書きたい内容と気持ちはあるが数行書いたら止めてを繰り返してたら時間がかなり経っていた。
楽しんでくれたら幸いです。
教室へと入ってきた夜蛾正道は教卓に着くと自身の受け持つ生徒の五条悟、夏油傑、家入硝子に連絡事項を伝える。
「今日から新しい生徒が来る」
「あ~た~ら~すぅい~せいとぉぉ~?」
「この時期にですか?」
「珍しいね」
夜蛾の言葉に3人はそれぞれの反応をする。実際に3人の入学から3ヶ月も経過しており、何かしらの理由でも中途半端な時期とも言えるが無いとも言えない時期である。
「呪霊を祓いに行った2級呪術師が現地で1級呪霊数体と遭遇し、件の人物に助けられて勧誘したそうだ」
「雑魚に苦戦して助けられるとか情けないな~」
「悟。そんなことは本当の事とはいえ言ってはいけないよ」
夜蛾の説明に当たり前のように見下すように言う五条とフォローしてるようでしてない夏油の2人。
「お前達ときたら」
「先生、無駄ですよ。コイツらクズですから」
五条と夏油の言い草にため息を吐きたくなる夜蛾に辛辣な言葉を隠さずに言う家入。
「それで先生。その生徒は?」
「もう、扉の前に来てもらっている。……入ってきなさい」
ガララッと教室の扉が開く音がして、話題の人物が入ってくる。
入ってきた人物は約170cmほどの身長の黒髪の見た目は中の中か良くて中の上くらいの男だった。
「球磨川
「うわ。雑魚じゃん」
球磨川契を一目見て五条はそう言い放った。
「本当にコイツかよ?」
「どうしたんだい悟?」
「コイツ、術式も呪力も全くないんだよ。これで1級呪霊を討伐?嘘ならもっとまともな嘘付けよ」
五条の言葉に夏油と家入は驚く。前情報で1級呪霊を祓っている筈なのに現れたのは術式も呪力もないと、呪力と術式に対して最大のアドバンテージを得られる六眼を持っている五条が言っているからこそ驚いたのだ。
「弱い奴はさっさと帰れよ」
「期待外れか」
「あ"あ"ん!!」
契から聞こえた言葉にクソガキ程度の精神レベルと思考レベルが育っていない五条は簡単にキレる。
ガラッ!と乱暴に席から立つ五条は怒りの表情を隠さずに契に詰め寄る。
「てめぇ、誰にそんな口を聞いてやがる」
「目だけじゃなくて耳と頭も悪いようだね。君に言ってるんだよ五条悟くん」
「潰す」
契に煽られてか五条は術式を行使しようとするが、
「ゴミ掃除は趣味じゃないんだけどな」
「あ"あ"!!」
契の呟いた言葉に元からないに等しい堪忍袋の緒が更に切れる。
「お前達、そこまでだ!」
「……」
そこで担任の夜蛾の言葉で契は使おうとしていた力を止めるが、他人を煽るのは好きなのに他人に煽られるのが大嫌いな五条悟は止まらずに術式を行使した。
「術式順転──蒼!」
五条の無下限の引き寄せる力を契に襲いかかる。
「………」
盛大に技名まで言った五条に冷めた目でその場から一歩も動かずに見る契。
「はぁ!?」
五条は自身が使った蒼がいきなり無くなったことに驚く。確かに呪力を術式に流して使った筈なのに何も変化が起きないのだ。
「どういうことだ?」
それを見ていた夏油も驚きの声を出してしまう。彼自身も五条の術式の使用が分かったのに一切の変化が起きないことに違和感を感じた。
「へぇ~」
「……全く」
何をしたかは分からないが五条の術式に何かをしたのだと感覚的に分かった硝子は面白そうに夜蛾は疲れた風にそれぞれ対称的な反応をする。
「どうしたんだい?呪術師なのに呪力の使い方すら分からないのか?」
五条を小馬鹿にするように契は言う。
「あ"あ"っ!!」
煽り耐性のない五条は速攻でキレる。
「外に出なよ。ここだと狭いだろ?君が負けた時の言い訳にされても困るしね。僕は弱い者イジメは別に好きじゃないけど、
「上等だよ。負けて恥をかかせてやる!」
煽りに煽られて五条はドカドカと苛立ちを抑えきれずに契に続いて教室を出る。
「あいつらは!」
「まぁ、先生。これで彼の実力もある程度は分かりますし全く無駄ではないと思いますよ」
夜蛾が頭を抑える姿を見ながら夏油がそう言う。冷静に意見を言っているように見えるが内心では夏油も少しキレていた。
自分と五条は2人合わされば最強と2人で自負しているだけあって契が五条に弱すぎるという発言にキレたのである。
校庭に移動した契と五条は向かい合っていた。
「潰してやるよ!」
五条の戦意は契に煽られて高かったが逆に契はというと。
「ある人にあることを教えられたことがありますね」
「あぁ?」
「無能で弱い奴は正論を言われると正論が嫌いだと言うと聞いたよ。正論が嫌いの五条くん♪」
ブチッ!と何かが切れる音がした。
「死ね」
本能任せによって、本来ならばまだ出来ない蒼による高速移動を無意識に使った五条は契に殴りかかる。
「はいはい。弱い弱い」
「がっ!?」
契は殴りかかってきた五条の拳を躱して腕を掴み顔面を殴り返した。腕を掴まれ殴られた五条は動揺を隠せなかった。
(本当にどうなってやがる!?)
