ありふれないクラスメイトと平行世界のクラスメイトのトータス入り   作:ユラシ仮面氏

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ヘイ、おまちどう!混沌少なめ、駄文多めのラーメン一丁上がりぃ!
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こんな感じです今回。


恋に盲目

光輝と恵理が入ってきて暫しの時間が経過する。

 

時計が朝のHR20前を示す時間になっていた頃には、既に用事を済ませた雫が何やら高ぶった表情をしながら鞭を手に握って入室。

 

更には、何処ぞのBIGBOSSを真似て段ボール箱に身を潜める手法を取りながら登校してきた浩介。

 

料理本を熱心に愛読している優花も教室に入ってくる。

 

残り二人を除く生徒が教室内に居り、その内の一人がまた扉を開け始める。

 

「よっハジメ。今日もその様子だと重吾のせいて筋肉酷使してるなぁ!ストレッチして筋肉をほぐしとけよ!」

 

入って早々にハジメにストレッチを進めるのは、大き過ぎる筋肉が制服で隠しきれていない系男子の坂上龍太郎。

 

古今東西の拳に通ずる技を取得し、己のマッスルを鍛え上げるのに人生を捧げていると言っても過言ではない範○刃牙の様な生活をする人物だ。

 

ハジメに言わせれば筋肉バカと言える人物だが、根が素直すぎるので扱いやすい類の人間だと認識している。

 

「おはよう龍太郎。何で筋肉酷使したのを知ってるのかは疑問だけど、今日も朝から汗かきまくってるね」

 

龍太郎は毎朝筋トレとランニングを欠かさずに行うとても勤勉な男だ。

 

だが、ついさっきのハジメの行動を見たかの様な発言には疑問符が付く。しかし龍太郎は不思議そうな顔をする。

 

「あん?筋肉酷使はそんなの体の動きと重心の不自然さ、それと歩き方がいつもよりも遅い。挙げ句に足を何回か痛いから擦ってんのなんて、典型的な筋肉痛になった奴の反応だろ?見ればわかるぞ、こんなの」

 

(お前は何を言ってる?)

 

本当に困惑した様子のハジメの内心は誰にも知られない。そのポーカーフェイスで隠し通せるから、呆れた顔を意思の力で苦笑いに変える。

 

「アハハッ流石だね。普通なら絶対に分かりっこないのに」

「ん?そうか?意外と簡単だぞ?」

 

(それはお前だけだ、この脳筋ゴリラ!)

「うーん…その領域にはまだ行けそうにないや。僕ってそこまで運動出来てないから」

 

「そっかぁ…まぁ俺は好きだからやってるだけだしな!ハジメはその筋肉をほぐしとけよー!」

 

筋トレを強要はせず、龍太郎は自分の席に座ると空気イスを始めだした。

 

「おっ、龍太郎のHRまでコースが始まるぞ!皆何処まで持つかリアルマネー無しの賭けないか?因みに俺は大目玉の最後まで続けるに、トッポのチョコを賭けるぜ!」

 

賭け事が大好きな明人の提案。今まで龍太郎は朝で疲れさせた筋肉を酷使して空気イスをしていたが、溜まった疲労のせいで、中々HRまで続けれなかった。

 

そのばらつきもかなりのパターン数があり、一分や10分。はたまた4分や12分木という例もあるので賭けるにはもってこいの対象だ。敢えて明人が一番今まで龍太郎が成功しなかった実績から、有り得ないと判断したやり切るを選択すれば、クラス中の生徒も乗り出して自ら賭ける物と何分かを言い出す。

 

「ワンチャンの5分後にハンバーグ定食!」

「イイヤ!9分後にチーズスナックじゃい!」

 

「その話乗った!10分後に四天王レリックすら認めるバーモ○ドカレーを賭けよう!!」

「俺は15分後にビスケットを賭けるが信治…俺は悲しいよ。ついさっき言った事をもう忘れたんだな?」

 

「あ…イヤ、少し待てえぃ!話せば分か、ムーー!!?」

 

悲しきかな。忠告した言葉を無視された良樹はフフフ…と怪しげな微笑みをしながら、信治の口をガムテープでバッテンの形を作って塞いでいた。

 

「良樹!そんな事では愛する信治と仲違いするぞ!ココは___」

 

 

良樹の背後では愛が何たるかを説いている大介の姿があったが、良樹は大介の存在ごと華麗にスルーしていた。

 

本来なら別の人に言われれば良樹は直様、信治にはそういう思いを持っていないと否定する所だが、生憎として大介とは何百回も繰り返したやり取りだから指摘するのも馬鹿らしいと感じて、今では存在ごと無かった事にされている。

 

 

大介は、そんなのを意にも返さずに話し続けているのは流石というべきか。因みにハジメは、「僕も混ぜろ!その賭け話!17分後に明○のヨーグルトをベットするぞ!」とノリノリで賭けていたのである。

 

賭けの対象にされている龍太郎本人は我関せずで、暇潰しに武術本(小説媒体)を読み進めながら、震えている両足を無視して空気イスを続行する。

 

7分が経過して何人かの生徒が落胆の表情を見せながら、自分の賭けた物をいつ買うか考えていた時。静かに扉を開いた女子生徒が居た。

 

「ハジメ君!皆おはよう!」

 

元気良く挨拶をするのは白崎香織は、ワザワザ1名指名して挨拶をするのは違和感を普通なら持ちそうだが通常通りなので誰も疑問にすら思わない。だって彼女は、

 

「ハジメ君!私ね!私ね!今日一日ずっと見てたけど、雫ちゃんと距離感が近カッタキガスルンダヨネ。気のせいだよね?ねぇ、そうだよね?」

 

極度のハジメスキーであり、ハジメの恋人なのだから。

 

