この悲劇の少女に祝福を   作:アクセルの狩人

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アーマード・コア6…1つのエンディング迎えたので書きました


この素晴らしい機動兵器ARMORED COREに啓蒙を!!

「まず、折角だからACについて簡単に説明しよう」

 

一先ず、アナトリアの傭兵の手で強引に席に座らされたアクア。アラフォー…或いはアラサーのイケオジの圧倒的な力で確保されたアクア様は逃げることが出来ず、喫茶店の席に座らされる。なお、アナトリアの傭兵は歴戦の戦士であり、転生前からでも生身でめちゃくちゃ強く…アクアが逃げられないようにお店の奥のお席である。

そんなアクアと共にカズマさん、そして常連客であるヴァイオレットは席に座った。なお、休憩時間がやって来たのか、お店でアルバイト扱いの首輪着きことヴィンセントとリリウムたんも同じテーブルに座る。

 

「なんか、出番久しぶりだな。あれ?もしかしてAC6発売されたから?」

「ヴィンセント。啓蒙貯まりすぎるんじゃない。狩人さんが言ってたけど、啓蒙たまったら使えってさ」

 

げふんげふん!!決してAC6が発売されて、今日…なんとか全クリ出来たから更新したなんてことはない!!バルテウスは赦すな…バルテウスは赦すな…訓練生はお金をおいていけぇぇ!!なんて事はなかったよ。

 

「ACは世代や年代によって大きさや性能は大きく異なる。私達の年代…国家解体戦争以降からアサルトセルと呼ばれる地球を被っていた衛生砲が取り除かれるまでは、ACはだいたい18メートル位か?

西暦2000年代の子ならガンダムと言ったらイメージ出来るか?」

 

珈琲を人数分持ってきてくれたセレンがそう告げた。

ACは年代によって大きさが大きく異なる。アナトリアの傭兵がレイヴンだった頃、セレンが霞スミカと名乗ってた頃、そしてヴィンセントが人類種の天敵として人類を1つに纏めて団結させる為に自分から全ての罪を背負って必要悪になった頃ではACはだいたい18メートル位だった。だいたい、ガンダム位だろう。

 

「それから500年位から1000年位は地球環境の多少の改善と共に、ACも小型と成った。だいたい数メートル位だな?私達が乗っていたネクストの半分以下の大きさだった」

 

ヴィンセント・ヘイズが人類種の天敵となり、人類を団結させて死んでからはAC…機動兵器アーマード・コアネクスト及びコジマ技術は禁忌とされ完全に封印。対ヴォルフ用の決戦兵器として建造されたエクシア、ブラック・グリントはタワーと後に呼ばれるコジマ技術が詰め込まれた遺物に封印されたのだ。

その後のアーマード・コアは小型となり、重厚感あふれるフォルムが特徴となり、空を自由に飛べなくなった。ブーストで前に飛ぶことは出来るが、それでも限りがある代物と成ったのだ。その小型のAC(V世代)が数百年続き…再びACが18メートル大に成った頃…人類はなんと外宇宙まで進出し、コジマ技術を使わずにアサルトアーマーや技術的なプライマルアーマーであるパルスアーマーを生み出したのだ。

 

「「外宇宙!?」」

「此処からは私達も未来からやって来た転生者から聞いた話でしか分からんが。なんか、ルビコンって星が凄いことになったと聞いたな」

 

ルビコンがどうなるのかは……実際に6をプレイしてみよう!!…む?ルビコプターに勝てない?末長くお世話に成る初期ブレードを叩き込め。

 

「まあ、アクセルで暮らすAC乗りのアーマード・コアはコジマ技術は撤廃されてな。未来人から提供されたジェネレータのお陰か、コジマ汚染の心配はないな」

 

因みにネクストACは動くだけで…放射能汚染より危険な深刻なコジマ汚染を辺りに撒き散らします。アサルトアーマーやコジマキャノンをぶっぱしたら…その地域はお察しください。

 

「話がそれるな……ACは基本的に様々なパーツを組み合わせて機体を作る。頭部、腕、胴体でありコックピットのあるコア、脚部の5つのパーツで作られている。

脚部は人間のような2脚タイプ…これは基本的な物で好む乗り手も多い。次に鳥のような形をした逆間接、これは跳躍力に優れている。続いて四脚、脚が四本着いていてホバリングや安定した重心で重たい武器も軽々と使える。そして戦車のようなタンク、此方は火力に耐久力で物を言わせる…タンクを好み…ガチガチに武装を固めた構成をガチタンとも呼ばれる。

そしてこれらの脚に各々、軽量、中量、重量などの重さの違いもある。軽量は軽く俊敏な動きが出来るが、重たい武装はあんまり持てない。重量は武装の総重量を沢山持てるが、重くて動きにくい。中量はその中間だ」

 

アナトリアの傭兵からACの基本を教えてもらったカズマ達。

 

「ロマンが有りますね。自由に構成を見付けて楽しめるってことか!!」

「ゲームの世界ならそう成ったがな。残念だが、俺達はこれで命のやり取りをしていた。楽しいと思った事はあんまり無かったな……ベテランに成ってからは尚更な」

 

確かにもし…実際のゲームならロボットを自分の好みにアセンブルし、好きな武装をつけて戦う…競い合う。楽しいロボットゲームに成っていたかもしれない。

だが、ACは兵器だ。傭兵達はACを傭兵家業の為に用いて好きに生きて理不尽に死んでいっただろう。仕事のために会社を潰す(物理)、仕事のために相手を殺す、戦場で他の兵器を粉砕する。だが、自分達で自由を掴むために戦っていた人々が多かった。

まあ…中にはオールドキングのように好き好んで無抵抗な人々を殺すリンクスも居たが。

 

「折角だから…下のラボに行くか?建造中のACが有るぞ」

 

セレンの言葉でカズマは思い出す。ギルドマスターこと大統領から教えてもらったが、なんでも喫茶店の地下にはACの保管や預かりも請け負っているイェルネフェルト教授のラボがあり、そこでは沢山のACが有るのだ。しかも、建造中の最新型ACも有るのならば実に見に行きたい所である!!

