女神転生転性転生―電霊:セラフィックアイドルにうと化したおっさん転生記―   作:おかひじき

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 ペルソナ2ではお世話になり申した


来ちゃったかな、オレの時代が

 ヒナちゃんのトラポートは、スガルのトラスタルトとは違って太陽の光みたいな白っぽい黄色に光る魔法陣が転移対象を包み込む仕様だった。

流石珍獣のくせに属性ライトになってるやつは一味違うな!

 

 スガルのトラスタルトでオレの家に帰還したオレ達は、明日新源市に行く準備……ではなく、その前にかけつけ一杯とばかりにガーヒー対戦を始めた。アウトドア活動での疲れはインドアでゲームをしないと発散出来ないのだ!(症状には個人差があります)特に対戦内容には触れないが、オレのバリアは最強だったとだけ言っておこう。やはり小学生の最強口げんかにもひっぱりだこの『何でも防ぐバーリア!』は最強だぜ……。うむ。

 

 そしてゲーム対戦の合間にいつの間にか全部決まっていた明日の予定。明日は新源市のお店に行ってちょっといい装備を揃える予定だとか。

 

 スガルとミミカは、基本的な武器とか身体防具は……イロモノだけど……揃ってるんだが、手足とかアクセサリーはフツーに強さも初期装備だし、何よりスガルの武器が威力不足になって来てるのでスガルの近接武器を強くするのが最優先だな。

 

 メシア廃教会では、スガルはほとんどムドやエイハで攻撃してたけどギロチンアクスで斬りつけた時は何度か攻撃しないと倒せてなかったこともあったからな。

新源市の武器屋にいい武器あるといいけど。

 

 そんで、実は今回もスガルのコミュニティの伸び期待でスガルとミミカ2人で行く事になった。買い物で出たコミュだから買い物で伸びるだろうってのは妥当っちゃ妥当ではある。

 

 まあ一応、2人だけだと不便な事もあるだろうし、アームターミナルにイッチだけは入れておくか。中でネット三昧してていいから潜んでて、どうぞ。インストールソフトを利用すれば警戒は出来るからその管理だけしててな。

 

 一方のオレはいつも通りというか、今日はスキルの実験でもやるかな。いくらかアイディアもあるし。ああ、あまり出来ない長時間配信とか動画のため撮りなんかもやっといた方がいいかな。やれる時にやっとかないと。ここはオレ達皆で相談しよう。

 

 オレはデスクトップCOMPに舞い戻り、もう何度目かのスーパーオレ達会議を開催した。

今日は化身たちの方ではなんら特筆すべき事は無かったようだな。まあ平和が一番だよ。

 

 セブンは今日は戻っていない。他県も見てくるというメモ書きがCOMP内にあった。

旅人系のオレ……これは流行る!サイバー空間を旅する孤独な旅人……フフフ……。

 

 それで明日やること……いや、今から朝までは生配信でいいかな。さっきやってたガーヒーを、ゲーム機繋いで……ストーリー延々攻略プレイしよう。オレとサッチと……ヨッチと交代プレイでいいか。よし、やるぞ!

 

 

 

………………………………

 

 

 

 結局あのまま翌日お昼近くまでやってしまった……もうスガルとミミカは新源市に行っちゃったし、計画してた動画の取りだめも出来なかったな。

 

 動画撮影はまあまた今度やればいいとして。オレはオレで、そろそろあのスキルこのスキル出来たらいいな実験、始めてみますかぁ。

 

 まず最初に、ポルターガイスト基準スキルの「仲間を呼ぶ」を試してみようか。

お外に出て、回線からゴッチをコールして……。

 

「お?何だ何だ?」

 

 そのまま見事、霊体のゴッチを召喚する事に成功した。メガテン式召喚魔法陣から自分が召喚されるのを見るのはテンション上がるな!

 

 さて、出来たはいいがこれはそもそもスキル化されるまでもない電霊的能力なのか、それともスキル化された「仲間を呼ぶ」なのか確かめてみよう。デスクトップCOMPのアナライズデータを拝見すると……あれ?「サバトマ」を新規取得した事になってるぞ?何で?

 

 こ、これはちょっとオレ以外の仲魔を……そうだな、ゴーストさんあたりをサバトマ召喚してみて確かめないと。

 

「ん?何だ?何かワガハイの力が必要になったのか?」

 

 特に何事もなく……いや、何かメガテンっぽい魔法陣が現れると共に、いつの間にか着流しの素浪人みたいなスタイルになってたゴーストさんがしっかり召喚された。

 

 マジか……マジだ。こんなあっさり……。電霊ゆえに各種プログラムの挙動を外部・内部両面から見ることが出来ていたのもあるし、仲魔契約を実質スルーして好き放題やってるからってのもあるんだろうが、やはりそういう……電霊に出来そうなスキルは拍子抜けするほどあっさり出来るようになるみたいだ。

 

 『仲間を呼ぶ』ではなく魔法の方の『サバトマ』になってるのはご愛嬌?として。

 

「いやー、せっかく呼ばれたからにはちょっと話しておきたいことがある、良いか?『太閤』異界だが、ただ暮らすには悪くないがもう少しこう、娯楽品などを増やせんものかな?安全な異界に居られるというだけで破格の好条件ではあるのだが、今の所拠点とお前達が持ち込んだ物しかないんでな……」

 

 今、オレ達も含めてCOMPの中にいる仲魔は大体『太閤』異界で過ごしている。悪魔召喚プログラムまんまの無機質な待機場所でおとなしくしているよりは何千倍もマシだが、初期拠点では流石に狭かった。

