俺は仕事の内容を知らない   作:kagemin

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俺は今加賀島というところに居る

 

書類を研究施設に届けるのが今回の仕事であり

その目的地である研究施設に向かっている

 

この島は人の気配がない

古びた民家があるので昔は人が住んでいたのだろう

 

船を降りて1kmくらい歩いただろうか

 

目的地はまだまだである

 

俺の名前は・・・・なんという名前だったかな

 

自分の名前を確かめるために自分の名前が書かれた資料をリュックから取り出す

 

柳田隆一 

これが俺の名前だ

 

ついでに加賀島の地図を取り出し自分の位置と目的地を確認する

 

目的地まであと7~8㎞くらいありそうだ

 

船に乗る前に情報漏洩対策として自分の財布とスマートフォンを取り上げられ

代わりに会社支給のガラケーみたいな携帯を支給された

携帯電話はネックストラップが付いてあり首に掛けるようになっていた

 

その時携帯電話が支給されたとき一緒に腕時計も支給された

その腕時計は社員証代わりになるから左手首に付けるよう指示された

 

指示通りにその腕時計を左手首に着け携帯電話はジーパンの右前ポケットに押し込んだ

 

俺は喉が渇いたので目的地に行くためのルートを外れコンビニか自動販売機を探してみた

 

しばらく歩くと自動販売機を見つけた

 

俺は小銭入れを財布とは別に持っていたので小銭入れからお金を取り出し自動販売機に入れた

 

しかしお金は返却口に落ちた

 

もう一度試したが同じだった

 

自動販売機が壊れているのか?珍しいなと思い目的地から外れたルートを歩き出した

 

歩きながら目的地に行くルートを歩いていたらコンビニや自動販売機があったかもと

思いながら歩いていると黒い大きな塊が見えた

 

何だろう、こんな道のわきに何か不法投棄か?と思い近づいてみるとそれは

大きなゴキブリが集まっていることが分かった

 

そのゴキブリは手のひらよりはるかに大きい

 

驚いた俺は自分の周辺を見渡し周辺状況を確認した

 

確認した結果として自分の周りに巨大ゴキブリは居ない

紺色の靴と時計らしき金属の物が巨大ゴキブリの近くに見える

 

とりあえず来た道を戻る

その後で考えようと思った

 

追いかけてくる気配がなかったから走って元のルートに戻った

 

1㎞以上走ったが息切れすることもなく走れた

 

体力はありそう

 

とりあえず武器が必要だと思った俺は当たりを見ながら目的地へ向かった

 

あれは何だったのだろう

あの時計は自分が今手首にしている時計に似ていた

まさか・・・

 

今からはこの先の事を考える事にしよう

 

取り敢えず木の棒を拾った

 

もしあの連中が襲ってきてもこんな木の棒で身を守ろうとしても無理だろうが

無いよりはマシか

 

木の棒を手に取り目的へ向かった

 

 


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