スライムになった私が女の子の体を使ってどうにかなった話 作:あやちん
暗い闇の中からゆっくりと浮かび上がってくる感覚。
そんな感覚と共に私の意識は戻ってきました。
「ん……、んんっ?」
ぼんやりとした意識の中、ふと違和感を覚えます。
静かです。
「あれ?」
海の上、周りは全部水。そんなところに私は居たはずなのに?
急な嵐で波に
「あれれ?」
ぱちりと目を開く。
軽く頭を左右に揺らせば柔らかな感触。それは全身で感じられるもの。
そしてなにより、目に入ってくるのは、見るのも初めてなのに、でも、とてつもなく懐かしいもの。
人の家。
建物の中でした。
「ここ、どこ? ど、どーゆーこと?」
がばりと上半身を起こし、周囲をしっかりと見回します。
こぢんまりとした部屋。古びて年季の入った木造の建物。所々に真新しい、荒っぽい修理の跡がある。
私が横になっていた物の正体はベッド!
前世日本で見たような上等なものじゃない、木枠に
けど、けどです。
そんな細かなことはどーでもいい。
ベッドなんだよ、ベッド。
人の家なんだよ、家!
私は。
私は。
知らない間に。
いつの間にか――、
「も、目標、達成だーーーーー!」
海に行く手を
海に流され。
あまりの運の無さに絶望したが。神は我を見放さなかったー!
神――。
居るのかな? まぁどうでもいいね。元日本人無神論者ですし。
更に気付く。
服だ。ちゃんとした衣服。淡い緑色のワンピース。誰かのお古なのか所々擦り切れてるし、サイズも大きくて腕とか色々余りまくってる。でも服だ。文明人の証。
更に、更に、重大なこと!
パンツはいてるー!
ちょっとふわっとした感じで、かぼちゃパンツに近い。うーん、アレを出すところもなし。
うん女の子のパンツです。
なんというか私って、やっぱ女の子の体なんだなぁ……、すーっごく今更だけど。
姿としては当然わかっていたし、可愛らしい子だとも思ってたし。けど、それだけ。
……。
涙出そう。実際出したことないけど。どうやれば出るんだ?
ああもうすぐ逸れてしまう。
そ、そういうことを意識できる環境にやっと出会えた。
文明に……、出会えた!
出会えたよ……。
「やっふぃ~ーーーーー!」
思わずベッドの上で飛び上がり、かなりの大声を出して喜んでしまった。
「
初めて耳に入る人の声、でも聞きなれない言葉と共に、ちょうど正面近くにあるドアがすごい勢いで開き、誰かが飛び込むように入ってきた。
「え?」
「
年若い、まだ
ほっとしたような表情を浮かべて私の方を見てる。東欧系の顔立ちに色白の肌、肩くらいで切り揃えた淡い金髪に青空のような瞳をした優しそうな女の人。
つ、ついに、第一現地人と遭遇しましたっ! うれしい。
でも何言ってるか全然わからない!
ど、どうしよう――。
「あ、あのう……、私。た、助けていただいたみたい……で、えっ?」
ここでこうしてるってことはそうなんだろうと、確認してみる。どうせ通じないんだろうけど。
けど、そもそも私の言葉は聞いてなかったみたいで……、
「
怒涛のわからない言葉と共に、首から背中にかけ手を回すようにして引き寄せられ、そのままの流れで第一現地人の女性の胸の中に納まれば、ぎゅーっと抱きしめられ頭もナデナデされ始めました。
え、なにこれ? どういう状況?
撫でられるのはいやじゃないし、女性は柔らかくていい匂いするしで役得だけど。起きたばかりの私には、言葉もわからないし、もう何がなんだかさっぱりです。
誰か教えてプリーズ!
「アンヌ、
あ゛、また一人入ってきた?
でも当然のごとく、何言ってるのやらさっぱり……。
物事は簡単に進んでくれそうにありません。
はぁ、やっぱ湖にずっといた方が良かったのかな?
そんなことをつい思ってしまう私なのでした。
訳どう入れるか悩む―
別の行にまとめて、本文には入れない方がいいのかなぁ
っていうかメンドクサイぞこれ(笑)
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ルビで行きますねぃ。ご意見ありがとうございました^^