女神転生転性転生―電霊:セラフィックアイドルにうと化したおっさん転生記― 作:おかひじき
ワタクシ達の仲魔集めは、おおむね上手く行っていると言っていいでしょう。ワタクシ阿形は既に4体の悪魔を仲魔にしています。ミミカさんも、命乞いからのスカウトとはいえ、妖精エルフ1体を仲魔にしました。
「ミミカさん、今日はもうこれで良いのではなくて?また今度にしましょう」
「駄目です、あと1体、いや2体は仲魔にしないと」
何か譲れないものがあるのでしょうか、ミミカさんは……その、威圧的な交渉をするのはいいのですが、威圧的に話すくせに悪魔の言いなりになって貢ぎ、逃げられ、逃げられたくなくてあとからヘコヘコ腰を低くしてしまいます。これはいけません。
「それに、その奇妙ないでたちで威圧交渉は無理があるでしょう」
趣味的なメイド服に、ミリタリー系鉄兜+ウサ耳の百七拾八式鉄耳……変だと思われるかかわいいと思われるか、どちらにしろ難しいでしょう。
「変かな」
「変ですわ」
それで真面目な威圧的交渉は変でしょう。もうちょっと見た目に合わせるか、もしくはギャップ萌えを狙うか……何にせよ、悪魔にどう見られるかは考えて交渉しないと。
「なるほど……」
それからミミカさんは少し気を使って、出来るだけ友好的に見られるようにしてマッカを持ち逃げされたり、急に銃を持ち出して交渉決裂したり悪戦苦闘していましたが、そのかいあって何とかネコマタさんとヴィーブルさんが仲魔になってくれました。
「いやー危なかったな、アイテムと松竹梅がなきゃ全滅してたとこだな」
途中、ネコマタさんのキャンディボイスでワタクシとミミカさんが魅了されて危ない所もありましたが、ゼロッチさんたちがディレイでかめかめキャンディを連続使用した上で松竹梅を重ねてくれて何とかなりました。
「セルフ通販でアイテム買ってなきゃ危なかったな、流石オレ」
セルフ通販とは、何のことはない、ゼロッチさんたちが悪魔OKのショップに端末経由で移動して、データ化して持ち込めるものを買って帰る……言ってしまえばただそれだけの事ですが、それが出来るゼロッチさんたちのおかげで汎用アイテムの供給の心配をする必要はなくなりました。
田舎でもセルフ通販さえあれば生きて行ける……!
「そろそろ帰った方がいいんじゃないかのう」
ヒナちゃんの指摘で時間を確認すると、もう15時12分。確かに帰った方が良さそうです。今回の主目的は仲魔集めなので、ワタクシたちは来た道を戻り、帰路に着きました。
そのかいあってかワタクシがさらに2体、ミミカさんが妖樹:マンドレイクを仲間に出来ました。これで収穫は十分ですわね。さあ、裕奈ちゃんたちと合流しましょう。
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オレと一緒のミミカ達とゴッチと一緒のスガル達が合流し、オレらは時間城で依頼報酬を手に入れた。オレらは妖樹林の報酬のカード、阿形さん達はデプス周回の報酬の現金を受け取る事にした。
「ついでにちょっと合体しちゃうかぁ」
おや、今回スガルはペルソナを多く手に入れたのかな。レベルの低い渋田海岸ではあまり期待出来そうにないが、合体を上手くやれば有効に使えるだろう。ちなみに今日はみる子の異界デビュー達成で『死神』コミュニティが発生したとか。あいつ死神か……。
スガルのペルソナ合体をみんなであーだこーだ言いつつ見守り、阿形さん達と別れた後に、珍しく仲魔を何体も増やして来たミミカと共に邪教の館へと移動する。女の子悪魔達と即お別れするのはかなり後ろ髪を引かれるけど、戦力強化は最優先だからね仕方ないね。
しっかりと悪魔合体を終えて、オレの家に帰り着き、今日のリザルトがこれだ。
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リザルト:第13回 神沢妖樹林・デプス周回
マッカ:+8663 マグネタイト:+15396 現金:+150000
アイテム:ボロックナイフ×1、みはらしのたま×2、つるつるドロップ×3
かめかめキャンディ×4、アメジスト×2、アクアマリン×2
ルビー×6、ターコイズ×8、ダイアモンド×2、ガーネット×2
チャクラドロップ×4、宝玉×7、魔石×15
依頼報酬:コトルディカード×1、ブルトディカード×1、クロズディカード×1
【宇佐野 美々加】サマナー/アームターミナル LV33(+1)
仲魔:電霊:セラフィックアイドルにう 銃・神経・破魔無効
【ゼロッチ/イッチ】LV37(+1)
