次回じゃなくて次章なのでぇ、次回までには殺せない可能性も高いですねコレ(ノリで書いてプロット皆無の言い訳タラタラ、物書きの屑がこの野郎……)
敗れ、重大な"縛り"を負い、しかし生き残った。生き残ってしまった。直毘人の人生は、これよりあの奇妙な呪霊共の首輪付きとなった。
しかし。救えるものは救えた。彼らに支払った対価は、自己の生殺与奪権の放棄。ぼったくりと言えるほどに大きかったが、腐っても血を分けた兄弟を彼の手で助けられた。ついでにその嫁も救えた。
今後自分が果たすことが出来なくなる術師としての責務は、この二人とこれから生まれる二人の子供に背負わせてやろう。それが、俺の呪術師としての生命を終わらせた代償だ。そのような考えが脳裏に煌めく。
京都の禪院家本家への帰り道。希依子を側に、応急処置を終わらせた扇を背負ってタクシーを待つ時。直毘人は閉じていた口を開いた。
「扇、希依子、俺は禪院家を出る。こんな縛りを結んだ人間を家の中に置いておくのは危険すぎる」
「兄、上……私のせいで。何と謝ったら良いか……」
「ああ、確かに、貴様のせいだ。貴様が功を焦り、敗北したのがこの有様だ。だが……俺もお前も、お前の嫁も生きている。そうだろう?これから汚名は返上すれば良い。死者にはその機会すら与えられない」
「……私の責任でもあります。私が主人を止めなかったから」
「希依子、お前はまだ若い。術師としての実力も経験も上である扇の意見に異を唱える立場にもなかっただろう。責任を感じるというのなら、禪院の女としての責務を果たすことだ」
直毘人は、唐突に扇を地面に投げ捨てた。呻き声をあげる扇に顔を近づけ、告げる。
「扇、お前が次の当主だ。分かっているな?」
「な……!私の今の実力で当主になれば、禪院家の格が下がりかねない!確かに当主にはなりたいが、このような形では……甚壱ではダメなのか!」
「あいつはやや短絡が過ぎる。今回のお前も性に合わずやや性急だったが、甚壱は禪院家の術師、特に炳や灯に対する情が深すぎるのもある。あれは当主の器ではない、お前の方が幾分マシだ」
「しかし……!」
「お前、自分の強みを分かっているか?」
「それは……居合の腕と術式の組み合わ」
「違うな。お前の強みは他人を陥れる所にある。戦闘であっても、戦術レベルでも、そして戦略レベルでもだ。札を揃え、策を練り、それを相手の思考を読んで罠を伏せる。それがお前は異様に得意だ。術師、つまり呪霊駆除業者としては御世辞でも準一流と言ったところだがな」
「術師としての強みではないなら、もはや強みとは……」
「これからの時代。呪詛師は増えるぞ、頭の回る呪霊は湧くぞ。その時に既存の呪術師としての枠に拘っていたら、禪院家は滅びる。術師にあらずんば人間に非ず。それは良い。だが、何が術師で、何が人間なのか?それを碌に考えない奴に未来はない。お前もそうなりかけていたからな。代償は大きすぎたが、まあいい機会だ。今俺が孕ませてる女がガキを生むのに立ち会ったら、二度と禪院家に踏み入らん。俺のガキが男だったらお前が育てろ。女だったら連れて行く。いいな?」
「……ああ、わかった」
返答する前に、直毘人は扇の目の前から消えていた。
(さて、これからは呪霊共の首輪付きの人生だ。東京は今後、奴ら知性ある呪霊共の巣窟になるだろうし、あまり居たくはないが、奴らは俺を使い倒そうとするだろう)
術式を使い、演出じみて扇から離れた直毘人だったが、その後は呪力節約のために、術式を使わず通常の肉体強化だけで東京郊外の夜を駆ける。指定された地点に向かっているのだ。
走っていると背中から声が掛かる。
「ぱーぱ♡」
ぞわり。呪霊特有の扇風機を通したような声とともに、吐息が首筋からかかる。反射的に術式を用いて声の主から距離を取り、その姿を見て警戒の度合いを薄紙一枚だけ下げる。
そこには銀の玉から這い出た銀人形がいた。
「お前か、銀蠅。俺をそう呼ぶのはやめろと言ったはずだが」
「でも私の名付け親はパパだしぃ♡」
「気色悪いな……で、何しに来た?俺を殺しにでも来たのか?」
「ああ、うん。お願いというか命令なんだけど。私が人間型の呪骸に擬態できるような義体、無い?水銀を通して自力で操るから人工筋肉とか関節モーターとかは要らないんだけど、呪術的な擬装がしたいなって」
「無いな。が、作れそうな知り合いはいる。禪院家の財産はもう使えないから俺のポケットマネーを空にして依頼するが、構わんな?」
だが銀蠅は、その口を表現する顔の凹みを広げて驚きを表す。
「え?禪院家の財産使えないって、禪院家抜けたの?なんで?がっつり禪院家次期当主様の権力使うつもりだったんだけど」
「使わせる訳がないだろう。死んでも俺は禪院家に戻らんぞ。それに次期当主は扇だ。扇を殺すなよ?"縛り"だからな」
銀蠅は一瞬苦虫を嚙み潰した表情を銀の顔に浮かべ、その後笑顔に戻る。
「まあいいか。義体を手に入れたら色々こっちで暗躍するからね。協力してね?」
「ああ、全力で協力させてもらおう。致命的な失敗を引き起こすかもしれないが、な」
縛りによる絶対的な立場の違いにも動じず、禪院直毘人は、銀色の矮小で強大な怪物と駆け引きをする。
光陰矢の如し。約4年がたち1994年。彼らの暗躍に気づいているものは、未だに禪院家の上層部、ごく一部のみである。
【五条悟】転生したら呪霊だった件について73【誕生日】
370:名無し級呪霊
新規の転生者呪霊ももうずいぶん見かけねぇなぁ
頭打ちか?
