ありふれないクラスメイトと平行世界のクラスメイトのトータス入り   作:ユラシ仮面氏

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壊れる原作?知らない子ですねぇ


朝の会話は混沌に満ち溢れている

月曜の朝午前7時50分。人の大声が響き渡る。声の発生源は教室内で、どうやら生徒の声らしい。

 

「ハジメェ!俺を苛め抜いてくれぇぇぇ!!」

 

「知るかぁ!僕にそんな趣味はないんだよ!」

 

迫りくる永山重吾(ながやまじゅうご)のド変態発言を受けても、南雲ハジメは教室内を走る。

 

 

偶に椅子を重吾の走る進路に置いて、少しでも足止めを期待するが重吾は素早く反応して、片手間も掛けずに退けてロスなく突っ込んでくる。

 

(己の限界を超えろ、マイ筋肉ぅぅぅ!!)

 

妨害に掛ける数秒が逆に命取りになると感じたハジメは、妨害をせずにずっと逃げ続ける選択肢に切り替える。

 

「罵るだけで良いんだよおぉ!」

 

「断るー!TSしてから出直せ!!このスカポンタン!」

「手術の金が足りなかったんだァァ!!」

 

「ファッ、まじで検討したのかよ!?その性癖治す方が早いって気付けバカタレ!!この脳味噌の隅まで、変態墨汁で溢れてるドM野郎め!!てか見てないで誰か止めろよぉぉぉ!!」

 

周りのクラスメイト達の心境としては、もうサッサと罵倒してはよ終わらせたら?という諦めの境地に達した心情なので助ける気はない。

 

 

 

何なら全員が、重吾の味方をしている。

 

しかし、スポーツ選手も思わず唸る駆け込みダッシュを決めていた重吾はその場で蹲ると、最高に決めた顔で頬を赤らめて叫ぶ。

 

「こっこれだァァァァ!!この快感が気持ちいぃんじゃいぃ!!」

 

もう誰得だよ?と言いたい光景と台詞を叫ぶ重吾に、クラス中で顔を顰める生徒は続出するばかり。ハジメはしまった!?という顔をしながら、その場で頭を抱えだす。

 

「あっ駄目だ!この変態を喜ばせるだけだったー!!!だからこの手のドMは相手にしたくないんだよ!!」

 

毎日毎日罵声をくれ!と変態もとい重吾に追い掛けられ続けているハジメは、今日もまた罵声をしないという目標を自ら破ってしまった。

 

「すごい光景!こんなの漫画のネタにするしかないよねぇ?」

 

鈴は漫画家が単行本に載せるネームを抱えながら、今の光景で得たインスピレーションを高速で作画に落とし込む。

 

その気迫は何処か恐ろしくて、誰も寄せ付けれない雰囲気をさらけ出し、普段は小動物の様に愛らしい影は身を潜めていた。

 

「やはり…この世の時空が乱れているから、あんな変態という名のクリーチャーは生まれる!!」

 

黒いローブを学生服の上に着込む信治は、何処か芝居がかった口調で、中二病臭い台詞を言葉にして口から吐きまくる。その右拳を握る仕草もどこか中二病チックで、見ていて痛々しい。

 

「即ちコレは魔王ゲインの策「信治。その中二病を吐きまくるお口は、今すぐチャックだ。次に許可無く、皆の前で中二病発言をしたら、お口バッテンの刑だ。良いな?」え?」

 

中二病を発症している信治の言動を、ブレザーとスカートを履いた女子の良樹が黙らせている。

 

「ちょっと待てぇ!我は中二病では無いぞ!ソレにプライベートでは、普段そんな事言ってなかったろう!?」

 

「そっソレを言うなぁぁ!」

 

しかし、良樹の信治に向ける視線には幼馴染以上の感情が見え隠れしているが、誰もソレを指摘しない。したが最後、どの様な目に合うか分からないからだ。 

 

そういうのを弄りたいお年頃ではあるが、彼等彼女等だって学習をする人間。下手にそれ系でイジったら最後…想像を絶する何かが来るのは、考えなくても本能で分かっている。

 

そんなラブコメ展開の横で、高揚した顔を満足げな顔に変えた重吾は席に付くが、ハジメはションボリとしながら自分の席に戻るという実に対極的な様子が見られた。

 

さながら小動物の様な愛らしさを引き立てているがその内心は、「ゲロ以下の匂いが!(以下略)」でお馴染みのスピードワ○ンですら直視出来ない腹黒さを滲ませていた。

 

