とある軍人のVtuber記   作:すたーりん

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引っ越しと遭遇

 

良二「母さん、行ってくるよ」

 

と仏壇で手を合わせ言う

 

「兄さん、そろそろ迎えが来るんじゃない?」

 

良二「だな」

 

と言っていると車の音がする

 

「会社の人?」

 

良二「いやお前の知ってる人だよ」

 

 

伊丹「迎えに来たよ」

 

と家のドアが開く

 

「姉さん!」

 

伊丹「おうおう、大きくなってまあ」

 

「そりゃ大きくなるよ」

 

伊丹「なら良ちゃんの荷物を運ぶのを手伝ってちょうだいよ」

 

「姉さんの方が力あるでしょ?」

 

伊丹「つれない子ね」と段ボールを一つ持つ

 

良二「あんがと」

 

車に乗る

 

伊丹「良ちゃん、忘れ物無い?」

 

良二「ないよ」

 

伊丹「なら行こう」

 

「兄さん行ってらっしゃい」

 

良二「なんかこう見ると出兵の時を思い出すねとか言いたいけど基本機密だったな…」

 

と車は動き出す

 

数十分後

 

伊丹「此処かしら?」

 

良二「だね」

 

車を路肩に止める

 

良二「なら中見てくる」

 

 

ロビー

 

良二「新規入居の小林良二なんですけども」

 

「あ、小林様ですね、鍵をお渡しします」

 

と鍵を渡される

 

車に戻る

 

伊丹「1個の段ボールとリュックって少ないわよねぇ…」

 

と段ボールをゆっくり受け取る

 

良二「この箱も基本的に服関連だけだしな、あとは郵送で今日の夕方だし」

 

伊丹「私はこのあと仕事だからじゃ」

 

良二「おん、姉さんありがとう」

 

伊丹「良ちゃんも頑張ってよ?」

 

良二「ああ」

 

と見送る

 

部屋に行き

ドアを開ける

 

良二「おお広いな」

と荷物を置く

 

11時

会社 会議室

 

良二「失礼します?」と入る

 

入ると畑山と女性、少女、若い男性がいる

 

良二「時間間違えましたかな?」

 

畑山「いや2分前だね

 

と若い男性の隣に座る

 

畑山「この方がさっき話してたすごい人だよ」

 

良二「何がすごいんだか…小林良二です、よろしくどうぞ」

 

少女A「土屋由美(つちやゆみ)ですよろしくです」 と黒髪高身長の女性

 

少女B「浜田奏(はまだかな)です」

 と黒髪低身長の少女

 

若い男性「内村陸(うちむらりく)です、よろしく」

 

良二「(浜田奏…どっかで見た覚えが…どこだ…)太郎さんは?」

 

畑山「彼ならもうすぐ来るはず」

 

とドアが開き

 

太郎「すまん、遅れた」

 

と良二は腕時計を見る 

 

集合時間から2分遅れ

 

良二「腕立て2分コースだな…」とボソッと言う

 

太郎「うっ」

 

土屋「どうしたんです?」

 

太郎「いや何もないよ…ウン」

 

太郎「えっと、由美さん、奏さん、陸さん、良二さんっと」

 

資料を配る

 

良二「これは各自のアカウント等のパスワードですかね…?」

 

太郎「そ、プロフィールやらなんやらだよ、だから絶対に落とさないでね」

 

土屋「はぁい」

 

浜田「はい…」

 

陸「はいっす」

 

良二「了解」

 

畑山「とりあえずアバター関連の確認しましょうか」

 

 

良二「なんでチョッキ…」

迷彩服に黒い防弾服を着た白髪の男が首を振る

 

と頭を少し振りながら言う

 

浜田「すごい…」 

猫耳をつけた幼女が首振る

 

陸「これで今からやるのか…」 

茶髪の制服を着た男が首を振る

 

太郎「まあ値のするものだからね」

 

土屋「いくらぐらいなんです?」 

OLらしい服を着て首を振る

 

太郎「各種製作費も込めて20万ぐらい?」

 

土屋「20万…」

 

浜田「…」

 

陸「高い?」

 

良二「…?高いのか?」

 

畑山「高いと思ったけどそこまで?」

 

良二「昔の仕事道具よりかはいくらか安いかな?」

 

