お久しぶりです。
この約一ヶ月ちょっと忙しかったのと、アストレアレコードの構成を考えていました。
正直言うと、考えすぎてまとまってません!どうしようかと悩んでいる次第です。
第七話読了後推奨
(原作七年前)
八年前、最強の二大派閥が壊滅してからというもの、
ただ、そんな秩序を乱す悪人たちを取り締まるもの達がいた。
《アストレア・ファミリア》。『正義』の名のもと、秩序を乱す者を取り締まる''女性だけ''の集団。全員が全員見た目がよく、凛々しい戦闘スタイルや、憲兵的な役割を《ガネーシャ・ファミリア》と共にしていることから人気が高いファミリアだ。
そして、もう一人。
二十一年前からその姿は変わっておらず、《ゼウス、ヘラ・ファミリア》から慕われていた奇怪な人物。謎に包まれていたが、数年前、二つ名をきっかけに正体が顕となった。
その二つ名は、【
神が降りてくるまでの千数百年間、世界を護り続けてきた偉人の二つ名であった。描かれてきた物語は数多く、人気度で言えばアルゴノゥトの次に位置する。
これは余談だが、''『守護者』アレグサンダ''は神話時代に突入してから突然として存在を消した。これによって世間の意見は二分する。もう亡くなったという意見。まだ生きているという意見。それで現在も盛りに盛りあがっている。
二十一年前から姿形が代わっていないベルという名の少年に偉人の二つ名が付けられた。このことに民は困惑する。
当時オラリオ最高Lvのオッタルよりも強く、性格が良く見た目も良し。ベルに助けてもったという者は数多く、冒険者人気ランキングでは連続一位になるほど慕われている。そんな人物が何故どういった経緯で''『守護者』アレグサンダ''という人物の二つ名を冠することになるのか、と。
民の疑問を答えるように神々は言った。曰く、『あの大神ゼウスとヘラがそう証言している』と。
たしかに、ゼウスとヘラは千年以上前から君臨し続ける神だ。千年前まで確認されていたアレグサンダを二神が知っていても何らおかしいことは無い。
たった一言、ゼウスとヘラの名が出ただけで納得するのは尊敬されているのがよく分かることだった。
そして、だ。
先程もいったが、''『守護者』アレグサンダ''はとても人気だ。
そんな人物が『
オラリオの住人は期待しないでいられなかった。あの『冒険譚』に描かれているような''勇姿''を''救い''を自分達にもたらしてくれることを。
ただし、忘れてはいけない。ベルはこの世にたった一人しか存在せず、他の人達と同じ''人間''であることを。
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side:ベル
(アストレアレコードの約三年前)
「ベル、ちょっとついて来てもらえんか?」
「?、はい、分かりました」
突然ロキ様にそう言われ、どうしたんだろうかと疑問を持つ。
「ウチがフレイヤと情報交換しとるのを知ってるやろ。今回、
「アストレア様ですか...《アストレア・ファミリア》の彼女達とは面識はありますけど、アストレア様は見たことないですね。どんな方なんでしょう?」
「まあ一言で言うなら、''神々のママ''やな」
「ママ、ですか...」
「慈愛が満ちに満ち溢れてんねん。あのフレイヤが嫉妬を抱くほどにな」
そう言い終えるとロキは天を仰ぎ
(なんや、ベルをアストレアに合わせん方がええって勘が働いとる...)
