ようこそスタンド使いのいる教室へ   作:球磨川善吉

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少し長くなってしまいました。凄く疲れました(´・ω・`)


心機一転

 突然だが、今から俺が出す問いについて真剣に考えてほしい。

人は平等であるか否か?

俺個人の意見を言わせてもらうと、人は平等ではない。

生まれた環境が、産んだ親が、個人の才能が、色々な要素が重なりあって格差を作る。

俺たちは、資本主義制度の下で暮らしている。

資本主義は、資本家と労働者を区分し、その間に見えない壁を作り上げた。すべては、個人の実力で決まる。

しかし、それが悪いことなのかというと、断言は出来ない。個人が努力によって積み上げた、業績を、金を、成果を。他の何もしていない人と同じ扱いにするには不憫だ。

資本主義経済の対極として、共産主義が挙げられる。

まあ、その主義を基盤とした国は片手で数えられるほどしか、残っていないが…

前にとある動画サイトのコメント欄で、

『資本主義の短所は、幸福を不平等に分配するところ

 共産主義の長所は、不幸を平等に分配するところ』

という言葉を見かけたことがある。

これを見た当時、強い衝撃を覚えたのを今でも覚えている。

共産主義の先頭を走っていたソ連は、1991年に崩壊した。

俺が思うに、共産主義は人類には早すぎた。世界人口が急速に増大にし、食料や物資が足りなくなった時。

人類が未来への展望を辞めた時、共産主義は光るかもしれない。

反抗期真っ只中の俺は、(人が皆不平等だと思っているのなら平等では?)と考えていた。

今思い返すと、不平等だと思っている程度は人によって全然違う。それらを一緒くたにするのは、あまりにも滑稽だった。厨二病臭くて恥ずかしい。

 

 原作主人公に憧れて語ってしまったが、この問いに決定的な答えはない。人が歴史を積み上げていく中で、この問いは永遠に繰り返されていくだろう。

 

 

 

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 目を開けると、そこには満開の桜景色が広がっていた。前世では、記録的な猛暑日が続いていたので、懐かしいと思うのと同時に違和感を覚える。あの女神は退学=死、卒業時Aクラス以外=死と言っていた。本当に俺は死ぬのだろうか...。それを嘘だと信じたい自分がいる。異世界に転生させることが出来るなら、人一人消すくらい造作もないことではないか。怖い。体全体を恐怖が支配する。逃げたいのは山々だ。しかし、もう、賽は投げられた。逃げることは決して許されない。一度は燃え尽きたこの命。別にあいつに恩は微塵も感じないが、地を這いつくばってでも生き延びてやる。

 

取り敢えず、現状を確認しよう。俺が今もっているのは、手に提げている鞄と...ポケットにも何かあるな...

 

 まずはポケットからだな。300円と...

この感触は...スマホか?ケースついてないから、一瞬戸惑ったぞ…落とした時、どうすんだこれ?

そういえば、俺のこの世界での記憶がないんだけど...それにしても何かやけに視点が高いな...まさか...

 

 スマホを取り出して、カメラアプリを起動する。

スマホにパスワードが掛かっていないことが引っかかったが、それほど重要でないと割り切る。

 

「おお...」

 

 インカメラにすると、そこには知らない顔が映っていた。

結構イケメンだな...前世の顔よりも、大分見違えたな…嬉しようで、悲しい... あれ、目から汗が...

俺の元の身長は160cmくらいで、コンプレックスだった。身長が10センチ以上伸びたことは素直に嬉しいな...よし!!

てか、これって転生じゃなくて憑依じゃね?この元の体の持ち主の意識はどうなったんだ?

もしかして...?いや、今は、まだ何も言えないな...それは後から考えよう...

 

 スマホのホーム画面を見て気づいたが、初期アプリしか入ってないな...壁紙も変えてない。

この体の持ち主はスマホに無頓着だったのか?アプリを開いてみても、ないな。使用した

記憶が引き継がれてないから、この体の持ち主がどういう奴か知りたかったんだけど…

おや?スマホの設定アプリにユーザー名があるな。

 

『春夏冬 楓』

 

 すごい、ユーザー名にしてるな。もしかして、これ本名か?確か秋がないから、あきなしって読むんだったけか?前に日本のお洒落な名字を気になって調べたときにあったな。何でも日本に10人くらいしかいないとか。すごいどうでもいいことだな。

うん。

 

 もう、頼みの綱は手提げ鞄しかない...頼む...もし掲示板に春夏冬の3文字がなかったら、大問題になるぞ。

自分の名前も分からないって明らかに不審すぎる。もしかしたら、替え玉とか疑われたりするのかなぁ...

