8月11日・山の日
今は、夏休みの真っ最中、海水浴に行く客が多くなっている。
この日、上原歩夢は友人の高咲 侑と一緒に千葉県の九十九里浜へ海水浴へ行く事になった。
二人は、午前8時00分発の外房線経由の特急「わかしお3号」に乗り込んだ。
特急「わかしお」は東京駅の京葉線の地下ホームから発車して、外房線の安房鴨川まで行く、特急列車である。海水浴に行く人には便利な特急列車である。
8時49分、特急「わかしお3号」は大網駅に到着した。
「夏はやっぱり、海だよね侑ちゃん。」
「うん、でもエマさん残念なことしたね、夏休みが終わったらスイスへ帰国するなんて。」
「仕方ないよ、エマ先輩は留学生なんなだから。」
「そうよね。」
歩夢と侑は、駅の近くのバスに乗って海岸へ向かった。
「歩夢、似合ってるよ。」
「侑ちゃんだって。」
二人は、人気の水着を着て、海に入った。
「じゃあ、泳ごうか、侑ちゃん。」
「うん。」
ところが、歩夢と侑が海を泳いでいたら、何かを見つけた。
「ん。」
「何だ、あれ。」
近づいてみると、それは何と女性の水死体だった。
海岸は騒ぎとなり、亡骸を浜にあげてやった。
「何と可哀そうにな。」
「こんな若い娘が、一体どうしたのかな。」
「で、あなたが死体を発見したんだね。」
「ええ、そうよ。」
「うん。」
暫くして、千葉県警のパトカーが到着した。
「水死体を発見したのは、どなたです。」
「はい、私と侑ちゃんです。」
「そうですか、詳しく事情聴きたいので刑事が来るまで宜しいですか。」
「ええ。」
3分後、千葉県警の刑事が到着した。
「で、あなたが死体を発見したんですね。」
「はい、私と侑ちゃんが発見したんです。」
「なるほど。」
そこへ、1人の女性がやって来た。
「紀子、紀子―っ!。」
と、一人の女子大生が死体の前にやって来た。
「お嬢さん、あなたはこの被害者をご存知ですか。」
「はい彼女は草加部 紀子私の幼馴染なんです、まさかこんな事になるなんて。」
「そうですか。」
「それで死因は。」
「恐らくこれは、溺死でしょう。」
そこへ、南と高山がやって来た。
「何だ、歩夢と侑か。」
「あっ、南さん。」
「何かあったのか。」
「それが、女性の水死体が発見されたの。」
「何だって、これは酷いな。」
「うーむ。これは水難事故にしては、不自然だな。」
「やはり、他殺の可能性があるのか。」
「ええ。」
「と言う事は、自殺ですか。」
高山は南に言った。
「嘘よ、紀子は自殺なんかしないわ。」
「えっ、そうなんですか。」
「ええ、誰かに殺されたんだわ。」
「そう言えば、駅で女に会ったわ。」
「それは、何処の駅。」
「そこの外房線の方です。」
九十九里浜へ行って見たら、1人の女に話を聞くことにした。
「ああ、その事ですか。」
「私は、この海岸へ来て、心を落ち着きに来たんです。」
「それって、一体。」
「私の恋が終わったんです。」
「なるほど、それで久里浜に。」
「ええ。」
彼女の名前は里見玲子、里見は歩夢と侑と一緒に特急「わかしお3号」に乗っていた事がわかった。
そして南と高山と歩夢と侑は所轄の千倉警察署へ。
「検視の結果、草加部 紀子は溺死でした、死亡推定時刻は昨夜の10時頃と考えらます。」
「しかし、事故死にしては不自然じゃない。」
「ああ。」
「そういえば、歩夢と侑は特急「わかしお」で一緒に乗っていたそうだな。」
「ええ。」
「じゃあ、一緒に乗っていたんだな。」
「ええ、一緒だったわよ。」
「なるほど、犯人は男って事も。」
「それも、考えられますね。」
南と高山は、周辺を聞き込みをすることにした。
「えっ、30代ぐらいの男が浮き輪を買いに。」
「ええ。」
「何時くらい来たか覚えています。」
「そうだね昨日の午後19時頃だったな。」
「そうですか、どうも。」
南と高山は千倉警察署へ戻って来た
「南さん、高山さん、何処へ行ってたの。」
「歩夢、犯人が分かったんだよ。」
「それ、本当。」
「実は、この水難事故は殺人事件です。」
「犯人は、ツーリングワゴンで浮き輪を運びゆかりさんを乗せ、彼女を別の海岸で呼び出し、麻酔薬で彼女を眠らせ、犯人は科学に詳しい人が犯人と考えられます、紀子さんを重りの石をロープに結び付け、小さな穴をあけた浮き輪に乗せて海に浮かべたんです。」
「そうか、犯人は水難事故に見せかけたんですね。」
「その通りだよ。」
「なるほど、その可能性もあるって事か。」
「先ほど、高山が真新しい浮き輪を見つけました。」
「これです、大橋警部補さんと南刑事さん。」
「さっき高山が、浮き輪のお店に当たって聞いてきたんですよ。」
千倉の商店街にあるおもちゃ屋
「あっこの浮き輪ね先週売られた浮き輪ですよ。」
「どんな客やったか覚えてる?。」
「さぁ、30代の男で眼鏡をかけてたから医師か学校の先生って感じな人だったよ。」
「高山は早速、店のおばさんに聞いてきたら、ハッキリ見ていたと。」
「なるほど。」
「これで、事件は解決だ。」
「よし、早速その線で捜査してみよう。」
15分後、犯人矢野彰浩を殺人と死体遺棄の容疑で緊急逮捕された。
「これで、事件は解決ですね。」
「ええ。」
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九十九里浜へ行くなら特急「わかしお」に乗って行くのも、いいですよね