この悲劇の少女に祝福を   作:アクセルの狩人

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狩人様「これはお前の物語だ!!」
ヤーナムの少女「うん。狩人さんがでしゃばったら、秒で魔王死ぬし」


かつてヤーナムの少女と呼ばれた狩人

『ねえ、狩人さん。パパとママとお爺ちゃんの次に大好きだよ』

 

とかつてそう言ったガスコイン神父とその妻ヴィオラの娘、ヤーナムの少女と呼ばれたか弱い幼子が居た。そんな彼女は1人の狩人の活躍虚しくも下水道で豚の餌食と成ってしまい、此の世を去ってしまう。

 

しかし、世の中には異世界転生と呼ばれるシステムが存在しており…それは若く亡くなった人間或いは優秀な素質を持って活躍したが亡くなった人間を蘇生させて異世界に転生させるという地球とは別の星(異世界)の神様の戯れである。当然、その異世界転生とはやらはヤーナムの少女もその対象であり、異世界転生を果たしており…その異世界で訳有って地球を出ていった(異世界転生を追い掛けていった)元人間現上位者の狩人と再会し、彼に育てられた結果……

 

「お嬢ちゃん!!返り血落としてから来てよ!!なんで、そこまでオズワルドに似ちゃったの!?誰か、ヘンリックさんかマリア様呼んできて!!」

「ギルバートさん。報酬下さい」

 

随分と血なまぐさく成ってしまった…一時的にそして物理的であるが。

恩人である狩人から託された狩人衣装を女の子チックに改造し、ホットパンツとロングシューズとの境目にある絶対領域から見える健康的でむちむちな太もも。体型はスポーティーな女の子特有で括れがしっかりしており、出ている所は出てるし引っ込んでいる所は引っ込んでいる。日本からやって来た転生者曰くボンキュッボンな体型なのだろう。その上、十代半ばの年齢と顔立ちの為なのか…未だ少女らしさを充分に残している。

 

そんな彼女の名前はヴァイオレット。狩人の1人ガスコイン神父とヴィオラの娘であり、歴戦の狩人ヘンリックの孫。そしてヤーナムの悲劇を終らせた最強の狩人の上位者(Bloodborne主人公) オズワルドの内弟子でも有るのだ。

 

「ギルバートさん。私はちゃんと血は落としてきましたよ。ほら、ノコ鉈と落葉に血は着いていません」

 

そんなヴァイオレットちゃん。目の前に居る冒険者ギルドの職員 ギルバートとは長い付き合いだ。ギルバートは最強の狩人であるオズワルドの親友であり、ギルバートとオズワルドはヤーナムでは余所者扱いされて差別されていた事も有ってか直ぐに意気投合したのだ。

師の親友とあってか、異世界転生された後も関わりがあり、この町アクセルで暮らしていても良く絡んでいる。

 

「武器じゃなくて服だよ!!服!!ほら、フローリングが血で真っ赤だよ!!君の服から滴り落ちる返り血でボタボタと真っ赤に!!」

 

だが、そんなギルバートには深刻な悩みが1つだけ存在していた。それはヴァイオレットとオズワルドは討伐クエストや狩猟クエストを達成し、アクセルのギルドに顔を出した際は…衣装が敵の血で真っ赤に染まっており、その返り血をボタボタと垂らして帰ってくるために冒険者ギルドのフローリングが血で真っ赤に成ってしまうのだ。

 

「もうね、掃除するの私達やマリア様が斡旋してくれたアイルー達なんだから。次やったら報酬から掃除代を天引きするよ」

「そっそれは困るよ!!」

 

掃除代をヴァイオレットの報酬から天引きする。そんなショッキングな事を告げられて狼狽えるヴァイオレットの後ろでは「ニャー」「ニャー」「掃除ニャー」と人の言語と猫の言語を組み合わせて話す二足歩行の可愛らしい猫が掃除を行っていた。この猫はアイルーと呼ばれる種族らしく、時計塔のマリアという凄腕の美女狩人が迷い混んだアイルー村に住んでいたそうだ。

アイルー村に迷い込み、地球で生きていた頃の環境故か心に壮絶なダメージを負っていたマリアであったが、アイルー村のアイルー達に癒されて今ではアイルー達の仕事の斡旋を行っている。因みにマリアはマリアとそっくりの人形から頼まれたらしく…最強の狩人とヴァイオレットの保護者をしている。マリアが使っていた武器をヴァイオレットは受け継ぎ、今でも大事に使っている。

話がそれたがギルドの清掃員や厨房スタッフとして働くアイルー達はマリアから派遣された頼れるスタッフであり、中には倒れた冒険者を拠点まで安全に届ける猫タクシーと呼ばれる仕事を行うアイルーもいる。因みに猫タクシーは1度使う度に報酬が1/3消える。

 

「まあ良いや。取りあえず、ヴァイオレットちゃん…お願い聞いてもらって良いかな?」

「お願い?」

「うん。アクセルに来て直ぐにカエルの狩猟に出た1組の冒険者の救出なんだけどね…」

 

カエルとは近辺に生息するジャイアントトードと呼ばれる数メートル程の大きさをした化物ガエルであり、繁殖力と生命力が非常に高いのが特徴だ。一度の産卵で数万の卵を産み、食欲も旺盛で繁殖期には農家の家畜が全部食べられたなんて記録もある程だ。

一応、初心者用のモンスターであり、装備を整えれば負けることはまず有り得ない。しかし油断すれば頭からしゃぶられてゆっくりと胃袋で消化されるのが落ちである。

 

「この2人が心配だから一応行ってきて」

 

そのカエルに無謀にも冒険者ライフ初日で挑んだ2人の新人の救出依頼。1人はサトウカズマと言う日本人らしい人物で立ち振舞いから間違いなく素人、もう1人はアクアとう自称女神だそうだが…素質は素晴らしく正史では非常に凄い扱いをされたがフロム成分注入されたこの世界線では至って普通の凄い冒険者である。

 

「分かった。でもカエルからアオアシラやダイミョウサザミより弱くない?」

 

そしてヴァイオレットはそう告げてギルドから出ていった…未だ滴り落ちる血を落としながら。

 

 




この作品はフロム、敵も味方も難易度フロム、大統領とラインアークの提供で御送りします。

ヴァイオレットちゃんの容姿はライザをイメージで。

カズマくん、強化プランどうする?

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