博麗神社の境内
霊夢はため息を吐いていた。
お賽銭は今日も入ってないか…秋ももうすぐ終わりだって言うのに冬を越せる気が全くしない…
「は〜なにかいい方法はないかしら」
「スクープの匂い!ややっ霊夢さんどうかしましたか?」
近くを飛んでいた文が地面に降りてきた。
「特になにも」
文に言ったら絶対に『博麗神社の巫女餓死寸前!』の記事が人里中を駆け巡ることになるだろう。正直メンツなんてものはどうでもいいが春に、冬眠明けで寝起きの紫にキレられるのだけは勘弁だ。
「そんなこと言わずに人助けをすると思ってお願いしますよぅ」
そういえば最近妖怪の山に行ってない。久しぶりに行ったら食事を出してもらえるだろうか?
今日今からあちこちを回っていっぱい食べられたら3、4日は野草でも耐えられる。
「あの〜聞いてますか?」
「文、妖怪の山まで運んで!」
「えっえぇ!なんでですかぁ」
「大丈夫。私最近は草しか食べてないから軽いわよ」
「大丈夫じゃないですよ!妖怪の山にあなたが入ったら絶対何か起こすじゃ、って草しか食べてないんですか!」文がメモ用紙をスッと取り出す。
「だから食事をしに行くのよ、ってメモすんな!」
霊夢は素早くメモ用紙を奪って文を睨む
「ひゃー鬼巫女だーもののけだー」
そう言って文はまた飛んで来た方の反対に飛んでいってしまった。
全く記事のネタにならないとわかったらすぐこれかぁ...てか天狗に『もののけ』とか言われたくない。
「グゥー」
あぁせっかく忘れていたのにまたお腹の方に注意が向いてしまう。はぁお腹すいたなぁ。
霊夢はため息をもう一度吐きながら、もう一度賽銭箱を見て何も無い事を確認した上で家に帰って行った。
「うそ...でしょ...」
お昼になったので食事を取ろうと思ったのだが、家の周りにもう食べられる草は生えていなかった。
待て待てこんなことある訳がない。きっと何かの理由があるはずだ。
「霊夢〜遊びに来ちゃった」
そうだ。これはきっと異変だ。博麗の巫女を始末するために何者かが草を刈ったんだ。
「霊夢〜ねえねえ霊夢?ねえねえ?」
「あっ、紫来てたんだ。全く気づかなかった」
「結構前からいたけれどねぇ〜( ;∀;)」
「あ、そう!今異変が起こってるの。助けて紫!」
「ふぁい?」
【説明中】
「草がなくなったのは寒くなったからだと思うけれどそもそも草食べてるってどうゆうことかしら?」
「飢餓なのよ」
「飢餓ってどうゆうこと⁉︎」
「飢餓は飢餓よ」
「一年分の生活費は毎年お正月にあげてるわよね?」
「宴会費、異変のたびに粉砕される神社の修理代、外から来た漫画本の購入とか馬鹿にならないのよ」
「漫画本を買っているなんて初耳なんだけど...」
「ざっと今月だけで100冊は読んだかなぁ」
「それだよ!金欠の原因それだよ!」
「えぇ、神社の修理代に比べたら大したこと無いって」
「修理なんてにとりたちに頼めばすぐじゃない」
「それがどっかの赤い館が壊れすぎて、人手不足になってるみたいで高いのよね〜」
「うそでしょ...河童って400〜500匹位いるわよね...どんくらいの頻度で壊したら人手不足になるのよ...」
「2日に一回のペースで魔理沙が忍び込んでほぼ確実に1、2割倒壊するんだけど、それでも全体被害の1割にも満たないらしい。最近は数十人位の河童が住み込みしているらしいわよ」
「あそこはどうなってるのよ。とりあえずこの分追加であげるから無駄使いしないように」
「は〜い」
「んじゃ私はそろそろ冬眠する時期だからまた春にね」
「えっ、わかった〜また来年にね〜」
しばらく会えなくなることを少し寂しく思いながら霊夢は食べ物を買いに人里に向かって歩き出した。
次回いつになるかわかりませんが見てくれると嬉しいです!