ありふれないクラスメイトと平行世界のクラスメイトのトータス入り   作:ユラシ仮面氏

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今日はシリアス要素強めです!カオス期待の皆様、誠に申し訳御座いませぬ!

そして、一部の文をウェブ版ありふれから完全コピーしていますがご了承を!


何だこのイシュタルは

イシュタルの案内により、100人が座っても余分なスペースがある位長い長テーブルのある部屋に着く。

 

周辺にはイシュタルが手配させていたのであろう美女・美少女の西洋風衣装のメイドや美男・美少年のタキシード姿の執事達が待機していた。一見ハニートラップにのみ雇われたと思われる顔立ちの集団だ。

 

しかしその実、その顔だけ採用に見えるメイドや執事達はその姿勢、作り上げたビジネススマイルからも教育を行き届かせているのが伺える。その境地に立つまでの年月を想像させるだけで、思わずコレがプロか…と関心の感情を呼び寄せるだろう。  

 

周りの生徒達は普段、イヤその一生の中でもお目に掛かれる機会の無い姿に目を輝かせて、一部の男子&女子はその整った顔に鼻の下を伸ばしていた。

 

「ウォー!コレが本場の衣装!アニメでは定番の短いスカートなんて、本物の前ではコスプレにしか感じさせない魅力がソコにはある!!コレを書いて、世界中の人間の目を覚まさせてやるのが鈴の使命なのだぁ!!」

 

鈴が血走った目で、普段から何時でも書ける様に腰のポーチに入れていた原稿用紙に西洋風の執事服とメイド姿を書き込んでいた。

 

だが、そんな眼差しで鈴に見られようと普段通りの様に表情をピクリとも変えないメイドと執事の姿に、強個性の面々は「嘘だろ!?コレがプロかよ!」と戦慄をしていた。

 

因みにハジメ達とは別の生徒達は「エッ怖…!」「すっ鈴ちゃん!?何してるの!?」「鈴はココに居るよ!?」「えっ、じゃああの鈴はドッペルゲンガー!?」と別の意味で戸惑いと恐怖を感じていた。

 

生徒達全員が関心を完全にメイドと執事に移したのを空気で察したイシュタルは、誇る様な顔を貼り付けて、その裏で生徒達全員の値踏みを開始する。

 

この場合の値踏みは、生徒達の発言の内容からこういう不測の事態に陥った場合に、どうやって自分達の提案を受け入れさせるにはどういうのが適切か。そして、その為に生徒達が誰を最も頼りにするか。

 

後者に関しては、転移直後の混乱をまとめ上げた人物がリーダー的存在になり得るので解決済みである。全員の心の支えがその提案を聞き入れれば、どうせ守られるから…という心理が働く人間が何割かは出る。

 

後は、その心理が働いた生徒が数を増せば、少数になった者達も自分も従うべきだろうか?と集団心理により思い始め、数日と掛からずに提案を受け入れてしまう。ソレがドレだけの残酷な提案であっても。

 

だがその間にも、我等がペテン師がその時間を有効的に使う。

 

(ヤッパ、あのジーさんは僕達の転移を予め知っていた線が濃厚になってきたなぁ。メイドと執事はハニートラップなんだろ、どうせ)

 

ソレはイシュタルは転移の首謀者か、そうじゃなくともその一端を知っている人物だという考察だった。その考察の根拠は、まるで転移の事を知っていたこの様にイシュタル達がハジメ達の転移場所にいた事だ。

 

転移の件を予め知っていなければ、絶対に居合わせないだろう状況。偶然にしては出来すぎている。しかもイシュタルは他の集団よりトップなのか、明らかに位の高そうな衣服を身に纏う者達に頭を下げられている人物。

 

そんな明らかに高位の人物が偶々、転移したハジメと遭遇するのが偶然だとは考えづらい要因が他にもあった。

イシュタルは転移した直後のハジメ達に言った最初の発言が「なんと…」という侵入者を疑わない発言だった。

 

普通、見知らぬ者が集団でその家に入っていれば泥棒だと思うだろうに、イシュタルはむしろ歓迎する様な反応を見せた。予め、ハジメ達が来るとイシュタルが知っている根拠はコレだ。

 

ハジメ達より前に転移された生徒達の証言も聞けば、確定も出来よう。

 

だが、突然の転移と自分達の大量のそっくりの出現で誰が味方で敵か分からない程に混乱している。だからハジメ達を敵視と恐怖の眼差しで見る生徒達が多く居たので、情報の交換は無理と判断しているので考察の域を出ない。

 

しかし、イシュタル程の嘘吐きであればそんな考察の根拠さえ残さずにハジメ達を連れて行く等可能だっただろう。

 

