TS転生美少女 音虎玲子は寝取られたい(旧題:TSクソビッチ少女は寝取られたい)   作:二本目海老天マン

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73.偽りの平和

 

 

 UNCHASTE―不貞―の方が良くない? 

 こんにちは、音虎(ねとら) 玲子(れいこ)です。

 

 でも、原作にもう有る能力だしなー。二番煎じはダサいよね。

 それに私はUNDERよりもUNION寄りの存在である。主人公側ってことね。

 神の定めた運命に従う必要など無い。

 (ルール)とは、いつの時代も人がその手で作り上げるものなのだ。

 だから私が作り上げるのさ。光が溢れる優しい世界の理をナ。

 

 アンデラ、盛り上がってるよね。二周目入ってからの強くてニューゲーム感は、二次創作SS的な爽快感が有って良い。

 前周で敵対していた相手を仲間にしていくという展開が、ジャンプヒーローと共通点の多い私の心をアツくしてくれる。

 やはり大事なのは絆なのだ。

 分かり合えなかったからといって、簡単に誰かを切り捨てる人間に未来は無い。

 自分の利害だけを考えて、人間の取捨選択をするような奴はクズだ。許せねェよ。私を見習え。全てのNTR要員を等しく愛するこの私を。

 

 さて、アンデラの話は置いておいて、二学期である。

 コータ君の脳を破壊して小腹を満たした私は、残りの夏休みを比較的、穏やかに消化していた。

 チーちゃんがNTRルートに介入してきた事もある。計画の練り直しも必要だったので、ユウくん達との夏休みイベント消化を多少抑えていたのだ。

 それでも皆で夏祭りに行ったり、プールに行ったりはしたけどね。これといって特筆するようなイベントは無かったので、描写については割愛しておこう。

 まあ、ちょっとね。本当にちょっとだけ皆の情緒を破壊したり、かるーくユウくんとイチャツイて、フユキくん達の脳を破壊したりはしたけど、ED後のCパートで軽く流せる程度の奴だからね。その程度ならば何もなかったのと同じである。論破完了。

 

「はーい、みんな集合ー」

 

 そんな物思いに耽っていた私であったが、グラウンドに響く体育教師の笛の音に促されて、意識のピントを現実に合わせた。

 時刻は昼下がり、6限の体育の授業が終わる頃合いであった。

 

「それじゃあ、今日はここまで。んー、今日は沢山ボールを出したから……音虎、悪いが片付けを手伝って貰えるか?」

「はい、分かりました」

 

 体育教師の言葉に頷き、私はグラウンドの隅に集められていたボールを運搬用のカゴへと運ぶ。そんな私の背中にユリちゃんが声をかけた。

 

「レイちゃん、私も手伝うよ」

「ありがとう、ユリちゃん。でも、すぐ終わると思うから大丈夫だよ。それに、ユリちゃん今日の放課後は進路相談じゃなかったっけ?」

「――あっ、そうだった!」

「フフ、こっちは大丈夫だから、早めに着替えた方がいいよ?」

「うん、ごめんね。レイちゃん……」

 

 私の言葉に、ユリちゃんは申し訳無さそうに頭を下げると、校舎へ戻るグループへと加わっていった。

 さて、私もさっさと片付けを済ませて、ユウくんで遊ぶとしよう。

 

 

 ***

 

 

「このボールで最後、っと」

 

 全てのボールを倉庫に運び終えると、私は軽く伸びをして身体をほぐした。

 さて、中学校生活も折り返しである。

 先程のユリちゃんもそうだが、ぼちぼち進路について具体的に詰めていく時期である。

 無論、私自身に関しては学力・内申ともに問題無いので、ここで気にするべきは、ユウくん達NTR要員のパラメーターである。

 と言っても、フユキくんに関しては元々心配していないし、ユウくんとユリちゃんに関しても、1年次から私がじっくりと調教をしていたので、あと半年もあれば十分に御影学園を安全圏に捉えることが出来るであろう。進学先に御影学園を選ばせることも、既にマインドコントロール済である。

 問題は神田くんか……学力に関しては、意外なことにフユキくんよりちょっと落ちる程度で、十分に秀才の部類である。

 ネックなのは一年次の素行不良による内申点か。これに関しては正直どうしようもないが、二年生になってからの神田くんは、ちょっと態度が悪いぐらいのマイルドヤンキーである。まあ何とかなるだろう。

 

 それに、いざという時は神田くんを切り捨てて、新しいヤンキー枠を確保すれば済む話である。

 フユキくんの様な親友枠と違って、不良間男枠は言ってしまえば替えが利くポジションだからな。

 私は神田くんの事は気に入っているが、情に流されて大義を見失うようなヘマはしない。感情を処理できん間抜けは、そうやって失敗するのだ。

 人間の取捨選択も出来ない甘ちゃんに、大願を成就することなど出来ないのである。

 私は自らの明るい未来を確信するように、歯茎を剥き出しにしてスマイルを作った。

 

「――――あれ?」

 

 顔面の表情差分をデフォルトに戻した私は、体育倉庫の扉に手をかける。

 しかし、金属製の厚い扉はギコギコと耳障りな音を鳴らすだけで、一向に開く気配は無かった。

 

 

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