(サッチ)LV21(+2)
スキル:休む、挑発、まもる、九十九針、スウィートトラップ、怪音波、
狂乱の歌、テンタラフー、スランパ、スクカジャ、スクンダ
ザン、ザンマ、マハザン、マハザンマ、ジオンガ、マハジオンガ
サバトマ、デビルタッチ、松竹梅、混乱防御、《コトルディ》(新)
《ブルトディ》(新)、《クロズディ》(新)
悪霊:ゴースト LV28(+2)
銃・氷結・神経・技無効、呪殺反射、緊縛・突撃・電撃耐性、破魔弱点
スキル:プリンパ、シバブー、ムド、クイッカ、憑依(新)
妖鳥:バー LV18(+2) 剣耐性、氷結・衝撃・銃弱点
スキル:ついばみ、介抱、羽ばたき、アギ
マハーガル、スウィートトラップ
霊鳥:ホウオウ LV25(+3) 魔法小耐性、呪殺弱点
スキル:タルカジャ、ディアラマ、メディア、リカーム
アギラオ(新)、ファイアブレス(新)
堕天使:カイム LV19(+2) 破魔無効
スキル:ザン、ザンマ、スクンダ、カルムディ
魔獣:ネコマタ LV28(新) 衝撃吸収
スキル:マリンカリン、ドルミナー、エストマ、ひっかき
電霊:【みる子】LV10(+6)(新)
銃・神経・魔力・破魔・呪殺無効、電撃弱点
スキル:逃走加速、淀んだ空気、砂煙、ギルトアイズ(新)
ルナトラップ(新)、リベラマ(新)、リフトマ(新)
悪魔合体
妖樹:マンドレイク LV18
×妖精エルフ LV26
=地霊:ティング・カット LV25
地霊:ティング・カット LV25
×龍王:ヴィーヴル LV30
=国津神:スクナヒコナ LV31
国津神:スクナヒコナ LV31(新)技・氷結・呪殺・神経・魔力・緊縛無効
剣・銃・突撃・電撃耐性、火炎・破魔・剣技弱点
スキル:マハンマ、タルカジャ、ペンパトラ、リカーム、バインドボイス
【末吉 為軽】ペルソナ使い/ワイルド LV35
ペルソナ:死神:ヒネ・チタマ LV32 闇耐性
スキル:子守り歌、かみつき、エイハ、マハエイハ、ドルミナー
ソウルブレイク、トラエスト、トラスタルト、ムド
ムドオン、マハムド、ムドブースタ、丸かじり
アドバイス
愚者:オセ LV35(+2) 物理耐性、風無効、光弱点
スキル:パワースラッシュ、木っ端微塵斬り、チャージ、ポイズンミスト
中治癒促進、セルブレイカー、蒼の壁
ペルソナ合体
戦車:アガシオン LV3
×悪魔:ウコバク LV3
×正義:エンジェル LV18
=星:キンナラ LV18(+3)
節制:シルフ LV13
×魔術師:ピクシー LV14
=剛毅:ラクシャーサ LV23
剛毅:ラクシャーサ LV23
×隠者:バイコーン LV4
×運命:フォルトゥナ LV17
=刑死者:タケミナカタ LV21
星:キンナラ LV18(+3)(新)火炎無効、光・闇・神経・精神耐性、水弱点
スキル:癒しの調べ、マハラギ、ハマ、アギ、スクンダ、小治癒促進
刑死者:タケミナカタ LV21(新)打撃・雷耐性、光・闇弱点
スキル:ジオ、マハジオ、キルラッシュ、ブレインシェイク、タルンダ
スガルコミュニティ:愚者/LV3 時間城のなかまたち
恋愛/LV1 網代 裕奈
隠者/LV2 宇佐野 美々加
死神/LV1(+1)(新)みる子
星/ LV3 ゼロッチ
月/ LV1 瓜生 ヒナ
【同行者】(阿形 サリナ) サマナー/ガーディアン使い LV28(+2)
珍獣:ホネアリクラゲ (瓜生 ヒナ) LV22(+2) 水無効、物理耐性、炎弱点
電霊:セラフィックアイドルにう 銃・神経・破魔無効
(ロッチ)LV26(+3)
(網代 裕奈) ペルソナ使い/降魔 LV21(+1)
八畑 ちお 巫女/神降ろし LV13(+3)
神降ろし:なし
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今回はミミカも仲魔を増やせたな。ネコマタさん以外の新入悪魔は合体で国津神:スクナヒコナになってるが。かなり使い勝手のいい仲魔だ。しかし、オレらちょっと前衛が少ない気がするんだよね。
スガルだけ完全に前衛だけど単独じゃきついし、オレもミミカも他の仲魔も前衛っぽいメンバーじゃない。それでも何とか行けるゴーストさんやホウオウさんに前衛に立ってもらってる始末だ。……もうちょっとレベルが上がれば、例のミミカ最速禁凝符戦法で地蔵尊レベリングもありなんだけどな。
「いや、大丈夫じゃね?行こうぜ」