畑山「そりゃ安くてポンコツだったら困るでしょうに」

 

土屋「前職ってなんだったんです?」

 

良二「まあ秘密さね、時が来なくてもいつかしゃべるさ」

 

太郎「とりあえず確認は終わったね、これは明日には家に送るから、PCは既に設置してあるから、取り付けは自分でしてね」

 

良二「了解です」

 

陸「了解っす」

 

浜田「は、はい…」

 

土屋「奏ちゃん、もし無理そうなら私に連絡してね、隣の部屋だから」

 

浜田「わ、わかりました」

 

太郎「と言うかみんな引っ越し終わったの?」

 

陸「まだっす」

 

土屋「終わってますぅ」

 

浜田「持ってきたんですけど…エントランスに置いたままです…」

 

土屋「なら私が持って行ってあげるよ」

 

浜田「ぇ…結構重い箱が2箱あるんですよ…」

 

土屋「持ってみないと分からんけど行けると思うよ」

 

陸「おれも郵便物待ちっすね」

 

良二「自分は私用のデスクトップ待ちかな」

 

太郎「なら良二さんは奏さんの荷物運び手伝ってあげて」

 

良二「いやまあ自分は良いけど、奏ちゃんがね?」

 

浜田「運んでくれるなら誰でも…」

 

土屋「え、私は無視かよ!」

 

畑山「圧倒的に元丸の内OLって感じで持てるのかな?」

 

土屋「多分行けると思います…でも良二さんの方がひょろっとしてると思うんですよね」

 

畑山「大丈夫、この中で一番力あると思うから」

 

良二「陸君とかには勝てないよ…大概歳だし」

 

陸「僕もそんな力ないっすよ」

 

良二「相当重いぽいし、運ぶよと言うか社宅?って隣の隣のビルなんですね、最初来たとき驚きましたよ」

 

太郎「まあ何か問題起こした時に…ではなく管理の面とか防犯とかあるからね、ごめんね」

 

畑山「これ以降は特にない、初配信は7月15日土曜日だよ、細かいところはディスコードのチャットでマネージャになった私が教えるから、解散」

 

良二「お疲れ様ですマネージャー」

 

畑山「なんか違うんだよな、なんかこう激しく違うと言うか…」

 

土屋「こんな時間ですしお昼ご飯にしませんか?」

 

浜田「…」

 

陸「良いんっすか?」

 

良二「時間も時間だしなんらかを買って帰ろうとは思ってたけど…」

 

土屋「これからの同僚だから交流も含めて行きましょう!」

 

陸「行くとしてもどこ行くんすか?」

 

土屋「え?」

 

とこちらに目線を向ける

 

良二「無いわけでは無いが…」

 

土屋「どんな店です?」

 

良二「ステーキハウス」

 

と言うと今まで無言だった浜田が目を輝かせている

 

陸「ステーキハウスっすか…良いっすね」

 

浜田「」コクンコクンと頭を振る

 

土屋「奏ちゃんも賛成してるから決定!」

 

 

移動し ステーキハウス前

 

ガランコロン

 

良二「久しぶり大将、やってるぅ?」

 

??「久しぶりやないなぁ良ちゃあん、やってるでえ」

 

良二「真島 康二(ましま こうじ)の大将も元気やってんね」

 

と一人の男性が出てくる

 

康二「おん?娘さんじゃなさそうだが?」

 

良二「うんにゃ、新しい仕事の同僚」

 

康二「ほんまかないな、えらい大変そうやなぁ、ほな、そこの席に座りや」と厨房に戻る

 

 

土屋「今の方は?」

 

良二「康二さん、僕の元上司に当たる人のはず」

 

陸「はず?」

 

良二「取り敢えず座ってから話すよ」

 

と着席させる

 

良二「(一服したいぃ…)注文は?」

 

土屋「このステーキセット150gと烏龍茶」

 

陸「僕もステーキセット150g、コーラかな」

 

浜田「ステーキセット350g、コーラ…」

 

良二「奏ちゃん行けるの?」

 

浜田「」コクンコクン

 

良二「行けるのね…」

 

康二「注文はなんや」

 

良二「ステーキハウス150g3つ、350g1つ、コーラ3の烏龍茶1で」

 

康二「あいよ」と戻る

 

