女神転生転性転生―電霊:セラフィックアイドルにうと化したおっさん転生記―   作:おかひじき

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 悪魔もペルソナもやっと合体してくれた……。


悪いから大物というわけではない ※合体あり

「おーい、そろそろ行くぞ」

 

 ああ、もう出る時間か。じゃあオレはスガルのスマホCOMPの中に移動しとくかな。

 

 翌朝。朝もやの中、元オレのものだったカゴつき自転車でスガルが時間城へ向かい、久しぶりのような気がする時間城の主との顔合わせとペルソナ合体はつつがなく終わった。各種オプションはないけどこいつ本当にペルソナ合体できるんだな。

 

 

 

………………………………

 

 

 

              ペルソナ合体

 

 

節制:アプサラス LV4

×戦車:スライム LV8

×愚者:ヨモツシコメ LV9

=運命:フォルトゥナ LV17

 

運命:フォルトゥナ LV17 疾風耐性、火炎弱点

スキル:ガル、ブフ、疾風見切り、デビルタッチ、ポイズマ、突撃、恐怖成功率UP

 

 

悪魔:ヴェータラ LV19

×月:アンドラス LV23

×星:キウン LV24

=愚者:オセ LV33(+2)

 

愚者:オセ LV33(+2) 物理耐性、風無効、光弱点

スキル:パワースラッシュ、木っ端微塵斬り、チャージ、ポイズンミスト

    中治癒促進、セルブレイカー、蒼の壁

 

 

 

………………………………

 

 

 

 まずレベルの低い方の合体はあまりいいスキル継承は出来なかったな。これからの成長期待かな?一方、レベルの高い方の合体はいい合体結果になったと思う。弱点の光も、どうやら人間装備の破魔無効の方が優先されるっぽいし問題なし。オレがインストールソフトとアナライズで確認しました。

 

「おうゼロッチ、これ見てくれよ」

 

 時間城の業務用端末で依頼を流し読みしていたスガルが、声を掛けてきた。

 

「何だよ。うわ、露骨だな!」

 

 専用ページに並ぶ依頼の中に、『おススメ!』『緊急!』の煽りが両方入った依頼がある。これ、見ろってことだよな。露骨な誘導……いやらしい……。

 

『西山寺分校廃校舎・侵入者撃退、確保』

 

 何々、依頼主は……元々のこの異界ボスのはなこさんと、警視庁のマシンタケル?ヤマトタケルの転生者ねぇ。何で警視庁が?この人も同類かな?てか、悪魔の依頼も受け付けるんだな。まあ時間城は主が主だし、そういうこともあるか。

 

 それで、内容は……突然、全属性無効のガチガチ耐性装備で固めた自称ガイア系組織『オオトリアン・フォース』のサイキョー幹部さんが異界にやって来て、はなこさんを何度も周回して倒し、その上で自分がボスになると言い出した。

 

 それだけならよくある事で一旦彼の言う通りに彼をボスとして扱ったのだが、自分がボスだと言うくせに周回攻略を止めず、お前らは養分?だとかオオトリ様に全てを捧げなさい?とかわけの分からない事を言って暴れるので異界がやせて来て困っているのだという。

 

 そしてマシンタケルさんは警視庁裏部隊、並びにオオトリ神社の代理人として、勝手にオオトリを名乗って悪さをするこの幹部を裏の流儀で回収しに来た、のだとか。

 

「てか、オオトリ様……オオトリアン・フォースってこれ……」

 

「ああ、リアルでも聞いた名だぜこのクソヤロウどもが……」

 

 まさかこっちでもこの名を聞くとは……いや、こいつらマジでこっちの世界からリアル世界を食い物にしてやがったんだな。オオトリアン・フォースはいわゆるUFO教団、宇宙人が救ってくれるとか人類が進化してどうちゃらとか言ってるやつらだが、依頼文の最後の方、「追伸」で書かれたいつもの時間城の主の追記が……。

 

