ありふれないクラスメイトと平行世界のクラスメイトのトータス入り 作:ユラシ仮面氏
魔王南雲)投稿遅れてるテメェがそんなの許されるとでも思ってんのか?
ユラリ笑)リフレッシュは必要で_
魔王南雲)ギルティだ。
闇夜を切り裂き、光が差し込む太陽が天に座した時。多くの人間が釣られる様にしてその目を見開く。
(朝か…)
ハジメもまた両目を開き、まだ見慣れはしない高級繊維で制作された布団を退かせ、寝ていた上半身を起こして少しばかり眠気でショボショボの目を指の関節で軽く擦る。
「フゥンンッ…」
両腕を上げて、出てくる欠伸を吐き出し、寝ていたベットから緩慢な動きで出て近くの棚に置いたボトルの栓を開け、中の水をグラスに入れて飲む。
寝ている間に乾燥していた喉を潤し、同じベットで寝ている香織が起きない様に、物音を立てずにグラスの栓を閉め直す。足跡は最小限だけしか立たぬ様に最新の注意を払い、ハジメは香織の真横まで移動する。
「ふみゅ…」
可愛らしい寝言を呟く香織にハジメはドキッとしてしまう。邪な悪魔であるハジメが心の中で「このままキスしちまえよ!」とハジメの欲望を開放させようとするが、寸での所で思い留まる。
(イヤ駄目だろ!本人の意識が無い時にキスなんて、二次元じゃあるまいし普通に駄目だろ!!)
ハジメ的にはキスはお互いの合意の元、始める行為なのだから断じて意識の無い香織にはやってはイケないと欲望さんに対して明確な拒否を突き付ける。
だが、ハジメが一瞬でも欲望を開放させようかと動かせる程、香織はとても魅力的だった。
「ヤッパリ香織の魅力は段違いだな…だけど」
ハジメの頬を赤らめるその姿は正に恋する高校生。
香織の天使とも表現されるべき美しい肌と寝顔の愛らしさは世の男共を魅了する破壊力を持つが、ハジメはそんな魅力と同時に先に頭を抱えるべき問題があった。
「全く…僕は昨日の夜まで一人で寝ていたのに一体どうやってこの部屋に来たんだか」
そう、ハジメが昨日の夜に寝た時まで誰一人としてこの部屋には入室させていなかった。勿論、防犯対策としてドアノブにロックを掛けて睡眠に入った筈だが、物の見事に香織は侵入を成功させていた。
目の前で穏やかそうにスヤスヤと呑気に眠る香織のホッペを抓って起こし、小一時間程どうやって侵入したのか問い詰めたい所だが。
「こんなに幸せそうに寝ている香織を起こすのも、何だか忍びないし…今回は見逃すか」
少しばかり布団からはみ出している香織の腕も入る様に布団を優しく掛け直し、ハジメは本当に心の底から優しげな顔を浮かべると近くのタンスから取り出した制服とネクタイを着てから、静かにドアを開けて部屋を後にする。
「うへへ〜」
そしてドアが閉まって数秒が過ぎてから香織はゆっくりと目を開けると、だらしなく顔を緩くしてはにかんだ笑顔を浮かべる。
そう、香織はハジメよりも先に目を覚ましてハジメが自分が寝ている間に何か恋愛的な事を起こしてくれないか期待していたのだが、ハジメから魅力的だと言われた時点で香織は満足してしまった。
「コッソリ隠していた防音性のアーティファクトと、1滴飲んだだけで一時間も肉食男子にしてくれる薬を使おうと思ったけど今日はもう満足したし良いや〜」
ハジメは危うい所で危機を脱した様だが、香織は何時でも何処でもハジメを逃がさず共に行動しようとするのであと何週間持つのか定かではない。
「ハジメ君が掛けてくれた布団も、ハジメ君が使っていた枕も皆みーんな温かくてハジメ君の匂いが付いてるから嬉しいなー♪」
美少女台無しの変態発言をしながらハジメが使っていた枕を抱きかかえて、ハジメに掛けてもらった布団に包まった香織は唯一の不満点を述べる。
「アソコでキスをしてくれたら、私ももう襲っていたのに…いけずさんなんだから!」