良二「まあ前の仕事ってのは公務員だよ」

 

土屋「公務員って言ったって色々ありますけど…」

 

良二「そこが重要なんだよな…」

 

浜田「ジー」とこちらを見み少し頭を傾ける

 

良二「(ああ!思い出した浜田奏って浩也の娘よな)…元職は軍人だよ…」

 

土屋「えっ?」

 

陸「マジっすか」

 

浜田「ジー」とこちらを凝視する

 

良二「おおマジさ、去年退役して家業の手伝いをしてて新しく仕事を見つけてスタッフとして言ったらならないか?って言われてねそれで今の状況さ」

 

陸「軍の元施設科?って人に現場で何度も助けてもらって感謝してるんっすよ」

 

土屋「私も新人の頃会計科だったって人に計算法やら教えてもらったんですよね」

 

良二「抵抗がないならよかった…今は毛嫌いしてる人も行さんいるからな…」

 

土屋「ですね…奏ちゃんは?」

 

良二「それについては一言…お久しぶりかな?浜田奏ちゃん?」

 

浜田「」コクンコクンコクンと縦に頭をふる

 

土屋「え?知ってるんですか?」

 

良二「まあ浜田浩也(こうや)、奏ちゃんの親父さんなんだけど、元同僚だよ、同じ部隊だけど所属中隊が違ったけどよく話す中でね、今は元気にしてる?」

 

康二「浩也って懐かしい名やな」と持ってくる

 

良二「あいつ今何してるの?」

 

康二「今は国防軍富士学校で教官やで」

 

良二「にっこにっこでぶっ放してるんだろうな…」

 

康二「アレは元戦車乗りとしは恐怖でしかないなぁ」

 

土屋「ってことは真島さんは…」

 

良二「元中華方面軍司令官で元大将、実名ともに大将だよ」

 

康二「今はステーキハウスの大将や」

 

土屋「ひえっ」

 

良二「取り敢えず食べましょ」

 

土屋「ですね頂きます」

 

 

良二「うめぇ」

 

土屋「んー美味しい」

 

陸「めっちゃうまいっす」

 

浜田「おいしい」

 

と食べ終わり

 

良二「お代は…9000か」

 

土屋「なら一人2250円ですね」 とバックから財布を探す

 

良二「いや奢るよ」

 

土屋「でも…」

 

良二「話にも付き合ってもらったからそれ代よ」

 

と腰につけているポーチから万券を出す

 

良二「大将、ごちそうさま」と置く

 

康二「なら千円のお返や」

 

良二「千円はチップで」

 

康二「ありがとうな」

 

と出てゆく

 

陸「でもほんとにいいんすか?」

 

良二「良いの良いの」

 

陸「いや、元軍人だったってことバラしても良かったんすか?」

 

良二「いつかバレて失態を受けるより今ぶちまけたほうがいいのさ」

 

陸「まあ確かにそうっすけど…」

 

良二「まあ帰ろう」

 

土屋「そういえば娘さんとか言ってましたけどいるんですか?」

 

良二「いるよ、今は娘が23息子が21だよ、妻とは戦争が始まってすぐに離婚したよ、もし何かあった時が嫌だからってね…」

 

陸「再婚したりするんすか?」

 

良二「したいのは山々なんだけど…相手の両親が自分の子をメチャクチャにした悪人って言ってるから難しいのよね、娘と息子とは連絡は取れてないけど妻とは取れてるよ」

 

土屋「会う予定とかは…」

 

良二「7月に帰る予定だからその時に会うはず」

 

土屋「配信の前ですか…」

 

良二「だね、移動手段がバイクで帰りたかったんだけどねぇ…結局新幹線になっちゃった」

 

陸「バイク乗るんすね」

 

良二「退役と同時に国防軍からホンダXLR250Rを買ってね、一応福岡だから」

 

陸「福岡となると1日で行けるっすね」

 

良二「だね」

 

陸「そうそう、良二さんってゲームとか出来るんすか?」

 

良二「並の人ぐらいにはね、暇な時はやってたし」

 

マンション エントランス

 

良二「奏ちゃん、これ?」

 

浜田「…はい」

 

良二「よいしょっと」と軽く持ち上げる

 

浜田「…大丈夫ですか…」

 

良二「ジャベリン背負って走るより何倍も楽さ」

 

