超昂大戦 二次創作SS 最高の作戦! ルビー・笑顔の帰投報告 作:環 藍河
※pixiv様にも投稿します。
「…ルビーちゃん? アルゴルさん、意識が戻ったわよ~。」
「えっ…ほ…ホントですか?! ホントですか!! あ…ああ…っ! ありがとう、ございました!」
「いえいえ…それじゃ、次の重傷患者さんの治療開始よ〜。セラフィールちゃんも手伝ってね〜」
「ルビーさん! ダメですよっ、こんなにガマンして! 私たちの治療、最強フルコースで、最後まで受け切ってもらいますからねっ、観念してくださいっ!!」
セラフィールの全力のハグに包まれ、いたぶるルビーの背中が、天使の羽に優しく撫でられていく。
「あ…はあっ…はあっ…、セラフィールちゃん、ありがとう…。でも、私、アルゴルさんに、一刻も早く謝らなきゃ…!?」
「ダ〜メ〜。こ〜んなに医療者を拒んでやせ我慢しちゃう、ワル〜い駄々っ子患者さんはぁ、二度と拒もうなんて思えないよう、とろふわアルティメット治療コースで骨までメロメロになってもらうわん。」
…
「…は、はいいっ? …アルティ…メット??」
「アルゴルさんも、意識は戻りましたが、まだ会話ができるレベルの回復じゃありません! 大体、今のダイビート内・重症度トップは、ぶっちぎりでルビーさんなんです! 1ナノメートルの火傷も残しませんから、覚悟してくださいっ!!」
…
がばっ、ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅ〜っ。
ぎしっ、はぐっ、すりすりすりっ。
「あひっ…はっ、はあっ、はふっ、いや…あーっ! あああ〜んっ!」
六の法杖・セラフィール。
スキンシップで魔力を伝導し、患者を治癒するヒーラー…と言えば慈愛の天使に聞こえるが、
要するに、ハグ魔。
いぶし銀の柔道家の繰り出す寝技と押さえ込みの波状攻撃のように、救急ベッドでルビーを捉えて放さない。
「ルビーさんの…ルビーさんの優しいボディが、こんなにメチャクチャなんて…私が捕まえていないと、消えちゃいます! もーお、絶対に放しませんからっ!」
「…は、はああっ、き、消えないよおおっ! 私、消えないけど、あっ、ひっ、あああっ、溶け、ちゃうううっ!?」
かと思えば、ユユエルはセラフィールの逆サイドから、のけ反るルビーをことごとく先回りしてがっちりホールド。
神騎ユユエルこと、桃沢癒々香。
天使長アズエルが地上人類に降らせた魔力を受け、自らの理想の看護にその力を全振りする、究極ナース神騎。
簡単に言えば、爆走看護師ウラジミール。
背中の銃創も両足の裂創も、アルゴルが痛みに耐えるため爪を立てて作ってしまった、両手の幾重もの擦過創までも、一つ一つをしゃぶり尽くすように治癒していく。
「うふっ、うふふっ、これは治療のしがいがあるわあ〜。もお〜っとよく、ルビーちゃんのお・か・ら・だ、隅々まで観察していくわよ〜。」
「あひっ、ふうっ、す…隅々? …あっ、待って、くださいっ、そ、そんなトコ、負傷するわけ、ないっ、からっ、うそっ、嘘っ、ひゃあああああっ!!」
全身のほくろの数と位置までカルテに書かれそうな、ユユエルの患者観察と治療は、十重二十重にルビーをくまなく暴く。
「ひゃふっ、ふああっ、はああああんっ!」
…エスカ・ルビー・アステライズ、最強戦士の地獄からの生還先は、治癒の無間地獄だった。
…
「…私たち、さっきまで、必至の瀕死…でしたのにね。」
「あはは…うちの…ダイビートの看護師さんが…すみません…」
瀕死だったアルゴルもまた、ハグの嵐と全身観察のツープラトンアタックを見舞われ、今やピコメートル単位の傷すら残さない。
そして、そんなアルゴルとルビーには…、
不思議なシンパシーが生まれていた。
…退院したくなくなるナースのユユエルさん。
…ポメラニアン系・すがりつきハグニストのセラフィールちゃん。
超昂大戦のヒーラーって、閃忍ニャンコ先生といい、シャムエル様といい、囲い込まれたら退院させてもらえんとですか?! 人生、詰むとですか?!
…あと、どうしても私(環)のSSだと、癒やし対象がトキサダでなくルビーになるのですが…これって、百合扱いになっちゃうでしょうか…??
ともあれ、エピローグはアルゴルさんの真骨頂をお届けします。
原作のアルゴルさんがイイハナシなので、キャラスト閲覧を先になさることをおすすめします。