日本殺人ルート 列車は殺意と共に   作:新庄雄太郎

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これで、最終章です


第24話 東京-松山-宇和島・海を渡った愛と殺意

高山が、ランジュに出会ったのは新幹線「ひかり」の車内だった。

 

東京発7時07分の東海道山陽新幹線「ひかり3号」に乗っていたのである。

 

「これから、どこへ行くんですか。」

 

「ええ、これから岡山から特急「しおかぜ」に乗って松山から宇和島へ行こうと。」

 

「そうですか、実は私は宇和島へ行くんです。」

 

と、ランジュは言った。

 

「そうなんだ、じゃあ松山までは一緒だな。」

 

「はい。」

 

ランジュと高山が乗った新幹線「ひかり3号」は10時52分定刻通り岡山へ到着した。

 

「えーと、次の特急「しおかぜ3号」は11時00分か。」

 

「ええ。」

 

「あれかな。」

 

「ああ、きっとそうだ。」

 

そう言って、高山とランジュは岡山から松山までは特急「しおかぜ」に乗って四国へ向かった。

 

ファーン!

 

11時00分、高山とランジュが乗った特急「しおかぜ3号」は岡山を発車した。

 

岡山から松山へ結ぶ特急「しおかぜ」は四国の連絡特急である、岡山を11時00分に発車し、丸亀、多度津、観音寺、新居浜、伊予西条、今治、終着松山へは13時47分に到着する。

 

「うわー、凄い。」

 

「ここは、瀬戸大橋なんだよ。」

 

「何か海を渡ってるって感じだわ。」

 

瀬戸大橋は、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称である。瀬戸内海をまたぐ本州四国連絡橋の児島・坂出ルートにあたり、橋の大部分は香川県に属する。1988年(昭和63年)に全線開通。それにより初めて四国と本州が陸路で結ばれた。

 

「やっと、四国に来たのね。」

 

「うん。」

 

「これで、四国に行けれるわ。」

 

「誰か、待っているのか。」

 

「うん、確か侑と歩夢だったかな。」

 

「何処で待ち合わせなんだ。」

 

高山はランジュに言った。

 

「私は、松山で待ってるの。」

 

「それでか。」

 

13時47分、特急「しおかぜ3号」は松山に到着した。

 

「やっと、松山ね。」

 

「ああ。」

 

「おーい、ランジュちゃーん。」

 

と、歩夢は叫んでいた。

 

「あっ、歩夢ーっ。」

 

「何だ、侑ちゃんと歩夢ちゃんも来てたのか。」

 

「うん。」

 

「これから、侑ちゃんの親戚のおばさんの家に行くの。」

 

「それで、松山に来ていたのか。」

 

「ええ。」

 

そう言って、高山はランジュと松山で別れた。

 

歩夢と侑とランジュは松山から特急「宇和海5号」に乗って宇和島へ向かった。

 

特急「宇和海」は松山から宇和島へ行く特急列車である、歩夢と侑とランジュが乗った特急「宇和島5号」は13時57分に松山を発車し、途中停車駅は八幡浜、終着宇和島へは15時21分に到着する。

 

「へぇー、松山から宇和島へ行くのも特急なんだね。」

 

「うん、楽しい旅になるわ。」

 

「ええ。」

 

15時21分、特急「宇和海5号」は宇和島に到着した。

 

3人は、叔母さんの家に泊まった次の日に宇和島を観光する事になった。

 

「うわー、美しいわ。」

 

「本当ね。」

 

「あれ、何か浮いてるわ。」

 

「何かしら。」

 

近づいてみるとそれは男性の水死体でした。

 

「えっ。」

 

「ヤダっ、何これ。」

 

「死んでるわ。」

 

キャーッ!。

 

と、そこへ侑の叔母さんが駆けつけてきた。

 

「どうしたの。」

 

「人が死んでるのよ。」

 

暫くして、愛媛県警のパトカーが到着した。

 

翌日、宇和島で起きた殺人は特捜班にも伝えられた。

 

「何ですって、宇和島で水死体。」

 

「えっ。」

 

「それで被害者は、東京在住の勝俣智弘さん52歳、わかりました、早速捜査してみます。」

 

と、電話を切った。

 

「おい、愛媛県警から捜査協力の要請だ。」

 

「早速、捜査してみます。」

 