傍にあった、バスの時刻表をみたら、バスが来るまであと5分...早くしないとな...

鞄の中身は...ノート一冊...ノートの表紙には『春夏冬 楓』と書かれている。やっぱり、これが本名なのか?鞄が軽いとは思ったけど、ノートしか入ってないじゃん...筆箱

ないのに、ノートだけって...中のページになにも書いてないし...あの女神ずぼらすぎないか?記憶が引き継がれてないから、自分の名前さえ分からなかったし...女神からの細かい説明も一切なし。持ち物も少なすぎるし...てか、財布ないじゃん。スマホに電子マネー入ってんのか?でも、初期アプリだけだったしなぁ。このスマホも外部と連絡とるのだめなのに何でもってんだ?これ学校に持っていっていいのか?適当過ぎるだろ...てか、これ持ってるのばれたらクラスポイント引かれるんじゃね?マジでこのスマホどうしよう...投げ捨てるか?

いや、それはさすがにダメだな。着いたら先生に相談するか...

 

 バスまであと3分。転生?憑依?特典のスタンドを出してみるか...来い!俺のスタンド!俺が言葉を言い終えるのと同時に、白い玉のような物が現れた。もしかして、これが俺のスタンドか?人型スタンドを想像してたんだけどなあ。スタンドは、ジョジョの奇妙な冒険という漫画に登場する、精神エネルギーが具現化した物だ。スタンドはスタンド使いじゃないと見えない。スタンドはスタンドにしか、攻撃されない。という設定だから、かなり強いと思ったんだけどなあ...まあ、スタンドは成長するものもあるからいいか...大きさは握りこぶし一つ分か...

小さくてちょっと可愛いな。こいつの名前は、オーブにするか。オーブみたいで可愛いし。

自分の意思でスタンドが動いてるのをみるのは感慨深いな...バスまで残り3分。とりあえず、こいつを色々動かしてみるか。

 

 

 

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 バスが重いエンジン音を響かせて停車した。バスに乗るのは何年ぶりだろう。

バスの席は全部埋まっていたため必然的に立つことになる。主要なキャラはいるかなっと……

おおっ!? 綾小路に、櫛田、堀北、高円寺がいる!? 原作のあのバスか。主要なキャラが目と鼻の先に。

感動して涙が出そうだ。バスが停車して、杖をついたばあさんが乗ってきた。それから少しして、

 

 

「席を譲ってあげようって思わないの?」

 

 という女性の声が聞こえた。ついに来たか。相変わらず、高円寺は我関せずといった感じだな。優先席は優先であって強制ではないというのは分かるが周りの視線は怖くないのだろうか?俺だったら、嫌でも同調圧力で屈してしまいそうだ。席を譲りたいけれど、立ってるから無理なんだよな。櫛田も参戦して、席を譲ってくれる人を探しているが一向に現れない。それにしても、間近でみる櫛田は思った以上にかわいかった。この裏に、承認欲求お化けがいるのか...オンナッテコワイ。原作知識がなかったら、簡単にだまされるぞ。前世では、このレベルは中々お目にかかれないからな。そうこうしている間に、席を譲ってくれる人が名乗り出てくれた。なんとかこれで、一安心。

 

 さて、学校に着く前に、ある程度指針を決めておこうか。Aクラスへ行く方法は、順当にクラスをAまで進めるか、2000万プライベートポイントでAに移動するか、クラス移動チケットで移動する3つが挙げられる。真ん中は正攻法でいったら、まず無理だが原作では、龍園が葛城をBに移動させていた。恐怖政治でクラスを支配していた龍園だからこそできる技だ。かなり、強引だがクラスの為を思ってやったからこそ、成立している。3つ目は、原作2年生編の体育祭で学年と男女別で一番成績が良かったものに送られていた。まず、須藤を打ち負かさないといけない時点で無理。やっぱり、正攻法でいくしかないのかな?取り敢えず、クラスポイントを増やして隙をみてプライベートポイントを貯める。ありきたりだが、所属するクラスが不確定な現状ではこれで十分だろう。ただ、どんなクラスになっても参謀ポジは獲得したい。クラスを移動するときに、自分の有用性を示せるし、第一原作に介入しやすい。リーダーポジは苦手なのと、原作キャラに無謀な戦いを挑むことになるから却下だ。

