芸能人と一般人   作:初見さん

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まんまるお山と一般人

 皆さんこんにちは、まんまるお山にウルトラソウル。俺です。え? 誰だって? 

 

「小さい女の子に『貴方の味方は私だけなの。だから貴方を守ってあげるね』って言われて唇にキスされた事が無いんだが、これって何かのバグですかね」

「開始早々ど変態な事言うのはやめようね、ことのは君」

 

 あ、俺の名は(かつら)ことのはって言います。『言の葉』と『ことのは』で迷ったらしいですけど漢字よりひらがなが優しそうだよねって親が決めたらしいです。

 

「大体、なんで俺に話しかけるんだよ、まんまるお山にウルトラソウルさんよ」

「そんなつかみじゃ無いよ!? 彩りどこ行ったの!?」

「だからそれ含めてウルトラソウルだろうが。これが風情ってやつだぞ」

「へぇ、そうなんだ」

「騙されんなよ」

「……え? 騙したの! 酷いよ!」

「酷いのはお前だ。無意識かもしれんが一般人に話しかけてその一般人に嫉妬を向けさせて俺を殺す策などお見通しよ」

「そんな事しないよ! ただ、前に手伝ってくれたお礼してないから」

「墓場まで持っていけと言ったはずだ。礼を言われる事じゃねぇよ」

 

 俺に話しかけているのはふわふわピンクパールボイスの丸山彩(まるやまあや)である。茨城さんと同じ「白鷺です」パスパレ(パステルパレット)のボーカルで、アイドルとして活躍している人間だ。誰だ今の。

 出会いはコイツが俺の目の前で転んでプリントをぶっ飛ばしたところから話はスタート。拾って少し持ってやった。はい話はゴール。

 

「適当だよ!」

「寧ろ適当に説明出来るくらい大した出会いじゃねぇだろ」

「……そうだけどさ、それでも助けられっぱなしとか嫌なんだけど」

「んじゃロリになれ。身長は140くらいな。後貧乳で……あ、お前もう無理だわ」

「身長の時点で無理だよ! しかも私の胸見て判断しないで変態! 私これでも大きい……あ、貧乳だから逆なんだ!」

「……おい、彩」

「……なに?」

「変態ってもう一回言ってくれ「バカじゃないの!」デュフ、興奮するぜ」

「意味わかんない事言わないでよ! ……全く、ことのは君は」

「こんな話できるのは彩くらいだ、感謝しよう」

「褒められた感じがしないよ」

 

 そんな話を俺はアイドルとやっている。それに関してはマジで俺が悪いわけじゃないはずだ。

 

「大体小さい女の子って千聖ちゃんじゃん背も胸も私より小さいよ」

「……」

「おう、それで?」

「だからことのは君に相応しいのは千聖ちゃんだよ! 小さくて可愛くてでもドSで毒舌なんてことのは君の好みどストレートじゃん!」

「……へぇ」

「……確かに白金さんは可愛いけどよ」

「白鷺よ。もう別の人じゃない」

「いや、そもそもさいしょに千聖ちゃんの苗字覚えてないって凄いよ……ってえ? 千聖ちゃん?」

「彩ちゃんが私の事をチビで貧乳で一目で分からないくらいちびっ子だと思ってる事が今分かったわ」

「……千聖ちゃん、そう言う意味じじじじじゃななななないんだだだだよよよよよ」

「バグりましたね」

「おしおきね」

「ひぃ! た、助けてことのはく……ってもういない!?」

「彼なら今窓飛び降りたわよ」

「ここ三階なんだけどぉ!?」

「彩、頑張れ!」

「なんか下の方から私の応援聞こえるけど手遅れだよ!」

「ぶ・ち・こ・ろ・し確定ね」

 

 その後花咲川に彩の悲鳴が響いたらしいです。

 

 ♪♪♪ 

 

「……やっぱり漢の一人飯は美味いな」

「彩ちゃんと仲が良いのは本当だったのね」

「なんでいる白兎さん」

「白鷺よ。よくもまぁポンポンと私以外の苗字言えるわね。シラタキ以外」

「日本苗字技能検定試験準1級を舐めるなよ」

「技能検定試験とか言えばなんでも資格にできると思ったら大間違いよ。しかもどんな検定よそれ」

「日本苗字で使われてるのとか、ワンチャンいそうな苗字を解凍すれば取れるぞ」

「そんな無茶苦茶な事ないわよ」

「面接大変だったわ。審査員一人一人の顔見て予想で苗字当てるんだから」

「そんな無茶苦茶な事ないわよ」

 

 少しふざけ過ぎたので本題に入る。

 

「……んで、何のようだ柏木」

「白鷺よ。そうね、強いて言うなら彩ちゃんと仲良くしても良いけど気をつけてなさい。それを言いにきたの」

「アイツがいたら俺がファンに殺されるから嫌なんだが」

「それは私といても同じじゃない。貴方はそこまで敵じゃないと判断したわ。だから、せいぜいスクラップされないようにね」

「パパラッチだろと突っ込みたいけどそのバッドエンドは俺がスクラップになる未来だからあながち間違ってねぇな」

「まぁ、最悪私が何とかしてあげるわ。彩ちゃんと前の奢りの仮はそれでチャラね」

「助かるぜ白魚さん」

「白鷺よ。とうとう鷺の『い』の音で韻を踏んでいたのに白の方に似てるもの持ってきたのね」

「もうネタがねぇんだよ白椿さん」

「強引にも程があるわね。ってか、ネタ切れたのなら普通に呼びなさいよ」

「それは出来ないな」

「なんでよ」

「俺が苗字で読んでしまったらお前の変装バレるだろ」

「……思ったより考えてくれてるのね」

「まぁ、お前が全部ツッコミで自分の苗字いいやがるから意味ねぇけど」

「知ってたなら止めなさいよ!」

「嫌なこった……それじゃあな白鷺さん」

「白鷺よ……って、え? 貴方今」

「どうした黒崎さん」

「……だから白鷺よ」

 

 そんな会話で今日は終わった。

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