 

 狭さ解消のため、『太閤』異界のルールに則って色々進めたら、元ネタのゲーム通りにどんどん拠点を移して今は国主、城拠点複数と街一つ持ちになった。残念ながらシームレスのオープンワールドとかじゃないから拠点以外の描写はなくて存在しないけど、城と街に入れればまあ十分ではある。

 

 中の特産品のミカンとかカステラとかも中で食う分には食える。『栄養』にするにはちゃんと実体化したりマグネタイト注入しないといけないから今の所オレ達仲魔が待機中につまむおやつみたいな感覚だけど。でも娯楽品は……いくつかミニゲームはあったはずだけど、現実に比べたらそういうのも種類が足りないよな。

 

「娯楽かぁ……そうだな、情報さえあればここの特産品の紙とか木材とか炭とかでも作れそうな非電源ゲームで、出来そうなのはどんどん作っちゃってよ。トランプとか、花札とか、将棋とか?ニッチかヨッチあたりと協力して」

 

「非電源ゲームか……調べてみよう」

 

 ゴーストさんを送り返し、オレはまたスキルの実験へと戻る。何か異界開発的なのもいいけど、とにもかくにも今はボスであるオレらが強くならないと駄目なのだ。

 

 とりあえず今回の実験でまずは「サバトマ」が身についた。幸先がいいな。次はどうかな?

 

「せっかくオレがジオンガを覚えたんだし……そりゃやるよなぁ?」

 

 原作ゲームではかなりお世話になった。威力「大」、それほど高くないレベルでも2つの電撃魔法を合わせることで、強力な全体攻撃+感電の大ダメージ+状態異常となるクソつよ合体攻撃。

 

「さあゴッチ、合わせるぞ」

「いいよ来いよ、見せてやるよ本物のジオンガをな!」

 

 元ネタのペルソナ2では仲間同士で行う合体攻撃、オレと化身、本人同士で「同期」を利用すれば。出来ないはずがない!

 

「我は汝、汝は我……」

「来たぞ来たぞ!」

 

 オレのジオンガに合わせて、ゴッチもジオンガを発動する。

 

「サンダーァァァァァブラストォォォォォ!!!」

 

 完全に重なった叫びと共に、2つのジオンガが合わさり、増幅し、標的にした岩の上を滑り地面に落ちて盛大な破砕音を立てた。やばいここまで大きな音が出るとは思わなかった。怒られないよな……?

 

「ヴォースゲー……」

「……」

 

 オレもゴッチも驚き過ぎて声も出ない。これは……一足飛びに手に入れた大威力攻撃だ。

2人必要とはいえオレ達ならその縛りはあってないようなもんだし、この火力を本当に今のオレらが手に入れてもいいのかよ?

 

「ゼロッチ、これちょっと地面えぐれてない?」

 

 マジか?マジだ……。標的の岩が砕け、その周囲の土と石がかなり破壊され、飛び散って、見て分かるくらいのへこみになっている。このままだと雨が降ったら水たまりになっちゃうので、急遽裏庭から土を運んで来て埋めた。はなれにスコップとシャベルはあったけど運搬する道具がバケツ数個しかなかったので、無駄に時間がかかった。本宅に行って一輪車でも借りて来れば良かった……後の祭り。

 

 しかしいきなり大威力全体攻撃やれたな。これは来ちゃったかな、オレの時代が!

 

「オレ達なら1回だけじゃなく2連3連でサンダーブラスト出来るのでは?最強すぎるだろ……」

 

 スチュパリデス狩りも天使狩りもはかどりそうだ。そいつらを狩ってレベル30くらいまでは上げたいな。そして情報収集の結果判明したこの街最強クラスの異界、喪神山と地蔵尊にチャレンジして……。

 

「どこまでレベル上げ出来るかな。まさか100越えとかはないだろうけど」

 

 ゲームだったらボス悪魔のレベルって100以上のがいるんだけど、ここは現実だしいろいろ混じってわけわかんない事になってるっぽいし?天罰の事を考えると逆にレベル平均が下がってるって事もあるかな。そっちの方が世界の維持には都合がいいだろうし。

 

 アナライズでレベルとステータス・スキルは見えても、当然というか上限レベルがあるかどうかなんて分からないし単純にそこまで強い敵がいるかどうかも分からない。あまりレベルを上げすぎても、軽々しく動けなくなるのはかえって面倒くさくなる。

 

 原作ゲームの設定……異界化やGPや噂や認知やその他諸々、どう混ざってるのかそもそも存在するのかも知らんが、高レベルになったオレ……悪魔がうろついたらやばいってのはまあ当然だろうとは思う。

 

 まあ、そうなってもオレには『同期』があるからレベル1の化身を使って街を歩けるんだけどな!さっき分かったけど、リアルタイムで同期すれば完全に同調して1つのオレが身体を2つ持ってるみたいな状態になるからな。

 

「おーい、ゼロッチ」

 

 ん?ヨッチか。何だ?

 

「オレが1人でロマンシング2最終皇帝縛りするの見ててくれ」

 

 ホントにこいつは……いや、これはこれでオレらしいな。

 

「突発配信にしよう。お前がやってるのを見て本来の意味で実況したりしなかったりするから」

 

 今日の目的、スキルの実験はこれ以上ないほど成果があったし、あとはゲームの実況配信とかしててもいいだろ……いいよな?

 

 オレはデスクトップCOMPに戻り、ヨッチが皇帝を次々変えて縛りプレイの下準備をするさまを生暖かく実況するのだった。

 

 




 実は基礎ステが低いとそれほどでもない(小声)
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