領域展開『呪術短編集』!   作:岬サナ

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今回は銀魂とのクロスオーバーで書きました。

これは銀さんじゃないとかの意見は聞きません!
精一杯、書いたんです!

ヤンデレっぽさが出せたかが不安です( ̄▽ ̄;)


銀さんとヤンデレ双子

まだ日中の禪院家の屋敷で2人の双子の少女の前に1人の夜叉が立っていた。

 

「俺と来るか?」

 

夜叉の足元にはボコボコにされた禪院家の男達がいた。

 

 

 

数年後

 

 

ある日の昼下がり1人の男が布団でスヤスヤと寝ていた。

 

「……zzZ……zzZ」

 

「真っ昼間から寝てんじゃねぇ!この天パがぁ!」

 

「グボォ!?」

 

そこに1人の少女が布団ごと男を蹴り飛ばした。

 

「痛た~っ、何するの真希さん!?銀さん危うく永眠する所だったよ!?」

 

「テメェに限ってそれはありえねぇだろうが!」

 

男を蹴り飛ばしたのは坂田真希、旧姓禪院真希である。

 

「銀さんだって人間だよ!永眠しちゃうようなことされたら永眠するよ!?」

 

「テメェは人間の枠組みを越えてんだろ!」

 

真希は男に──坂田銀時にそう言った。

彼女は数年前に禪院家の屋敷から銀時がある事情で引き取った双子の片割れである。

それにより名字を禪院から坂田へと変えたのである。

 

「つーか、お前学校はどうしたんだよ?確か今日午前中が任務で午後からは普通に授業があるだろうが」

 

そう、銀時が言った瞬間に真希のつり目が更に上がり、手に持っている薙刀を床にドスン!と衝撃を与えるのを見て、ヤバいかも!?と思い話しを逸らそうとしたが遅かった。

 

「テメェの家賃の滞納の連絡がお登勢さんから私達に来たんだよ!!」

 

「まぁ、待てや。真希」

 

銀時は片手を上げて真希に制止をかける。

 

「家賃を払えなかったのには深い訳がある」

 

「あ"?……訳ってなんだよ」

 

流石に怒りで怒っていた真希もその理由を聞こうと一応の矛先を抑える。

銀時は近くの引き出しからある物を取り出して真希に見せる。

 

「この結野アナ20分の1フィギュアとサイン色紙ってお宝にひつy」

 

「このアホ天パがぁぁ!!!!」

 

「グボォォォ!?」

 

真希は手に持っていた薙刀の呪具で銀時の顔面を殴り飛ばした。

 

「この前、私達が捨てたのに、何また新しいのを買ってんだ!!」

 

真希の怒り心頭の様子で銀時に詰めよった。

 

「どうりで俺の結野アナコレクションが無くなったと思ったらお前らのっ……ん?私達?」

 

「そうよ。銀さん私達」

 

真希の言ったことに銀時が疑問を感じた時、背後からギュッと銀時は抱き締められた。

 

「ま、真依……」

 

「ふふ♪なぁーに、銀さん♪」

 

銀時の背後から抱き締めたのは坂田真依、旧姓禪院真依だった。何故か甘く囁くように喋っている筈なのに何よりも重く銀時は感じた。

 

「……何故かめっちゃ怒ってませんか?」

 

銀時がそう聞いた瞬間、真依の纏っている雰囲気が重くなった。

 

「ひっ!?」

 

「ねぇ銀さん、私言ったわよね」

 

バキュン!!

 

「あ!?」

 

真依はいつの間にか出した銃で結野アナフィギュアに銃弾を撃ち込んで粉々にする。

 

「私のいない所で変なお宝買わないでねって言ったよね?ねぇ銀さん、私言ったわよね。視界に入っちゃうのは許したけど、こういうのを買ったりするのはダメって言ったわよね?なのに何これ?ねぇ、なんでこんなもの持ってるの?なんで銀さんの部屋にあるのかなぁ~っと思ってさっき探してみたらあったんだけどさ。私と真希以外の女をなんで見るの?」

 

銀時は真依の言葉を聞いて顔を青ざめる。

真依の目はハイライトが完全に消えていて完全にヤンデレの目をしていた。

 

「いや、それはだな、ほら!あの、あれだよ!お土産的なアレだよ!」

 

「へぇー、そうなんだ」

 

「そ、そうだ!だからその銃を下ろしてくれ!」

 

銀時がそう言うと真依はニッコリ笑って銀時に向けていた拳銃を下ろす。

だが、銀時は安堵した次の瞬間に身体中に寒気が走る。

 

「じゃあ、銀さんの目の前にいるゴミ屑は要らないわよね?」

 

「……えっ?」

 

「真希」

 

「おう」

 

真依がそう言った途端、真希が手に持つ薙刀を振りかぶり、まだ少し原型が残っていた結野アナフィギュアが修復不可能な程に粉々にされた。

そうした真希の目も真依と同じくハイライトが消えていた。

 

「ちょ、ちょっと待て!お前ら落ち着け!」

 

「うるせぇぞ天パァァ!!テメェはもう黙ってろ!!」

 

「銀さん、悪い子にはおしおきが必要よ」

 

「ひぃぃ!?」

 

2人の目には完全にハイライトが無く、まるで獲物を狙う肉食獣のような目だった。

 

「「大丈夫、すぐに終わるから」」

 

「ぎゃあああ!?」

 

そして、銀時の断末魔の叫び声が屋敷内に響き渡った。

 