371:名無し級呪霊
どんどん増えていくと思ったんだが、増加量は逓減していったなぁ。
373:名無し級呪霊
大体今いるのは500人ぐらいかな?
376:カタツムリ観光客
572名ですね。現在の転生者呪霊のうち現在の生存者は。
そのうち禪院家極秘部隊に就職したのが12名、呪詛師と契約して保護してもらってるのが6名。水銀妖精さんの『殲罰究命同盟』に所属してるのが29名、あとは私たち『呪霊互助会』に所属してもらってます。
互助会所属以外の呪霊は全員術式持ちです。術式持ちは判明してる時点で総勢100名くらいですので、術式持ちのおよそ半数は互助会に所属していないことになります。
379:木工用アホ
術式持ちはわかりやすい力があるせいか、イキって加害欲を抑え込まずに表の人間を襲ったりする奴らがそこそこいるから互助会と同盟総出で処分しなきゃいけないのがクソ面倒
俺ら互助会の術式持ちはそのせいで肩身が狭いんだよ!
381:名無し級呪霊
人間なんかどうでもいいけどさ、知性持ち呪霊の正体がバレる危険があるから闇に潜んでなきゃいけないのが辛い。
隠匿結界を作ってくれたという一点だけは同盟どもに感謝してもいい。
382:名無し級呪霊
俺らも一般呪霊みたいに大手を振って出歩きてぇなぁ
384:名無し級呪霊
>>382
んなことしたら即死ゾ
それはともかく、羂索捜索と呪霊操術使い暗殺、まぁ~だ時間かかりそうですかねぇ
387:名無し級呪霊
羂索は海外にでもinじゃねーの!?
夏油に関しては……ナオキです。
390:水銀妖精
来た!見た!奪った!
五条悟の遺伝子情報ゲェェエエエエット!
詳細は同盟の研究部のスレで!今だけ全員見れます!
392:名無し級呪霊
>>390
五条悟の遺伝子?ショタチ〇ポでもしゃぶったのかな?
393:名無し級呪霊
>>392
五条悟の年齢から考えればショタどころかペドなんだよなぁ……
やめてクレメンス……
394:水銀妖精
>>392
>>394
やめろ!ワシはペドじゃない!抜け毛漁っただけだ抜け毛!
冤罪を吹っ掛けられたけど、ま、機嫌がいいし許したる
395:名無し級呪霊
研究部のスレみたけど、五条悟クローン化計画って、えっ、何、これは……
397:名無し級呪霊
おまえたち、よくもこんなキチガイ計画を!
400:名無し級呪霊
てか五条悟クローンしても六眼はクローンできないでしょ 意味なくね?
402:名無し級呪霊
>>400
知らんのか
六眼をクローン出来なくても一卵双生児は呪術的経験値を等分されるし、一卵双生児とクローンは遺伝子的には同一。五条悟弱体化とクローン悟強化に繋がるんだよ
404:名無し級呪霊
一卵双生児ってそーなのー?
407:名無し級呪霊
倫理的にまずいでしょ(恐怖)
410:ミミクリスカイツリー
>>407
何が倫理ですかぁあああああ!!
こんな呪霊のたまり場に倫理なんてありませぇええええん!
どうせこれからも裏社会の人間や逃亡中の犯罪者食べ食べするんだからこれ以上のことしたって大して変わりませんよぉおおおお!
