10月15日の午前7時10分発の上越新幹線「とき403号」は、各駅停車の「こだま」タイプで東京を発車すると
席は空いていた。信越本線との乗換駅である長岡を出た後は一層まばらな乗客になった。
9時40分 終点の新潟に到着した。
14番ホームには、既に秋の気配が漂っていて、風が冷たかった。
山根車掌は他の車掌と車内を見て回った。
4号車に入った時、乗客が1人、眠りこけているのに気付いた。
「お客さん、起きて下さい終点の新潟ですよ。」
と、男はナイフに刺されて死んでいたのだ。
「あっ!。」
と、声を上げた。
そこへ、ホームで私服を来た鉄道公安隊と駅員がホームへ向かい跨線橋を登って現場へ向かった。
「どこだ!、死体が見つかったのは。」
「40分に着いた、上越新幹線「とき403号」の車内に。」
「死んでるのは、会社員のようです。」
ホームへ行くと、人盛りが集まっていた。
「おい、何あったんだ。」
「何々。」
「どうした。」
5,6分後、新潟県警のパトカーと捜査一課の刑事が到着した。
「班長、被害者の身元が判明しました。」
「おう、そうか。」
「奥井幸助さん、66歳です。」
「ほう、どうして上越新幹線に乗っていたんでしょうか。」
「はい、背広のポケットの中には東京から燕三条までの乗車券がありました。」
「なるほど、それで死因は?。」
「はい、検視官の話だと死因はナイフによる出血死と考えられます。」
「背中にナイフで1刺しか、そりゃ致命傷だな。」
そして、上越新幹線の事件は特捜班にも伝えられた。
「何、上越新幹線「とき403号」で殺人!、被害者は奥井幸助、66歳、東京都大田区蒲田、わかりました、早速、調査いたします。」
と、電話を切った。
「おい、新潟県警から捜査協力の要請だ。」
「早速、当たって見ます。」
高山と鶴岡は、早速調査に向かった。
「ええ、奥医は一昨年に定年雇用として入社してきたんです。」
「おう、なるほど。」
「あのー、奥井に何か。」
「実はですね、上越新幹線の車内で殺人事件がありましてね。」
「えっ、奥井が殺された。」
「ええ、ところで会社で恨まれていることはありませんでしたか。」
鶴岡は奥井の上司に言った。
「そうだな、知りませんな。」
「この日は、奥井は燕三条へ行かれると聞いたんですが。」
「ええ、確かそこのメーカーの取引に行く日でした。」
「なるほど、それで上越新幹線に利用したのですね。」
「ええ。」
早速、高山と鶴岡は高杉に報告した。
「そうか、奥井は新幹線で燕三条に。」
「はい、あられと煎餅のメーカーと取引に言っていたそうです。」
「ほう。」
「会社で恨まれる事はなかったか調べて見たんですけど、そんな恨まれることはなかったそうです。」
高山は高杉に言った。
「問題は、どうやって殺害したんでしょうか。」
「ええ。」
「主任、時刻表を持ってきてください。」
「はい、鶴岡。」
「どうも。」
早速、時刻表を調べて見ると。
「なるほど、「とき」は各駅停車なんだ。」
「ええ、上越新幹線の場合は「こだま」に相当するんです。」
「なるほど。」
「問題は、何時に殺害されたのかだ。」
「ええ。」
「ええ。」
そして、1人の女性が岩泉と松本が話を聞くことにした。
「はい、その時は上野から越後湯沢へ行っていました。」
「ほう、どうして越後湯沢に。」
「私は、越後湯沢で仕事で行っていました。」
「なるほど。」
川見 道子は新幹線で上野から越後湯沢へ行っていた事が分かった。
7時15分発 上野 上越新幹線「403号」 乗車
8時46分着 越後湯沢 下車
「アリバイありか。」
「ええ、彼女は越後湯沢駅で降りているんです。死亡推定時刻が8時50分か9時頃と何です。」
「ほう、犯人は別にいるのか。」
「ええ。」
次の日、1人の男が南と高山と鶴岡に話を聞いた。
彼の名前は、草彅 誠。
「ええ、確かに新幹線に乗って新潟へ行きましたよ。」
「それ、本当ですか。」
「ええ。」
「間違いないですか。」
「はい。」
高杉は南と高山達に言った。
「そうか、アリバイありか。」
「ええ、問題はどうやって殺害したかですよ。」
「何か、引っ掛かるんだな。」
「主任、もしかしたら別の新幹線に乗って追い越したんじゃないでしょうか。」
「あっ、そうか。」
「犯人は速達タイプに乗ったのか。」
「ええ、7時36分発の「あさひ1号」が追い越すんです、午前中で1本だけなんですよ。」
「そうか、犯人は速達タイプの「あさひ」に乗ったのか。」
「はい。」
「わかったぞ、草彅は「あさひ1号」に乗って追いかけたんだ。」
「と言う事は、草彅は長岡で「とき403号」に乗って奥井を殺害したんだね。」
「そうだ。」
「草彅は、奥井を睡眠薬入りの缶コーヒーを乗せてて眠らせて、ナイフで殺害した。」
「そうか、やはり犯人は草彅が。」
「ええ、これで草彅のアリバイは崩れたぞ。」
そして、南と高山と鶴岡と桜井と岩泉は草彅が新潟から直江津へ向かったと情報が入り、直江津へ向かった。南達は上越新幹線「あさひ」と急行「赤倉」に乗り次いで直江津へ向かった。
直江津
「おい、草彅。」
「何だ、又お前か。」
「例の物持ってきたんだろ。」
「いい加減にしろよ、松本。」
「まず、渡してもらおうか。」
「お、おう。」
と、草彅は松本と大野と中居にあるものを渡した。
「ご苦労だった、草彅。お前には死んでもらう。」
「何。」
と、二宮は拳銃を取り出した。
「そこまでだ、鉄道公安隊だ。」
「何、てめぇらは。」
「やっぱり、草彅さんあなたが。」
「あいつらに、利用されたんや。」
「何だって、じゃあお前が。」
「フフフ、その通りさ。」
「お前たちを、殺人教唆容疑て緊急逮捕する。」
「何。」
「くそー、やっちまえ。」
「おりゃー。」
と、格闘し、3人は確保された。
暫くして、新潟県警のパトカーが到着し二宮と中居と大野と松本を逮捕した。
「あのー、俺は罪になるんですか。」
「いや、あなたは犯人に利用されただけなので不起訴になると思います。」
「そうですか、ありがとうございます。」
と、草彅は言った。
次回は、北海道の旭川を舞台に事件の捜査します