とエレベーターに乗る

 

陸「4階っすね、重いんすか?」

 

良二「22キロ、土嚢袋と同じぐらい」

 

陸「辛いっすね…」

 

良二「それ以外の装備つけて50から60キロって所だな」

 

陸「ひえっ」

 

土屋「重っ」

 

良二「それから見れば15~6キロなんて軽いよ」

 

とエレベーター内で話す

 

ピーポーン 4階です

 

良二「ここってうちの左隣か」

 

土屋「私の隣の隣は良二さんか」

 

陸「自分は良二さんの右隣っすね」

 

良二「まあ近くても防音されてるだろうし問題ないか」

 

浜田「…入って良いのでおいてください…」

 

良二「あいよ」

と部屋に上がり荷物を置く

 

浜田「…ありがとうございます…」

 

良二「礼を言われるようなことはしてないさ」

 

と部屋を出て自分の部屋に戻る

 

仕事用のPCでアカウントなどの同期をしているとピーンポーン

 

良二「ん?はーい」

 

「良二様宛のお荷物が届いております」

 

良二「わかりました」

 

取りにゆく

 

部屋

 

良二「よーし私用のPCも届いたし」

 

と設置作業を開始する

 

設置し終わりPCにログインし各アカウントを確認していると

 

[ミドヴエーチさん元気?今日久しぶりにやりませんか?]と私用のディスコードアカウントにジャガイモとと言うとアカウントからメッセージがくる

 

良二[ええよ、何時から?]

 

ジャガイモ[飯何時頃食べます?]

 

良二[6時半ごろには食うけど]

 

ジャガイモ[なら7時から3時間程度で]

 

良二[あいよ、なら8時に掛けてきて]

 

ジャガイモ[了解でーす]

 

とその後もVtuber用のアカウントなどの準備をする

 

畑山さんから明日、公式発表のツイートがあるからリツイートしろ殿お察しも来ていた

 

7時半

 

良二「お久しぶりー」

 

ジャガイモ「お久しぶりっすね」

 

良二「で、何やる?」

 

ジャガイモ「ならAfghanWarやりましょうよ、久しぶりに」

 

良二「りょーかい」

 

AfghanWarを起動し開始する

 

 

良二「なら班組もうか」

 

ジャガイモ「ですねえ、少ない気がするけどまあ大丈夫ですよね?」

 

良二「まあ大丈夫」

とゲーム内にゆく

 

ジャガイモ「数ヶ月ぶりにやるかも」

 

良二「俺もそうだよ、初手はどう動く?」

 

ジャガイモ「リスはバグラム空軍基地で各種装備こさえて、カブール市街地の治安維持に行こう」

 

良二「あいよ、バグラムね」

 

数分後 

 

良二「車両はクーガーのOGPK付きのやつで良い?」

 

ジャガイモ「それで、あとはクズタフを5発程度かな]

 

良二「積んであるよ、車のところで待ってるから早よね」

 

ジャガイモ「はーい」

 

そのまま数分後

 

良二「…ナンパした?」

 

とジャガイモさんが一人の女性アバターを連れてきた

 

ジャガイモ「違う」

 

良二「じゃあ連れ去り?」

 

ジャガイモ「それも違う…えっと初心者らさんらしくて、武器屋の前に突っ立ってたから連れてきた、ボイスチャットはゲーム内使ってるみたい」

 

良二「初心者か…まあ治安警備だし良いか」

 

ジャガイモ「ならボイチャ移動しましょう

 

良二[だな…」

 

と移動する

 

良二「あーあー、聞こえてる?」

 

ジャガイモ「聞こえてるよ」

 

良二「ならどうも、えっと俺はミドヴエーチ、呼び名は熊で良いよ」

 

??「えっと…ツナです…よろしくお願いします…」

 

良二「ほー、ツナか了解、食いもんばっかだな」

 

ジャガイモ「だな、さっさと行こう」

 

良二「だね、後部座席に乗ってね」

 

と運転席側に行き、乗る

 

良二「シャガ、ナビ頼む」

 

ジャガイモ「了解よ」

 

ツナ「えっとその、お二人は…付き合い長いんですか?」

 

良二「まあ割と古い付き合いだな、どんぐらいかなぁ…んー6年半ぐらいか?」

 