(あの野郎。やっぱ、朝から追い回されるのを解決するには、僕自身の脚力アップじゃなく、元凶クソボケ変態を何とかし無くちゃ…やっぱり脳味噌イジると廃人にしかねないから、別視点からのアプローチを…)

 

何か悍ましいプランを立て始めたハジメに、苦笑いをしながら近付く短髪の生徒が一人居た。

 

「助けなかった私が言うのは本来なら駄目なんでしょうけど、アンタってそういうヤバい系引き寄せる体質なのハジメ?」

 

そう話しかけてきたのは八重樫雫。その凛としている雰囲気に反して、腰ベルトに装着されている鞭が全ての印象を根底から覆してくるのだが、本人は好んでやっているので気にしていない。

 

「マジでその説ありそうだから怖い…」

 

彼女はクラスのまとめ役ポジで、暴走するクラスメイトの対処も兼ねている苦労人である。

 

「もしこの仮説が正しければ、あと何人の変態がアンタの前に現れるか…私は3人来ると思うに、チョコビを賭けとくわ」

 

「重吾と大介で十分です…もうお腹一杯だから今後も現れられたら雫に任せる…」

 

「必要以外では私は動く気ないわよ?」

 

潤んだ瞳で見てくるハジメを見ると、彼女持ちだと分かっていても思わず助け出したくなる衝動を持たせる可愛さがあるが、雫には生憎と通用しない。

 

(フッ、甘いわねハジメ!苦労人とは言われるけど、私は自ら苦労を背負う者ではないわよ!悪いけど私は知らないフリを__)

 

「可愛らしい人形を、雫にあげるという取引はどうかな?」

「なっ…!?」

 

雫にとって人形とは喉から手が出る程に欲しく、そして釣り糸の餌として人形をぶら下げられれば簡単に食いついてくる。

 

具体的には、ファンシーな人形を上げるからお兄さんと歩かない?とマスクとサングラスを被った明らかに誘拐犯なオジサンに付いて行ってしまう程。

 

だがしかし、雫とてもう高校生。

 

人形は家族という心情は消えておらず、ゴミ捨て場に捨てられた人形が法律上では他人の所要物であり取るのは違法だと言うのも知っている。

 

なのに、一切の躊躇もせずにゴミ捨て場から取ってきて人形をキレイにして部屋で遊ぶのだから。

 

……アレ、結局だめじゃね?前言撤回します。ダメそうですね。

 

(落ち着きなさい八重樫雫!本当にヤバい大介とか重吾を見てきたのよ?なのに人形だけで対応処理をするなんて、ありえ__)

 

雫が心の中で欲しいという葛藤を切り捨てる前に、ハジメは自分の鞄から4体の人形を出す。

 

「そっソレはまさか…!!?」

 

「そう、そのまさかだよ雫。ひぐ○しのなく頃にシリーズの人形さ」

 

雫に電流走る!

 

「更にコレはオリジナル品…僕以外からは入手出来ないよ」

 

取引に応じるか否かは合理的な考えでは無く欲関係になるので、人形を家族と言って可愛がる雫なら、己の欲を抑えもせずにコロッと落ちてくれる。

 

例え、雫本人が面倒事に足を突っ込んでしまったという自覚があったとしても、とハジメは冷静に分析して取引を提案したのだ。

 

「っ!?」

 

ハジメ氏オリジナルという言葉に雫はバッ!とハジメが出した人形に目を向け始める。一体目はワンピースを着て、にぱースマイルのリ○ちゃん。

 

 

二体目は目を瞑りながらも、可愛らしいニコッとした表情を見せているのに、手には物騒なナタを持っているレ○ちゃん。

 

「ナタって、ハジメアンタ原作の良さ分かってるじゃない!もう最高っっお持ち帰りよ〜!この子達はもう私の家族よ〜!!」

 

雫は4体を優しく丁寧に抱えて、ランラン気分でスキップしながら自分の鞄に入れ始めている。

 

「フッ、計画通り」

 

棒新世界の神の表情をするハジメはやはり黒い笑顔を浮かべている。しかしランラン気分だった雫はそこで愕然とした表情を取りながら、八重樫流の縮地の様な特殊な移動を使ってハジメに詰め寄る。

 

「ちょっと!」

「へ?っっ!?」

 