「まったく、本当に懲りないねぇ」

 

銀時、真希、真依の住む家の管理人のお登勢は騒がしい住人達にため息を吐きながら言う。

 

「でも、元気そうで良かったですよ」

 

「まぁ、確かにそうだけどねぇ」

 

お登勢の隣にいた眼鏡が本体の男「誰が眼鏡が本体だ!!」、志村新八がそう言い、お登勢は微笑みを浮かべた。

いきなり銀時が真希と真依の2人を連れてきて住まわせた事に内心では驚きながらも受け入れたお登勢は難儀な男に惚れたもんだねぇと思った。

銀時が金欠な理由も知っている。高専に払う学費をあのダメ男は、大人が払うのが当たり前だ。子供(ガキ)に払わせる気はねぇ。と言って、自分で払っているのだ。

 

「銀さん、これからどうするんでしょうね」

 

「さぁね。あいつが決める事だろうさ」

 

お登勢はタバコを吸いながらそう答えた。

 

「……はぁ、はぁ……死ぬかと思った」

 

銀時は全身傷だらけの状態で部屋から出て来た。

 

「おかえりなさい。銀さん」

 

「おぅ、ただいま」

 

「銀ちゃん、今日もボロ雑巾になってるネ」

 

神楽がそう言って笑う。すると銀時はキッと睨む。

 

「おいコラ。俺のどこがボロ雑巾なんだ?この綺麗な銀髪を見て言えよ」

 

「はいはい、わかったアル。それよりご飯食べたアルか?」

 

「食った。けど、またすぐ出て行かないといけねぇんだよなぁ」

 

銀時はそう呟くと、新八が尋ねる。

 

「仕事ですか?」

 

「面倒だが一級の任務があってな、金欠を解消しないとヤベェからな」

 

「それにしても初めて銀さん達に会った時は驚きましたよ」

 

眼鏡が本体の新八は「だから、眼鏡が本体って何⁉️」銀時達に会った時から真希と真依はヤンデレのようだったと思い出していた。

 

「というかアンタはあの2人から許されたのかい?」

 

「近々、東京と京都の高専に泊まり込みに行くことで、取り敢えずは保留にしてもらえた……」

 

その時の銀時は黄昏たような目をしていた。新八も2人の過激さには思い当たるのか、あぁ。と呟いた。

一時期、銀時が長期任務で離れることが判明した時の真希と真依はヤバかった。

 

「は。長期任務、どれぐらいだ?……1ヶ月……ダメだ許さねぇ!絶対許さねぇ!銀時、テメェ!死んだら私も死ぬからな!!」

 

「私達から離れるなんて絶対に嫌!銀さんがいないと生きていけない!銀さん!お願いだから死んじゃやだよぉ!」

 

という過去があり、銀時に泣きながら抱きついて離さなかった。そのせいで京都にある呪術高等専門学校にしばらく行けず、銀時は真希と真依と一緒にいる羽目になった。

 

その任務は五条と夏油を脅し……お願いして3日という最速で終わらせた。

そんなことを思い出し、新八は銀時に同情した。

 

「じゃあ、銀ちゃん!今度はいつ帰って来るアルか?」

 

「そうだな、3日後かな」

 

「それで銀さん、それは……」

 

「気にするな」

 

先程から銀時の後ろから離さないとばかりに引っ付いている真依がいた。

 

「ブツブツブツブツ」

 

そして真依の左手と銀時の左手は真希が何処で手に入れたのか手錠型の呪具で拘束させている。鍵は真希が持っていて今は外せない。

 

「真依の姉御は何言ってるアルか?」

 

何かをブツブツと呟いている真依が気になって神楽は近寄って聞いてしまう。

 

「ふっ、銀さんの温もり、銀さんの匂い……銀さんの全てを感じてるの……他の女が近寄るのは嫌、他の女にデレデレするのも許さない……だからダメよ銀さん……銀さんは私のものなんだから……」

 

ハイライトが消えた目で真依はそう言った。

それを聞こえた新八は顔を青ざめさせた。

 

(ヤバイ、ヤンデレだ)

 

(愛が重いアルな)

 

神楽は愛の重さに離れてまた飯を掻き込む。

 

「真依、そろそろ行くぞ」

 

真希がそう言うと真依は銀時から離れた。そして、銀時は真希と真依に連れられて家を出た。

 

「「行ってきます」」

 

「おう、気をつけてな」

 

お登勢は笑顔で見送った。年長者は凄いのだ。

 

「行っちゃったね」

 

「まったく、忙しい奴だねぇ」

 

「そうですね」

 

「お登勢さん、たまさん」

 

新八は2人に話しかけた。

 

「どうしたんだい?新八」

 

「あの2人はこれからもあんな感じなんですか?」

 

「まぁ、そうだろうね」

 

「そうですねぇ」

 

2人も同意するようにそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀時は今だに繋がれながら歩いていた。

 

「あのー、ま…真希ちゃん」

 

「何だよ」

 

不機嫌そうに真希が振り向く。

 

「そろそろ外してほしいなーって」

 

「ダメだ」

 

即答だった。

 

「絶っ対ーに逃がさねぇからな!」

 

真希はそのまま銀時を抱き締め、それに合わせてか真依もギュッと抱き締めた。

 

2人からの抱擁に逃げるのは無理かと諦めた。

 

 

 

 

 

「「絶対に逃がさないから」」

 

 

 

 

 

 

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