見た所、中世風のフルプレートアーマーを装備した兵士の巡回もあったので、武力行使でハジメ達を強制連行をすれば良いだけだった。タイミングが合わなかっただけの可能性もあったが、龍太郎が秘密裏に教えた情報でその線は否定された。

 

イシュタルと最初から一緒にいた数十人の内、体の動きと服の盛り上がり具合から、鍛え抜いた筋肉とそれなりの場数を踏んだ者特有の雰囲気の違いがあると龍太郎が看破し、武術か剣術に秀でた者が少なくとも数名は居たと報告を受けた。

 

人数差の不利から動かさなかっただけかも知れないが、ソレにしてはあまりにも堂々と自分のねぐらをハジメ達に見せていた。兵の巡回ルート、このフロアが何処にあるか等をいとも容易く。

 

あまりにも無防備、無警戒過ぎる。ハジメ達を誰とも分かっていなければ、愚策とも言える行動だ。何せ、ハジメ達はある日突然不法侵入をした集団なのだから。

 

だからハジメはイシュタルが転移された集団であり、直ぐに攻撃を仕掛けないというのも知っている事になる。じゃなければ不自然過ぎる対応だからだ。イシュタルがお人好しだとはハジメは到底思えない。

 

(客対応専用室の可能性あるけど、幾らなんでも執事とメイドの人数が50人超えなのが常時待機してるとは思えない)

 

その道のプロであるメイドと執事の大量雇用と、安定した給料の用意なんてだけでも莫大な財力が必要なのに、ワンフロアに大人数を投入しすぎだ。確かにこのフロアは他のフロアと違って広さはあるが、50人以上の配置は異常すぎる。

 

客室だから常に清掃を欠かさず、更に突然の訪問の対応の為にしたって人数の多さは異常過ぎる。人件費の無駄遣いも良い所だろう。だからこのタイミングにあう様に、別のフロアが本来なら担当の者達も集めて今日だけこのフロアに集めたのだろうと予想を立てる。

 

(ワンフロアにコストを掛け過ぎているし、ジーさんが僕達を案内して着くまで1分ソコラだった筈だから連絡する暇があったと思えない。そんな素振りも見えなかったし…まぁ超常現象っぽいのを間近で見たから、僕の知る素振り以外で連絡した可能性も無きにしもあらずだけど)

 

だが、奇妙な事がハジメには一点だけあった。ソレは、

 

(あのジーさんだったらこの程度の証拠なんて残さずに消せれてた筈。イヤ、少なくともバレない様に防衛策を貼ってもおかしくないのに全部僕達に見せていた。驕りとは完全否定は難しいけど_)

 

パンパンッ!と手の平を叩く音に釣られて、ハジメは考察を中断する。音の発生源はイシュタルだという事を鑑みると、この膠着状態は長引きそうだと判断したから一先ず空気のリセットをしようと音を出したのだろう。

 

実際周りの生徒達は、今の自分達が置かれていた状況を思い出し、少しばかり真剣な表情へと変わった。

 

絵を書き続ける鈴はそんなの知ったことか!と書くペンの手を緩めなかったので、イシュタルは最初の音でもコチラに見向きもしないこういうタイプは言っても聴かないと判断して、鈴は無視して周りの生徒に話を続ける。

 

「さて、皆様も充分に緊張も解れた頃合いでしょうし本題に入りたいのですが、宜しいですかな?」

 

 

__

平行世界の南雲ハジメ視点

 

彼、南雲ハジメはいつもの様に学校の授業を受けている最中に集団転移に遭遇した。最初は異世界定番の転移に胸を躍らせていたが、自分と同じ姿形のソックリと遭遇してからは冷静になって、今の状況を振り返る。

 

丁度、メイドが今南雲を含めた全生徒達が座っている長テーブルに紅茶と思われる飲み物の入ったカップを南雲の眼の前のテーブルに置く。

 

ニッコリと微笑むメイドのその姿に鼻の下を伸ばしかけたが、南雲は突然の寒気に襲われて直ぐに飲むのと考える事に集中した。

 

(イシュタルさんは僕達を「勇者とその一行」って言ったけど、もしかして僕達はRPGのお約束みたいに魔物とか魔王とかを殺す役目を負わされるのかな…?)