尋常ではない力を足に込めて床を蹴り、1秒も掛けずに目の前までいつの間にか迫っていた雫に、戦闘力10以下クソ雑魚ナメクジのハジメは、反応出来ずに間抜けな声しか挙げれない。

 

「何で圭○が居ないのよ!?主人公が居ないとかどういう了見よ!?」

 

(コレがチート持ちと対面した人の気持ちか…気軽に、瞬間移動じみた方法使えるのね?マジで急に目の前に雫いてビックリした…アレ?貴方さっきまで自分の席いたよね!?ってなったぞ!しかもちびりかけたし…)

 

瞬きした瞬間に眼の前まで来られて、内心ビビりまくってガタガタ奥歯を震わせたい気持ちを隠しながら、スマイルを浮かべるハジメは口を開く。

 

「圭○?ああ、最終章で脇役だった主人公(笑)の事かな?」

 

ハジメの憂さ晴らしの為だけに圭○にヘイトを向けて、一番言っては行けない事を口にしてしまう。何も関係ない圭○は、部活メンバーに慰められても良いレベルのとばっちりを受けてしまった。

 

「それまでのルートでは活躍してたし!ゲーム別ルートでは最終章でも頑張ってた!!そんな圭○を馬鹿にするのは許せないわよ!!」

 

(別エンドの話持ってこられても仕方無いけど、まぁ今日はここまでにするか)

 

「ハイハイ落ち着いて?圭○が無いのはその4体の人形が前払いだからだよ。圭○を含めた一部の人形は後払いってやつ」

 

「なっ、他の人形も居るの!?どのキャラよ!」

 

「さぁて?実際に渡す時に自分の目で確かめてみなよ」

 

あくまで相手の一番欲しい物を最初に与えて、後からシリーズ物を出せばコンプリートしたいゲーマー宜しく手に入れたいと考えるだろう。

 

「うぅ〜…分かったわよ…ちゃんとその時が来たら働くから、ちゃんと給料分の人形は寄越しなさいよね?」

 

「勿論、取引では嘘はつかないよ?駆け引きとかはする気マンマンだけどね」

「なーんで、ソコで怪しさマックスの駆け引きってワードが出るのかしら?本当に…」

 

全く一ミリも信用させる気が無いハジメの言葉に、呆れた笑みを浮かべる雫。

 

「じゃっ!私この後、人形を愛でたり、問題起きてないか確認するからここいらでオサラバするわね」

 

「人形メインにしか見えないけどね?まっ頑張ってね〜」

 

雫は教室から出た。

 

恐らくではあるが雫をお姉様と呼び慕うソウルシスターズや、雫のムチでの調教テクニックに魅了された変態集団『下僕ズ』に問題が起きてないか聞きに行ったのだろう。

 

あの2派閥は雫の為なら血反吐を吐く所業もいともたやすく行うのだから。

 

雫が教室外に出るまで手を振り、モーションと僅かな言葉のエールを送ったハジメは何をするでもなく、気になっていた書籍を鞄から取り出して読み始める。

 

(やっぱ、昔の作品とか長期連載系は古本屋で途中までの書籍を格安で購入するに限る。読み終わっても買っていませんでしたとかが少なくて済むから便利なんだよなー)

 

とあ○魔術の禁書目○小説一巻を読み進めながら思ったハジメ流購入方法は、中々お小遣いに優しい方法だ。だがしかし、古本屋は他にも買う人が多いのでシリーズ物の途中の巻や一巻のみ無い等のケースも多い。

 

欠けていたら素直に書店で購入するだけだが、一巻から何十巻も揃っているケースもある。

 

ハジメが読むとあ○魔術シリーズもその揃っているケースで、一冊でたった110円のシリーズを爆買した。

 

(とはいえ、とあ○シリーズは今も連載中の超絶長続きシリーズだからな〜。新約まで買ったらスカンピンになっちゃったし、お菓子とか節制しないと)

 

買うのを辞める選択肢を思い浮かべすらしないのは、オタク魂が凄まじいと呼べるのか、将来に向けた貯金を考えない自分の強欲を制御出来ない無能かは本人の考え次第。

 

3ページ読んだ辺りで教室の扉の開閉音が耳に入り込む。読書を中断して誰が来たのか警戒の眼差しを込めて顔を移動させれば、ソチラには白髪の無表情男こと天之河光輝。

 

そしてその光輝と手を繋ぎながら、ラブラブの雰囲気を全身から溢れ出す中村恵理だった。

 