《こいつらの崇めていたモノは、こことはまた別の世界で珠閒瑠市を引っ掻き回した

『彼の化身』だ。彼の化身は懲りもせず飽きもせずに宇宙をネタに事をなそうと

していたようだが……当然ながら、例の天罰を全身全霊で受け止めることになって

しまった。天罰が起こるまでに手を……『噂』を広げすぎたな。その分ダメージを

受ける場所が大きく……大きすぎた。最後には見た目をJKにすれば助かるなどと

トチ狂ったようになってしまい……当然、彼の化身も、彼の化身のばら撒いた能力も、跡形もなく消え去ったという事だ》

 

 他人事みたいに言ってるがあなたの化身でしたよね?上手くパージして生き残りやがったなこいつ……。あんのペルソナ2のラスボスクソヤロウ、まだ存在してるならまさかのリアルでの悪縁とゲームでの不快感も含めて直接どうにかしてやるとこだが、もういなくなったならまあ、そのオオトリアン・フォース幹部とやらで妥協してやろう。

 

《そうそう、ガーディアン使いだったこの男が最初に『利用』したガーディアン、

それがまさにお前、リアル世界のゼロッチの事だ。最もこの男はお前を踏み台に

新たなるガーディアンを手に入れて、お前は別の者に下げ渡していたようだがな。

悪縁を自ら断ち切る機会を用意したファインプレーに感謝してもいいのだぞ?》

 

 ……へーそうなんだーすごいね!クソが!掌の上気分ですか?

深呼吸深呼吸、平常心平常心。相手にしない相手にしない……。

 

 何々……報酬は、マジックカード、スキルカード?松竹梅カード、混乱防御カード、アドバイスカード?混乱防御は混乱を防ぐスキルで、アドバイスは味方のクリティカル発生率を上げるスキルだ。これらも有用だが、一番いいのは多分松竹梅カードだろう。

 

 松竹梅はペルソナ2に出て来た全体回復スキルで、HPも状態異常も回復するが両方ランダムというスキル。だがメディア以上のHP回復は最低保証されているので、ランダムというイメージ以上に強い。欲しいな、松竹梅カード。何、カード報酬を出したのは時間城の主?なるほどなるほど。あいつ意外といいやつだって思ってました。ホントですよ。

 

「これなぁ……耐性モリモリって万能もか?万能耐性って確かなくもないからそうだとめんどくさいんだけど……」

 

「ええとこれ、大体のレベルまで分かってるのか。推定レベルは40あたり、物理スキルとかはなく魔法タイプの優秀なガーディアン使いだがなぜかガーディアンを失い……今のメイン武器は銃……あっふーん……」

 

「んー、レベルは高いけどこいつはどうやら1人、こっちにはミミカがいて、オレがいるから……つみです」

 

「詰み?何で?」

 

「それはな……」

 

 その後、ミミカと合流し、この依頼を受けることを決めた。ミミカもリアルでの悪縁があったのか、結構乗り気だ。ネット上からでも依頼受ける手続きが出来るのは便利だなー(おっさん並感)。

 

 ミミカの方は、言ってた通りに悪魔合体をやって来たようだな。どれどれ。

 

 

 

………………………………

 

 

 

                 悪魔合体

 

 

凶鳥:ヒッポウ LV12

×堕天使:シャックス LV22

=鬼女:ヨモツシコメ LV21

 

鬼女:ヨモツシコメ LV21

×天使:エンジェル LV14

=霊鳥:ホウオウ LV21

 

霊鳥:ホウオウ LV21 魔法小耐性、呪殺弱点

スキル:タルカジャ、ディアラマ、メディア、リカーム

 

 

妖鳥:ベンヌ LV9

×凶鳥:イツマデ LV24

=堕天使:カイム LV17

 

堕天使:カイム LV17 破魔無効

スキル:ザン、ザンマ、スクンダ、カルムディ

 

 

 

………………………………

 

 

 

 霊鳥ホウオウを作れたのは大きいな。回復施設がお高い現状において、リカームの価値は段違いに高い。それに太閤異界のお城にホウオウってとっても映えそうですな!これは霊鳥ですわ。

 

 あとは堕天使のカイムさんを作ったようだが……まあそこそこって感じ。すぐ合体でいなくなりそう。

 

「それで、西山寺の依頼だっけ?私はどうしたらいい?」

 

