ポケモン世界に転生したと思ったらイリエワニだった件   作:ミミック

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ワニの番が欲しくなった俺は、可愛いワニを探しに行くことにした。
しかし、そううまくいく筈もなく…


第三話 トレーナーとの初バトル そして相棒捕食

旅に出てから数十分が経った。未だ他のワニも見つからないし、腹が減ったので、ここらで腹ごしらえといこう。

俺はずっと考えていた作戦を試すことにした。

 

まず、手頃な魚、つまり、サシカマスを殺し、水面に浮かべる。

数分も経つと、目論見通り、中型の鳥が飛んできた。

ウッウだ。…作戦成功だ。

空から、底に沈んでいる俺の姿が捉えられるはずも無い。

ウッウは水面に降りたち、無警戒で、サシカマスを啄んだ。

 

どこかのハンターが言っていた。

一番油断する時、それは、獲物を仕留める時だと。

 

まぁ、既にサシカマスは死んでいたため、この場合は当てはまらないが、とにかく、奴は油断しきっていた。

 

俺は太く、強靭に育った尾の力で、後ろ足で立つようにして水面へ垂直に飛び上がった。

直前で気が付いたウッウが、必死に飛び立つが、もう遅い。

 

ウッウの胴にしっかりと噛みつき、万力のような力で水中へ引き摺り込む。

鳥は空を飛ぶと言う性質上、異常なまでの軽量化が為されている。

つまり、30キロほどの俺でも、鳥にとっては十分な重りなのだ。

 

バシャン

 

水飛沫とともに、奴を引き摺り込んだ俺は、即座にデスロールを決めた。

こうなっては、ウッウに取れる手段はない。技を警戒していたが、重要な器官が傷ついたのだろうか、技を打つ素振りは見られないまま、奴は胃袋に収まった。

 

ん〜、やはり鳥は美味い。魚もいいが、たまには鳥も食おう。

なんて呑気に考えていたのだが、この狩りが、思わぬ事態を引き起こすことになる。

 

「何だあれ!見たことないポケモンだぞ!ウッウを食べたのか⁉︎」

 

叫び声が聞こえた。

瞬時に、声の主を探した。トレーナーだ。

 

えっ、やばくね?

まだ、トレーナーには勝てそうにない。でも、捕まるなんて死んでもごめんだ。

…逃げるしかない

 

そうと決まれば、俺はすぐさま底に潜った。

死に物狂いで泳ぎ、住処に帰る。

 

はずだった

 

「ピカチュウ!10万ボルトだ!」

 

…ゑ?

 

視界が光に包まれた。

と、同時に、全身に痛みと痺れが走った。

 

やられた、クソっ!ここまでするか?

 

こうなったら…

 

殺るしかない

 

俺は気絶したかのように、全身の力を抜き、水面にプカリと浮かび上がった。

 

トレーナーは何度かボールを投げたが、届かないようで、ピカチュウに俺を連れてくるよう命じた。

 

…計画通り(ニチャァ)

 

ピカチュウは、夜中に頬にためた電気を放出することで、周りを攻撃する。

()()()()()()()()()()

 

先程の、大規模の範囲攻撃、さぞかし大量の電気を放出した筈だ。

連発はできないと考えていいだろう。

 

もし、頬に食いつき、溜めていた電気を霧散させることができたら、もはや奴はただのネズミだ。恐れることはない。

 

「ピッピカァ!」

 

奴が近づいてきた。自分が殺されるなんて、微塵も考えていない顔だ。

なんだか無性に腹が立った。

俺は死にかけたんだ。なのにお前には何の覚悟もないのか?

 

ブチ殺す

 

射程範囲に入った。

俺は殺意を込め、今までで一番の力で奴の顔面に食いついた。

奴の皮膚が破れる感覚とともに、電流が流れ込んでくる。

 

だが、耐えられないほどじゃない。

 

俺は怯むことなく、奴を水中に引き摺り込む。

 

パキッ

 

奴の頭蓋骨を砕いた音がした。だが、まだ終わらない。

デスロールで完全に殺す。肉を引きちぎって、バラバラにする。

 

ふぅ、ここまでくればあとは簡単だ。

部位ごとに丸呑みするだけだ。

 

「ピカチュウ…嘘だろ?」

 

俺は呆然としてるトレーナーの目の前で、ピカチュウを腹に収めた。

 

「許さねぇ!絶対に…」

後ろで何かトレーナーが叫んでいたようだが、関係ない。

食事を済ませた俺は、悠々と住処に帰った。…少しふらついたのはご愛嬌だ。




ピカチュウファンの皆様、ごめんなさい。やりすぎました。

ゴンザレス田中さん、mnomnoさん、トンカツ醤油派さん、感想ありがとうございます!本当に励みになってます!大好きです!(唐突)

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