俺はトンネルの入り口と出口を見た
トンネル内で入口と出口と言い方がおかしいが
入ってきた方を入り口、トンネルを抜ける方を出口と言い方にしている
出口の方が大きそうな奴がいる
ここは島なので来た道を引き返したところで帰ることはできない
それならゴキがいた所の道を行けば遠回りになり行けなくもないが
この道より安全とは限らない
なら進むしかない
何か入口方向を見ているとトンネル内の端の方が動いたような気がした
両腕に鳥肌が立った
金属棒を両手で持ち身構える
相手は黒色で背中部分が光ってる
大きさは20㎝くらい
3匹は目視で確認できた
俺はトンネルの中央に移動して近くに来た奴に目掛けて金属棒を振り下ろした
金属棒は大きな音を立て地面を叩いた
腕が痺れた
「くそっ!!」
俺はこの金属棒をなまくらと名付けた
ここで一匹でも倒したかったが外した自分にイライラし右手で持ってるなまくらを振り下ろした
何かへんな音とともに右手に何かを叩いた感触があった
後ろを振り向くと1メートルくらいありそうな大きなカマキリが倒れている
俺はトンネルの入り口側ばかり気にしていた為出口側から虫が来ていた事に気づいていなかった
自分の周りを確認し虫が居ない場所に素早く移動した
倒れたカマキリはまだ元気そうだがトンネル内部に居た虫達が集まってカマキリの足を食べ始めた
カマキリは最初のうちは抵抗していたがその内動かなくなり虫の餌となった
もし俺が倒れて虫たちが一斉に襲い掛かってきたらと思うと怖くなった
虫たちは俺を素通りしてカマキリの所に集まり
カマキリを食べてる虫を更に他の虫が食べるといった地獄絵図が始まった
ここから早く逃げよう
そう思い出口側に向かって歩いた
しかしホラー映画などで急に自分の後ろにゾンビなどが現れてびっくりさせるシーンがあるが
あれはリアルにあるんだなと思った
たまたまなまくらに当たってカマキリを倒しけど
もし足を噛まれて動けなくなった所で一斉に襲われてしまったらと思うとゾッとする
この島は何かヤバい研究をしているのか?
この資料とはいったい何だろうか
そしてこれが映画だったらきっとラスボスが出てくるに違いない
せめて武器として大きい殺虫剤が欲しい
何にせよ今のところ自分の選択肢がすべて外れているような気がする
その予感は見事に当たった
トンネル出口を見ながら歩いていると出口の上部から何かが落ちた
あー、何かヤバそうな奴だ
大型の蛇みたいな感じ
ラスボス登場かな?中ボスなら嫌だなぁ
近くまで行って走り抜けれないだろうか
なまくらをラスボスに投げて走り抜ける
これだ!
俺の戦術はラスボスに近づく
ラスボスが俺に注目していなければ走り抜ける
俺に注目していればなまくらをラスボスに目掛けて投げて走り抜ける
ラスボスはなまくらに注目すれは俺は余裕で通り抜ける事ができるに違いない
わざわざラスボスを倒す必要ないな
所詮虫けらだ
敵意を向けて襲ってくるなら話は別だが目の前をすり抜けても襲ってくる事は少ないはず
俺は静かにラスボスに近づいた