と内心呟いた。神であるがゆえの絶対的な勘。ベルの出会いからファミリアの行先を導いてきたその力が、こんな何のことも無いときに働いた。
まぁ、ええか。とその勘を払い除けて言う。
「ほな早速行こか。そろそろ時間や」
「分かりました」
神アストレア様...どんな方なんだろうなぁ。
《アストレア・ファミリア》の彼女達から、よくアストレア様の事を楽しそうに嬉しそうに話される。そんな心から敬愛している姿を見てれば、どれほどの方なのか興味を持たずにはいられなかった。
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二階にあるとある飲食店のテラス席。僕たちがそこに着くと、先にフレイヤ様がいた。
「おはよう、ベル。こうして会うのは久しぶりね」
「ええ、そうですね。と言っても、一方的に僕のことずっと見てるようですけど」
「それとこれとは全然違うわ。そんなことより、いつ私のところへ来てくれるのかしら?私、焦らされるのは好きじゃないのだけど」
「おい色ボケ野郎、何度言ったら分かるんや。渡さん言っとるやろ」
「ねぇ、ベル...私に素敵な夢を見させて」
「無視すんなや!あと恋する乙女のように頬を赤らめんな気色悪い」
「ふふっ、本当に愛らしいわぁ...」
「...アカン、もう手遅れや...」
ベルへと近寄り手を伸ばし、ロキが言ったように頬を染めそれはそれは愛しそうに顔を緩ませるフレイヤ。ロキに「ベルに触れようとすな!」と首根っこを掴まれ戻されようとするも、恋する乙女は強い。ロキもかなり強く引っ張っているのだが、そんなこと意にも介さず更にベルに近づく。
そして、フレイヤはベルに抱きついた。
フレイヤの方が身長が少し高いため少し屈んで、ベルの胸に顔を埋めている状態だ。その表情はとても幸せそうであり、初めてそんな表情を見たロキは呆然とした。フレイヤがベルに心酔していたのは知っていた。だけど、これほどまでに下界人のような恋をしているのは予想だにしていなかった。
ベルもベルで普通にフレイヤを受け入れていた。片方の腕を背中に回し、もう片方は頭へとやり髪を梳くように優しく撫でていた。
「....ふふっ」
「...なんやこの状況...誰か詳しく説明してくれっ!?」
「あのフレイヤがぁ...」や「ベルもベルで何普通に受け入れてんねん...」と頭を抱えるロキ。
と、ここで声がかかった。
「フレイヤ様、そろそろ『ベル溺愛モード』から戻ってきてください」
僕とロキ様は声の聞こえた方向へと視線を向けた。
紫色の髪に紫がかった桃色の瞳。そして、リヴェリアと同じ神に勝るとも劣らない美貌をもつ女性が呆れたような表情を浮かばせ立っていた。
「ごめんなさいね、アサナシア。一ヶ月ぶりだったからはしゃいじゃったわ」
「子供ではないのですからほどほどにしてください」
「...貴方は私の親なの?」
フレイヤ様は僕から離れると、女性と言葉を交わしながら先ほどまで座っていた椅子に再び腰掛けた。
フレイヤ様とかなり親しいようだけど、こんな人見たことないなぁ。新人?でも、新人の子を連れてくるような話し合いじゃないだろうし...
そんな事を考えていると、思考を読んだかのようにフレイヤ様は言った
「この娘は最近眷族になった、アサナシア。いろいろ“特別”な娘だから側に置いてるの。今日はただいるだけだから気にしなくてもいいわ」
僕はもう一度アサナシアさんに目を向けた。すると視線が交わり、ニコリと微笑まれる。
か、かわいい...
「...おーい、なに見惚れとんねや戻ってこい」
「.....はっ!」
「...なにベルを魅惑しているのかしら?」
「ふっ、私の勝ちですね」
「小娘のくせに生意気」
そんな時だった。
「ふふっ、なにやら楽しそうね」
「俺がガネーシャだ!」
テラス入口から男女の二神が入ってきた。
相変わらずガネーシャ様は元気だなぁと思いながら目を向ける。
「っっ!?!?」
ドクンッ!!
な、なななっ...!...なんて綺麗なんだ....っ!!
