「同士諸君、待ちに待った時が来た、明日、日の出を待って長年の苦労が報われる、我々はやらなければならない、わかったな。」
「オーッ、オーッ。」
と、団員は声援を受けた。
最近、宗教団体による抗議の活動が活発になって来た。
上野駅 23時15分
二人の男女が、夜の上野駅で急行「妙高」に乗って何処かへ行くのでしょうか。
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリーッ
と、発車ベルが鳴った。
間もなく―7番乗り場に23時58分発信越本線周り、急行「妙高」妙高高原行が発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。
駅のアナウンスが流れ、急行「妙高」は上野駅を発車した。
「やっと、乗れたな。」
「ええ。」
と、男はウイスキーの瓶で車窓を眺めていた。
急行「妙高」は上野と妙高高原を結ぶ信越本線経由の夜行急行である、上野を23時58分に発車し、大宮、上尾、高崎、横川、軽井沢、上田、長野、黒姫、終着妙高高原には翌朝の5時26分である。
二人は、一緒にくっついて眠ることにした。
そして、翌朝。
「おい、どうした、起きて下さい。」
「おい、何かあったのか。」
そこへ、車掌がやって来た。
「どうしました。」
「それが、この2人が様子がおかしいんです。」
「何だって。」
「はっ。」
と、何と2人で列車の中で死んでいたのだ。
「被害者は、東京の人のようですね。」
「ええ。」
急行「妙高」の2人の死体は特捜班にも伝えられた。
「おい、新潟県警から捜査協力の要請だ。」
「早速、当たって見ます。」
高山と鶴岡は捜査を開始した。
「えっ、被害者は上野から乗ってた。」
「はい、その二人は上野から夜行に乗って上越に行くと言っていました。」
「なるほど、それで被害者の2人の名前わかりますか。」
「ええ、確か新庄浩二と牧野 忍だったな。」
「間違いないですか、ええ。」
急行「妙高」に乗っていた2人の身元が判明した。
「被害者は新庄浩二と牧野 忍と判明しました。」
「それで、死因は。」
「ええ、被害者は恐らく薬による副作用ではないかと。」
「ほう。」
「班長、この2人は違法宗教団体・コクローチ教団だ。」
「やはり、この2人はメンバーか。」
「そう言う事になりますね。」
「そう言えば、昨日は特急「かがやき2号」の車内でコクローチ教団の古田恭介さん51歳が殺害されているな。」
「そう言えば、手口も似ていますね。」
「やはり、この事件は宗教教団と関係ありそうだ。」
「ええ。」
と、犯行の手口と犯人が使った列車トリックは時刻表を調べて見た。
東京発7時36分 上越新幹線「あさひ1号」に乗る。
長岡着8時57分 長岡で下車
長岡発9時04分 北陸本線特急「かがやき2号」に乗車
直江津着9時48分 下車
直江津発10時25分 信越本線急行「赤倉2号」に乗車
小諸着12時52分 下車
小諸発13時18分 信越本線L特急「あさま16号」に乗車
上野着15時36分 下車
「そうか犯人は、直江津から長野へ向かって上野へ行ったのか。」
「ああ、恐らくな。」
「そして、第2の事件は上野から夜行に乗った。」
「その通りだよ、鶴岡。」
上野発23時58分 信越本線急行「妙高」に乗車
長野着4時43分 下車
長野発6時21分 特急「あさま2号」に乗車
上野着9時29分 下車
「なるほど、犯人はこれに乗って殺人が行ったんですね。」
「そうだ、よし、高山、桜井、その犯人を追ってくれ。」
「わかりました。」
次の日、高山と桜井は1人の男を追った。
「あの、男が犯人かな。」
「ええ、恐らく宗教団体の仲間ね。」
「よし、追うわよ。」
「ええ。」
そして、高山と桜井は上野から直江津へ向かった。
「本当にその男が、犯人なのか。」
「ええ。」
「あっ、しまった。」
と、男は気づいた。
「東京中央鉄道公安室、公安特捜班よ、観念しなさいっ。」
「く、ちくしょー、お前をぶっ殺してやるっ。」
と、男は桜井に襲おうとしたが桜井に叩き潰されて、高山は男に手錠をかけた。
「あれ、こいつは。」
高山は手配書を見た。
「あーっ、やっぱり、桜井こいつはコクローチ教団の幹部の木本康文だよ。」
「こいつが、事件の犯人ね。」
「ああ。」
こうして、連続毒殺事件は桜井と高山が教団幹部の逮捕で事件は解決した。
「いやー、お手柄だったな、高山と桜井は。」
「ええ。」
「でも、それほどもないけどね。」
と、桜井は言った。
その後、高山と桜井は表彰された。
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