ポケモン世界に転生したと思ったらイリエワニだった件 作:ミミック
しかし、そううまくいく筈もなく…
旅に出てから数十分が経った。未だ他のワニも見つからないし、腹が減ったので、ここらで腹ごしらえといこう。
俺はずっと考えていた作戦を試すことにした。
まず、手頃な魚、つまり、サシカマスを殺し、水面に浮かべる。
数分も経つと、目論見通り、中型の鳥が飛んできた。
ウッウだ。…作戦成功だ。
空から、底に沈んでいる俺の姿が捉えられるはずも無い。
ウッウは水面に降りたち、無警戒で、サシカマスを啄んだ。
どこかのハンターが言っていた。
一番油断する時、それは、獲物を仕留める時だと。
まぁ、既にサシカマスは死んでいたため、この場合は当てはまらないが、とにかく、奴は油断しきっていた。
俺は太く、強靭に育った尾の力で、後ろ足で立つようにして水面へ垂直に飛び上がった。
直前で気が付いたウッウが、必死に飛び立つが、もう遅い。
ウッウの胴にしっかりと噛みつき、万力のような力で水中へ引き摺り込む。
鳥は空を飛ぶと言う性質上、異常なまでの軽量化が為されている。
つまり、30キロほどの俺でも、鳥にとっては十分な重りなのだ。
バシャン
水飛沫とともに、奴を引き摺り込んだ俺は、即座にデスロールを決めた。
こうなっては、ウッウに取れる手段はない。技を警戒していたが、重要な器官が傷ついたのだろうか、技を打つ素振りは見られないまま、奴は胃袋に収まった。
ん〜、やはり鳥は美味い。魚もいいが、たまには鳥も食おう。
なんて呑気に考えていたのだが、この狩りが、思わぬ事態を引き起こすことになる。
「何だあれ!見たことないポケモンだぞ!ウッウを食べたのか⁉︎」
叫び声が聞こえた。
瞬時に、声の主を探した。トレーナーだ。
えっ、やばくね?
まだ、トレーナーには勝てそうにない。でも、捕まるなんて死んでもごめんだ。
…逃げるしかない
そうと決まれば、俺はすぐさま底に潜った。
死に物狂いで泳ぎ、住処に帰る。
はずだった
「ピカチュウ!10万ボルトだ!」
…ゑ?
視界が光に包まれた。
と、同時に、全身に痛みと痺れが走った。
やられた、クソっ!ここまでするか?
こうなったら…
殺るしかない
俺は気絶したかのように、全身の力を抜き、水面にプカリと浮かび上がった。
トレーナーは何度かボールを投げたが、届かないようで、ピカチュウに俺を連れてくるよう命じた。
…計画通り(ニチャァ)
ピカチュウは、夜中に頬にためた電気を放出することで、周りを攻撃する。
先程の、大規模の範囲攻撃、さぞかし大量の電気を放出した筈だ。
連発はできないと考えていいだろう。
もし、頬に食いつき、溜めていた電気を霧散させることができたら、もはや奴はただのネズミだ。恐れることはない。
「ピッピカァ!」
奴が近づいてきた。自分が殺されるなんて、微塵も考えていない顔だ。
なんだか無性に腹が立った。
俺は死にかけたんだ。なのにお前には何の覚悟もないのか?
…ブチ殺す
射程範囲に入った。
俺は殺意を込め、今までで一番の力で奴の顔面に食いついた。
奴の皮膚が破れる感覚とともに、電流が流れ込んでくる。
だが、耐えられないほどじゃない。
俺は怯むことなく、奴を水中に引き摺り込む。
パキッ
奴の頭蓋骨を砕いた音がした。だが、まだ終わらない。
デスロールで完全に殺す。肉を引きちぎって、バラバラにする。
ふぅ、ここまでくればあとは簡単だ。
部位ごとに丸呑みするだけだ。
「ピカチュウ…嘘だろ?」
俺は呆然としてるトレーナーの目の前で、ピカチュウを腹に収めた。
「許さねぇ!絶対に…」
後ろで何かトレーナーが叫んでいたようだが、関係ない。
食事を済ませた俺は、悠々と住処に帰った。…少しふらついたのはご愛嬌だ。
ピカチュウファンの皆様、ごめんなさい。やりすぎました。
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あと、感想あったら書いてね。(圧)