ジャガイモ「だな…とはいえ実際ゲームやってる時間は二年ぐらいか?」

 

良二「まあ戦前の一年と戦後でちょうど一年ぐらいだしな」

 

ツナ「…そうなんですか…」

 

良二「まあ戦争中はお互い様に忙しかったりで、出来なかったからなね」

 

ジャガイモ「兄貴、付近のCOP《戦闘前哨》から連絡、霧が来てるぽいです」

 

良二「なら下車して待機するか」

と車を路肩に止める

 

下車

 

ジャガイモ「ついでにクランの連中がカブールに二人居るみたいよ」

 

良二「誰や?」

 

ジャガイモ「ノーシさんとアチキーっすね」

 

良二「あの二人は最近一緒にいるよな」

 

ジャガイモ「上からなんか指示があったぽいですかね」

 

ツナ「えっと…その二人はどんな方なんですか?…」

 

良二「殺人うさぎと眼鏡野郎」

 

ツナ「…?…」

 

ジャガイモ「ナイファーと情報屋」

 

ツナ「真逆?ですね」

 

良二「でも悪い人じゃないな」

 

ジャガイモ「まあアチキーは戦闘向きの人じゃないしな」

 

ツナ「…この後あったりするんですか…?」

 

ジャガイモ「多分、合わないかなぁ」

 

良二「どうせ暇だし聞くか?」とゲーム内の電話を取り出し、アチキーに掛ける

 

良二「呼び出してるな」

 

とバタバダバタとヘリ2機分の音が聞こえる

 

良二「Mi-24VハインドE、タリバン軍のハインドだ!」

 

とハインドは旋回し森に発砲する

 

良二「全員車から離れろ」

 

と近くの傾斜に伏せていると1発の地対空ミサイルが打ち上がる

 

良二「(なんだ?近くに山岳兵でもいるのか?スティンガー外してるし)」

 

ツナ「避けられてる…」

 

 

その後ハインドは色々な方向に撃つ

 

と伏せながらキョロキョロと見ていると近くにロシア軍装をしたプレイヤーがいる

 

良二「Hi」

 

「なんだお前は」

 

良二「さっき基地を出た小隊だスティンガーを撃ったのは別の部隊か?」

 

「わからん」

 

良二「その部隊は壊滅だ、あなたの隊をハインドから遠ざけろ、あの機体はプレイヤー狩り専用だ、センサーポットを見ろ、あれはサーモだ、たまに現れてる、対人専用だ、AIがその気になれば、俺らは蜂の巣だ」

 

と言っているとキィーンと甲高い音が聞こえてくる

 

ジャガイモ「なんだ!」

 

 

ドドドドドドド と重低音の発砲音が聞こえたと思った瞬間

 

ハインドは回転しなから落ちてゆく

 

「なんだ自走対空砲か?近くにはいないはずだが…」

 

良二「ホッグ様の登場だ」

 

と言うとA-10サンダーボルトIIが良二達の上を飛んでゆく

 

「どこの所属のやつなんだ…」

 

良二「カンダハール空軍基地の独立支援攻撃小隊の隊長機だな」

 

「独立支援攻撃小隊って…あのルーデルの子孫って噂のトイフェル隊だよな?」

 

良二「噂程度だかな」

 

とA-10は旋回しもう一機のハインドに打ち始める

 

撃たれたハインドは空中で爆発し墜落する

 

良二「ジャガイモ、無線あるか?」

 

ジャガイモ「はいこれ」

 

と無線を受け取り周波数をいじる

 

良二《我地上部隊、ストーム01支援感謝ス》

 

ストーム《01、久しぶり、沢山ある仮の一つは返しる、いつでも来るよ》

 

良二《ラジャ》

 

ジャガイモ「兄貴、ストーム01さんと交流あったんすね」

 

良二「まなあ、車に戻ろう」

 

 

移動中

 

ジャガイモ「兄貴、バグラム空軍基地所属気象部からの連絡1時間(ゲーム内)後程度にカブールで雨降るそうです」

 

良二「珍しいな、航空隊への影響は?」

 

ジャガイモ「問題ないみたいです」

 

良二「合羽あったかなぁ」

 

ジャガイモ「治安維持のルートどうします?」

 

