この素晴らしきメタルマックスに祝福を!   作:サイデリア

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 今更ながら、2じゃなくてRとか砂塵の鎖のほうがこのすば!との親和性高かったかもしれない。


第四話 焼け残った白百合の花

 生き残りの少女は、苦痛に顔を歪めながらも無理やりベッドから起きようとしていた。そこをイリットとアクアが左右から寝かそうとするが、怪我人とは思えない力で押し返してくる。

 

「だ、駄目ですってば、まだ寝ていないと!」

「そうよ! あなた、生きてるのが不思議なぐらい真っ黒焦げだったのよ!?」

「う、く……っ」

 

 少女の口がパクパクと餌を求める鯉のように動く。何かを言いたいのに声が出ない、といった状態だ。

 イリットが少女をなだめているので、アクアは口許に耳を近づけてどうにか言葉を聞き取れないかを試みる。か弱きものの叫びを聞く私ってば最高に女神! などとアホなことを考えた、その時だった。

 

 ふにょん

 

 少女は倒れ込むというにはあまりに素早く、かつ的確な動作で、アクアの無駄に大きな胸に顔を埋める形で抱きついたのだった。

 あまつさえ、少女は豊満な感触を楽しむようにグリグリと頭を押し付けてまでいた。

 

「……はい?」

 

 突然の狼藉に、普段から頭空っぽな女神の思考回路が完全にフリーズする。

 

「あ〜、さいっこ〜……」

「あの? あのちょっと? いきなり何してやがるんでしょうかね?」

「大きさも形も弾力も極上……いいわ〜」

 

 アクアの冷たく突き刺すような声にもめげることなく、少女は夢心地で陶酔しきっていた。そんなに気持ちがいいのかと、イリットも褐色の頬をほんのり赤く染めてアクアの巨乳を凝視している。

 そこからさらに少女の指先がお尻の方にまで伸びてきたので、怪我人だからと自重していた女神もついにキレた。

 

「いい加減にしろっ!!」

「ヤミクモッ!?」

 

 バチンと気持ちの良い音が鳴り響く。

 辛うじて平手打ちに留めたものの、もともとHP1で生死の境を彷徨っていたような少女である。ある意味天罰とも呼べる一撃で白目を剥いて、再びベッドに倒れ込んだ。

 

「アクアさんっ!?」

「フン! 女神に狼藉を働いた報いよ! 私のおっぱいはタダで触らせるほど安くないってーの!」

(それってお金払ったら良いってことじゃ……あ、カズマさんの『犬』ってそういう……)

 

 こんな世界に宗教なんて概念がまだ存在してるか怪しいが、不用意な一言で少女一人分の信仰を失うアクアであった。

 なお、少女の方はこの後またしても高熱がぶり返し、さらに三日ほど昏睡状態が続くこととなった。なのに寝顔は幸せそうで、何も知らないカズマや、イリットの弟のカルは首を傾げていたのであった。

 幸い、少女の容態は快方に向かい、三日もすれば傷が持っていた熱も完全に引いた。

 

 

 少女の名前はレナという。両親をグラップラーに殺され、母親の友人という女ソルジャーのマリアから生き残る術を学んでいた見習いハンターだ。

 本人はマリアと同じソルジャー志望だったが、クルマの運転に抜群のセンスを見出されたことでハンターを志すようになった。将来的には白兵戦が強いマリアの相棒となろうなどと考えていたが、現状では残念ながらどこにでもいるヒヨッコレベルだ。

 周囲と違うところがあるとすれば、恋愛対象が同性にしか向いていないというところかもしれないが……結婚制度も破綻した世紀末に、必要なのは愛と命だけで充分だ。

 

「待っててねマリア。今に力を付けて、あなたを支えられるようになってみせるから! そしてゆくゆくは身も心も優しく包み込んで……ぐふふふふっ」

 

 などと野望を秘めながら表向きは従順な弟子として、裏では体を虎視眈々と狙いながらも、レナはマリアと二人で旅を続けてきた。

 

 しかし、今やその野望も炎の中に消え去った。

 手元に残ったのは受け継がれた技術と知識、そしてマドの町を訪れる直前に受け取った、いくつかの道具のみだ。

 それでもレナは生き足掻く。心に宿る情熱の炎は、復讐か、もしくは……。

 

「でへへへへ、イリットちゃ〜ん♡」

「きゃん♡ もう、おイタはめっ! ですよ〜♡」

 

 もしくは、ただの煩悩かもしれない。




 4のDLCレナは可愛いし、どうせなら次世代機でも活躍を観たい。
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