南と小海は、早速捜査することにした。

 

「えっ、先日から行方不明。」

 

「はい、四国の方へ行かれると聞いたんですが、明日には帰ってくる予定なんですが、自宅にも戻っていなかったので。」

 

「そうですか。」

 

「ええ。」

 

南と小海は、勝俣が一昨日頃に四国へ出張へ行っていた事が分かった、東京から21時発の寝台特急「瀬戸」に乗って高松へ行きそこから8時19分発の特急「いしづち5号」に乗って松山へ出張へ行っていた事が分かった。

 

「なるほど、松山へ出張中に何者かに殺害されたんだね。」

 

「はい、その可能性もあります。」

 

「それで、死因は。」

 

「死因は、毒殺後による溺死と思われます。」

 

「なるほど、毒入りの日本酒を飲んで海に転落して死亡したって事か。」

 

「ええ。」

 

高山は松山から9時33分発の特急「いしづち4号」に乗って東京へ帰京する事になった、丁度帰りに歩夢と侑とランジュに会った。

 

「あら、帰りもこの列車なの。」

 

「ああ、松山へ行って道後温泉と坊ちゃん巡りに行っていたんです。」

 

「なるほど。」

 

高松から12時31分の快速「マリンライナー26号」に乗って岡山へ行き、岡山からは13時48分発の東海道・山陽新幹線「ひかり14号」に乗り、東京へ帰京した。

 

次の日、高山が松山から帰ってくると、高杉は事件の捜査をするようにと言われた。

 

「おい、高山。」

 

「はい。」

 

「殺人事件の捜査だ、捜査してくれ。」

 

「何があったんですか、班長。」

 

「特急「しおかぜ1号」で殺人事件が起きた。」

 

「えっ、何だって。」

 

「それで、被害者は。」

 

「ああ、被害者は勝俣裕子さん23歳だ。」

 

「何だって。」

 

「今、南と小海が捜査している所だ。」

 

そこへ、高山が戻って来た。

 

「何か分かったんですか。」

 

「ああ、被害者は勝俣の娘らしい。」

 

「えっ、それどういう事。」

 

「被害者の2人はどうやら財産を乗っ取ろうとしているらしいんだ。」

 

「そうか、犯人は結婚したら財産を乗っ取ろうとしていたのか。」

 

「それも考えられるわ。」

 

「やはり、犯人は財産による犯行だな。」

 

「ええ。」

 

特捜班が、捜査したところ、1人の男が浮かびあげられた。

 

「えっ、あの男だ。」

 

「知ってるのか、ええ昨日松山へ行った時に帰りに偶然乗っていたんです。」

 

「なるほど。」

 

「わかったよ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「本当か。」

 

「ええ。」

 

と、早速調べて見ると。

 

岡山発8時49分 特急「しおかぜ1号」に乗車

 

勝俣をナイフで殺害

 

観音寺着9時51分 下車

 

観音寺発11時50分 特急「いしづち4号」に乗車

 

高松着12時18分 下車

 

高松発12時31分 快速「マリンライナー26号」に乗車

 

岡山着13時28分 下車

 

岡山発13時48分 東海道新幹線「ひかり14号」に乗車

 

東京着17時32分 下車

 

「そうか、犯人はこれを利用したって事か。」

 

「その利通りだよ、犯人はアリバイを利用したんですよ。」

 

「それが出来るのは、あの人だ。」

 

「そうか、婚約者のあの人か。」

 

「ああ、桐村浩二だ。」

 

「そうか、特急「しおかぜ1号」で殺された婚約者の。」

 

「うん、これで彼のアリバイは崩れた。」

 

「よし、早速逮捕ね。」

 

「ええ。」

 

歩夢と侑の証言で高山と一緒に乗っていたことが判明、そして、翌日東京から宇和島へ向かった。

 

「やはり、あなたが犯人だな。」

 

「何なんだ、あなたは。」

 

「あなたは、僕を覚えているでしょうね。」

 

「何の事。」

 

「惚けないで、アンタは高山と一緒に特急「いしづち」に乗っていたんだろ。」

 

「お前を、殺人容疑で逮捕する。」

 

と、高山は手錠をかけた。

 

桐谷は、勝俣に婚約を反対させられたことを恨んで殺害したことを自供した、結婚後には財産を乗っ取ろうと計画したことを自供した。




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