謎の食通のネタ帳   作:謎の食通

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私はロボットやウルトラマンだけでなく仮面ライダーも好きなのです。


仮面ライダー短編
魔法と科学(魂)の歩む道


最初に言おう自分は転生者である。

よくある神様転生系だがテンプレと異なるのは、事故とかが原因ではなく、抽選らしい。

何でも世界に新しい可能性を創造するとかなんとか。

 

とりあえず特典を3つ選べるらしいので、様々な科学知識などの科学者としての能力、鋼の錬金術師に出てくる錬金術、GSや他オカルト作品とかに出てくる霊力を貰った。転生先はオカルトの世界らしいが自分の夢は科学者なので、このようなラインナップになった。

 

そして、今俺は、鬼に追われている。

 

 

『待たんかい、こらぁぁ!!』

 

 

「待てといわれて待つ馬鹿が何処にいるっ!?」

 

 

 

***

 

 

 

俺は、麻帆良学園都市のさる高校に所属する一年生だ。

神と名乗った男が言うには、ここはファンタジー物の世界らしいが、正直周りは普通の現代社会だ。

・・・いや、周りに超人どもが跋扈してるが文明自体は現代社会だよ、うん。

 

ただ、この学校は機材が充実してるので科学者志望の自分としては嬉しい環境だった。

 

 

『うおらぁぁ!!』

 

 

鬼の振るう棍棒が俺の体を掠める。

 

 

「危なっ!?」

 

 

学校帰りに工学部の方で自分の研究をしていた俺は、いつもの様にすっかり日が沈んでから寮に帰る予定だった。

そして、いつもの様に暗い夜道を歩いていたら、こんな化け物に見つかり、追われる羽目になった。

 

 

『まったく、すばっしこい兄ちゃんやなあ』

 

 

俺は霊力を使って身体能力とかを強化している。それで鬼の攻撃をかわしているが正直やばい。

文系な俺が未だ攻撃が当たっていないのは、鬼が本気でない事、霊的直感、そして強化した能力だ。だが、戦闘経験皆無な俺がいつまでも回避し続ける事はできなかった。

 

 

「っつあ!?」

 

 

足が絡まり、転んでしまった。そして、慌てて立ち上がろうとするが・・・。

 

 

『ようやく足止まったようやな。ま、ここで仕舞いや、兄ちゃん』

 

「!?」

 

 

そう、そいつは俺のすぐ後ろに居た。

 

 

『じゃあ、来世では普通に生きろや』

 

「・・・・・・サギタ・マギカ・ウナ・ルークス!」

 

 

その時、俺の目の前の鬼の顔面に光の矢が刺さった。光の矢が飛んで来た方を見ると、そこには知った顔が居た。

 

 

「やあ、無事なようだな、辰也」

 

「お前・・・草壁!?」

 

 

草壁雅仁、俺のクラスメートで友人だった。

 

 

 

***

 

 

 

雅仁は杖のようなモノを持ちながら怪物と戦っていた。しかし・・・

 

 

「ぐぅ!?き、さまぁ・・・!」

 

『どうやら、あんさん。近接戦しながらの魔法は苦手のようやな』

 

「舐めるな・・・!」

 

 

雅仁が棒術で棍棒を受け流して呪文を唱えようとするが、鬼の蹴りによって吹き飛ばされてしまう。

 

形勢は不利だった。抵抗する手段を持たない俺に比べれば雅仁は戦えていた。だが、それでも鬼に勝つには力が足りない!

 

俺には戦う力が無い。霊力も術として使えるわけではなく、錬金術も錬成陣が無ければ発動できない。俺の戦闘手段なんて霊力を体に纏って殴りかかるしかなかった。俺は無力をかみ締めながら地面を殴った

 

 

「くそっ・・・・って痛えぇぇぇ!?」

 

 

殴った先に何か硬い物があったらしくらしく激しい痛みが右手に襲い掛かった。

右手側の地面を見ると、そこには俺の鞄があった。

 

 

「なんだよ・・・っ!?」

 

 

あった。ここに戦う手段があった。神によりこの世界がオカルト系の世界なのは知っていた。その為の備えとして作っていたものだ。だが、それはテストすらしていなかったもので元ネタは、非常に危険な代物だった。

 

 

「が、はっ・・・!」

 

 

草壁が鬼に殴られ、肺から息を吐き出していた。時間が無い。元ネタとは、動力が違う。なら、いける筈だ。理論上、霊力を持つ人間なら適応できるはずだ。

そう自分に言い聞かせると俺は鞄からアタッシュケースを取り出した。そしてケースの中からデバイスを取り出して身につける。

 

 

「おい!草壁を放せ!」

 

「ば、か、やろう・・・はや、く、にげ・・・」

 

 

鬼は草壁の首を掴んで圧し折ろうとしていた。

 

 

『あん?兄ちゃん、逃げてなかったのか。まったく命は大事にするもんやで?』

 

「そうだな、命は大事だな」

 

 

俺は右手に持った拳銃型のデバイスの引き金を引く。そして、そのまま顔の右側に近づけた。

 

 

「だけどな、友達の命だって、大切なんだよ!・・・変身!」

 

【Standing by】

 

 

デバイスから電子音が聞こえた。そして、俺は拳銃型のデバイス[デルタフォン]を腰に巻いた機械のベルト[デルタドライバー]に付いているデルタムーバーに差し込んだ。

 

 

【Complete】

 

 

その電子音が鳴ると同時に俺の体が光に包まれた。

 

体を白色のエネルギーが覆い、装甲服が転送される。それはギリシャ文字のδを模したオレンジ色のアルティメットファインダーに白いエネルギー伝達回路に包まれた黒い装甲服だった。

 

 

『な、なんや、それ!?自分、一体何もんや!』

 

 

俺の姿に鬼は驚き、問い詰めてきた。草壁も喋る事は出来ないが驚いた顔をしている。

それには答えず、俺はデルタムーバーをデルタドライバーから取り外した。

 

 

「・・・Fire」

 

【Burst Mode】

 

 

デルタムーバーが音声を認識し、電子音で報告する。そして、俺は草壁を拘束している鬼の腕に向かって引き金を引いた。

 

 

『ぎぃい!?』

 

 

「がっ!?・・・はあ・・・はあ・・・」

 

 

デルタムーバーから放たれた光弾は三連射され、鬼の腕を貫いた。それにより鬼の手から力が抜け、草壁は脱出する事ができた。

 

 

『何者や、あんさん。召喚された自分に怪我負わせるなんて普通やないで』

 

 

光弾に穿たれた鬼の腕は負傷していた。この鬼は陰陽術士に召喚された式神で例え倒されたとしても元の場所に戻るだけだった。だが、黒い装甲服の攻撃は、鬼の本体にも影響を与えていたのだ。

 

 

「こいつの名はデルタ・・・お前たちのような存在に対抗するための鎧だ!」

 

 

俺は名前を告げる。かつてテレビの向こうで俺が憧れたヒーローの名前を。

 

 

「仮面ライダーデルタだ、覚えておけ!」




はい、仮面ライダーデルタでした。
ちなみにデルタは主人公専用というわけではなく、あくまで555系の試作品としての立ち位置です。
この作品に登場するのは基本的に科学系のライダーなので555系やカブト、G3系列となります
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