ポケモン世界に転生したと思ったらイリエワニだった件 作:ミミック
しかし、その道のりは険しく…
悩んだが、結局引っ越しをすることにした。
理由は、人間の追っ手の数が段々と増えてきたからだ。
俺1人なら何とか逃げ切れたかもしれないが、今の俺には妻がいる
2人だと、捕まる確率はグンと上がるからな。
そして、肝心の引っ越し先はというと、ミロカロ湖だ。
俺の人間時代の記憶によると、ここからまっすぐ東に進むと湖が見えて来るようだ。
さほど距離は離れていないが、まぁ引っ越ししないよりはマシだろう。
そう考え、俺は妻と共に引っ越しを決行した。
まず、警戒すべきは地上を移動中での人間と敵ポケモンの襲撃だ。
なんとかそれらを掻い潜って、ミロカロ湖に到着しなければならない。
そこで、俺の頭脳(笑)の出番だ。
作戦はこうだ。
敵に見つかりにくく、さらに自分達にもさほど危険がない天候…つまり砂嵐の時に出発する。
雷雨での出発も考えたが、雷が怖かったのでやめた。(チキン)
さぁ、出発だ!
・
・
・
結論から言うと、俺の作戦は大成功…
かに思われた
たしかに、人間の目も、
しかし、俺は失念していたんだ。
地面タイプの存在を
順調に2人で道を進んでいると、
ズシン
と大きな地響きがした。
弾かれたように音の方を見ると、巨大な生物が悠然と佇んでいた。
巨大な馬が、まるで鎧を着たかのようなフォルム、そして茶色を基調とした、赤と黒の厳かな配色。
バンバドロだ
…え、不味くね?
やばいやばいやばい。
こいつは、今まで頂いてきたドロバンコとは別格の存在だ。
今にも逃げ出したい。いや、俺1人ならとっくに逃げ出している頃だろう。
しかし、俺に逃げるという選択肢はない。
俺には守るべき相手がいるのだ。
1人だけで逃げおおせても、何の意味もない。
もはや俺と妻は一心同体、一連托生なのだ。
嫁を見捨てるくらいなら、俺は死をえらb
…ん?
あれ、嫁いなくね?
…逃げやがった!
あいつ、俺を放って逃げやがった。
クソっ片想いだったのか!(失恋)
…だが、当然の行動とも言える。
バンバドロの平均体重は920kg、体長約2.5mの化け物だ。
一方で、俺たちの体重は少し成長したとはいえ70kg前後、体長は1mにも満たない。勝ち目はゼロに等しいだろう。
なんとか見逃してくれないかと試みるも、今まで知らず知らずのうちに奴の子供でも食べていたのだろうか、殺意を抑える気配が全くない。
今から逃げるにしても、距離を詰められすぎた。
…仕方ない、こうなったら
ブチ殺すしか無い。
4足歩行の生物の弱点は、やはり顔に噛みつかれた際の対抗手段が乏しいところだ。
なら、俺のやるべきことは変わらない。隙を作り、顔に噛みつき、デスロール。
それだけだ。
しかし、それが途方もなく難しい。
トラックをも簡単に破壊すると言われる蹴りが怖く、無理に近づけない。
かと言って、距離を取りすぎるのも、地ならしを打たれてしまいかねない。
防戦一方だ。今は何とか、反射神経のおかげでギリギリで避けているが、このままだとジリ貧だ。
いずれは動きを捉えられ、踏み潰されてしまうだろう。
だが、やりようはある。
奴は地ならしを打った後と打つ前に、少しの硬直がある。
その隙に足に噛みつき、抉ってやればいい。
足を失い、体勢を崩した奴相手なら、顔に噛み付ける筈だ。
つまり、地ならしさえ躱してしまえば、勝機はある。
俺は少し距離を取るように、じりじりと後ろに下がる素振りを見せる。
当然、奴はじならしを発動させようと、大きく前足2本を振り上げた。
そして、少しの硬直。
今だ
俺は鞭のようにしなる尾を地面に叩きつけ、飛ぶように奴に接近した。
ぎょっとした奴は、急いで前足を振り下ろし、地ならしを発動させる。
だが、ためが十分でなかったのだろう、威力が随分と中途半端だ。
元々、ワニの足は短く、その為重心が低い。
これは獲物を引き摺り込むのに特化した構造で、外部からの影響を受けにくく、体勢を崩しにくいと言う利点がある。
…何が言いたいかと言うと
この程度で俺は倒れない
地響きなどものともせず、急速に奴との距離を詰める。
奴はまだインターバル中だ。まだ動けない。
残り3メートル、2メートル…射程範囲内だ。
奴の丸太のような足に、俺はがっしりと齧り付いた。
当然、奴は鬼の形相で暴れ始める。
しかし、俺が噛みついたのは前足だ。
俺が噛みつき続ける限り、俺を踏みつける方法はない。
だが、流石に奴の足は太い。そして、体にかかる強力な遠心力。
何本かの歯が軋むのが聞こえる。
引き離されないよう、食らい付くのに必死で、噛み砕くことができない。
クソっ後一歩なんだ。もう少し奴にダメージさえ入れば、必ず仕留められる。
俺が引き離されるのは時間の問題かに思われた。
だが、勝利の女神は俺に微笑んだ。
突然、奴の足元の砂が盛り上がり、何かが飛び出し、奴の首元に勢いよく噛みついた。
そう、
驚きと、痛みによる奴の一瞬の硬直を俺は見逃さない。
使うのはいつも俺を助けてくれたこの技
デスロール
失敗はない。俺は奴の足を食いちぎった。
崩れ落ちるバンバドロ。
俺はすぐさま首に噛み付く。
大丈夫。2人なら威力は2倍だ。確実に仕留める。
デスロール
…こうして、初めての共同作業(血まみれ)を終えた俺たちは、なんとか無事ミロカロ湖に到着した。
…そういえば、この世界のイリエワニは砂に潜るのだろうか。
嫁ワニちゃん特有の行動なのか、それとも種全体の特性なのかは分からないが、少し、地球でのワニとは異なる点がありそうだな。
ま、いっか!かわいいし!(クソ馬鹿)
嫁ワニちゃんが砂に潜れたのは、メグロコの祖先だからです!
イリエワニがより砂に特化したのがメグロコ、
水に特化したのがワニノコみたいな…
納得してくださいね!(強制)
戦闘シーン、どうでしたか?あまり自信はないです!(断言)
ここをこうしろ!迫力を出せ!素晴らしい!見てよかった!
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追記
一度途中で投稿してしまい、急いで削除しました…
ご迷惑おかけして、すみません!