天の河銀河系中央部に存在する某惑星。
ここは、銀河系の交通の要所で様々な国の艦船が集まっている。
惑星軌道上にある宇宙港に彼は居た。
「ふーむ、なかなか面白い感じだね」
『はい、この動乱により我が社にも受注が舞い込んできております』
「なるほどね。じゃあ、そちらは任せたよ。僕は例のプロジェクトの方があるからね」
『かしこまりました、殿下』
「おいおい、僕は継承争いを離脱した身の上だよ?」
『失礼しました、社長』
「うん、それじゃあね」
そう言って、彼は通信を切り、彼の向かいに座っている仮面の男に話しかける。
「さて、待たせてしまって、すまないね」
「気にしてはいない。お前も忙しいのに時間を作ってもらったのは私のほうだからな」
仮面の男、ユーゼス・ゴッツォは、彼に謝罪に気にするなと返した。
「だが、さっきのことで言いたいことがある。本当に継承争いに参加しない気か?我がゴッツォ家としては、テクバァー家の女よりも貴様に帝位について欲しいのだがな」
「やだよ、めんどくさい。しかも、ガンエデンもといズフィルードの神子なんて死亡フラグじゃないか。君のクロパラ並の」
「確かに・・・ならば無理強いはやめておこう。貴様には、虚憶や因果の鎖の解消法のヒントも貰ったしな」
「別に気にしなくてもいいよ。まだ、あの星が見つかってない以上、因果の鎖は切れていないはずなんだし」
「それは、貴様のプロジェクトの結果次第であろう?・・・ところで例のブツは?」
「わかってるよ。はい、これ」
彼はユーゼスにディスクを手渡した。そのディスクにはこう書いてあった。
-ウルトラマンタロウ全集-と・・・。
「タロウの特徴は地球人がめちゃくちゃ逞しい事とコメディチックな場面が多い所かな。エースの地球人に憤慨してたようだし、口直しに良いと思うよ」
「感謝する。閣下もこの作品は非常に気に入っているからな」
「・・・閣下って?」
「宰相閣下に決まっているだろう。ちなみに閣下はセブンが一番気に入ったらしい」
「そ、そうか・・・」
ウルトラマンの話題になると途端、目を輝かせたユーゼスに彼は圧倒された。・・・仮面で実際には目が見えてないけど。
「ところで最近どうなのさ?銀河辺境方面軍の第7艦隊に配属されたって聞いたけど」
「そうだな、いくつかの居住可能惑星を発見し、入植したのだが・・・ある惑星で問題が発生してな」
「問題?戦争にでもなったのか?」
「うむ・・・。その星は始祖時代の技術を完全に遺失した星でな?別にそれだけなら珍しくもないのんだが」
ユーゼスは顔をしかめながら言った。・・・顔は見えないが。
「その星の大国が戦争を仕掛けてきたのだよ。・・・碌に宇宙のことも覚えていないくせにな」
「はあ?宇宙のことも知らないって・・・ああ、なるほど。バルマーの国力を理解し切れなかったわけだ」
「うむ。碌な火器も無く、白兵戦兵装しかもたない国でな?しかも、宣戦布告の理由が我が国が帝国を名乗るのが気に入らないという理由だ」
「それは、なんというか。蛮族レベルまで劣化していないか?」
「まあ、最初の一戦で無力化して、後は周辺諸国に技術提供して保護国化して終わりだ。」
「なるほどねえ。そういう中途半端な文明レベルだと面倒だよねえ」
「うむ、ある程度技術があるなら交易し、国力の差で我がバルマーの経済ブロックに編入して終わりだ。原始人レベルなら教化してバルマー化すれば、良いしな」
「そうだね。そういうのは何処も変わらないみたいだしね、ゾヴォークしかりヤッハバッハしかり」
「ヤッハバッハは、違うと思うが・・・」
このような感じで彼らは最近の宇宙近代情勢を話題にして会話をしていた。
「ところで話しを戻すが貴様のプロジェクトの進展はどうなのだ?」
「ああ。それなら、問題ない」
「ほう?」
「ついに痕跡を発見した。」
「何?・・・それは本当か?」
「ああ。バルマー本星から他の星に掛けての女神の伝承を元に辿っていって、ついに当たりをつけたのさ」
「そうか・・・。見つけた場合は私に知らせてくれよ?あそこには創世神の半神がいるはずなのだからな。それを見つけたとなれば、我がゴッツォ家の発言権は更に大きなものとなる」
「わかっているさ。・・・ただ、始まりの地、地球が今も青の星かどうかは、わからないがな」
「・・・確か環境破壊が進んでいる可能性もあったのだな?」
「うん、今までの実験室のフラスコの素材の多くは環境破壊が進んでいたからね」
「ほう・・・ならば私の大気浄化弾の出番だな!」
「あ、それ失敗するから止めた方が良いよ。因果律的に」
「なん・・・だと・・・」
彼とユーゼスは歓談を続けたが、別れの時間も近づいてきていた。