ガネーシャの隣にいるのは神アストレア。ベル同様話し合いに呼ばれた一神。ロキ曰く『神々のママ』、美の神が嫉妬するほどの慈愛に満ちた女神。ベルはそんな神アストレアを見て、ドクンッドクンッと痛いくらいに心臓が高鳴らせ、その美貌に目を剥いて固まってしまった。
「はぁ...おーい、何回固まんねや戻ってこい」
「...................................」
「...........し、死んどるっ!?」
「むぅ...私を見たときはこんな風にならなかったのに...」
「...流石は神アストレア様ですね.....チッ..!」
長い年月を生きてきて、たくさんの女性を見てきた。その中で一番美しいなと思ったのは、美の神であるフレイヤ様だった。だが、フレイヤ様と初めて会った時でさえこのようになることはなかった。
人には好みというものがあり、可愛い人美しい人男前イケメン地味な人ぽっちゃりな人と、様々な好みがある。ベルにとって、アストレアはどストライクだった。
どのくらい固まっていただろうか。突然として、ベルの意識が戻って来た。
「....はっ!?」
「お、やっと戻っ「ぼ、僕とっ、け、けけ結婚してくださいっ!!」て...って何言っとんやベルっ!?」
何故かプロポーズをしなくてはと使命感が駆け、そう口走ってしまう。
「とっても嬉しいわ、ベル。もちろん返事はイエスよ。一緒に幸せな時間を過ごしましょ」
「私もベルのこと好きです。こちらこそよろしくお願いします!」
「ぷっ、残念やったなフレイヤ!自分やないで!くくっ。あんなにアプローチしとったのに、ぽっと出のアストレアに取られてもうて。ホンマウケるわぁ。それと、アンタは絶対ない」
「黙りなさい、殺すわよ」
「...コイツ神じゃなかったらヤッてしまうところだったわ」
「自分ら揃いも揃って物騒やねん」
なんか外野で言い合っているが、ベルには聞こえていなかった。
破裂しそうなほどドキドキしている心臓。断られると分かっていても、何かしらいい応えが返ってくるのではないかという愚かな考えが脳内を駆け巡る。
「ごめんなさい」
ですよねぇえええええええええええええええっっっ!!!!!分かってたよ!分かってましたよ、ええ!!
馬鹿な考えを即座に捨て、それでも悲しい思いを捨てきれないベル。内心嘆きに嘆いていた。
「そりぁそうやろな」
「...今後チャンスはありますか?」
「ない、わね。私は神で貴方は特殊だけど人間なの。結婚は出来ないわ」
「.......」
僕はここでフレイヤ様を見た。
「フレイヤは頭の足りない神だから」
「喧嘩なら買うわ」
「売ってないわよ」
「ウチが売ったろか?」
「そろそろ話し合いを始めましょうか」
「また無視」
この間蚊帳の外だったガネーシャ様は「俺がガネーシャだ!」とずっと言っていたが、もう決まり事かのように皆触れていなかった。慣れというのはなんとも無情だ。
「俺がガネーシャだっ!!!(泣」
話し合いは恙無く終わった。
「あ、そうだ、アストレア様。眷属に空きってありま「コンバージョンなんかさせんからなっ!!!」...........」
悲報。
《アストレア・ファミリア》入りの夢、一瞬で潰える。
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side:???
道の真ん中を一人の女性が歩いていた。ただそれだけの光景。
だが、色々おかしなことがある。
世界が人が全ての輪郭がボヤけ、また、薄らと白くモヤがかかっている。もし、何時間も居れば平衡感覚が狂いそうな空間と化していた。
更に、歩いている人とぶつかりそうになっても通り抜ける。誰一人としてその女性を見ることがない。まるで幽霊かのようだ。
オラリオ中央広場の噴水付近へと着いたその女性。
すると、フワリと宙に浮いた。それはゆっくりと上がっていき、やがてオラリオの都市を眼下に収められるほどまで浮き上がった。
ふんわりした紫色の長髪に紫がかった桃色の瞳。神に勝るとも劣らない美貌を持つその女性は、『黄昏の館』へと目を向け言った。
「''妾''を助け、覚悟も出来ず''不老''を手にしてしまった''外された者''。其方は妾を恨んでおるか?もしそうならば、どうか愚かな過ちを許して欲しい。妾は忌むべき存在。其方を助けるにはこうするしか出来なかった...」
申し訳なさそうな表情を浮かばせそう口にした女性は.....
大精霊の一角にして、生命を司る背理精霊。
《祝福》の妹を持ち、忌むべき存在として同族から畏怖されている《呪詛》の精霊。
名を、アサナシア。
今は昔、''怪物''によって危機に瀕していたとき、突然現れた人間に助けてもらった過去を持つ精霊その者。
そして、先程の表情から一変して、アサナシアは優雅に
「今度は何を魅せてくれる、
ありがとうございました。
次の話も先になると思います。出来れば一ヶ月以内に出します。
期待はしないでください(してない
次回、アストレアレコード
では、さようなら。