413:名無し級呪霊
>>410
でも人間食べ食べめっちゃ楽しいし……この息苦しい隠れ家生活を耐えるためには必要な行為なんだ泣
416:ケンズルー
逃亡中の犯罪者なんて殺した方が世間の皆さまの為になるだろ
裁判を受けていない?疑わしきは爆しろ
417:サッラーバーブ
>>417
疑わしきは爆しろ!と言って上十二単村大量神隠し計画提案した奴はいうことが違う
疑わしきというかあれはほぼ確定だったので社会貢献と実利を兼ねて俺も賛同したが
418:水銀妖精
閉じたコミュニティで強く崇拝されている非術師の呪力構造、だいぶ特異で研究が捗った
産土神タイプの呪霊の姿形や能力を推察する参考になったぜ
はぁ~ それにしてもさっさと羂索と会って呪力の本質についての答え合わせしてぇ~
420:名無し級呪霊
というかクローン作成ってどういう術式で出来るん?
421:ミミクリスカイツリー
>>420
呪術なんてつかいませぇええええん!
424:名無し級呪霊
え?
427:水銀妖精
2022年から持ち込んだ未来知識にきまってんだろうが、言わせんな///
429:ミミクリスカイツリー
私がIPS細胞から受精卵を作る研究分野が専門でぇえええええ!
432:水銀妖精
私の博士論文は人工子宮の実用化について、ということだ
いや~、前世にあった機材とかないからパパをパシらせて機材の材料購入して組み立てるとこからがスタートなのはビビった
実験体確保もそうだが、ズルー君にはいろいろお世話になったし、この作戦が成功したら、今度義体をプレゼントしよう!
434:ケンズル―
>>432
いやあれ、俺のサイズだと頭だけにならなきゃ義体に入れないじゃないですか
しかも銀蠅さんと違って操術系術式じゃないから動けないし
437:水銀妖精
>>434
私が車いすを押してあげるから安心して首だけになってくれたまえ!
飽きたら放置する
438:名無し級呪霊
放置、こいつならマジでやるぞ
禪院家極秘部隊、"仄"。それは、禪院家が呪霊を調教するための実験部隊、ということに表向きはなっている。
無論、その『表』ですら本来は裏の裏。呪術総監部でもごく一部しか知らない単語だ。
そしてその実態は、知性ある呪霊による、人間にはこなせない任務の遂行部隊。唯一所属している術師であり隊長でもある当主の妻、禪院希依子も、呪霊の調教師とは名ばかりの、気休めの監視係に過ぎなかった。
仄副隊長、裁屠。最も力のある仄の呪霊は、齢12の少女、双佐紀智礼を横に座らせ、禪院家当主、禪院扇と裏当主部屋で対面していた。
「必ず殺す……その決意を胸にしてから何年経ったか。もう忘れたよ。よく考えればあれは銀蠅がお前を誘引したのがそもそもの原因だ。だが、お前をどうしようもなく殺したい欲求は魂からあふれ出てくる。銀蠅に対する憎悪と同程度にな」
「フン、私を殺せぬどころか、『生かす』――つまり守護する縛りを結んだ口で何を言う。せいぜい私を生かしてもらうぞ」
「その縛りになったのも銀蠅のせいだ。あのクソアマ……お前も銀蠅も、8年後、生きていられると思うなよ」
大人しく座っていた智礼が口を挟む。
「あの、あくま様……今日は私の話じゃなかったの?」
「ああ、そうだったね!ごめんね智礼ちゃん!……という訳でだ。今日はこの子の養子縁組についての話だ。とりあえず術師として俺たちで育てて4年で"炳"並みになったのは良いが、ここは女児を育てる環境じゃない。15なら高専に通わせればいいんだが……呪術師に理解があってかつ呪術師稼業を押し付けない家、どこか無いのか?」
扇は額に青筋を浮かべて、子供の頭をなでる山羊頭の怪物に怒鳴る。
「そんなもの、私が、知るか!!」
「では上司殿。希依子さんはどこか知らないか?」
扇の隣に立っていた希依子にも尋ねる山羊頭。
「いえ、私も特に……、あ、そういえば。東北の田舎の方にそんな家があったようななかったような」
「田舎か……田舎はあんまり良いイメージないんだよな……ちなみに、その家の名前は?」
「確か、釘崎家とか…古典的な術式を使っていて楽巌寺先生から絶賛されていたのが記憶に残っていました」
「そ れ だ。最強の女児育成環境に間違いない。俺が言うんだから間違いない。そこに今すぐ打診してくれ。いやしろ」
「は、はぁ……了解しました」
光陰矢の如し。時が過ぎていく。
「あぁああああ!!!生年月日まで一致させねぇと呪術的同一人物にはならねぇのか!!!クソ!どうすりゃいいんだよこの産廃共……殺すのも勿体ないし……」
「『
「みなさんへのお目々の配布も終わったことですし。そろそろ公に我々を認めさせなければなりません」
そして、1999年7月。かの予言の実現と同時に、堰き留めた運命が、決壊する。
ケンズルー→ハンタのゲンスルー
ミミクリスカイツリー→ペニクリスカイツリー→AMEMIYA→アマミヤ先生
上十二単村→察せ
修正
野薔薇家→釘崎家