「ん、お前なら簡単だよミミカ」

 

 最速サマナーのアイテム必勝法。

 

「最速で禁凝符を使いまくれ」

 

 

 

………………………………

 

 

 

「ぐっ……来るな、来るな!!」

 

 街の南西側、今はもう見捨てられ、孤独に建つ西山寺分校廃校舎に、野太い悲鳴が響き渡る。

 

「この、何も、何も知らぬクソガキどもがっ!!」

 

 その攻撃は全て銃、なので最速でミミカの使う禁凝符で反射され、反射ダメージは奴の耐性で無効化するものの、オレ達の思惑通り、逃げられない行き止まりへと追い込まれてゆく。

 

 自称ガイア教系地方組織『オオトリアン・フォース』幹部、山本 呪三郎容疑者56歳。

昔は魔法もガンガン使っていくガーディアン使いとして名を馳せたらしい。

そんな能力は天罰で全部消えたけどな!

 

「そ、その翼、天使か?勝手にこの私を害すればメシアも黙ってないぞ!私にはメシアも……」

 

 おーおー、オレを天使と誤認してるわ。まー仕方ねえよなー、天使みたいにかわいいもんな!

 

 今日はミミカとスガル、そしてオレ達と仲魔でこの依頼に臨んでいる。

オレらセラフィックアイドルにうはオレ、イッチ、サッチ、ゴッチの4人体制。オレ達四天王からこのヤロウに渡される特別プレゼントは?

 

【スウィートトラップ】

【スウィートトラップ】

【スウィートトラップ】

【スウィートトラップ】

 

「がっ!な、何で……こんな攻撃があっ!?」

 

 さあ、銃が通用しないと分かっただろうし、次は何だ?今は能力が消えているとはいえ、溜め込んだアイテムでも使ってくるか?

 

「ゼロッチ……」

 

「ん?」

 

 それ所ではなかったようだ。彼は廊下の行き止まりの隅っこでガタガタ震えながら丸まっている。攻撃が当たるとは思っていなかったのかもしれない。当たるのは想定外でパニくったのかも知れない。だけどさ。

 

 これが。こんなのが。オレの人生を壊した元凶の一部なのか。

 

 ……色々感情を押し殺して、オレ達セラフィックアイドル四天王とゴーストさん5人でそのままワッショイと空中に身体を持ち上げ、表に待機している警視庁第1マシン部隊の「マシンタケル」さんの所に身柄を運ぶのだった。

 

 

 

………………………………

 

 

 

「お、早いですな!ご協力感謝します!」

 

 マシンタケル。裏の警視庁がT93Gを元に開発した最新鋭のマシンヒーロー。T93GMT。

見た目はさわやか少年ロボだが……実はオレ達と同類のリアル世界からの転生者でもある。

残念ながら同志ではない。ショタは流派が違うからな……。

 

「流派って何だよ……」

 

「さあ……」

 

 オレとマシンタケルさんでミミカのアームターミナルとマシンタケルさんのスマホCOMPを繋ぎ、依頼達成のチェックを入れる。これで時間城に行けば報酬が受けとれるって訳だ。

 

「いやー、県警の方ではレベル高すぎ、耐性盛りすぎってんで引き受け手がなくて……それにうちも人手不足でしてすごく!助かりました!」

 

「お、おう」

 

 警察も精一杯なんかな……まあ、天罰で人手が純粋に消えたんだから当然っちゃ当然だけど。

 

「ところで、ゼロッチさんはオオトリ神社に行かれないのですか?」

 

「ん?なんでそうなる?騙りのオオトリアン・フォース以外、接点はなかったと思うが?」

 

「あれ?そうですか?僕の『設定』では、あなたの家系がこの地方のオオトリ神社に所属する悪魔退治の家系だとありましたが……」

 

 聞いてないぞそんな設定。この街オオトリ神社が無いし……どういうことだ?

 

 これは時間城の主とオレの爺さん婆さんにでも後で聞いておかなきゃな。

 

 オレ達はマシンタケルさんに容疑者を引き渡し、いつもの車で時間城に向かうのだった。

 

 




 流派TS不敗は王者のうんぬんかんぬん
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