「ありゃ、お熱いおふた方のご登場だ。」

 

心配してた人物では無かったので取り敢えず一安心をしてから、光輝と恵理を茶化す所から会話のトークを始めていく。

 

「有り難うハジメ。褒めてくれて」

 

初見には絶対に分からない小さな笑みを作る光輝には、今のが茶化しだと気付かれなかった様だ。

 

「もうやだぁ!ハジメったら、光輝君と私が夫婦みたいだなんて!」

 

頬を赤く染め上げる恵理に対して一言物申したいハジメ氏。

 

「僕はそこまで言ってないんだけどなー?」

 

だが、そんな呆れたハジメの発言も、お熱い恵理の耳のログには残されなかった。

 

「エリリンのご都合イヤーの性能は今日も可笑しいけど…まぁ何時もの事だし、今はこの光景から新しいインスピレーションを得るのが今の鈴の使命なのだっっ!」

 

何やら鈴は頭を抱えながら光輝と恵理を凝視する。

 

鈴は鈴で、新刊【ペインロード・インザワルツ(痛みが支配する演舞)】の漫画ストーリーに新しいエピソードを生み出している最中なのだろう。

 

まだこのドンチャン騒ぎはハジメの許容範囲内だったが、光輝と恵理の背後でウンウン頷いてる人物を見てハジメは凍り付く。

 

「やはり純愛は尊い!!愛はどんな光景をも浄化する!」

 

ハシメが今まで会ってきた中で一番の変態は?と問われれば重吾と即答するだろう。では変人の方を言われればハジメは檜山大介だと即答できよう。何せ彼は、

 

「やや!コレは愛の使徒ハジメではないか!」

 

愛という感情を崇拝するレベルにまで愛する変人なのだから。

 

特に恋人を見れば愛の使徒と勝手に命名したりするので、呼ばれる当人は思春期であればある程尊大に呼ばれすぎて恥ずかしいと感じる。

 

だが大介は重吾の様な問題行動を滅多に起こすタイプでもないので、そこまで強く注意も出来ない。

 

「やっやあ、大介。相変わらず凄い高テンションだね」

 

なのでハジメは大介に対しては、本当に怒りたくなる事をされる以外ではあくまで普通に接するスタンスを取っている。

 

「当然だろう!愛に満ち溢れた光景を見て、心の中の邪悪が浄化されるのだからハイテンションになるのも仕方がなかろう!」

「アッハイ…」

 

そこはかとなく、やり辛い相手というべきなのか。元気過ぎる相手と話すと、相手のテンションについていけなくなる。

 

「しかし、愛の花嫁香織は何処へ?」

 

キョロキョロと周囲を見渡す大介が言った愛の花嫁とは、愛の使徒の女性バージョンであって大介が香織に惚れているからそういう名称で呼んでいるのではない。

 

(大介が香織を好きになるルートがあったら、むしろ僕は見てみたい位だよ)

 

ハジメにそう思わせる位、大介が香織を好いているというのは有り得ない。

 

コレは別に大介が香織を嫌っている訳ではなく、大介は想い人や好きな人が居る人に恋愛感情を抱かない純愛主義者を極めた性格なのだ。

 

「香織は朝早くに学校に行ったってのをご両親に聞いたんだけど、教室に来たってのを誰も見かけていないんだよ。学校に入ったのを見たって人が居るから、多分何時ものアレだね」

 

「なるほど!」

 

香織はルックスもスタイルも良いのだから、あくどい先輩か後輩に連れて行かれている可能性は一切考えないハジメと大介は知っている。

 

過去に香織を誑かそうとしたガタイの良すぎる大学生5人が股間を踏み潰され、その後の裁判で香織がその誑かそうとした5人の弁護士にこう言ったらしい。

 

何でも「一人に対して5人相手では逃げられず、必要な暴力だった」「他の対処法が無いのに責めるのなら、私にどの様に行動すればよかったのかを教えてください」と言って、自業自得の5人の弁護を職務上、仕方なくしていた弁護士を言い負かした。

 

 

その5人を刑務所に連れて行く形でその件を収束させ、去年なんてその一件を知らない催眠術というオカルトチックな物を使って、香織を我が物にしようとしたゲスの股間と顔面を物理的に凹ませた。

 

その後にその男のご両親に女性に似せた顔に整形させて、その上で女体化させたら示談にするのを承認させたりと数々の伝説を起こした。

 

