【書籍化決定】TSクソビッチ少女は寝取られたい   作:二本目海老天マン

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05.作戦タイム

 

 さて、ヒソカも抜けたし少し真面目に、今後のNTRルートについて再確認しよう。

 

 まずは私がいつ寝取られるかだが、これは高校生の間に寝取られることを計画している。

 基本的に熟成期間が長ければ長いほど、コクを増すのがNTRではあるが、それと同時に"溜め"の期間が長いほど予測不可な突発イベントが発生して、全てが台無しになる可能性も膨れ上がっていく。

 極端な話、ユウくんが交通事故にでも遭って亡くなってしまえば、それだけで全ておじゃんである。

 ……あのユウくんが。私が大事に大事に育ててきた寝取られ男がそんな事になったらと思うだけで、恐怖に全身が震えだす。

 あかん、耐えられる気がしない。そんな事になったら私は後追い自殺しかねない。

 まあ、そうでなくともユウくんという極上の寝取られ男を前に、あまりにもお預け期間が長いと、私が要らん所で暴発する可能性もある。高校生辺りがギリギリのラインとなるだろう。

 

 来年は私とユウくんも中学生。

 アルバイトが許される高校生と比べたら物足りないが、自由行動の範囲も広がれば、経済的な余裕も多少は出来てくる。

 今もお小遣いやお年玉は全て、スキンケア用品やトレーニング器具、サプリメント等の自分磨きに投資しているが、今後はより完璧な寝取られ美少女へのステップアップに力を注ぐ事が出来そうだ。

 子供らしいお金の使い方をしない私に、両親はたまに心配そうな顔をしているが、全てはユウくんに至高のNTR体験をプレゼントする為だと思えば全く苦ではないし、むしろ私が美少女になればなるほど、ユウくんの絶望が深くなるかと思うと、悦びに顔がニッチャリしてしまうぐらいだ。

 

 さて、幼稚園から小学校までの10年弱に及ぶ時間の中で、ユウくんの私に対する好感度・依存度合いは限りなく高めることが出来たと思う。ここから先は、どちらかといえば私自身の自分磨きが重要になってくるフェーズだろう。

 学力に関しては、前世での貯金があるから余裕がある。それに極端に学力差が有ると、ユウくんと同じ高校に進学出来なくなってしまうので、私自身の学力アップよりもユウくんの学業サポートを優先することにしよう。

 スポーツ関係はNTR美少女に重要な、美容スキルツリーと相性が悪いことが多いので程々に。

 それに運動系の部活に入って、万が一ゴリラみたいなコーチに出会ってしまったら、NTR界の4番バッター近距離パワー型NTRルートの魅力に私が抗えなくなる危険性があるので、部活も文化系が無難か。

 そして、中学生という新たな人間関係が構築される期間に、私がこなしておかなければいけない重要タスクがある。

 

 それは間男候補の選別である。

 

 既に親友NTRルートとして、ユウくんの劣等感を刺激する爽やかスポーツマン系イケメンの来島(くるしま) 冬木(ふゆき)くんを毒牙にかけている。

 本来ならば、内気なインドア派のユウくんと、バリバリのアウトドア派である冬木くんでは、ソリが合わない可能性も十分にあったが、そこはNTRに対して異常な執着心を燃やすド変態の私がいる。

 NTRの為ならば、男児二人を懇意にさせるなど造作もなかった。

 

 両者の間に立って、それとなくユウくんにゲームや漫画、アニメ等で冬木くんの大好きなサッカーに対する興味関心を誘導。

 逆に冬木くんは、元々娯楽は何でも好きなタイプだったので、ユウくんの好きなサブカルジャンルの中でも、冬木くんが気に入りそうな作品をそれとなく薦めることで、ユウくんと共通の話題を持たせるようにした。

 あとは私が間に立って3人で遊ぶ機会を増やせば、ユウくんと冬木くんの善良な性格も相まって、二人はあっという間に意気投合していた。

 うんうん、ユウくん友達少ないから、冬木くんと友達になれてとっても喜んでいたよね。いつか私が彼に寝取られた場合の為にホモ一歩手前まで仲良くしてね……(ニチャア)

 

 もちろん、ただ二人を友達関係にしただけでは意味がないので、冬木くんが私を寝取りたいと思ってくれるように彼とも親密にさせてもらっているよ。

 あのぐらいの年齢の男なんぞは、腕っぷしを見せつけてやれば、大体好意的になるヤンキー気質なので、彼のフィールドであるサッカーで力の差を"分からせ"てやった。

 こういったケースも考慮して、私は幼少期からメジャーなスポーツ全般はそれなり以上に動けるように、トレーニングを欠かさなかったのだ。完璧なNTR女は武芸百般に通ずるのだ。

 そうでなくとも小学生ぐらいなら、男子よりも女子の方が身体能力高いケースも多いしね。

 

 自分の得意分野で私にボッコボコにされた冬木くんは無事、私のことをライバル認定。

 時には好敵手として激しく競い合い、時には学校一の美少女としての魅力を活かして彼をドギマギさせたりと、私の手のひらの上でハンドスピナーの如くクルクルと弄ばれた彼は、出会いから一年も経つ頃には、私に対する恋心をチラチラと覗かせるようになっていた。

 いたいけな少年の純情を弄ぶことに対して、私のソシャゲログボ石より少ない良心は勿論痛んだが、全てはユウくんの寝取られの為だから仕方ねえよなあ? 

 

 さて、こうして既に間男候補を一人確保しているが、私はリスク管理が出来る女。何事にも予備というのは必要だ。

 小学校では冬木くん以上の逸材が居なかった為に断念していたが、中学校では新たな間男候補を確保しておきたい。

 ぽっと出のよく知らん男に突然寝取られるというのも、それはそれで味わい深いが、せっかく時間的猶予が有るのだ。間男役も吟味に吟味を重ねた逸材を多数確保しておきたい。

 

 間男は多ければ多いほど良いのだ。自分で言っておいて何だが地獄みてえな価値観だな。

 


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