性"を欲していたのかもしれない。
・異なる世界を見るギアス
マッドドッグことマリオが手に入れていたCの世界を通じ、異なる可能性を秘めた「よく似た別の世界」を鑑賞することができるギアス。但し、干渉はできない上に使用者の一人称で映し出される。
このギアスの暴走の果てには己の視界は常に別世界を映してしまい、現実と関わるのが困難になってしまい、結果として孤独になる。王の力は人を孤独にするのだ。
分類としては「弱いギアス」に含まれるが、良く似た世界なのでそこそこな精度を持った過去視等情報収集が出来なくはない。しかし音声はないので憶測に頼らざるを得なくなる。やっぱり弱え
彼はこのギアスを手に入れたことで筋肉に歪んでいない正常な世界を見てしまったため、筋肉に歪んだ世界を受け入れられなくなってしまった。
9月は休むつもりだったのですが、結局毎日投稿続けちゃいましたね。皆さんの寧ろリクエストを受けてから書き始めるのでかなり綱渡りな書き方したなぁ()
●オマケ● 久し振りに唐突な次回予告
マーヤ「効かないわ!そんな豆鉄砲なんか!」
ミートギアス 〜筋肉のルルーシュ〜 MACHO STORYS「STAGE01′」