ダンジョンに希望を求めるのは間違っているか？

一頁目

どうも、初めまして妄想が昂ぶり書いてしまいました。
酷評は真綿で包んでいただけると幸いです。

それではどうぞ



2022/08/15　ミスが発覚したため加筆修正

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§月и日

どうやら周りで日記を書くのが流行っているそうなので友人に押し付けられた(快く譲ってくれた)日記を書いていこうと思う。

今日でこの世界に転生してきておおよそ25年近く・・・気づけば（種族換算じゃまだ若い方だけど）アラサー、そろそろ周りも「結婚しないのー？」とか「最近良いヒトがー」とか「フラれたー」とかよく聞くお年頃になって来た・・・・いや、男から女に転生した(・・・・・・・・・)いわゆるTS転生した人間(ヒューマン)にそんな事言われても・・・

そういや今日副業先で同僚が原作主人公(ベル・クラネル)にお弁当渡してましたね。

・・・そろそろ無印の原作の開始かー、これまで若(・)干(・)の(・)原(・)作(・)改(・)変(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)と(・)は(・)言(・)え(・)喜ばしいな、

無事に事を成し遂げてくれ、オレの給料と平穏とご飯の為に！！！！

そういやあの子の料理ってとある神の高位眷属が悶絶するレベルじゃなかったけ・・・・

巻き込まれないようにしなきゃ（決死の覚悟）

§月¨日

疲れたー・・・・いや、毎度のことながら受付嬢と酒屋の給仕(ウエイトレス)の二足の草鞋は大変だわー・・・ま、このオレの美貌なら是非も無いよネ！

・・・・・

何、日記に書いてるんだろう・・・いや今日はもう寝よう。

うんそうしようそうした方が良いてかそうする、オヤスミ！

そういえば今夜、主人公君無事に食い逃げしてたなぁ・・・・・

原因のあの犬とまな板は今度ぼったくってやろう・・・

無事にギルド内でも話題になってたし原作通りに進んでて何よりです。

ミアママへの説得にはオレも参加したとは言え道のりは特に変わってなかったな、せいぜいシルに若干ジト目で見られたくらいか・・・大丈夫だよな・・・？

§月∃日

オレのシフトは朝9：00～17：00までギルドで働きそこから18：00～22：30まで居酒屋で働いているため給料はそこそこ良い、なので今日はミアママに頼んでお昼ご飯のお弁当を頼んだZE！いやー美味かった、流石ミアママ！

後から聞いた話なんだがどうやらちゃんとベル君はお金を返しに来たらしい、良かったなミアママの必殺技が唸るとこだったぞ。

そして今夜は神の宴があるらしい、良いなー美味しいご飯食べたーい神々に飯テロされたので明日もミアママにお昼頼もうっと

ミアside

「ねぇねぇミアママミアママ」

「なんだい、給料の前借は無しだよって最初に説明したのを忘れたのかい？」

仕事の終わったアタシに話しかけてきたのはハルメシア・エキドナウ、と(・)名(・)乗(・)っ(・)て(・)る(・)黒(・)髪(・)の(・)女(・)いわゆる偽名ってやつを名乗っているが事情が事情なので仕方無いだろう。バレた瞬間にこいつにかけられる迷惑を考えればな

「そんなんじゃないって、一応オレはこれでもギルドの受付嬢だよ？」

「はん、そんな受付嬢サマがアタシに何の用さね」

「あっれぇ・・・？ミアママなんか機嫌悪い・・・？」

当然だろう、と返すと思いっきり首をかしげてやがるコイツにはあきれたもんだ、なんで見ず知らずの冒険者の食い逃げを許すかね、コイツは特にその辺厳しかったはずなのに、理由を聞いても「シルが気にかけてるから」の一点張り、誰が納得するのかそんなの

思いっきり「はぁー」とため息を吐いて

「それで前借じゃないとなると一体何の用だい？」

「あ、そうそう、実はさオレ受付嬢とここの給仕(ウエイトレス)の兼業してるじゃない」

「それがどうしたんだい」

まさか辞めるとでもいうのか・・・？と思って半目(ジト目)で見ると焦ったように

「えっと、ミアママの弁当を頼みたいなーって」

ん？

「弁当ぉ？」

「そうそう弁当、兼業してるから給料も良いからミアママの弁当を頼んでも別に大したことないなーって思ってね」

なんだいそんなことか

「それならシアのために腕によりをかけで作らせてもらうよ」

「マジで！？やったー！！」

わーいと叫んでると、他の子もよって来て話始めたのを見て考える。

この店がどの組織からも完全に中立でいられるのはアタシとシアのお陰かもなって

「はいはい！じゃあ私もミア母ちゃんのお弁当食べたいにゃ！」

「おや、アーニャアンタこのアタシの弁当を頼めるほど金を持ってたのかい、こりゃ給料を少し下げてもいいかもねぇ」

「にゃにゃ！？！？にゃんで！？そ、それにゃらシアの方こそ給料をさげにゃいとダメなんじゃ！？」

「アンタ今までこの店にいくら迷惑をかけたと思ってるんだい」

「そ、それはぁ・・・・」

「さぁてアーニャの給料はいくらになるかなぁ・・・」

「ごめんにゃさい！給料だけは！にゃんでもするから給料だけはー！！！」

厨房に下がりながら可愛い娘たちの笑い声が聞こえる、戦いだなんてモンに関わらなくてもここに生きてられる笑っていられる、アタシとあの子で娘たちの笑顔を守っていけばいいなと心から思った

なお、翌日に「神々の宴で美味しいもの食べてるって聞いたらなんかムカついたから今日もお願い」って言われた時にはきっとアタシの顔はものすごくあきれた顔をしてただろう

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「ねぇねぇエイナ」
「何よ、また抱き着いてくるんじゃないわよ」
「あ、あははーそんなまさかー」
「はぁー・・・もういいわ、でなによ」
「あのさハルメシアさんってなんかこう・・・」
「何よ、煮え切らないわね」
「えっと・・なんか歴戦の冒険者って感じしない？」
「それは・・・」
「もしかして、元上級冒険者だったり！ロキ・ファミリアとかの！」
「そうかもだけど、あんまり過去を詮索しないようにね」
「えー・・」
「ほら！ちゃっちゃと仕事をこなす！また残業する羽目になるよ！」
「わわ・・・！え、えっとぉ手伝ってもらったりはぁ・・・」
「する訳ないでしょう！」
「ひーん！ごめんなさーい！」