女神転生転性転生―電霊:セラフィックアイドルにうと化したおっさん転生記―   作:おかひじき

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 だんだん慣れて素が出てくる時期


おうごんじゅうの堕天使

 朝起きると、ニッチが色々情報を集めてくれていた。流石オレ抜かりないな。その情報によると、どうもこの街で一番高レベル帯の異界である、喪神山の中に悪魔の経営する店がいくつかあるらしい。もちろんその店は悪魔の出入りOKで異界用に調整された端末もあるので、オレなら例のセルフ通販で安全に高レベル装備を買って帰る程度は出来るんじゃないか?とのこと。そうだな。

 

 具体的に、そこにある店は……カエル店員のガンショップ、生体エナジー協会、回復の泉、ジャンク屋とサバイバルショップ……このうち、ジャンク屋とサバイバルショップはここでなくては、っていうものはない、これなら県庁所在地あたりの店の方が品揃え良さそう。

 

 ここでの狙いはカエル店員のガンショップだな。今欲しい銃と弾丸が売ってる。よし、喪神山と県庁所在地の店、オレが両方行って買って来て……いや、一応装備品はオレ単独じゃ駄目か。サイズとかは実際見とかないと。オレがモニターか立体画像表示でもしてミミカとスガルにサイズとか見せたりしながら買わないとな。ちょっと面倒だが、まあ実際出向くよりは楽が出来ると思う事にしよう。映像とかデータ表示するだけならオレらにとっては造作もないしな。

 

 その後、ミミカとスガルを呼び出してちょっと装備を更新した。思ったより時間はかからなかった。結構な強化になったんじゃないかと思う。

 

 

 

………………………………

 

 

 

           装備変更

 

 

    宇佐野 美々加       末吉 為軽

 

  剣:チャクラム         鬼包丁  

 

  銃:おうごんじゅう(新)    おうごんじゅう(新)

 

  弾:キューピット(新)     キューピット(新)

 

  頭:百七拾八式鉄耳       知恵の輪

 

  体:ニーハイメイド服      スクール水着(スガル)

 

  腕:ラウリンの指輪(新)    ガードエンジェル   

 

  足:ミラージュブーツ      鋼鉄シンデレラ(新)

 

装飾品:ドラゴンチョーカー(新)  武神の証

 

マント:堕天使の翼(新)      堕天使の翼(新)

 

 

 

………………………………

 

 

 

 カエル店員のガンショップには、おうごんじゅうとキューピットが売ってたので即買い。おうごんじゅうは今までミミカが装備してたサブマシンガンの3倍弱くらい威力のある拳銃で、そんな威力があるのに拳銃で攻撃回数って言うか射撃とリロードの速度もサブマシンガンと同じっていう実際の運用においてはやベーくらい便利で強いマストアイテム。あとキューピットはしんけいだんより威力がかなり強くて魅了効果が付着する弾丸。即買い即買い。

 

 そして防具だが、何と装備部位「マント」で独立している「堕天使の翼」という防具があったのでミミカとスガルの分合わせて2つ買った。これは炎と雷属性を25%、4分の1にしてくれるらしい。装備部位が独立しててこれは破格だ。これで2人も黒翼の天使に……ククク……これで黒き歴史を共有する仲間だな……(暗黒微笑)。

 

 あとはミミカのG-ラダーズをラウリンの指輪に、アクセサリーをドラゴンチョーカーにしてランクアップ。そしてスガルの鋼鉄シンデレラだが……これ足に装備する武器なんだよね。しかも全ステータスが+2される。手と足両方に武器を装備した所で手数は増えないだろうが、積極的に敵を殴りに行くスガルだから戦い方の幅がかなり広がるだろう。

 

 スガルは目を輝かせて、「全身これ武器となることだ!うぉぉぉぉぉ!!!」とか何とか言って裏庭で手と足と武器のコンビネーションか何かと思われる動きのシミュレーションをして大暴れしている。レベルがある程度上がってるからかリアルの人間では不可能な領域に突入し始めている。背中のマント……堕天使の翼もいきいきと動いているな。こういう運動能力系はオレには分からん世界だが頑張ってほしい。オレって運以外のステータスほとんど上がらんからね……。

 

 ミミカはミミカで延々とおうごんじゅうをバラして組み立ててを繰り返して試し撃ち。動作確認をこれでもかと行っている。これもこれでオレにはわからん……。いーもんね。オレにはサイバースペースと『太閤』異界があるんだもんね。

 

 

 

………………………………

 

 

 

「あ、ゼロッチ帰って来た」

 

 オレを見つけたヨッチが手招きをしている。

 

「ゼロッチもやる?今配信中だけど……」

 

 現在デスクトップCOMPとPSセカンドを繋いで「ぼくものワンライボーイ」を配信中である。こんな長時間ゲームで大丈夫か?いや、オレなら延々出来るのは分かってるけど配信的に大丈夫なんですかね……。

 

「発掘中か……」

 

 家の近くに遺跡があり、発掘を手伝ったら遺物を色々貰える。もらえる?もらえちゃうんだなぁ、これが。ついでに川で釣りでもして、刺身を作って、農作業もして……住人に話しかけたりもしなきゃいかんし、何か売ったりもしなきゃいかんし、このゲームシリーズはやることがぎっちり詰まり過ぎてて時間が足りないよなマジで。

 

「農業の喜び、そして現実」

「何でゲームで現実見なきゃいけないんですか?」

「農業は遊びじゃねんだよ!」

「これ結婚しなきゃいけないんだよな……どの子と結婚する?」

「結婚しなきゃ(現実)」

「おい馬鹿やめろ、それはマジでやめろ」

 

 若干オレらとリスナーどもに動揺をあたえつつ、オレはそのまま数時間ゲームを続けた。

 

「ルーティーンになってんだ、これ」

「乳搾りが?」

「乳搾り言うなちゃんと牛の乳搾りって言え」

「誤解を招いていく」

 

 流石にダレて来たので配信を抜けて、ミミカとスガルの様子を見に行く。……何かミミカが2丁拳銃で不思議な踊りを踊ってたんだが……見なかった事にしよう。2丁拳銃はロマンだからね仕方ないね。

 

 スガルの方は……何か座禅を組んでるぞ、邪魔してはいけない。

 

「ん……おおっ!?」

 

 と、急にスガルが飛び跳ねて、腕を組んで仁王立ちした。何だ何だ?