 

とても現代小説や漫画に毒された考え方だが、概ねその考え方が合っていた。

 

イシュタルは、この世界トータスには3つの主要な種族が居ると話した。一つはイシュタル達人間族、2つ目は

亜人族、3つ目は魔人族だ。

 

亜人族はこの世に存在する魔法を使えない種族で、人間族と魔人族からは己の信仰する神に魔法を使わせてもらえないのは寵愛を受けなかった劣等種だからだという理由で、とても毛嫌いされている。

 

そして残りの人間族と魔人族は対立しており、両種族は戦争にまで発展していた。しかし、近年魔人族の中に魔物という地球で言う熊や虎等の非常に危険な生物を使役する技術を体得した存在の台頭で、軍事バランスは崩壊。

 

劣勢に立たされた人間族を、信仰するエヒト神が救いの天使として勇者とその一行を遣わした。南雲達の次に来た生徒達はエヒト神からの説明は無かったらしいが、勇者とはまた違った役割を持つエヒト神より遣わされた"使徒"だと説明された。

 

ソレが、イシュタルの話した内容の全てだった。しかし、エヒト神に遣わされた南雲達全員が平和ボケしているとまで言われた日本育ちの学生。担任の先生である畑山愛子先生が唯一の大人だが、畑山先生とて農家育ちの教師であって自衛隊でも、格闘家でもない。

 

ハッキリ言って、戦力には成らない筈なのだがイシュタルの話ではこの世界に来た勇者達には、エヒト神からの祝福により大幅な強化がされているらしい。

 

しかし、そんな話を聴いても南雲自身は戦争に参加するのは嫌だった。確かに人間族の危機であれば、助けなければならないのが普通だろうが、戦争とはそんな善意で助けよう!と気軽に参加する物ではない。

 

命の奪い合い、殺し合い。様々な人の命を消費し、心を壊して正常じゃ居られない狂気へと陥らせる場なのだ。幾ら力を貰ったからと言って、そう簡単に「助けよう!」なんて誰が言えようか。

 

「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

そんな言葉を吐き出し、イシュタルに真っ向から反対するのは畑山先生だった。だが、その勇ましい姿も畑山先生の童顔と150cm程度の身長なのも相まって、その光景が何とも微笑ましい場面に移り変わりしていた。

 

南雲のクラスメイト達も「愛ちゃんが必死に頑張っている姿カワエエ」と脳内お花畑になっていたが、次のイシュタルの発言でその場は凍り付く。

 

「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」

 

 場に静寂が満ちる。重く冷たい空気が全身に押しかかっているようだ。誰もが何を言われたのか分からないという表情でイシュタルを見やる。

 

「ふ、不可能って……ど、どういうことですか!? 喚べたのなら帰せるでしょう!?」

 

 愛子先生が叫ぶ。

 

「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」

 

「そ、そんな……」

 

 愛子先生が脱力したようにストンと椅子に腰を落とす。周りの生徒達も口々に騒ぎ始めた。

 

「うそだろ? 帰れないってなんだよ!」

 

「いやよ! なんでもいいから帰してよ!」

 

「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」

 

「なんで、なんで、なんで……」

 

 パニックになる生徒達。

 

 ハジメも平気ではなかった。しかし、オタクであるが故にこういう展開の創作物は何度も読んでいる。それ故、予想していた幾つかのパターンの内、最悪のパターンではなかったので他の生徒達よりは平静を保てていた。

 

ちなみに、最悪なのは召喚者を奴隷扱いするパターンだったりする。

 

誰もが狼狽える中、イシュタルは特に口を挟むでもなく静かにその様子を眺めていた。

 

だが、ハジメは、なんとなくその目の奥に侮蔑が込められているような気がした。今までの言動から考えると「エヒト様に選ばれておいてなぜ喜べないのか」とでも思っているのかもしれない。

 

そんな場を変えたのは、テーブルを豪快に割り砕く音だった。周囲にテーブルの素材だった粉が撒き散り、辺りを白い煙が覆った。直ぐに拡散されて消えていく煙だったが、実行犯は小さな女の子だった。

 

(えっえぇぇぇぇぇ!??)

 

その容姿に見覚えがありすぎて、南雲は破壊されたテーブルとその女の子を見ながら動揺のあまり、心の中で叫んでいた。

 

その女の子。イヤ、正確にはそういう容姿をした大人が畑山先生に非常に酷似しているか、その目付きは畑山先生が愛らしい小動物の眼だったら、その女性の目付きは獲物を狩る虎の目に例えれよう。

 

「いっ如何されましたか!?」

 

今まで一言も話さなかった女性の凶行に流石に驚きを隠せない様子で直ぐ近くの執事が対応しようとするが、スッとその女性から突き出された手で静止させられた。

 

その眼光を蛇の様に細め、イシュタルにその女性、畑山愛子は口を開く。




主人格光輝 二つ名無し

小学二年生の時に祖父の家に遊びに行き、祖父に恨みのある人物により祖父を目の前で殺された。その怒りで犯人を殺害し、精神分裂を起こしてしまう。

殺輝によりその人格を吸収され、今現在は存在しない筈だが?

好きな事:お爺ちゃんの話 人を助ける事 美月とのおままごと


殺輝 二つ名快楽サイコパス 容姿:赤いパーカーを着て、白い短パンを着る女子。

光輝の殺人による精神的ダメージのせいで生まれた人格__以下の文は閲覧禁止。

好きな事:ーーーーーーー観覧制限ーーーーーーーー
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