笑顔なのに、どす黒い感情を隠そうともせずに声に乗せてハジメの顔面前まで詰め寄る。この年でその距離感は、女子生徒達がキャーキャー!言いそうで男子生徒がからかいに行く場面だろう。普通であれば。

 

しかし香織の笑顔の意味と、このハジメが詰め寄られている状況を認識できない脳天気な生徒は光輝位だろう。

 

雫は若干青い顔をしているが、香織はハジメと話した女子生徒=恋敵と思い込む部分が酷いレベルで膨張しているので、ちゃんと弁明して理解してもらえれば大丈夫だ。しかし、香織から漂う背筋を凍らせる類の殺気は雫の闘争本能すら捩じ伏せる濃密さがある。

 

弁明しようと動こうにも、身体が動くのを拒んでいる。そんな一番肝を冷やしている筈のハジメは至って冷静に解す。

 

「おはよう香織。僕と雫は重吾の事とか人形関係で話していたんだ。だから香織、ホラ落ち着いて」

 

香織の頭を撫で、ニッコリと微笑みかける。しかし、その内心はガクブルである。

 

(こっ、怖えよ…!なんで、そんな疑り深いんですのぉ!?何も無いのに、ハートが違う意味でドキドキしてきやがるぅぅ!!)

 

表情筋を無理矢理固定していたハジメは、その内心が表情に現れない様に必死だった。すると、その努力が報われたのか。ハジメスマイルにリアル浄化された香織は、先程の姿からは想像出来ない程にフニャけて、その顔を笑顔にする。

 

「うん。そうだよね、ハジメ君や雫ちゃんが私を裏切るなんてあり得なかったのに…ゴメンね」

 

雫とハジメに頭を下げて謝る。周りの生徒は冷汗をかきながらも、その光景を安心した様子で緊張感から開放される。

 

「やべぇ…全身の震えがまだ止まらねぇぜ」

「私なんて一瞬だけ意識飛んだし…」

 

武の道を進む者でも顔を青ざめさせて、戦闘意欲をねじ伏せられてたのだから一般人の範疇に収まらない個性を持つが、あくまで一般人の生徒達には被害が甚大だった。

 

被害を受けた生徒達らその場でガタガタ体を震わせたり、意識を落としていたりしていた。

 

「あの時に戦った熊と同程度の殺意…凄まじいわね」

 

席に付きながら震える両腕を抑えもせずに、優花が何気に放った熊とやりあった発言に、隣の席に座っていた生徒が唖然とした表情で、優花にその事を聞く。

 

「え?優花って、食料調達のために熊も狩ってたの?」

「いや単純にバッタリ遭遇したからであって、本当になし崩しでよ?流石に勝てるなんて思わなったし…」

 

ソレは優花が中学頃の話。

野イチゴ採取の途中で、腹ペコのプーこと飢餓状態で今にも人里に訪れそうな熊と遭遇して、直ぐに当時の優花は逃げようとしたのだが、一晩中何故か熊に執拗に追い掛け回された。

 

追われていた優花自身は知らなかったのだが、熊は一度狙いを定めた獲物への執着が強い事で有名なのだ。

 

 

朝日からお月様に移り変わっても追いかけられ続け、このままでは体力が無くなった状態で狩られると思い、採取用に持ち出していた刃物で一か八かの勝負に出ようと決意した。

 

両手の骨は粉砕されその他大小の怪我を負って重体の身になり、医者にもハッキリと治る見込みはないと言われ、頭蓋骨にもヒビが入った状態に陥ってギリギリで峠を越える羽目になったが。

 

その結果、熊の闘争本能と飢餓すら捻じ伏せて恐怖で逃げ出させた戦闘を経験として持っている。

 

今ではその熊とは主従関係が構築され【熊を山菜採りの護衛代わりに従える謎の女子高生!?】と新聞で大々的に報道されるまでに有名人になっていたりする。

 

「いや普通に生き残ってる時点で、優花の強さも充分おかしいんだよ?」

 

全くもって、ド正論である。しかし漫画世界の住人レベルのカオスの権化たる優香には、全くの無意味な言葉だから、大人しくその常識なんてポイッとしてもらいたい。

 

「うご…ぉぉ…賭けから、10分経、過ぁぁ!」

 

ゾンビの様なうめき声をあげながら、賭けの時間経過を発表する明人の声に、全員の視線と意識が注がれる。

 

明人は香織の殺気がブレンドされたオーラを受けて気絶しかけたが、賭けの対象である龍太郎を見逃さんという執念で目をガンギマリ状態にして、産まれたばかりの子鹿の如く足を震わせながらも、意志の力で無理矢理起き上がっていた。

 

「その執念を勉学に活かそうとは思わないのかな?」

「しっー!ソレは突いちゃ駄目だよ!」

 

クラスメイトに尊敬と、その努力を他に生かせよ…(ブーメラン)という視線を投げかけられていた。

 

因みに、クラスの何人かは明人の言ったその秒数で、賭けた物を自腹で買わないといけない事実に、小遣い減るの確定か…と軽く落ち込んでいたのを追記しておく。




今回のプロフィールは、一個バージョンです。

園部優花 二つ名拘りのグルメ
自分の料理に使う食材に拘りを持ち、何が食材に合うかを知る為に己の足で食材を調達しに向かう気質。別にスーパーの食品を材料として適さないとは考えてないが、自分の手で取った材料で料理を作るのが純粋に好きなのだ。

いつも購入材料一割、自己調達九割の比率で料理をして客や友人、そして家族に振る舞っている。勿論、衛生面や毒かどうかを専門家に調べてもらっている。

好きな事:食事を楽しむ様子を見る事。料理本の読書。材料調達。

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