 

「腹減った」

 

 ま……まさか……そんな馬鹿な!?いやベタな!?ハラペコキャラだと!?

 

「お前ら……あー、ピースダイナーでいっか。3人で……いや、全員で食おうぜ」

 

 こいつ……意外とこういう気遣いはするんだよな。コミュニティを上げるついでもあるんだろうが、行ける時は仲魔も一緒に食べられるピースダイナーに誘ったり、スーパーに寄った時は色々なお菓子や飲み物を多めに買ってみんなと分けようとすることが多い、

 

「じゃあミミカ呼んで来るわ」

 

 電霊のオレの方が確実に早いので、こういう時はオレがミミカを呼びに行く。ミミカはっと。

 

「ウヘァ……」

 

 思わず変な声が出た。

 

「うわっ……何だゼロッチか。どしたの」

 

「いやどしたのってお前……」

 

 そこに広がっていたのはまさしく悪魔の宴。まずはかけつけポテトチップスとばかりにコンソメ一袋、激辛ポテト一袋、円筒型の紙ケースに入ったちょっとお高いポテト1つ、酢イカをケース丸ごと一つ、当然とばかりにカロリーオフじゃない通常のペットボトルコーラを1本、炭酸アップルも同じく1本、言い訳するような緑茶ペットボトルも1本、板チョコ1枚、ランダム和菓子1袋、柿ピー3袋、ピーナッツせんべい1袋、買い置きの肉まん3個、ツナ缶1個、コーヒーゼリー1個、ビーフジャーキー1袋、チーズたら1袋……。

 

「多いわ!」

 

「えっ何が……?」

 

「しかも全部開封済みじゃねーか!全部今食う気か!」

 

「そーなんですよゼロッチさん」

 

「お前ホントに……しかもビーフジャーキーとチーズたらでチー牛じゃねえか!狙ってんのか!」

 

「うまうま……」

 

「ニヤついてジャーキーとチーズたら一緒に食うな!上手く気づいてくれて嬉しいみたいな顔しやがって!」

 

 こいつほっとくといかん、というか確実にピザデブになる。

 

「お前それでいいのか?」

 

「うう……」

 

「せっかくの美少女サマナーがなー、お前の不摂生のせいでピザデブになってなー」

 

「それはイヤ」

 

「ああうん、そうだね?」

 

 ほっとくといかんけど気付かせれば自分で行動改善出来るんだよなこいつ……仲魔集めとかもそうだったけど。

 

「とりあえずもうお昼だし、それは仲魔にでもあげてピースダイナー行こうぜ?スガルも行くし」

 

「ピースダイナー?行く行く!」

 

 こいつ今までお菓子食ってたのにまだハンバーガー食えるのか……ある意味すごいな。

 

「あと……ついでに今日はカードショップの方にも寄っとくか。一応掘り出し物チェックと、久々にカードゲーム対戦もやりたいし」

 

「趣味ついでにコミュニティ上昇狙い……流石ゼロッチ抜かりねえな?」

 

 いいやまあ今日最初に誘ったのはスガルだけどな。

 

 オレらは特に何事もなく車に乗ってピースダイナーで昼食を食べ、カードショップでカードゲームを楽しんだ。今日調子良かったのはミミカの『部族人魚』でオレとスガルの若干負け戦績だった。ちくしょう。

 

 ちなみに掘り出し物のレアカードはなかった。しかし「メタモディ」と「ボムディ」のカードはあったので買って即オレに使用した。この2つはマイナーだけどもし存在したらやばすぎるからねマジで。「物体化全般」と「爆弾化」を治せるんだけどまあ、その単語だけでヤバさは伝わると思う。

 

「お……来た来た、来たぜ来たぜ、時間城の『愚者』とゼロッチの『星』、2つ一気に来たな」

 

 スガルがコミュニティの上昇を告げる。

 

「私は?」

 

「ミミカは……上がらないな」

 

「ないかぁ……」

 

 何で上がらないんだろうか。こればっかりはわからんからなぁ。今日はピースダイナーに行こうって最初に誘ったのがスガルで、カードショップにも行こうって言い出したのがオレだったからか?なかなか難しいな。

 

「それじゃ明日は……もう阿形さん達には連絡しといたから、この後詳しい打ち合わせして……地蔵尊かな」

 

 30以上のレベル帯になって来ると、同レベルやちょっと上のレベルでも初見の異界は不安だが……いや、異界の不安はいつも通りか。油断すれば死が待っているのは低レベルでも高レベルでも変わりない。 そろそろしゃれにならん攻撃力だったり変な特殊攻撃をやって来るのが増えるってだけで。……十分怖いな。

 

 そこはまあ、事前に集めた情報通りに鬼族が多いと読んで、例の禁凝符からのスクカジャ・スクンダ連打を試すしかないか。いくら物理偏重って言っても、確か状態異常とか魔法攻撃とかやって来るのもフツーにいたからなぁ。松竹梅もあるし全滅はない、といいなぁとお祈りしておこう。自分の『運』にでも。

 




 「爆」?見た事もない状態異常だな。大した事ないだろ(爆死)
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