だから今の香織に近づく度胸がある下衆は居ないし、いたとしても男として再起不能にさせられた上に、性別自体を変更させられるだろう。

 

「であれば座して待つのみ!吾輩は早速、愛を信じない良樹に純愛の素晴らしさ尊さを説き伏せてくる!」

 

そのまま良樹に向かって小走りで向かうのを尻目に、光輝と恵理は教室内のロッカーに荷物を仕舞ってからイチャコラしだす。

 

「リア充死すべし慈悲はなあいィィィィ…!!あぁぁ、憎いぃぃぃ!!死すべじぃぃ!!」

 

血の涙を流しながら突撃しようとする昇を、明人と淳史に取り押さえられているし、鈴はあいも変わらず鋭い眼光でその光景を観察しているという光景。

 

全く実に混沌としている。

 

 

「本当に…昇ー!良い加減そんなのしてるから、女子がドン引きして彼女できないってのに気付きなよー!」

 

ハジメは呆れながら、明人と淳史を何処から出てきたか分からない力で振り回している昇に、とんでもない事を言う。

 

「言うなぁぁ!!事実を再確認させないでくれハジメぇぇ!!」

 

彼女いない歴=年齢を地で行く昇の心は、ハンマーで打つけらた様なとても傷付いた状態になった。

 

「どうせ俺は駄目でヘタレですよぉぉ…告白する勇気もなくて悪かったですね!ちくじょぉぉ!!」

 

もはやハジメは昇に何も言っていないのに、当の本人昇は泣きじゃくって被害妄想に駆られている。

 

 

別にその状態で憂鬱になる訳でも鬱病を発病する訳でも無く、あと数十分もすれば元の状態に戻る。

 

なので明人や淳史、そしてハジメは本来なら何もする必要はない。しかし三人はそんな昇を励ます。

 

「昇。お前は俺達、童の帝同好会の会長だろ?会長がクヨクヨしてどうすんだよ!」

 

童の帝同好会とは、昇の様に付き合う女性が居ない男性で構成された学校非公認の同好会だ。

 

どうすれば女性に振り向いてもらえるか、聖なるクリスマスにリア充の合い挽きを外でやらせない妨害方法を日夜研究している。

 

ちょっと碌でもない集団の側面もあるので、万が一にも表沙汰になれば、一発で解体されるが。

 

「明人…」

「明人の言う通り。トップはドシッ!と構えてもらわなくちゃ、下のモンに示しがつかなくなるぜ!」

「淳史…」

 

「昇が落ち込むのを助ける構図作る為に話し掛けただけだから、僕からはノーコメント」

 

「プフッ、ハジメよぉ?ソレ口に出して言う事か?」

 

笑いながら話す昇は、いつもの調子を取り戻している様子だ。

 

「ありがとよ。ちょっと元気出たわ」

 

その様子を見て、もう大丈夫だと思ったハジメは昇達から離れる。不思議とハジメは、この混沌としたクラスが気に入っていた。

 

「相変わらず、退屈しそうにないねぇ。この学校に居れば」




永山重吾 二つ名ドMゴキブリ

痛みによる刺激を快楽とするティオタイプ。柔道での怪我により、新たなる扉を開けてしまった変態。

罵倒でも気持ち良くられるせいか、ハジメの様な口悪系男子&女子に「罵倒してくれ」と迫っているので、よく愛子先生に不登校+自宅自粛の刑に処されて罵倒も痛みも無い虚無←(重吾視点)を味合わされている。

しかし、懲りずにまたやろうとするのだから、厄介な変態だとハジメを筆頭に思われている。

好きな事:罵倒・激痛で得られる快感を味わう事

好きな食べ物 熱々の激辛カレー 寒い時期に食べるかき氷

八重樫 雫 二つ名屈服厨女王 見た目短髪←原作版の雫は長髪

小学生時代に同級生にイジメられた時にそれまで培った剣道の経験で、虐めっ子を咄嗟に殴ってしまった瞬間、相手が苦痛で顔を歪めてしまった顔と手に残る生々しい殴った感触が残った。

ソレが何よりも病みつきになり、暴行を笑顔で繰り返す快楽者となってしまった過去を持つ。

今では精神安定の人形に囲まれているので落ち着いた姿を見せるが、普段から人を調教で屈服させたい願望を持っているドSである。

好きな事:調教 バトル漫画を読む事 お人形さん集め

好きな食べ物 クリームパン

ワクワク!オマージュ集

童の帝
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