日本殺人ルート 列車は殺意と共に   作:新庄雄太郎

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今年で40周年を迎える、381系「やくも」の事件簿を書いてみました。


第12話 L特急「やくも」殺人事件

岡山駅

 

特急「やくも」の始発駅は岡山駅、山陽と山陰へ行く人には乗り継ぎの駅である。

 

岡山駅では、東京から新幹線「ひかり」を利用するとおよそ4時間で到着した。新幹線で接続して山陰の各都市へ向かう中国路を代表するかっきり発車のL特急電車で1日10往復運転の数多く誇っています。

 

この日、岡山から1人の小説家、能勢慎吾が東京から新幹線「ひかり3号」に乗って岡山から特急「やくも」に乗って出雲へ行く事になった。そこから、2人の客が岡山から乗って来た。

 

ファーン!

 

と、警笛を鳴らし、特急「やくも3号」は岡山駅を発車した。

 

特急「やくも3号」は山陽本線を一路西へ、歴史の街倉敷から伯備線を経由して、山陰本線へ入るのだ。

 

特急「やくも」は昭和57年のダイヤ改正で振り子式の特急電車381系で運転されている。ヘッドマークには雲が描かれているのだ。

 

「親父、定年おめでとう。」

 

「おう、清志ありがとう。」

 

と、2人はビールで乾杯した。

 

「うーむ、なるほどね、どんなトリックを使おうかな。」

 

能勢は原稿用紙を見ながらシナリオを描いていた。

 

中国山地を山間を抜いて、いくつの鉄橋を渡って特急「やくも3号」は清流の流れに沿って特急「やくも」、そこへ、車掌がやって来た。

 

「すみません、乗車券を拝見。」

 

「はい、切符。」

 

「どうも。」

 

ファーン!。

 

「あっ、見て大山だ。」

 

「オッ、これは見ものだぞ。」

 

山陰本線に入ると、米子はもうすぐである。

 

特急「やくも3号」は12時59分、定刻通り米子へ到着。

 

そこへ、1人の男が米子駅で下車したのだ。

 

ファーン!。

 

と、警笛を鳴らして特急「やくも3号」は米子駅を発車した。

 

「おい、この女、なんかおかしいぞ。」

 

「ん、一体何が起きたんだ。」

 

と、3人の男は様子を見に行くことにした。

 

「ん、おい、何が事件が起きそうだ。」

 

「おい、この人死んでるぜ。」

 

「何だって、清志、車掌を呼んで来い。」

 

「お、おう。」

 

と、息子の清が車掌を呼びに行った。

 

「こっちです。」

 

「お客さん、お客さん、どうしたんですか。」

 

と、車掌は声を掛けたが返事がなかった。

 

その女は、息はなかった。

 

「はっ、これは大変だ。」

 

「やはり、殺人か。」

 

「ええ、直ちに公安隊に連絡します。」

 

13時47分、特急「やくも3号」は定刻通り出雲駅に到着した。

 

「何処だ、死体が見つかったのは。」

 

「47分に着いた、特急「やくも3号」の車内に。」

 

「死んでるのは、女性のようです。」

 

と、捜査員と駅員が駆けつけてきた。

 

「被害者は、どうやら麻薬らしきな物で毒殺と考えられますね。」

 

「ええ。」

 

「それで、被害者の身元は。」

 

「調べて見ると、これは東京の人ですね。」

 

「ええ。」

 

L特急「やくも3号」で起きた毒殺事件は、公安特捜班にも伝えられた。

 

「何、特急「やくも3号」の車内で毒殺。」

 

と、高杉は驚く。

 

「えっ。」

 

「おい、島根県警から捜査協力の要請だ。」

 

「わかりました、早速捜査してみます。」

 

と、高山は三輪と一緒に聞き込みへ向かった。

 

「えっ、死んだんですか。」

 

「はい、今島根県警から連絡がありまして。」

 

「まさか、敦子が殺されるなんて。」

 

「何か、知ってるんですか。」

 

「ええ、敦子は誰かに会って付き合っていたんです。」

 

「なるほど。」

 

高山は高杉に報告した。

 

「被害者は、本村敦子さん、21歳。」

 

「ほう、何で特急「やくも3号」に乗っていたんだ。」

 

「話によると、本村は島根の大学生だそうです。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「と言う事は、犯人は何処で下車したんでしょうか。」

 

「ああ、今島根県警から連絡が会ったんだけど、車内販売の女性が怪しい男を目撃したそうです。」

 

「おう、それで何歳ぐらいの男か。」

 

「話によると、35歳か42歳ぐらいの男性がコーヒーを買っていた事は覚えていたそうです。」

 

「と言う事は、犯人は何処で下車したかだ。」

 

「高山、このじゃないか。」

 

と、三輪は言った。

 

「米子に下車。」

 

「確認してみよう。」

 

「ええ、この男下車しませんでしたか。」

 

「ええ、よく似ていますがこの男かな。」

 

早速、南は高山と三輪に話を聞くことにした。

 

「ええ、確かに特急「やくも3号」に乗って米子へ行きましたよ。」

 

「確か、ですか。」

 

「ええ、これが証拠ですよ、後大山も写真撮ったからな。」

 

「なるほど、実は死因は麻薬による中毒死なんです。」

 

「えっ、中毒死。」

 

「はい、被害者の体内には向精神薬が検出されたんです。」

 

「なるほど。」

 

「主任、とにかく問題の特急「やくも3号」に乗って見ようか。」

 

「ええ、乗って見よう。」

 

次の日、南と高山と三輪は東京駅から午前7時07分発の東海道新幹線「ひかり3号」に乗り、岡山へ向かった、岡山に到着するのは10時52分である、11時00分、特急「やくも3号」は岡山駅を発車した。

 

「ん、わかったよ。」

 

「何か、分かったのか高山。」

 

「ええ、犯人はこれを利用したんですよ。」

 

「新見辺りで、本村を毒殺し、犯人は米子で下車した。」

 

「なるほど、これで男のアリバイが崩れたって事か。」

 

「ええ。」

 

「早速、逮捕しましょう。」

 

「高山、やりましたね。」

 

「ええ。」

 

そして、班長に報告して東京へ戻った。

 

「そうか、新見辺りで毒殺し、男は米子で下車したのか。」

 

「ええ。」

 

「これで、彼のアリバイは崩れた。」

 

「ええ、後は逮捕だけですね。」

 

「ええ。」

 

3日後、犯人尾崎 稔35歳が殺人容疑で島根県警に緊急逮捕された。

 

「高山、お手柄だったな。」

 

「いやー、それほどでも。」

 

と、高山は言った。

 

 

 

 




高山も中々やるな、さすがだよ。
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