 

 

 

「やあ、私がここの所長のイェルネフェルト教授だ」

 

地下空間は広く、様々なACが動態保存されていた。なんでもアクセルに住まうAC乗りの皆さんのACが保存されており、中にはアナトリアの傭兵のように多くのパーツをクエストや仕事に応じてアセンブルする為のパーツの保管も無償で行ってくれるのだ。因みに…修理費はギルドを通じて報酬から天引きである。

 

ここにカズマはアクアと共に地下にやって来た。因みにヴァイオレットは上でヴィンセントやリリウム達と珈琲を飲みながら、パンケーキを食べている。

 

「はじめまして、サトウカズマです」

「カズマくん。君は何時の時代かな?」

「21世紀です」

「そうか!!国家解体戦争前の綺麗な時代じゃないか!良いな…おじさんの時代は大気汚染が深刻だったからな…」

 

と教授は少し悲しそうに告げた。なお、彼等の側では多くのACが教授の部下と思われる人々の手で整備されており、整備の音が響くが……カズマは純粋に目を輝かせて沢山のACを見る。

 

「すげー…アニメの世界みたいだ!!」

「カズマさんってオタクね。流石は引きニート」

 

辺りを見回せばホワイト・グリント、ジョシュアのホワイト・グリントことホワイト・グリント1号機等々の名機も並んでいる。なお、ごく稀にホワイト・グリントはとっつきを構えたり…脚が戦車になったりするとか。

 

「今は取り込み中だろうか?」

 

すると、1人の紳士的で杖を着いた初老の紳士が教授に話しかけた。紳士の後ろではパイロットスーツ姿の男性3人が居たのだ。そのパイロット3人の胸元には617、619、620と各々書かれている。

 

「ウォルターさん。大丈夫ですよ」

「すまない。大したようではないのだが…コイツらの機体の面倒を見てくれて助かる」

「いえいえ、ウォルターさんも日々頑張ってるでは有りませんか」

 

どうやら教授と知り合いのようだ。

 

「カズマくん。彼はウォルターさん。孤児院を経営したり、奴隷として人身売買された人達の支援や保護もしてくれてるんだ」

「ハンドラー・ウォルターだ。この星に来て、日が浅いがよろしく頼む。こっちは俺の部下の、617、619、620だ」

 

彼はハンドラー・ウォルター。アクセルにはつい最近やって来た新参者であるが、その手腕を用いて財を成して今では孤児院や人身売買された人々の支援を行っている。アクセルに来る前から人身売買された人の引き取りはしていたとのこと。

 

「しかし、ACを見ればアイツを思い出す……621。お前は元気で居るか?お前なら……きっと」

 

ウォルターが視線を送った先には建造中のAC…未来のテクノロジーとネクストACのテクノロジーが合わさった完全新型のACが鎮座していた。

ホワイト・グリント9号機 識別名アンチェイン。ツインアイでバイザー着きの変形機構を持つ頭部パーツが特徴の白き、中量二脚。ヴィンセント・ヘイズ専用機として大絶賛、建造中である。なお、武装は右手リニアライフル、左手ビームショットガン、右肩マルチミサイルorムーンライト、左肩マルチミサイルorとっつきである。

 

 

 

 

 

 

 

アクセルの星から少し離れた惑星ルビコン3

 

黒いACの肩に座った1人の10代後半の青年が空を見上げていた。彼は621…またの名をレイヴン。ウォルターに拾われた事で人権を得たが、元は親から売られて冷凍保存された強化人間の実験台であった。元は脳の機能がほぼ死んでいたが、人間の身体は神秘であふれており……脳機能が回復するケースがまれにあり、レイヴンはそれが起きて脳機能が回復した。

 

「ウォルター。また、会えそうだよ……お父さん」

 

先代レイヴンから受け継いだ頭部パーツ、そしてウォルターが最期に乗っていたACのパーツで構成された中量二脚を愛機として、彼は自分の描き出した夢の為に飛び続ける。

 

「戦友!!飯の時間だぞ」

『レイヴン。食事の時間です』

 

レイヴンは空を見上げ…空に見える青い星に手を伸ばし、仲間の元に向かった。なお、後にアクセルの星が危機に陥り…親友のラスティとオペ子のエアと共に駆け付けるのはまだ内緒だ。




ここのウォルターさんは解放者エンドを辿りました。
む?なんでラスティにき生きてるのって?いや、イグアスくんみたいに撃墜されても死ぬって決まってないから…御都合フロム脳解釈!!

カズマくん、強化プランどうする?

  • プランAヤーナムナイトメアツアー
  • プランBシュミレーター死にゲー
  • プランCレッドガンブートキャンプ

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