スライムになった私が女の子の体を使ってどうにかなった話 作:あやちん
やっぱのん気に道を歩いてると目を付けられちゃう感じなんでしょうか。
全然
いや、人が居ないからこそ、そういう目に遭いやすいんだろう?
なんて見方はもちろんできますけど、正直こんなことになるとは思ってませんでした。異世界クオリティなめてました。
でも逆に考えると、こんな奴らが居るのなら人里も近いというのが、まさに
ふむ、人里……ですか、人里。
町に入るわけですよねぇ……、ふむふむ。
…………。
それにしてもいつまでこの姿勢のまま運ばれるのでしょうか?
こんなことするのってやっぱ盗賊や野盗の
と思ってら動きが止まり、続くは放り投げられた感……、からの衝撃!
「ぎゃふんっ」
やっだ、漫画みたいな声が出てしまいました。私のことをどこかに放り投げたみたいで、硬いところに打ち付けられました。
もー、私は米袋とかじゃないんだからね!
などと頭の中で文句言ってたらまた動き出しました。
どうやら荷馬車のようなものっぽい。なんとも最悪な乗り心地で、床に放り投げられたのであろう私は加減速で前へ後ろへゴロンゴロン。路面からドンと突き上げくれば、ふわっドスン。その繰り返しです。しかもその状態が数十分は続いています。
我慢してるのも馬鹿らしくなってきたのでもう切れたろか?
「ふぎゃん」
私の行動読んでるの?
切れたろって思ったとたんに急停止されて壁っぽいところに転がってぶつかった。鼻をしこたまぶつけた。これ絶対鼻血ぶーのやつ。ほんともう腹立つわ~!
「おう、帰ったぞ。
「遅かったな、半時ほど前に、戻ってきてるぜ。なんだ、追加の
「街道を一人で
なんかすっごく頭悪そうなそうな会話をしています。時折わからない単語もありますが、だいたい意味がわかる感じです。スライム脳さまの優秀さを思い知るが良い!
ちなみに奴らの口調は、どう聞いても三下っぽく聞こえるので、スライム脳がそれに見合った訳し方をしています。ばっちりです!
無駄話してる隙に、スライム体謹製目玉を出して周りを見ておきましょう。
緩やかな川がすぐそばを流れてて、大き目の水車小屋が目に入ります。周囲は深めの雑木林に囲まれててその奥を望めば雪を頂いた山も見えます。水車小屋の周りはある程度開けていて、いくつか木造の作業小屋っぽいものも建っています。
水車小屋は石積にくの字した三角屋根で半地下の二階建てかな? 川沿いの斜面から生えてる感じで、斜面はそのまま伸びて小山となって奥の雑木林へと続いています。古びて苔むした水車がギシギシ音を立てながら回っています。
随分今までと様子が違うところに連れてこられました。
ありがちな洞窟掘って奥にアジトってとこじゃなかったのはちょっと残念。
やっと中に入れるようです。
向かうのは水車小屋。あらら、ただの粉ひき小屋じゃない感じかな? 不謹慎にもちょっとワクワクする。
「おめえも運がなかったな。ま、あんなところをぼさっとほっつき歩いてたのが悪いんだ。俺を
肝心なところの意味が分かりませんが言いたいことはわかります。
ふふっ、お互い様と言うことで。
「にょわぁ」
お約束ですか。そうですか。
小屋の奥深くの一室に無造作に放り込まれました。
つうか小屋の奥行きが変です。やっぱ奥に向かって掘ってありましたよ。アジト洞窟条件に何とか引っ掛かりませんかこれ?
こほん。
外から鍵がかかった音がし、それと同時に何か張り詰めた感覚がしました。
あ、ちょっと! 目隠しとか、簀巻き状態とかなんとかしてけー!
幼女虐待反対!
お前の汚い顔は覚えたからな~!
暗くて埃っぽい部屋です。それと、なんか少し臭います。人が生きてたら出す有機的な臭いの複合技。
その原因たる人の気配もいくつかあります。目玉さんはしまっておきましょう。
魔力は……、あれ? またなんかノイズっぽいのが集中の邪魔をします。
この感じは例の幾何学模様さんと同じ。
ここにいる人たちの魔力を封じてるっぽい。この部屋のどこかに魔道具とか仕込んである感じかな?
そんな強力なものって感じはしないし、とりあえずいっか。
転がされたまま考えてたら人が寄ってきました。
おおっ、目隠しを取ってくれてる。
自分でもなんとかなったわけですが、ここはまぁ甘えておくのが無難と言うものですね。
「女の子だよ! 可哀想に、もう止まってるようだけどお鼻から血が出てる」
そう言いながら取ってくれたのは、そちらも女の子。けれど私よりはかなり上かな。十六、七歳。高校生くらいに見えるけど、この世界、成長早いみたいだしもっと若いのかも?
そのまま簀巻きにしている
「そんな手つきじゃいつまでたってもほどけやしないよ。代わりな、外してやる」
でかい。色々デカいお姉さんです。
お姉さんは硬く絞められた結び目を器用にほどいていきます。大雑把そうに見えてとっても器用。あら失礼。
「ほーれほどけた」
お姉さんはその流れで、繰るんでいた
なんです? この安心感は。
アンヌの双丘にも匹敵する絶大なる包容力!
あ、今はそんな時じゃなかったです。
他にいた人たちも寄ってきました。
見事にみんな若い女性。狭くて不潔な部屋に、私も合わせれば六人。
けっこうな人数です。
野盗許すまじ!
さてこれからどうしたものでしょう。
色々
やるしかないでしょう!
ここの人達、そして、私のこれからの生活のためにも!(本音)
女性たちに見守られ、頭を撫でられながらそんなことを考えてる私なのでした。
よく我慢しました