「おっと、そろそろ時間だな」
「・・・ふむ、行くのか」
「ああ。これから未踏破宙域に出発さ。」
「そうか。では、貴様の航海の無事を創世神に祈っておこう」
「ありがとう、吉報を待っていてくれ」
そうして、彼らは別れた。
再び、彼らが出会うとき、彼らに襲うのは、喜びか、悲しみか、それとも怒りか。
今は、まだ彼らは知らなかった。
世界観:
天の河銀河は、ゼ・バルマリィ帝国とゾヴォーク星間共和連合国によって二分されています。この国々は周辺諸国を吸収合併して銀河系の覇権を争っていました。
しかし、一昔前にヤッハバッハが銀河系に侵攻してきて三つ巴の戦争が起こり、国々は疲弊します。
講和を結びはしましたが、国力が減衰したので侵略政策から融和政策にシフトしていきます。
例:
「お前たち、下等種だから俺様に従え」→「君は、未熟だから色々と教えてあげよう。その代わり(僕だけの)友達になってね」
また、この世界の人類は始まりの地から宇宙中に繁殖したという設定なので羽が生えてようが角が生えてようが根本的なところでは同一種族です。
後、宇宙中にクロスゲートがあって、それがボイドゲートの代わりになっています。だからマゼラン方面を基本的に原作通りです。ようするに宇宙全体は無限航路みたいですが銀河系や世界の根幹はスパロボみたいな世界だと思ってください。
国家:
・ゼ・バルマリィ帝国
原作との大きな違いはケイサルさんがゲペルのままです。霊帝は、ケイサルさんの代理人じゃなくてゼ・バルマリィの神の巫女的な存在になります。だから、優れたサイコドライバーから霊帝が選出されます。数代前の霊帝により宇宙中にクロスゲートが出現し、バルマーはそれを管理する立場(無限航路で言う空間通商管理局)につきます。
ちなみに、始祖民族が宇宙中に広がる大移動時代当時の技術を失うことなく継承しているので技術力は宇宙一です。
・ゾヴォーク星間共和連合国
原作との違いは、バルマーやヤッハバッハという他国の目があるからあんまり好き勝手が出来ない点です。技術力はバルマーに劣りますが国家規模ではバルマー以上です。ただし、バルマーはクロスゲートの管理をしているので国際的な発言権は劣ります。
・ヤッハバッハ帝国
無限航路出展の複数の銀河を治める大帝国です。サルファのバッフクラン枠。技術力は銀河系の列強に劣りますが(それでも他の銀河の国々と比べると高レベルだが)その支配領域の広さから膨大な国力を持ちます。銀河系に侵攻するも一進一退の状況で膠着状況に陥り、銀河諸国と講和します。この時、バルマーの霊帝と非公認の会談が行われたそうです。
・始まりの地「地球」
ヒューマノイドタイプの生命の発祥の地。50万年くらい昔に星を放棄する羽目に陥り、宇宙中に移民を開始している。本編時間軸は20世紀ぐらいである。この作品が続くとき、地球の世界観はマブラヴかISになる。
例:
・マブラヴ
「バーナード星系に移住予定です」→「その星、もう領有してるから」
「G弾でBETAを駆逐だ!」→「重力異常を放置すると星が滅ぶよ?」
「ハッキングして情報収集よ!」→「もう腐るほど情報持ってるから」
・IS
「量子格納とか重力制御とか出来る!」→「それぐらい基本装備だろjk」
「我が国は数千年の歴史があるんだが?」→「50万年くらいの歴史を作ってから出直せ」
「我が国の国力は世界一ぃぃぃぃ!」→「宇宙から見たら辺境の小国ですが?」
と言った感じになります。作品コンセプトとしては、異星人との接触で戦争よりも技術提供や貿易などの政治色強めな感じです。
登場人物:
・主人公
名前はまだない。バルマー人。先祖にクロスゲートを大量発生させた霊帝がいる。観測世界の魂を持つ、俗に言う転生者。念動力者でもある。観測者、念動力者という二つの力を使って、バルマーに無い技術を習得し、企業を作る。ただ、習得できた世界は因果律の関係上、トップを狙えとマクロスだけである。作った企業はバルマー製ゴライクルンのようなもの。会社本社としてエルトリウムを建造。本編では、始まりの地探索プロジェクトを行っている。
・ユーゼス・ゴッツォ
主人公により「きれいなユーゼス計画」により(元からな気もするが)光の巨人オタクになってしまった人。なお宇宙はエンタメ系の劣化が激しいため、光の巨人作品はバルマーで大流行したらしい。本家の党首はセブンが好きで、息子はジャック。息子の部下はエースが好きである。主人公はティガ。なお、ユーゼスは初代が一番気にっている。とりあえず地球を見つけたら鋼の勇者たちに肩入れして自分の死の因果を乗り越えようと従来とは異なる方法で挑んでいる(だいたい主人公のせい)。