頬をリスの様に膨らませてとても愛らしいが、ハジメが聴けば"本当にあの時理性が勝って良かった!!"っと安堵で満たされていたろう。まぁ、香織が襲った方が"物語的には面白い展開になるのだが"。
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「…ッ?何だか寒気が…」
一方、廊下に出ていたハジメは背筋を伝う冷や汗と寒気に襲われていた。ハジメ本人には自覚が無いが、香織が丁度キスについての不満点を漏らしていた時期なので、ハジメの防衛本能は中々優秀である。
(っと、早めに移動しないと。やる事が僕には一杯あるんだから)
今のは一体何だったのか?と疑問符を浮かべて立ち止まりかけたが、今回の目的を思い出して、止めた足を再び作動させて進んで行く。
ハジメが転移してからトータスや教会のお偉い方との打ち合わせと生徒達の問題行動(主に問題行動に関しては強個性組が原因)の解決に努めている。
今回は生徒の一人が問題を起こしたのでその解決を王国側のお偉い様直々に依頼された。今はその生徒の部屋に向かっている。道中で通る給仕や衛兵、そして生徒達に挨拶をしながら進む事2分後辺りで到着する。
ハジメはネームプレートを確認して、目的の生徒だと確認すると手の甲で3回ドアをノックする。ソコから30秒程反応が無く、念の為もう一回ノックを繰り返すが同じく反応は一切確認されない。
本来なら留守だと思うだろうが、今回問題を起こした生徒の性質を熟知しているハジメはその可能性を捨てる。
(今回の問題の内容を考えれば、
こんな事も有ろうかと、城の個室の鍵を管理する責任者から真央の個室の鍵を借り受けていたのだ。早速、銅性の鍵を差込口に入れて、右に鍵を回すとカチャンッと音を立てる。
「真央ー。ノックは何回もしたから入るよー……」
ドアを押して中に入った先でハジメが見たのは、部屋の床中に敷き詰められた本の山達に驚きとココまで集めた真央に対する呆れで言葉を失ってしまう。
天井まで届いてる本達の山は無数に広がっていて、個室が窮屈な部屋へと様変わりしていた。
「こんな数の本をよくもまぁ…100冊はくだらないよコレは」
マトモに足の踏み場が無く、振り向く方向に見えるのは本だけ。
唯一、入って直ぐの左側にハジメが慎重に進めば通れなくもない狭い隙間からピラッという音が聞こえてき、ハジメはソコから先の光景を覗き見た。
「…」
豪華に装飾が施された木製の椅子と、滑らかで上質な机の上に多数の本を山の様に築き上げている。椅子に座り、机の上で本を読んでいてる一人の女子生徒がハジメの視界に入った。
その女子生徒である吉野真央はドアの
声を掛けても至近距離からでなくては真央が読書中には無駄な行為に終わる。
仕方無くハジメは細い道を通って真央の所に向かおうとするが、僅かに触れただけで今にも崩れてなだれみたいに落ちてきそうな場所なので針に糸を通す様に慎重に進む。
今にも制服と本が擦れたり、触れたりしそうでハジメは何度も冷汗をかいてしまう。
(真央の奴面倒臭い道を作りやがってぇ!!通るのがしんどいでしょぉ!?ダンジョンマスターでもこんな地味に嫌な道作らず、モンスターかトラップ設置してるわあ!!)
心の中でこのスリルたっぷりの道を作った制作者である真央に怨嗟の念を抱いている間に、本の山に触れる事無く突破する事が出来た。
(よし、抜けられたぞ!…待てよ、帰る時もこの道通らないといけないのか僕は)
喜んでいた途中で気付きたくない真実に気付き、ハジメは内心で踏破出来た喜びを全て締め出された心境となる。面構えに少しばかり哀愁が漂い始めるが、心の中で盛大に溜め息を着いてから前を向く。
「やぁ!外はトックに朝日を迎えているけど、真央はお気づきかな?」
何時も通り、偽りの笑顔を浮かべながら。
\(^o^)/ハァイジョージ!ONEPIECEのREDでのルウタハイイゾォ