リビングのソファーにだらーっとした姿勢で沈み込んでくつろいでいるスガルが声を上げた。いつものスパッツに今日は「天上天下」と書かれたTシャツを着ている。どこで見つけるんだよそんなの。湯上りで無駄にしっとりとした肌が……本当に無駄だな。何しろテレビで見てるのがオレのクソアニメコレクションの録画の一つ(あえて名前を出すのは差し控える)だからな。
「面白いかー?」
「いや、普通につまらん」
「じゃあ何で見てんのこんなん……」
呆れ顔で返したのは、やはり湯上りではあるがかなりの意味できっついと思われるピンクの兎さん着ぐるみパジャマを着込んだミミカだ。……本当にきっついな。美少女にも不可能はあるんだな……。
「いやクソアニメはどうでもいいんだよ、地蔵尊の話だよ地蔵尊の」
地蔵尊の異界は鬼っぽい悪魔の多い異界で、禁凝符(物理反射)が刺さるってのは分かってるんだ。ただフツーに物理クリティカルでの事故が怖いだけで。
「地蔵尊ねぇ……」
ミミカは少し考えてから話を続ける。
「明日……はちょっと休んでゼロッチのセルフ通販?を活用して装備やアイテムの買い足しをするとして、そうしたらもう明後日には地蔵尊行ってもいいと思うけどな。阿形さん達次第だけどさ」
「そうか?まだ危ないと思うが……大丈夫かな?」
「いやお前……ゼロッチ達がいれば何とかなるって。とりあえずお前ら4人連れて行けるなら、1ターンあたり計4回スクカジャ・スクンダ連打でひどい事出来ると思う」
「それは……そうだが」
「最初の方は私が禁凝符使えばいいし……重ねがけ出来るよね?ゼロッチのそれ」
ああうん、重ねがけは出来ます……はい。スクカジャ・スクンダとかあんま使ってなかったから考慮の外だったけど、それはそうだな、ミミカの最速禁凝符の後にオレ達がスクカジャ2回、スクンダ2回やればそれだけでもうきつい。オレが使う補助魔法は多分真1か真2?で重ねがけ出来て消費MPが少ないのもいい。ジオンガでサンダーブラスト連打よりは低燃費で安全かも知れない。
「いや……気付かんかったわ。自らの秘めた可能性に……。行くか、地蔵尊」
「おう」
「行くか……」
そういうことになった。明日は買い物だ。
………………………………
「と、いうわけで、明日買い物して地蔵尊へ行くことになった」
「ホォー、ひょう敵登場だな?」
「ウデガナルゼー!」
「頑張って行きまっしょい!」
今日もこいつらセラフィックアイドルにうは通常営業だった。まあ言ってみれば全部オレの自演なんだが。それはそれとして。
「しっかしミミカとスガルもすっかりうちに馴染みましたなぁ」
「それな」
オレがやらかした事……『設定』として、オレは人間悪魔合体で悪魔化したキチ……変人なので、『設定』上そういう瑕疵のない美少女のミミカとスガルが弟子扱いになってるってのは、第三者のうちの爺さん婆さんから見ると不憫な子に見えてほぼ身内待遇になって行くのも自然だったわけで。ミミカとスガルはほぼ実家状態でオレの家の「はなれ」だけじゃなくて爺さん婆さんのいる本宅の方にも入り浸るようになった。
……もしかして悪魔化したオレじゃ出来ない裏家業の跡継ぎ枠とかに狙ってるのかも知れない。こっちのオレの家の裏との関わりが現状どうなってるのかは知らんが。悪魔のオレじゃそういうのは無理になったからな。
「ゼロッチ、今日の配信はどうする?」
ふと、ヨッチがそう言って来た。そうか今日の配信か。
「今日はセングラジャーニー対戦にしよう」
「オレに任せろ!」
「オレだって!」
「俺漏れも」
「オレの連射パッドが火を……いや、火は噴かないな……(冷静)」
今日のオレは久しぶりに現実の方でスリープする予定なので配信はイッチ、ニッチ、サッチ、ヨッチでやってもらうことにした。寝ている間にオレの配信が出来る!いい時代になったものだ。
ちなみに現在のセラフィックアイドルにうの登録者数は6389人となっている。現在の活動期間で多いのか少ないのかは分からない。配信で人気になりたいなーとも思ってるしステルスしたいなーとも思っているのでこれくらいが丁度いいのかもしれない。矛盾した思いを抱くのが人というものだ!(唐突な主張)。
オレは久しぶりというかこの家では初めての布団に何か知らないアニメキャラの入ったパジャマを着込んで入り込んだ。これ安売りでまとめ買いした中に入ってたけどサイズが微妙に合わないし知らんアニメだしで着なかったけど無駄に取っておいたやつだよな。こっちにもちゃんとあったんだな、
何かキャラが女の子ばかりだし今のオレにはジャストフィット。運命の出会いを感じる。うーんムニャムニャ。まあ人間的な睡眠じゃなくてスリープモードなんですけどね。スヤァ……。
クソアニメは心が洗われるぜ