 

 

 お? ようやく着いたか。10分くらいだったが、かなり疲れた。どうやら春夏冬君は運動不足のようだ。お金を払って、運転手さんに礼を告げてバスを降りる。ん? あまり歩いてなかったから気づかなかったけど、体が重いし、歩きにくい。身長が10センチ以上伸びたからかもな。

 

「おっと!?」

 やばい。バランス崩した。段差があったわけでもないのに...

 

 

・・・・・・

 

 

「危ないぞ」

 

あれ? 助かった?だれかが僕の裾をつかんでるな。それに、聞き覚えのある声がする。

 

 

「大丈夫か? 」

「ああ...大丈夫だ。ありがとう」

 

 綾小路だ...バスの中で見たけど至近距離で見るとまた違う感動があるな。ホワイトルームの最高傑作。主人公にしてラスボスの男。綾小路清隆。こうしている分には覇気は感じないんだけどな。

 

「名前を聞いてもいいかな?」

「俺は綾小路清隆だ。そっちは?」

「俺の名前は、春夏冬楓だ」

 

 やべ。咄嗟に言ったけど大丈夫か?

 

「春夏冬か? 珍しい苗字だな」

「ああ。俺はおしゃれで結構気にってるんだけどね」

「それにしても、入学初日から転びそうになるなんてついてないよ」

「そういうものなのか?」

「なんか、節目っていうか。新しい事を始めるときに転ぶと幸先不安じゃん」

「ああー。確かに」

 嘘つけ。絶対わかってないだろ。うーん。原作通りホワイトルームから逃げ出してきたのか?

 

 

「そこの貴方たち。邪魔なのだけれど」

 ゲッ。堀北か。初期の堀北は、気に入らないことがあればコンパスで刺してくるし、暴言厨だし、孤高と孤独をはき違えているしで、マジで関わりたくない。

 

「それに、そこの貴方」

 堀北が綾小路に指を指しながら続ける。

「さっき私のほうを見ていたけれど何なの?」

「悪い。ただちょっと気になっただけなんだ。どn..」

「ストップストップ。さっき貴方が言った通りほかの人の

 邪魔になってますよ。積もる話があるかもしれないけど、それは他所でやろうよ」

「それもそうね。もう話すことはないと思うけど」

 堀北はそう言った後一人で歩みを進める。

「酷いな。そんな言い草ないだろ」

「それもそうだな」

 

 

 綾小路がしょんぼりしてるw 初期のころは感情豊かだったんだけどなぁ。どうしてあんな事に(トオイメ)

 校門を潜り抜ける。短期間で二度も校門に感慨深くなるとは思わなかった。人生もわからないものだな。

綾小路と他愛もない話をしながら、掲示板に貼られたクラス分けの張り紙に向かう。ドキドキするなあ。

これで、僕の行動の指針はある程度決まる。行くぞ!

 

Aクラス.....名前なし

 

 

 

 

 

Bクラス......名前なし

 

 

 

 

 

Cクラス......名前なし

 

 

 

 

ちょっとまってこれ、大丈夫だよね?名前ないとかいうオチやめてよ...

 

 

 

 

Dクラス.....

 

 

 

あった~。よかった~。一瞬、春夏冬楓が本名じゃないのでは?って思ったんだけど。

「綾小路はどうだった?」

「Dクラスだった。春夏冬...もDクラスか」

「これから1年間よろしくな!」

「ああ。こっちこそ、よろしく頼む」

 

Dクラスか…

 

これで、俺のとる手段は決まった。綾小路粘着ルートで行くか。綾小路の一番の親友になって、前世での最新刊で有力になった綾小路の一ノ瀬クラスへの移動…それに自分も便乗してついていくか。綾小路なら、やってくれると思えるほどのポテンシャルを秘めている。ならば、俺も彼に相応しい男になるために成長しなくては...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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