良二「うーむ…内周と外周どっちが安全だと思う?」

 

ジャガイモ「IEDが無い方」

 

良二「そりゃねぇな、暴徒が居なければ安全な内周だな」

 

ジャガイモ「結局安全地帯はないっすなぁ…」

 

良二「戦地に安置なんてないさ」

 

ツナ「そ、そんな危ないんですか…」

 

良二「市内は稀に爆発するけど安全さ」

 

ツナ「安全じゃない…」

 

良二「たまに戦車の(砲塔)が転がってるし」

 

ツナ「安全…」

 

良二「人の頭は飛ばないよ」

 

ジャガイモ「飛ぶ方が珍しいけどね、大体消し飛ばさせるからな」

 

ツナ「ヒエッ」

 

と走らせていると道の真ん中にMBT(戦車)IFV(歩兵戦闘車)AFV(装甲戦闘車)SPAA(自走対空)と車列を組んで進んでいる

 

良二「お、第一機構師団か?」

 

ジャガイモ「あれ?SPG(自走砲)居なくね?」

 

良二「確かに居ねえな」

 

ジャガイモ「途中でも見てねぇし、作戦に要らないんかな」

 

良二「多分、出撃命令書に載ってると思うから調べてみ」

 

ジャガイモ「えっと、出撃命令書…これか、軽く読み上げるよ」

 

良二「どうぞ」

 

ジャガイモ「M1A2C1個中隊、チャレンジャー2ブラックナイト1個中隊、T-14 1個中隊、21式1中隊、M3ブラッドレー、ダルド、T-15で構成された大隊が1個ですね、21式ってなんです?」

 

良二「それね、ドイツのレオパルト2A7+だよ、なんかどうにか予算下ろして13両だかを購入してるよ」

 

ジャガイモ「ってことは大陸部隊ってことか」

 

良二「さあわからん」

 

ジャガイモ「自走砲は居ないみたいっす、代わりとして数多の航空支援が約束されてるっぽい」

 

良二「だからさっきA-10が飛んでたのか、とりあえず市街地到着、第一機構師団はどこ行くかなぁ?」

 

ジャガイモ「国際空港に行くみたいですよ」

 

良二「なら大通りをぐるっと一周かな…」

 

ジャガイモ「それが1番ですかね、ツナさんはどうします?同行します?」

 

ツナ「えっと…はい、初めてなので色々聞きながら行きたいです…」

 

良二「了解さ、多分戦闘にはならんだろうし、ゆっくり話しながらいこうか」

 

数時間後 

 

良二「特に何にもなかったな」

 

ジャガイモ「強いて言うなら近くでIEDが見つかったぐらいじゃないっすか?」

 

良二「まあ建物に隠してあったのは意外だな」

 

ジャガイモ「そうだなぁ…ってもう12時じゃないっすか、俺明日も仕事なんで落ちますわ、乙です」

 

良二「おつー」 と抜けてゆく

 

ツナ「乙…です」

 

良二「ふわぁクソネミ、なら俺も落ちようかな」

 

ツナ「えっと…良二さん…ですよね?」

 

良二「ふぇ?ってことは奏ちゃんか…」

 

ツナ「はい…」

 

良二「んまあ奇遇だなね」

 

ツナ「このゲームの配信したいなぁと思って少しやろうと思ってたらです…」

 

良二「やっぱりそうか…と言うかボイスチャットだとちゃんと喋れてるのね」

 

ツナ「その、相手の顔が見れてないから…」

 

良二「まあだよね、暇ならこの続きする?するとしたらv用の鯖でやろうか」

 

ツナ「はい、少し話があるからあちらで…」

 

移動

 

良二「いるかな?」

 

ツナ「はい、えっと、Vtuberの名前で呼びたいんですけど…」

 

良二「ああ、豊和 重(ほうわ じゅう)だよ」

 

ツナ「えっと私は日向 夏《ひゅうが なつ》です…」

 

Vtuberとしてやっている場合は名前が「重」になります、フリーの時は「良二」です

 

重「なら夏だな」

 

夏「えっと重さんよろしくです、話なんですけど」

 

重「どうぞ?」

 

夏「大勢の前で話すと…えっとその、てんてこ舞いになるかもしれないから…もし何かあったら助けて欲しいんですけど……」

 

