創世暦502549年×月α日
今日は、ついに大マゼランに到達した。別の惑星になら言った事があるが銀河を超えたのは初めてだった。
そんな訳でせっかくだからマゼラン銀河の勉強会を開いたんだが、案の定だった。
やれ、そんな脆弱な支配体制なのか。やれ、海賊を放置するとか治安が悪すぎとか。
予想してたが、やっぱりかお前等。根は良い奴なんだけど、こういうところがなー。共和連合出身のメルアスがフォローしてくれたから助かるが・・・。
この旅で色々の文化を知れば、スパロボの友軍参加時みたいな彼らになるのかなあ。
創世暦502549年▽月K日
今、僕たちはネージリッドを目指している。ネージリッドは小マゼランに繋がる道、マゼラニックストームへ続くクロスゲートがある国だからだ。この国は創世暦502462年に超新星爆発で国土の2/3を失った。
ちなみにこの国は君主制で機動兵器を運用している国だから銀河系国家とは親しみやすい国だと思う。本来ならこの国に機動兵器を売り込みたいと持っているがあいにく名声が足りない。
小マゼランに行くのも名声を獲得するためだ。今あそこは海賊の被害が多くなってるらしいから、海賊討伐で名を上げつつ、自社製品の宣伝をするつもりだ。
創世暦502549年▽月D日
遂に海賊と戦闘した。僕が使っている船はマクロス(仮)だから大マゼランの船の中では普通の大きさで、しかも単艦で行動してるから鴨だと思われたらしい。
けど、この船にいるのは、どいつもこいつもトップクラスの連中ばっかりだったので楽に蹴散らす事が出来たのだった。
***
ゼオスベルト、いくつもの小惑星が集まり、フリーの0Gドックが集まる宙域である。それゆえに宇宙海賊と呼ばれる連中も稀に出没するのだ。今回、彼らの獲物は1km級の船であり、たった1隻で行動していた。
だが、絶好の鴨と思われたその船はとんでもない化け物だった。
「ふはははは!その程度で我々に手を出すとは愚か者め!」
機械で出来た虎がシャンクヤード級巡洋艦に取り付き、装甲を毟っている。
「さすがはハイネル。俺も負けて張られんな」
ガルーダを巨大化したような姿のビッグガルーダが船尾を切り落とす。
「我が友アイザムの作り出したメカ戦士ギメリア・・・賊如きに遅れは取らん!」
シャンクヤードが攻撃するもギメリアの超弾性金属の鎧で弾いていた。
「ドライバーキャノン、発射!」
ゾヴォークの指揮官専用機ゲイオス=クルードの両肩のキャノンより放たれたエネルギー弾は、容易く装甲を穿つ。この時、メルアスの身体の一部が揺れていたのは、もはやお約束である。
「第3地獄、トロメア」
そして異形の大蛇ジュデッカにより召喚されたメギロードの大群は特攻し、またたくまにシャンクヤードを火球に変えていった。
「な、なんなんだよ、こいつら!?」
海賊たちにとっては悪夢としかいえなかった。大マゼランにおいて機動兵器は宇宙戦闘艦に比べると単体戦力では弱いというのが常識だった。だが、彼らの出身は銀河系。戦略級の機動兵器すら存在する魔窟だったのだ。
「艦長、目標射程圏内です」
そして、また母艦も敵艦を捕捉した。
「よし、主砲発射用意!ユーゼスたちに射線から退避するように伝えろ!」
艦首前方の広範囲エネルギーキャノンは、充填を開始した。その力は、今まで見た事も無いような物だったのだ。
そして、それを見た機動兵器たちは母艦の方へ後退していく。
「そろそろだな・・・。今だ、主砲発射!」
艦首から巨大なビームが放たれた。その巨大な光条は、5隻のシャンクヤードをチリすら残さず破壊せしめたのだ。
***
創世暦502549年G月X日
ネージリッドに到着した。いよいよ小マゼラン銀河までもうすぐだ。マゼラニックストリームは航行の難しい宙域だと聞いているが、この船なら大丈夫だろう。
とりあえず今日は、明日に向けて英気を養おう。