怒りに任せていたとはいえ、無下限術式によって自分と球磨川契の間には無限が存在して自身には触れない当てられない筈なのに触れる当ててくる契に訳が分からない五条である。
「術式どころか呪力さえないテメェがなんで俺の無限を無視できんだよ!」
五条が契を雑魚と言った理由がコレである。呪力を見ることに関してはこれ以上がない程の魔眼である六眼を持っている五条は契が術式と呪力が全くないことを知っていた。──なのに自身に攻撃を当ててる意味不明な事態に戸惑っている。
「弱い人の質問に素直に答える義理も義務もないよ」
「ガハッ!?」
距離を一気に詰めた契は五条の脇腹を殴り飛ばす。その威力に耐えきれずに五条は血を吐きながら吹っ飛ばされる。
「判断が遅いね」
「ゲハッ!?」
吹き飛ばされた先に先回りしていた契に殴った方とは逆の脇腹を蹴り飛ばす。そのまま校舎へと激突し血を吐く五条。
「安心していいよ。情報開示なんて狡い縛りは使わないからさ」
縛り。
呪術師にとって自己か他者での契約の一種であり、能力を下げたり行動をしないといったマイナス要素で縛ることにより別の能力や認識を上げたりなどの使い方や、他者との互いに破れない契約などにも使われている。
契が言ったような自身の情報を明かすことで呪力や術式などの強化も出来るが、契は五条相手にそんな強化はいらないと伝える。
「ッ!!」
この時、五条は怒りが限界突破し頭の中でのケシカス程度の理性が本能の激情を上回る。
「チョロ」
五条の煽り耐性の無さにそう呟く契ではあるが、だがそう思うのも無理もないだろう。契は事前に五条の性格がどれだけ終わってるかを補助監督などの数人の人間から聞いて知っていたからだ。
「出力最大──」
この時、五条は自身が今まで使えた最大出力の倍の呪力出力を行使する。
「──術式順転。蒼」
「
発動する刹那──それがまたもや消えた。
(クソ!?どうなってやがる!)
五条は心の内で悪態を付きながらも、自身が蒼が使えない理由が契が何かをしているとは理解できても何をしているのかが一切分からない。
「グブッ!?」
意識が逸れた瞬間に顔面を力強く殴られ五条はまたも吹き飛ばされ、そのまま情けない姿で地面に転がる。
「ゲホ!…ぅぶっ!?ゴホッゴホッ!」
五条は血を吐き倒れた身体を起こしながら奴が何をしたかを探るために意識を集中させていた。
(今、現在で分かっているアイツの能力らしきものは2つ。まず蒼を消している何かと無限を無視して攻撃を当ててくる何かだ)
コツコツと契の近付いてくる足音が聞こえ五条は突破口を探していた。
「あれだけ大口を叩いていたくせにこの程度なんだね。僕の言った通りで、君……弱いね」
「ケフッ!?……クソが!?」
契から見下ろされながらも立ち上がる五条は口から吐いた血を袖で無理矢理に拭った。
「マジか~」
「………嘘……だろ」
それを少し前から到着し見ていた夏油たちは大なり小なり五条がボコボコにされている光景に驚いていた。
五条は親友の夏油が来たからには気丈に振る舞おうとするも、契から受けた打撃の重さから声の代わりに血を吐き出す。
「どうします。ここまでにしますか?」
「っ!?……グガッ……ふざけんな!!」
地に伏した五条を憐れんだ契が終わりを提案したが、五条は負けたままでは終わらせたくないのか終わりを拒否した。
「そこまでだ!お前達!」
だが、そこに夜蛾正道からの終了の言葉が聞こえてきた。それに従って契は地に這いつくばっている五条を意識から外してそちらに向かう。
五条はそんな契に文句を言おうとするも今まで受けたダメージの多さから立ち上がれなかった。
「大丈夫か、悟!」
そんな五条を心配してか夏油が駆け寄る。家入も五条の治療のために側に来ていた。
「情けなく負けたな五条」
「ッ!」
五条に反転術式で治療しながら家入は事実を突きつける。それに対してボコボコにされた五条は苦虫を噛み潰したな顔をしながらも反論することが出来なかった。
「それで悟。球磨川の入学にまだ何か反論があるか」
「……ねーよ」
家入の反転術式によって傷を全て治療された五条は座り込んだまま夜蛾に返答した。
「別に反論はあってもいいですよ」
「んだと」
「自称最強ってイキってたのに情けなく負けたんですから文句や反論の1つもしたくなるだろうからね」
「何だとてめえ!!」
契に言われた言葉にキレる五条は胸ぐらを掴もうとしたが。
「弱い奴はさっさと帰れよ。でしたか?僕より圧倒的に弱い君の方が早くここから消えるべきでは?」
いつの間にか五条の身体は地面に倒れていた。
「あぁ、それとも自分で言ったことすら覚えていられないくらいに頭が悪いのでしたら申し訳ない」
「ぶふっ!?」
契の言葉に堪えきれずに家入は笑った。
「「………」」
五条と夏油は弱い発言に反論したかったが五条が契にした発言によって反論する正統性が全く存在しなかった。因みに後に後輩となる未来の脱サラ呪術師にこの当時のことを言ったら言われて当然ですと真顔で言われる自称最強の2人組がいた。
これが呪術界において実力だけは黄金世代と言われる4人の邂逅であった。
球磨川契の持ってる能力は4つです。今回では全ては使ってませんでしたけど。
全部同じ作品にある能力です。
書いてたらこれの続編を書きたくなった。残りの能力も使ってる所を書きたいとは思ってます。
書くなら正漿体の護衛と抹消の話かな。