重「つまりは頭が真っ白になるかもしれないから助けて欲しいとな」

 

夏「はい…」

 

重「これについてはマネさんには?」

 

夏「まだです」

 

重「まあ明日…いや今日か、今日のお昼から夕方ぐらいまで、ボイスチャットルームの1番上の所にいるから、おいで、多分マネさんとかも来るだろうからね」

 

夏「はい、すみません…」

 

重「いいの、いいの、出来たらFPS教えてちょうだいよ」

 

夏「えっと、十分上手そうに見えたんですけど…」

 

重「あれは昔の仕事の記憶からやってるだけ、実際は下手だよ」

 

夏「わ、わかりました」

 

重「これで交渉成功だね、取り敢えず寝ようか」

 

夏「は、はい」

 

重「おやすみね」

 

と言い残しボイチャから離れ、布団に入る

 

初配信まで後2週間

6月30日6時 

 

良二「998」

 

とゆっくり腕立て伏せをしている

 

良二「999」

 

ブルルルル

 

と電話がなる

 

良二『もしもし?』

 

?『お久しぶり、いま999目かしら?』

 

良二『よくお分かりで、で(あや)はなんのようで?』

 

綾「暇だから話したいなぁって」

 

良二「いつものか、どうだ?締切とかは」

 

綾「うっ」

 

良二「はあ…」

 

綾「もう少しなの…あっ、そうそう、今年コミケ行けたら来てくれる?」

 

良二「んー仕事もあるし…」

 

綾「仕事は何してるの?」

 

良二「IT関係だな」

 

綾「あら以外」

 

良二「お前もか」

 

綾「いつ帰ってくるんだったけ?」

 

良二「7月1日から7日まで」

 

綾「あってるね、あの子達にも伝えてあるわ」

 

良二「和解できるといいなぁ」

 

綾「お父さんとは言ってないけどね、多分説明したら出来るわよ」

 

良二「むむむむ」

 

綾「とりあえず私は締切が近いから切るわね、バイバーイ」

 

良二「じゃあ」

 

と電話を切り、腕立て伏せを1500回までして、風呂に入り色々なことをし

 

11:00 ボイスチャット

 

重「…」

 

テロン

 

重「マネさんかな?」

 

マネ「聞こえてるかな?」

 

重「問題なく」

 

マネ「話って?」

 

重「夏ちゃんが」

 

と昨日の話をする

 

マネ「わかったわ、ならもしやばいなと思ったら入っていいわよ」

 

重「わかりました」

 

マネ「そういえば休みは明日からだったかしら?」

 

重「ですね」

 

マネ「わかったわ」

 

テロン

 

?「やっほー、春香だよー」

 

重「春香さんか」

 

マネ「声とキャラが一致しないわ」

 

春香「ええ…ちょっとギャルっぽくしたんだけどなぁ」

 

重「設定見たか?」

 

春香「はい…見てません」

 

?「おいっす」

 

重「誠くんかな?」

 

誠「そうっす」

 

テロン

 

夏「お、おはようございます?」

 

重「夏ちゃんか」

 

夏「はい」

 

マネ「よく、声と名前が一致するね」

 

重「まあある程度はね」

 

 

数時間後 ツイッター

 

豊和 重

 

7月15日デビューの新米Vtuberの豊和重だ、よろしく頼む

 

リプ欄

 

渋い名前だね

 

どんな声かなぁ?

 

全然先だけど楽しみ

 

 

と全員がデビュー予定のツイートをする

 

ボイスチャット

 

重「おお、こんな反響あるんだ」

 

春香「ですねぇ」

 

誠「やばいっすね」

 

夏「こわい…」

 

春香「こわいならお姉さんのふところに…」

 

重「やめとけ」

 

春香「はい…」

 

マネ「チャンネルは14日に解放だから覚えててね」

 

「「「「了解です」」」」

 

マネ「私は落ちるけど、あなた達はご自由にしていいわよ…あ、もしやりたいゲームがあるなら教えてちょうだい、こちらにも色々あるからね」

 

と落ちる 

 

「俺は明日することあるし落ちるよ、乙したー」

 

テロン

 

 

次回 衝突

 




5話ぐらいまでならポンポン投稿できると思います、それ以降は閏年並みの感じで長く待ってくれれば嬉しいですタブン

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